信田さよ子のレビュー一覧

  • ふりまわされない

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    「無理しなくていいんだよ」「楽に生きればいいんだよ」というようなことが、7人の例で物語風に書いてあります。始めは、正直、あまり期待せずに読んでいたのですが、素直に読むといろいろな気づきがあって、非常に良い本だと思います。いろんなことに疲れている人にお薦めです。

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    2012年11月26日
  • 選ばれる男たち 女たちの夢のゆくえ

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    ネタバレ

    ああやっぱり、世のオヤジ達はこんなものかと思って納得。昔は夢や理想を声高に語っていたという我が父も今は母と離婚協議中。威張りながら守ってもらおうとする態度というのがまさにオヤジ、無視し続けるというのもまたオヤジ、世間体だけはいいのもうちのオヤジだ!この著者はうちを見たんじゃないか!?ってぐらいにオヤジ像をズバリと言い当てられた。

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    2012年02月27日
  • 父親再生

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    何となく気になっていた父親と息子の関係が分かり易く述べられている。著者の書籍をもっと読みたくなった。

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    2010年10月29日
  • 選ばれる男たち 女たちの夢のゆくえ

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    男女平等社会浸透してきたことによる時代の変化を、ジェンダー的観点から書いてておもしろい★
    DVのことが中心だったみたいだけど、やっぱりうちの家庭にもDVが厳然と存在していたのかとわかった。

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    2010年03月30日
  • 選ばれる男たち 女たちの夢のゆくえ

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    これから結婚する男友達に、エピローグを読んでもらった。彼がこれから持つ自分の権力に意識的になってくれるよう、願いを込めて。

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    2009年11月15日
  • 選ばれる男たち 女たちの夢のゆくえ

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    読み終わった日:2009.08.26

    最近の女性達が夢中になる男性の共通点:キレイ・優しい・ガツガツしていない。
    これは、男性が従来「女らしさ」として女性に求めてきた理想像と同じでは?
    今まで、自分を鑑賞される側という視線をまったく持たず、女性にだけ鑑賞する対象としての
    要望だけを言ってきた男性側が、鑑賞される側としての自覚を持ってきた?

    というところから始まり、カウンセラーの著者が出会ってきた様々な夫婦、
    男性の理不尽さなど。

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    2009年10月04日
  • なぜ人は自分を責めてしまうのか

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    臨床心理、とくに精神医学、精神分析を専門とする著者である。しかし分析よりも仲間との語り合い(言いっ放し)が治療に効果があるとしている。DVや他のものがあり、共依存については意味を間違っていると手厳しい。
     あとがきで、自己肯定感は嫌いであると書いてあったので、本文でもそれを解説する部分があるかと期待を持って読んだが、自己肯定感に言及した部分はなかった。

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    2025年11月19日
  • 言葉を失ったあとで

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    “深い底の部分では怒りが渦巻いているのに、四方八方からの張力によって、それは流れそうで流れない涙のようにギリギリのところでとどまっている。それはまさに言葉を失うとしか言いようのない現実への直面に思えた。そこから這い上がるように言葉を新しく獲得していく姿、その張り詰めた感じが、読む私の胸を打ったのである。”
    ---「まえがき」より

    公認心理士・臨床心理士の信田さよ子さんと、社会学者・教育学者の上間陽子さんの、数回にわたる対談を書籍化したもの。
    性被害に遭った女性へのアプローチについて語っているので、内容はとても重いのだけれど、文章から伝わってくるお二人のキャラクターが真逆のように感じられて、対

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    2025年09月15日
  • なぜ人は自分を責めてしまうのか

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    あなたのためを思っていっている
    母ではない人に言われたことがあるが、ものすごく違和感を感じていた。
    支配したかったからだったんだな、と腑に落ちました。

    迷惑をかけたらいけない
    子供を育てることがあったとしてもこの言葉を使わないようにしようと思いました。

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    2025年09月09日
  • 毒婦たち 東電OLと木嶋佳苗のあいだ

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    柚木麻子さんの『BUTTER』からこちらに流れ着いた。木嶋佳苗の事件当時、私は20代前半だった。その頃は、へえ、なんか大変な事件が起こったんだな、くらいの関心しかなかった。もう20年近く前の事件に興味を惹かれるのは、ルッキズムやミソジニーの社会的状況が当時と変わっていないからだし、私自身がそこにちょっと敏感になっているからだろう。いくつかの事件をとおして、男とは、女とは、男女の関係とは、について、ここまで断定的に迷いなく語ることができる御三方に憧れのようなものを感じたし、御三方間の捉え方、見方も違っていて(特に上野先生と信田先生は社会学=マクロ、心理臨床=ミクロというモノの見方の違いがあるんだ

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    2025年07月21日
  • なぜ人は自分を責めてしまうのか

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    ネタバレ

    わたし自身が、母への憎しみをもつことへの罪悪感を抱えてきた。母へ尊敬の念をもつことができないのは、私が精神的に成長せず、いつまでも幼稚なせいだ。
    同じ状況でも親に激しく怒鳴られることもあれば、何も起きないこともある…というような因果の見えない精神的な危険にさらされた子どもが、その状況をまるっと呑み込める呪文が「わたしが悪い」なのだという。「わたしが怖い思いをするのは、わたしが悪いから」と、自分の存在を悪だと定義すれば、どんな状況で困難が起きたとしても必ず適用することができる魔法の呪文だと。
    安全安心に生きていくための規範を教えることが躾などだとすると、一定の規範がない状況でも生きざるを得ない子

