信田さよ子のレビュー一覧

  • 家族と国家は共謀する サバイバルからレジスタンスへ

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    アジールとしてのカウンセリング
    愛情はぐくみ思いやり温かさと共に語られて来た家族の関係を一切消去し、代わりに、
    支配、力、被害加害、戦略、駆け引き、作戦といった言葉を登場させる、いわば、心理学から政治学へのパラダイム転換。家族はこのように政治的に解釈されることで変革の可能性、起動点が見えてくる。
    137.138ページ。
    世界観が、ガラリと変わるところ。
    具体的には、私を主語に、私を語る、他人行儀な話し方を家族にすることで、境界をつくる!
    もし大きな問題を抱えて停滞萎縮している方がいたら、まるで福音のようなことばであり実践できる道ではないだろうか。
    信田さよこ先生節で、その世代であればこその、

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    2024年07月28日
  • 言葉を失ったあとで

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    実践を積み重ねてきた二人だからこそ、提示できる視点、言葉、違和感。

    加害男性の人間的薄さやずるさが際立つ。

    DV更生プログラムはそういうことなのかとか、沖縄がネタにされがちな学問の世界のせこさとか、あー↘あー↗の連続。

    上間陽子さんの寮美千子批判が鋭い。善の陳腐さ、みんな被害者論の陳腐さ。

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    2024年04月11日
  • みんなの宗教2世問題

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    エホバの証人の2世の方で、臨床心理士の資格を取り、スクールカウンセラーをされている方の言葉が、とても強く切実に響きました。
    ぜひ多くの人に読んでもらいたい本です。

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    2024年03月30日
  • 共依存 苦しいけれど、離れられない 新装版

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     私がケアマネとして担当している利用者さん(女性)とその娘の関係性、ケアの仕方は支援者の良かれと思う方法から大きく外れており、私には理解できなかった。病院関係者からは「共依存的」と言われていたが、果たして本当にそうなのか?「共依存」の定義とは?との疑問から、本書を手に取った。
     彼女たちの関係性を俯瞰して考えることができたと同時に、「ケアする男性」の章での同性バッシング、性的役割分担は、思い当たることがありすぎてゾッとした。
     支援者としての私は、自分の中に根付いている性的役割分担についても意識していく必要があると感じた。

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    2024年01月27日
  • 家族と国家は共謀する サバイバルからレジスタンスへ

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    ネタバレ

    社会構造の最小単位である「家族」について
    社会制度、風潮が凝縮された「家族」が描かれ、思わず
    ハッとさせられました

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    2024年01月21日
  • 共依存 苦しいけれど、離れられない 新装版

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    すごくわかりやすくて興味深く読んだ。
    苦しんでいる人たちが自身の状況に気づくきっかけになればいいと思う。
    今のこの関係、苦しいな、と思ったらぜひ。
    山田詠美の『風味絶佳』、映画『嫌われ松子の一生』、映画『ジョゼと虎と魚たち』、社会現象になった韓ドラ『冬のソナタ』などの、エンターテイメントを例にとっている章もある。
    『風味絶佳』は恐ろしいと思った。幽霊やお化けなんかより身近で、”いつのまにかそうなっている”のが、怖い。
    『ジョゼと虎と魚たち』は好きな映画で、二十代で観た当時は「恒夫ひでー」と、思ってたのだが、“共依存”というキーワードでこの映画を観ると、なるほど、そうかと思える結末。
    思えば「恒

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    2023年08月31日
  • 言葉を失ったあとで

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    言葉を失ったあと…
    私達は何を語れるのか…
    言葉無く語れるものとは何か
    非行、虐待、嗜癖、性被害、世代間連鎖
    若年妊娠、援助交際…
    関係性の中で生きている私達

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    2023年03月26日
  • 母からの解放 娘たちの声は届くか

    M

    購入済み

    母の死をきっかけに読みました

    苦手意識があり長らく距離を置いてきた母親の死をきっかけに読みました。
    虐待を受けたわけではなく、それなりに母からの愛情を感じるし、大人になるまでお金に困ることなく育ててくれてたのだから母に冷たくしては親不孝だ…でも私の気持ちとしては、一緒の空間には居たくない。これまでこういったレビューは書いたことがありませんでしたが、思わずレビュー投稿したくなるほど、同じような葛藤を抱える方に是非読んでもらいたい良書です。

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    2023年01月23日
  • 家族と国家は共謀する サバイバルからレジスタンスへ

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    あの事件を起こしたのが、自分と同じ年の人だったと知ったとき、すごくショックで、気持ちがまとまらないまま書店でこの本を手にとってフラフラとレジへ。

    著者がカウンセリングを通じて向き合った膨大な事例から、家庭における暴力の存在とそれを取り巻く国家の意図を鋭く問い、被害者支援と加害者更生に必要な新しい考え方を示した一冊。

    虐待の事例は読み進めるのがつらくて、ときどき本をおいて深呼吸する必要があったけれど、著者の考え抜かれた言葉選びと文章を、できる限り読みこぼしたくなくて、一文一文をかみしめながら読む。
    国家によって生じた戦争神経症も、家族の中の暴力も、長い間ないものとされてきた点で相似形を描いて

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    2022年08月17日
  • 言葉を失ったあとで

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    読もう、読もう、と思いながらもなかなか読めずにいましたが、ようやく読めました。

