信田さよ子のレビュー一覧
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毒親は、娘が母親のことをどれだけ重く思っているかという主観的なものさしではかられるものであり、一般論では語れないという主張に納得。
うちの親はこの本に出てくる母親とは比べ物にならないくらい、まだましな母親だけど、私の主観的なものさしから見ると非常に扱いづらい人間。
つい最近まで母親と仲の良い友人を見て「まったく理解できない」と思う自分をおかしいと思ったり、悲しく感じたりしたけど、しょうがないことだな、と受け入れられるようになってきた。
母親とのコミュニケーションが機能不全だったおかげで、私には欠落している能力がある。情報を小出しにして話を擦り合わせるとか、自分の隠していたことをこっそり伝えるとか、結論以外(今、思っていることや考えている途中のこと)を話すとか。
自分の情報を小出しにしない、自分のコンプレックスを誰にも話さない、結論以外を語らない部分が、「隙がないよね」と言われる所以なんだろうなーと思った。コミュ障すぎてうける。 -
Posted by ブクログ
私には役に立たない。紙の精パピルが馴染めない。と思っていたが1年ぶりに読んでみると心がスッキリした。
大事なポイント
善悪では無く損得で判断する。正しくても自分の損になることはしない。
望ましい未来を考える。
これまででホッとできる体験を思い出す。
その体験を安心できる場所としてしまつておく。
人間関係で損をするコストなレンズをかけていないか。
他人が褒めてくれることを素直に信じるベネフィットなレンズを掛けよう。
ハツカネズミにならないためにバリューフリー、選択肢は色々ある。
願い事はふたつより3つが良い。そうすると選択の2ではなくバランスの3になる。
イエスでもなくノーでもない。ノエスの魔法。
そうなんだと受け入れる。ノエス。
迷っているときはとりあえず保留。
白黒はっきりしないのが自然。不安定はエネルギーがある。
嫉妬は当たり前。そんな時は嫉妬マンに侵されている。
嫉妬を願いに変える。相手を恨むのではなく今自分に出来ることに置き換える。 -
Posted by ブクログ
他の本と併読をおすすめ 「母と娘はなぜこじれるのか」
「母は娘の人生を支配する―なぜ「母殺し」は難しいのか
(NHKブックス)」を読んでからこちらを読むことをおすすめします。
著者の斎藤さんが、母娘問題にゆかりのある方と対談していきます。
角田さんの小説は同じ日に読み終わったばかり、
萩尾望都さんの「イグアナの娘」はマンガもドラマも見、
信田さよ子さんの「母が重くてたまらない―墓守娘の嘆き」も
読んでいたので対談の背景を知った上ですっと読んでいきましたが、
今、実際困っている人は、「母は娘の人生を支配する―なぜ「母殺し」は難しいのか (NHKブックス)」、
「母が重くてたまらない―墓守娘の嘆き」の併読をおすすめいたします。
田房永子さんとの対談が、一番付箋が多くなりました。
実際の母との経験をマンガにされているということで、
呪詛植えのメカニズムと、呪詛抜きについてなど、マンガで
わかりやすく描かれているので、田房さんのマンガ作品にも
興味がわきました。
「母親から植えつけられた呪い、呪詛を抜いていく
『呪詛抜き』が必要だと思っています」
「いびつな母娘関係のラスボスは、男性の怠惰」
というような発言にひとつひとつ、頷く経験がある方が
いらっしゃるのではないでしょうか。
また、逆に全くぴんと来ない方も同じくいらっしゃるのでしょう。
それは、とても幸せなことだと知ってほしいです。
「母親の呪縛から解放される一番のポイントは、
自分は母親の思う通りじゃない、
母親の望む言動をしなくてもいいんだ、
イヤなことはイヤだって思っていいんだ、
と気づくことでしょうか。」
とありますが、このような本に出あっているということは
なんらかの気づきがあって読んでいるのかなと思うと、
それは大きな一歩だなと思います。
自分がそのような問題を抱えていることすら気づかず、
そう振る舞うのを当たり前と思っている人も多いはず。
また、
「今は母親との関係は、距離を置けているので、
直接的な被害はないんですが、自分のなかにある
母の呪縛みたいなものから、夫や子どもへの対応に
問題を抱えています。
お母さんとの関係が安定していなかったから、
夫に対してこれでいいのか、子どもに対して
これでいいのかと不安を感じたり、不安によって
夫に対してキレちゃったりする」
という言葉があったのですが、そういった、距離を置いてから、
自分が母となったときのよすがになるような
本というものも読んでみたくなりました。 -
Posted by ブクログ
母と娘の間には
母と娘の間にある問題がクローズアップされてきている。
母は娘を支配しようとし、娘はそれに応えるために必死になる....