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    2025年07月13日
  • なぜ人は自分を責めてしまうのか

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    信田さんのやってこられていることは、他の臨床家とは異なっており、まるで常に緊急支援をやっているかのようです。
    だからか、キレイな整理された言葉ではなく現場よりの生々しい言葉が湧き出てる。母と娘の関係に関しての知見が溢れている

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    2025年06月15日
  • なぜ人は自分を責めてしまうのか

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    “母性愛なんてものはありません。
    人間ってそういうものでしょうとか、母性愛がないのかなどと言っちゃいけないんですよ。それがどう時間をかけて、歴史的に私たちに埋め込まれてきたのか考えないといけない。”(p.131)


    “娘もしくは息子から母への罪悪感の背後には、父がまったく機能しないということも、私は付け加えなければいけないんじゃないかと思う。
    「娘には娘の人生がある。言いたいことがあれば、夫である僕が聞くよ」と正面から妻と向かい合っていれば、娘から母への、もしくは息子から母への罪悪感は、すこしは軽減されたはずです。”(p.134)



    “子どもに腹を立てることもあるし、母と同じようにひどい

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    2025年06月10日
  • なぜ人は自分を責めてしまうのか

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    2025/04/01予約 22
    ACの定義
    現在の生きづらさが親との関係に起因すると認めた人
    わかってもらおうという気持ちを捨てることはできなくても、距離を取り、生育歴を語り、お母さんを研究し、10cm高いところから見る

    物理的距離をとることが効果的なのは身にしみているので次は10cm高いところからみてみよう、なかなか言うは易しではあるけど。

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    2025年06月01日
  • 家族と国家は共謀する サバイバルからレジスタンスへ

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    ネタバレ

    とても面白かった。著者の口調がどこかいい意味でふてぶてしく、パンクな感じにすごく好感を持った。大きなものに萎縮せず、堂々と啖呵を切るような感じで、こういう知識人があと100人くらいいたら、日本社会のナラティブが変わるのになと思う。

    臨床心理士と精神科の領域の棲み分けやアプローチの違いなど、あまり知らなかったことがわかり面白かった。

    また、アメリカではベトナム戦争後の復員兵のトラウマ、その家族のDV被害から、精神科で診断基準ができ治療が進み始めたこと、一方日本では、戦後同様に復員兵とその家族に大きなトラウマと暴力の問題があったのに、全て家族に対応を押し付け国として医療面からの対策は取らなかっ

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    2025年05月25日
  • なぜ人は自分を責めてしまうのか

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    母親三部作を既読なので、目新しいとは感じなかった。罪悪感は外部の規範に反することで生じる葛藤。自責感は、全て自分が悪いと思わされることで生じる、自己献身からの反応。認知行動療法と相性がいいのかも。

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    2025年04月22日
  • なぜ人は自分を責めてしまうのか

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    依存症・嗜癖、AC(アダルトチルドレン)、DV、虐待、性加害、母親と娘の問題などについて積極的に発言されてきた信田さよ子氏によるオンラインセミナーを書籍化したもの。
    読みやすかった。
    信田氏をよく知らない人の入門書としてもおすすめできると思う。

    ⭐︎印象に残ったところ
    p190 「子どもは責任ゼロで生まれてくるんですよ。」
    子育てにおいて子どもは、「解決の見通しがない世の中に生まれさせられたんですよ、あなたは」ということを誰かに承認されなきゃいけないんです。
    p191 「愛着とは、本来はこの根源的受動性の承認を意味してるんじゃないかと思います。」
    (愛着障害について)「ぴったりくっついたり、

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    2025年04月13日
  • なぜ人は自分を責めてしまうのか

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    個人的にこの本から受け取った一番印象に残った言葉は「非合理的万能感」。

    これがあると自分を責めることにつながってしまう。

    一回しか用いられていない言葉だけど、この本の主題である自責感の背景を、端的に、そして親子関係に限られない広範囲の文脈で示すのは、非合理的万能感だと思う。

    読んだというより、眺めたという感覚で向き合った本だった。ここでの内容を鵜呑みにし過ぎて現実に当てはめることは、それこそ少し現実的ではないと思う。現実は想像以上に複雑だし、個々によって置かれてる環境は異なる。だから、この本の内容を鵜呑みにせずに、自分にとって印象的な部分をつまんでいけばいいし、それを無理に実践しようとせ

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    2025年04月06日
  • さよなら、お母さん 墓守娘が決断する時

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    娘が成熟した女性になる過程で、ブラジャーが必要になったり、化粧をする時に「いやらしい」「女っぽくして媚を売って」などと言うことがミソジニー(女性嫌悪)から来ているというのは当たり前のようで今まで全く気が付かなかった

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    2025年03月23日
  • なぜ人は自分を責めてしまうのか

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    母から娘へのケアによる暴力性。生殺与奪を握っている母の全能感と、娘の自責感罪悪感。そして父の不在。親の人生を背負わされる子供の構図ってやっぱグロテスクよなと。

    “産んでしまった”ことを認めること=子供自身には何の責任もないと分からせること が、子供の主体性を育むみたいな話がめちゃくちゃ面白かった。

    自責感も自己肯定感も、自分の中でぐるぐる回るだけでは何も解決しない。それはあくまで他者との関係性の中でトライされるべきだし、他者にそもそも原因がある場合がたくさんあるってこと。

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    2025年03月20日