    印象に残ったことをここでは2つだけ書きます。

    選択不能性について。
    ものすごく少ない選択肢の中からしか選べない状況にある人がいるということを、私はどれだけ理解して「自己選択」「自己決定」の言葉を使ってきただろうかと、自分の理解の浅さを感じました。

    性暴力、DV加害をどのように見ていくかについて。
    頷くばかりで納得しかない感覚でした。
    怖さや危うさを改めて感じました。
    カウンセリングから、社会調査から、多くの方の声を聴いてこられたお2人の言葉には、とても説得力がありました。
    加害者の被害者性を取り扱うことのリス

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    2022年08月05日
  • 言葉を失ったあとで

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    信田氏と上間氏の対談をまとめた本。

    最前線で活躍する臨床心理士と社会学者の対話は前提となる知識が必要でところどころ難しく感じ、何度か読み直して理解を深めたいと思う。

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    2022年07月16日
  • 明日、学校へ行きたくない 言葉にならない思いを抱える君へ

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    当事者の子供向けに書かれた本なので読みやすいが、大人が読んでも分かりやすい。当事者の子供だけでなく、その親に対しても書かれた本。著者の一人の信田さんの書籍から辿り着いた。3人とも、微妙に立場や経験、年齢も違い、その食い違い感で井戸端会議風な対談がいい意味での押し付け感がなくて良い。この本を読んだ子供たちの感想を聞いてみたいと思う読後感であった。

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    2022年06月26日
  • 言葉を失ったあとで

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    アディクションの世界では知らない人がいない信田氏と沖縄の少女が置かれた実態を赤裸々に書かれた上間氏の対談本。ともに性と暴力について取り組んでいる二人の対話で盛り上がらない訳がないエキサイティングな対話集である。取り組む立場は違えど、ともに「言葉」を大事に取り組む二人の底での認識は共通する。対話集なので言葉は平易だが、行間に流れる言葉は深い。何回か出てくるが、「コロナが明らかにしたのは、日本の感染症対策の脆弱さもだけど、性差別、性被害の問題ですね」と、出るべくして出た本であり、性と暴力だけでなく、性差別も考えるヒントが満載であった。

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    2022年05月29日
  • 言葉を失ったあとで

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    「愛着障害」や、イメージが一人歩きしている言葉をちゃんと否定してくれていて良かった。言葉は当事者を救うものでなきゃ。

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    2022年05月19日
  • 後悔しない子育て 世代間連鎖を防ぐために必要なこと

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    親との関係に課題がある人で、子育てに不安を感じている人は読んだ方が良いと思う。過剰でない心構えが出来る。

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    2022年03月13日
  • 言葉を失ったあとで

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    ネタバレ

    あくまでも被害者側に立ち続ける2人の姿勢が素晴らしかった。似ているようで違う視点をもって痛みの近くにいる人たちの対談、夢中になって一気読みしてしまった。言葉を禁じて残るもの、既存の言葉に当てはめるのではなく自分の言葉で語ることで解放される何かがあるんだと知った。

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    2022年03月27日
  • 言葉を失ったあとで

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    簡単に感想を書ける類の本ではないけれど敢えて言うならば…青山ブックセンターでのイベント申込み一瞬出遅れた自分を許せぬ!が、岸政彦さんを加えた三人のzoom配信見られただけでもヨシとせねば。お互いに敬意を持ちつつ聴き合う態度に圧倒されたし惚れ惚れしました。

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    2022年02月19日
  • 言葉を失ったあとで

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    「言葉を失ったあとで」というタイトルだが、中には言葉を失うほどの壮絶な経験をした人々の言葉をなんとか引き出してケアに繋げようとするそれぞれの現場について語られていた。
    DVや虐待、性被害などは身体の傷だけでなく、心の傷も深く苦しい。それを語れるのは言葉でしかなく、言葉にならないからこそ辛いのだと思う。
    信田さんがカウンセリングにおいて「抽象的な言葉を禁ずる」と語っていたのがとても印象的だった。「愛着障害」などと言ってしまえばそれできれいにまとまって終わってしまう。しかし、その言葉を禁じることによって、具体的に残るのは「比喩」だという話は、「自分の言葉で語ること」とはどういうことか、あるいは「世

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    2022年02月06日
  • 後悔しない子育て 世代間連鎖を防ぐために必要なこと

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    多くの育児書は親に向けて、子供の望ましい発達、育ちを目指して書かれていますが、それとは真逆の育てられ方をした人たちの経験から、「これだけはしないでおこう」→ 「こうすればいい」と言う順序で具体的指針を提案している。

    親の愛とお金とは切り離すことが重要。
    プレゼント:子どもにとっての喜びの中心は「与えられる」という受動性にあり、ものはその結果に過ぎない。

    メモを取りたいところが多すぎるので、再読したい本。

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    2022年01月24日
  • 後悔しない子育て 世代間連鎖を防ぐために必要なこと

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    全部をマーカーしたい…

    非常に非常に身につまされる内容だった。

    虐待=身体的な暴力 自分とは関係ない世界 と思っていたけど、子供に責任を負わせることを虐待というのなら、はたして私は虐待していないといえるだろうか。いや言えない。

    親としての責任を自分で考え、決めて、子供と向き合っていかなくてはいけない。

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    2022年01月21日