信田さよ子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
女性カウンセラーの書いた父親の本ということもありとても興味深い。妻息子からの視点が新鮮で、よくある「強い父親を取り戻せ」みたいな男の書く本とは一線を画している。
父親として耳の痛い共感することがたくさんある一方で、さっき言ってた失敗父親の逆もまたうまくいかない、という展開は「どうすりゃいいの」と思ってしまう。
きっと著者はそれもわかった上で、結論めいた締めくくりとして、理想の父親像なんてものはなく、家族から愛される父親になるよう努め続けること、を推奨するに至ったのだと思う。でもやっぱり、それってどうすりゃいいの?って場面が出てくると思う。
家族って不思議。 -
Posted by ブクログ
信田さよ子は母と娘問題の本をたくさん出しているのだが、わたしも母娘問題を勉強したくて手に取った。のだが、けっこう難しかったなー。続けて3回読んだにも関わらず、全部理解できた気が全然しない。理解できないというよりも、私の経験値が不足している感じだ。
タイトルは「なぜ人は自分を責めてしまうのか」だが、内容はアダルトチルドレンとか、依存症、共依存メイン。自己肯定感云々はあまり触れられない。
読んでいて辛い気持ちになったり、新しく触れる文脈があったり、自分の子育てを振り返ってみたり。刺激はたっぷり。
いくつか印象に残ったフレーズ。
ー親の愛には限界がある。
母は愛情という美しい言葉に包んで、子供 -
Posted by ブクログ
私は心理学に詳しくなく、こういった本を読むのは初めて。おすすめされて読んでみたのだが、色々と発見があった。
「われわれが当たり前と思っている親子像というのも、多くは日本の近代化とともにつくられ、ある種、教え込まされた家父長制度によるものと言える」という記述にびっくりした。新しい事を知ることができるのは、読書の醍醐味のひとつだ。
主に家族間の、権力とか、愛という名を被せた支配とか、それによって苦しい思いをしてきた人について書かれている。
タイトルを見ると自責感の強い人のための本のようだが、もっと一般的に読まれたらいいのにと思った。私も、おすすめされてなかったら読んでないだろう。これから結婚や育児 -
Posted by ブクログ
ところどころ難しかったが、子育て中の自分は娘にとって、どのような存在だろうと考えさせられた。
私がこの本を手に取った理由は自分と母の問題ではなく、自分と娘の関係に何か得られるものがあるかもしれないと思ったから。
本書に出てきてハッとしたのは母から見て順風満帆に見えていた娘が本当は辛かったが親には言えず、大人になって初めて本音を言った体験談。そして、やはり母娘の問題には夫(父親)の存在が大きく関わっているということ。
娘がこの先、私(母)に対して思ってもいなかったような想いをぶつけてくることがあるかもしれないし、黙って離れて行くような事もはないとは言えない。そんな時他責にしたり娘の問題だと切り捨 -
Posted by ブクログ
人が自責の感情を意識するのは2歳半から始まる。そうして、心理的にも身体的にも自分と外の世界との対話と体験を通じて自分の心や意識と向き合い、「ごめんなさい」と心から言えるようになる。
さて、本著では、自分を責めてしまうことについて問いと視点を与えてくれる良書である。私たちは人間であればどんな者であれ、自責することはある。それは決して悪いことではなく「今いる環境と状況に適応する状態」と本著では示唆している。自責から学べることは多い。問題の根幹や本質は、本当に自分でコントロールできる範囲内での出来事や状況なのか、自分ではコントロールできないことなのかを分けることでより生きやすくなるだろう。だが、自責 -
Posted by ブクログ
ネタバレ信田さよ子さんの本を探してて出てきたやつ。ニコニコ生放送の番組を元に作った本だそうで、3人の対談やコラムで構成されていて読みやすい。ほんと、悩める子ども達に読んでほしいわ。私も学校に行きたくなかったけど、やっぱ勉強がある程度できたから不登校にならずにすんだよなとは思う。あと絶対父親に怒られるからそっちの方が嫌だったし。それでも友達としゃべって楽しいとか好きな先生とか好きな授業もあったし。高校に通うのは面倒だったけど。やっぱ何か人の役に立つことをしたいとは思うね。脳もそういう風にできているという茂木先生の言葉を読んで改めて思う。そろそろ勇気を出して動くべきか。
-
-
Posted by ブクログ
アルコール中毒、DV家庭の世代間連鎖を防ぐために、よくない家族関係から逆算して望ましい対応を指南するという面白い本。
子どもにお願いしてはいけない、両親と子どもが2:1になるのはいいが、母親(もしくは父親)子どもと父親(もしくは母親)が2:1になるのはよくない、子の目の前で夫婦喧嘩してしまっても後でフォローすればセーフなど、他では読めないような経験則が豊富である。
しかし、どこまでが精神医学的な知見に基づくもので、どこからが信田さんの経験に基づく価値観なのかがわからない。かなり信田さんの個性が強い部分がありそう。
あと、ママ友の仮面を被った闘争や乳を与えようとする祖母などのソリッドな話題は耳目 -
Posted by ブクログ
ネタバレタイトルに興味を惹かれて購入。
著者の信田氏の講演をまとめたもの。どちらかというと女性向けの本で、母と娘間の人間関係からここ最近話題になっている概念「きょう依存」や「アダルトチルドレン」「自責感」などを紐解く1冊。
前述の通り、母と娘の関わりに焦点を当てているため、男性に対しては当てはまるのかよくわからない。
また、講演をまとめたものなので口語体で著したとまえがきにある。私にはどうも馴染めず、理論や結論がなかなか読み取れなかった(これは私の読解力が低いこともあるので読み返すうちに理解できるかもしれない)。
印象に残ったのは第2章「ケアすることで相手が弱体化する」という一文。
実質的に相手を