信田さよ子のレビュー一覧
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女性カウンセラーの書いた父親の本ということもありとても興味深い。妻息子からの視点が新鮮で、よくある「強い父親を取り戻せ」みたいな男の書く本とは一線を画している。
父親として耳の痛い共感することがたくさんある一方で、さっき言ってた失敗父親の逆もまたうまくいかない、という展開は「どうすりゃいいの」と思ってしまう。
きっと著者はそれもわかった上で、結論めいた締めくくりとして、理想の父親像なんてものはなく、家族から愛される父親になるよう努め続けること、を推奨するに至ったのだと思う。でもやっぱり、それってどうすりゃいいの?って場面が出てくると思う。
家族って不思議。 -
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いろいろと辛いが、タイトルのうまい一冊。
個人というのはこれほど国家に動かされてしまうのだなあ。
家、親子という最も小さな組織が、国家とほぼ同じ動きをしてしまう恐ろしさ。
あの信田さよ子氏が書いている本だというだけで、私には価値がありましたが、内容的には目新しさはないかも。
戦争という国家による人格破壊が行われ、それが男→女→子供へとあらゆる形で暴力として連鎖してしまった。
95年は震災、オウム事件によるトラウマという概念が広かったとし。ここからACが広がる。(そういえばエヴァもこの年ですね)
さらに2011年の震災を経て、この本が書かれた2020コロナ、日本人の心理学が(ときに正しくないにせよ)うつろっていく様がよくわかった。 -
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私はいわゆる母娘関係に悩んでいる一人だ。母娘関係あるある?な、姉弟の姉であり、弟が優秀で私はいらない子だという思い込みを抱えて生きてきた。
子どもの頃は散々母と喧嘩をしてきた。親元を離れたこともあり、子どもの頃のように激しい喧嘩はしなくなったが、母の干渉への嫌悪感と同時に罪悪感があって、悩んできた。この手の本を読むこと自体罪悪感に耐えられなくなり、読めずにメルカリに出品したこともある。
でも、カウンセリングで「家族と仲良くしたいけど、理想と異なる部分があるから家族について悩む。当然のこと。」と言われ、罪悪感が和らぎ、初めて読破することができた。
私は、「下の兄弟ができて自分はいらない子だと誤解したが、母は娘を愛している」ということを最近ようやく受け入れ始めた。本書にも母息子と母娘関係の違いに関する記載が何度もあり、息子(弟)に勝とうとすることがやっぱり無理なんだなと少し笑えた。
それでもいろんな恨みが湧いてくるが、親は神ではなくて私が生まれて初めて親になったという当たり前のことを理解すると、少しずつ許せるようになるのかも知れないと、本書を読んで思えた。
例えば、私は漫画を禁止されたこと(耐えきれずすぐ破ったが)、大学受験を失敗して母と折り合いが悪いママ友の子供と同じ大学になって罵られたことを許せない想いでいた。が、本書では萩尾望都先生の両親がいまだに漫画を批判していて、そんな仕事は辞めなさいと言い続けていると知り、立派な漫画家の親でも変わらないのなら、私の母が漫画より小説を読めと言ってきたのも仕方なかったか…と少し歩み寄れた気がしている。
また、角田光代さんが母との楽しかった思い出を思い出すと楽しいプラスアルファの切なさ、郷愁があると言ってることに激しく共感した。時々、実家を出たことへの罪悪感に相まってこの切なさに耐えきれないず、こんなふうに感じる私は、私の家族関係は異常なんだと苦しくなることがあるが、似た感覚を共有できる人がいると知り、心が軽くなった。実家を出たことへの罪悪感についても同様の思いである。
引き続き家族に関する本や萩尾望都先生の作品を読んでいこうと思う。 -
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親子関係で悩んでいる人におすすめ
【概要】
●アダルトチルドレン
●共依存
●罪悪感と自責感
【感想】
●タイトルだけを見てこの本を選択したが、思っていた内容とは違った。
●母と子の関係がうまくいかない状況に対する心理学的分析について書かれている。
●カウンセラーの承認(同意、うなずき)は意味があるが不十分だ、という著者の考え方には強く同意した。なぜなら、カウンセリングを勉強した者がカウンセリングを受けてもカウンセラーの手法を知っているため発言はすべて嘘くさく感じてしまうからである。やはり同じ経験をした人に言われないと口先だけだと思ってしまう。カウンセラーという職業は難しいと改めて感じた。 -
