あらすじ
母の善意は、娘の憂鬱
大切なのに、うっとおしい。
親が死ぬまで、その態度を続けられますか。
いい娘をやめて、しあわせな娘になるための実践的な方法
母との適正距離に悩む主人公の物語を読みながら、母から受ける小さなストレスやモヤモヤをスルーする行動や
考え方が身につけられます。読み終わったあと、親への執着や期待を手放せる1冊です。
目次
母の取り扱い説明
Chapter 1 「あなた変わったわね」理想を更新する母
母娘に確執が生まれる理由
Chapter2 「どうして結婚しないの?」理屈は無視する母
娘の義務は、説明ではなく断言
Chapter3 「将来を心配してるの! 」人生を2度楽しみたい母
母のようになりたくないは危険
娘のリスク管理
Chapter4 「親には逆らえない」小さなノーを繰り返そう
母娘の境界線を引き直す
Chapter5 「親に申し訳ない」罪悪感は謝罪で消えない
条件反射の「ごめんなさい」はムダ
Chapter6 「自分勝手に生きてもいい」人生の主役を取り戻す
なぜマイナス思考はやめられないのか
Chapter7 「大人になった私たちの味方は誰か?」親への期待を放棄しよう
これからお母さんになる娘たちへ
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
「毒親」「毒母」という言葉がよく聞かれるこの頃なので、親子関係とくに母子関係に悩んでいる人は多いのだろうとはわかっていた。
「何かが上手くいったあとには必ず落とし穴が待っているような気がする」と物語の主人公が言うように、私も手放しで褒められることに居心地の悪さを感じてしまう。
これは子どもの頃に褒められた経験が少ない、もしくは叱られたり貶されたりした経験の方が多いことが要因かもしれない。
褒められて居心地悪そうな私に「じゃあ、どういう状況になれば素直に自信を持てるのか?」と聞かれた時に答えた言葉を主人公が作中でも言っている。
「上には上がいる。日本一にでもならない限り」安心して満足は出来ないのだ。仮にトップに立てたとしても、今度はその座を失うことの不安の方が大きくて喜べない。
これまでは「自分の育ち方」を振り返って今の思考パターンを意味付けしてきたけれど、本書によれば「母親の生育状況」を分析することの方が役に立つらしい。
もう折り返し地点をとっくに過ぎてしまったけれど(笑)自分の人生、自信を持って生きられるように。「子どもは生まれてから3歳までに親孝行を終えている」という言葉をかなり久しぶりに聞いた。子どもとしても、母としてもこの言葉を頭に置いて良い距離感を保っていきたいと思った。
Posted by ブクログ
・自分を認め、自信を持つ
・乱されない範囲で付き合う
・泣き落としには動じない。ガードする壁を堅牢に
・相手の体調の悪さの元凶は自分ではない姿勢を貫く
・自分の気持ちを大切に、自分の人生を生きる
・一呼吸して、「私はどうしたいの?」と問うてみる
Posted by ブクログ
信田さよ子さんのコラムはうなずくことばかり。言語化しづらかったことを書いてくれている。
母親についての理解が進む。
小説仕立てになっており、設定等はおいといて、母娘のやり取りは単純化されており、わかりやすい。
Posted by ブクログ
君島瑠衣という女性の置かれた状況を物語仕立てして、エピソードごとに説明が付け加えてある。
分かりやすいような、そうでないような。
信田さよ子著の本の方が私には読みやすい。
Posted by ブクログ
妻に勧められ読む。父と息子の関係も大変だが、母と娘の関係もまた違った種類の粘着質っぽい大変さが有るのだなあと思う。外から見ていると、なかなか分からないものだが、心配になってくる。また、娘たちとはこのような間にならないと良いなと思う。
【学】
母はどんな話をしても素直に喜ばない
母が喜ぶからと柄にあわない優等生を演じていた事は葬り去りたい過去だ
「母の存在が重い」「いつまでも支配されている」と感じる娘は珍しくアリマセン
どこか虫の居心地が悪そうな母の声を聞いてると内蔵という内臓がギュッと小さく縮む気分になる。仕事以上のストレス
だんだんと人間関係にまで口出しするようになった
母は、私が私らしい幸せを掴むのを望んでいるわけではなく、自分の思い通りの人生を歩ませたいだけなんだ
良いママとは誰にとって?
Posted by ブクログ
毒親育ちのため、関連書籍は何冊も読んでいて、なんとか自分の人生を生き直そうと努力中。
それでも生きづらさは拭えない。
老いていく母への罪悪感も増える一方。
ここまで苦しんでいるのに、
一瞬、
この本の著者はなぜこんなに
母親を疎むのか、
なんて考えてしまった。
根が深い問題…。
実際には、瑠衣のように母娘関係を話のできる相手なんかいないからな…。
Posted by ブクログ
発売日に朝倉さんご本人から購入!
最近は「毒母」という言葉もあり、
それぞれ家庭ごとの問題を抱えている母娘関係。
辛く重くなりがちなテーマですが、
朝倉さんの読みやすい文章、
カウンセラーの信田先生のコラムが
すんなりと心に響きます。
我が家もご多分に漏れず、母は「微毒」を
持っています。
親による負の言葉の数々を受け流し、
大人になった自分の人生を自信をもって
生きていこうと思います。
・母親は、論を尽くせば通じる相手ではない。
母親の介入から自分を守る壁を築くこと。
・できないことや無理であることを断言し、
一線を引く。
母親は何を言っても響かないと判断した
人には潔く撤退する。
・母親の人生を研究して、「心理的な距離」
を作る。
「乱されない範囲でつきあう」
・母親研究は自分研究にもつながる。
文章化することでどのように母親から
コントロールされていたかが明らかになる。
・「やさしい娘」を脱して「幸せな娘」になる。