その問題を5人の女性と対談形式で齋藤環が論じる。
一番興味深かったのが水無田気流氏との対談。
現代の育児の負担というものが女性に過剰に負担を強いているという論調であるがこの点は非常によくわかる。
保育園が見つからない、見つかっても子供が病気になれば休まなければならない、夫は帰って来ない、孤独感を募らせていく......
これは現代の母親には感じるものがあるのではないだろうか。
ある程度の社会基盤がある人ならば公的サービスを受けられる(それがあることを知ることができるから)が、そうではない人に対するケアが少ないのは深刻な問題だと水無田氏は語る。
それは現在の制度の大いなる弱点であろうと思う。
個人主義的な自己責任や自己決定が声高に叫ばれているのに肝心の個人というものが尊重されていない、という指摘にも頷かせられる。
信田氏との対談も面白い。
マゾヒスティック・コントロールやロマンティック・ラブ・イデオロギーという概念が興味深い。
後者が近代家族の維持装置の一つだというのは面白い視点だ。
それは幻想だとはっきり言っているわけではないが、一種の大いなる物語という指摘がある。
それが悪いというものではないがそれによって母のパワーが極端に一カ所に集中しているというのは納得できる部分もある。
他にも田房永子氏、角田光代氏、萩尾望都氏の三人との対談がなされている。
それぞれとても興味深い。
自身が母との関係に苦しんでいる場合もあり、それをもとにいろいろなこうさつがおこなわれている。
母というものが娘の人生に大きな影響を与えるのは決しておかしなことではない。
それをもとに自分自身の世界を構築していくのだから。
しかし、母と娘蜂が繋がっていたとしても別個の人間であり、母自身の「やり直し」ではない。
娘であり母である自分に照らして怖くなりつつ、わが家はどうだろうかとしばし考え込んでしまった。 -
Posted by ブクログ
うーむ。
なるほど……。と言おうかなんと言おうか。
女性が生む性だからなのか、産む性で有ることを社会的に期待されているからなのか、母、祖母、とさかのぼり、もしかしたらミトコンドリア・イブにまでたどり着く呪詛を感じる。すげーわ。
社会や人情、世間の常識に照らし合わせて間違っているとしても、本人が辛いならば「辛い」って言うのは当たり前なんですよ、と言うことを切々と語っているなぁと。
そして何より、逆もありき、と言うのが新しかった。端から見てどんなに辛そうでも、本人が大丈夫ならばそれでいいい。
本人にとっては、本人が感じていることが真実なのだし、それを大切にしてほしいと思いました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ読後の”気圧され感”がとても強い鼎談録だと思います。
角田美代子、三橋歌織…と東電OL・木嶋佳苗以外で関心の高い人物の話題も多く、特に木嶋佳苗と同時期にニュースになっていた上田美由紀の事件に対する考察は、両者の比較もありとても興味深いものでした。
そして、自分が知らず知らずのうちに男性目線の報道を何の疑問も持たず受容していたことに気づきました。
でもまたしばらくしたら忘れちゃいそうですが。
北原さんのあとがきで、信田さんに壇蜜をどう思うかと訊ねた際の
「私、好き!あの人、女のパロディだから!」
という一言が強力にヒットして電車の中で思わず笑いそうになりました。
その後の「なぜパロディなのか」という話は面白いですし頷けます。
でも「パロディ」とは…言いえて妙です。