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信田さんは、母娘関係やアダルトチルドレンの本をたくさん書いている。父息子は父親殺し理論とかあるけど、母娘ってこれまで語られてこなかった。2000年くらいからかな?けっこう本が出てきたのは。自分自身も自分の母についてもっと理解したいと思っているので、何かヒントになるのではと、信田さんの本は読むように心がけている。
今回の本は、母の支配から逃れられない女性たちついて解説している。母は「愛情」という美しい言葉に包んで、子どもを思い通りに支配したり、自分の人生の生きがいを与える人に仕立て上げたりしている。「誰も抵抗できないケア、世話、愛情という無敵の価値」を利用して行われる母の支配に苦しむ女性が社会には大勢いるのだ。息子よりも娘が被害者になりやすい。
息子ー母の関係性は、強い男が弱くなった母を守る構図でわかりやすい。一方、娘ー母の関係性は、弱くなった母を苦しめないように、母よりも弱者として母の期待通りに生きる娘でいるという構図になりがち。
息子に対してはかけがえのなさを強調して庇護欲求を刺激するが、娘に対しては罪悪感を適度に刺激して「母」を支え続けなければならないという義務感を植えつける。
いわゆるフツーの母から育てられた人にしてみれば、こんな支配的な母の存在自体疑わしいのだが、この周りからわかってもらえない感がより一層被害者である娘を傷つける。もっというと支配的な「母」ですら、娘を傷つけていることに無自覚なのだ。
〜「あなたのために」は不幸の始まり〜
娘は抵抗できず、無意識の支配下に組み込まれて行く。同性である母は人生の先輩と思い込んでしまうのもよろしくない。
もちろん、この構図の母娘問題には父親不在(父親が役割を果たしていない)が大きな要因の一つ。
夫とうまく行っていない場合、母が子供に異常な程の意識がいってしまうのは、感覚的ににものすごく理解できますよね。当たり前だなって思うけど、社会ではあんまり当たり前じゃないのかな。どうかな。 -
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講義形式なので読みやすい。ただ他の本の間にチラッチラ少しずつ読んだのであまり頭の中でまとまっていない。ただ最後のあとがきではたと気付かされた。筆者は自己肯定感と言う言葉が大嫌いだとある。というのも「自己肯定感を上げるにはどうすればよい?」「自分を好きになりたいのに、、」という問いが呼び水的に生まれ、この問いの建て方は出口がない。問題の建て方は言葉によって決まり、自分を責める方向に誘導されてしまう。とのこと。
ほんまや!自己肯定感て言葉は強者が強者を粒立てるのに使うワードなんや!言葉選びひとつで相手を出口のない迷路に誘ってしまう事もあるんや!気をつけなきゃ!
あと自責感は自分自身を傷つけ、こわすので自己免疫疾患と同じと言う強くて言い切る感じが好み。ウチの奥さんも自責感が強いタイプ(比較の中で生きている)。自責感からは少しずつ解放されるしかなく、方法としてはグループカウンセリングで絶対に他者と比較しない。また長く話さない。説明しないし求めない。(どうすれば相手が納得するかばかり考えてるから話がながくなるらしい。)ざっくり話すことに慣れる。ちょっとこの辺を意識してみようかな。 -
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信田さよ子は母と娘問題の本をたくさん出しているのだが、わたしも母娘問題を勉強したくて手に取った。のだが、けっこう難しかったなー。続けて3回読んだにも関わらず、全部理解できた気が全然しない。理解できないというよりも、私の経験値が不足している感じだ。
タイトルは「なぜ人は自分を責めてしまうのか」だが、内容はアダルトチルドレンとか、依存症、共依存メイン。自己肯定感云々はあまり触れられない。
読んでいて辛い気持ちになったり、新しく触れる文脈があったり、自分の子育てを振り返ってみたり。刺激はたっぷり。
いくつか印象に残ったフレーズ。
ー親の愛には限界がある。
母は愛情という美しい言葉に包んで、子供を自分の思い通りに支配したり、自分の精神的なはけ口にしたり、自分の人生の生きがいを与える人に仕立て上げたりしている。
自分の子育てを振り返るとどうだろう。全くそのような子育てはしてないと言い切れないきがする。
ー愛情という名の支配
(誰も抵抗できないような)ケア、世話、愛情という「無敵の価値を利用して行われる支配」
「あなたのために〜」は不幸のはじまり。言われた側は抵抗できなくなる。拒むという選択肢が奪われている。
これはけっこう私に突き刺さったかな。子どもに「あなたのため〜」とは直接言わないけど、あなたのためと思ってやってきたことは、結局は私のためだったことがけっこうあるんじゃないかな。子供が「結構です」と言える関係が担保されていなければ、結局支配になってしまうのかも。
ーケアすることで相手が弱体化する。
ケアしたり愛情を注いだりすると世話をされた人は、世話をした自分よりも弱体化する。これも、ケアという支配の一形態。
ー「すべて自分が悪い」という究極の合理性
昨日の黄色が今日の黒になる、包丁が向けられたりするのも全部自分が悪いんだって思えば納得できる。虐待的環境を生きるということは、自分の存在を否定することで世界の合理性を獲得している。 -
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私は心理学に詳しくなく、こういった本を読むのは初めて。おすすめされて読んでみたのだが、色々と発見があった。
「われわれが当たり前と思っている親子像というのも、多くは日本の近代化とともにつくられ、ある種、教え込まされた家父長制度によるものと言える」という記述にびっくりした。新しい事を知ることができるのは、読書の醍醐味のひとつだ。
主に家族間の、権力とか、愛という名を被せた支配とか、それによって苦しい思いをしてきた人について書かれている。
タイトルを見ると自責感の強い人のための本のようだが、もっと一般的に読まれたらいいのにと思った。私も、おすすめされてなかったら読んでないだろう。これから結婚や育児をする人は一読の価値ありだと思う。一部難しい言葉もあるが、公開講座で語られた内容が本になっているので読みやすい。 -
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ところどころ難しかったが、子育て中の自分は娘にとって、どのような存在だろうと考えさせられた。
私がこの本を手に取った理由は自分と母の問題ではなく、自分と娘の関係に何か得られるものがあるかもしれないと思ったから。
本書に出てきてハッとしたのは母から見て順風満帆に見えていた娘が本当は辛かったが親には言えず、大人になって初めて本音を言った体験談。そして、やはり母娘の問題には夫(父親)の存在が大きく関わっているということ。
娘がこの先、私(母)に対して思ってもいなかったような想いをぶつけてくることがあるかもしれないし、黙って離れて行くような事もはないとは言えない。そんな時他責にしたり娘の問題だと切り捨てずにいられるだろうか。話を聞き謝ることができるだろうか。 -
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人が自責の感情を意識するのは2歳半から始まる。そうして、心理的にも身体的にも自分と外の世界との対話と体験を通じて自分の心や意識と向き合い、「ごめんなさい」と心から言えるようになる。
さて、本著では、自分を責めてしまうことについて問いと視点を与えてくれる良書である。私たちは人間であればどんな者であれ、自責することはある。それは決して悪いことではなく「今いる環境と状況に適応する状態」と本著では示唆している。自責から学べることは多い。問題の根幹や本質は、本当に自分でコントロールできる範囲内での出来事や状況なのか、自分ではコントロールできないことなのかを分けることでより生きやすくなるだろう。だが、自責もそうだが、他責に走ってはいけない。その区別をつけることも自身の感情や状況や環境と照らし合わせて深く考える必要があるだろう。
本著で述べているように、育児や親子関係、共依存、虐待などの状況もある。これらは一例であり、人の数だけの状況や課題がある。だが、本著では自責することは世界と繋ぎとめるための合理性と説く。
自責は環境の適応や人間関係で必須な状態であり、それは単に心が弱いとかの話ではなく、人間が人間たらしめる感情の機能である。
しかし、度が過ぎれば、それは毒となる。もし、今、あなたがおかれている状況や環境が劣悪で追い詰められる状態になっているのであれば、ほとんどの場合に、専門としている団体があり、守ってくれる相談窓口もあることを知らなければならない。
自責だけの適応だけでは限界があり、本著はそれらも教え、視点を広げる良書であるといえよう。 -
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ネタバレ信田さよ子さんの本を探してて出てきたやつ。ニコニコ生放送の番組を元に作った本だそうで、3人の対談やコラムで構成されていて読みやすい。ほんと、悩める子ども達に読んでほしいわ。私も学校に行きたくなかったけど、やっぱ勉強がある程度できたから不登校にならずにすんだよなとは思う。あと絶対父親に怒られるからそっちの方が嫌だったし。それでも友達としゃべって楽しいとか好きな先生とか好きな授業もあったし。高校に通うのは面倒だったけど。やっぱ何か人の役に立つことをしたいとは思うね。脳もそういう風にできているという茂木先生の言葉を読んで改めて思う。そろそろ勇気を出して動くべきか。