信田さよ子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレP141
母親は追い込まれ徹底的に批判され自分が変わらなければ娘は死んでしまう、もしくは自分が殺される、家庭が崩壊するという恐怖を味わうことなくしては変わらない。娘が社会的に適応しそこそこ普通に生きていれば、母親は自分が原因かもと考えない。
死にゆく母親に今までのことを洗いざらい話して、謝ってくださいと言い、母親が本当にごめんなさいと言ったのを聞いた後、母親を見送った、これでちゃんと弔うことができる。そんなエピソードを読み、自分自身のことを思った。
話しても謝ってもらえなかった、それどころか覚えていなかった。
P151
疑問符をつける5個のタイミング
最初は小学校高学年から始まる思春期
二回目は成人後親から離れることをきっかけに自分の家族を外から見られるようになったとき。
3回目は結婚。
4回目は、出産して親になるとき。
5回目は介護を迫られたとき。
1~4は、経験した。後は最強の5が残るのみ…
著者は私の母より3歳年上の女性だったことに、とても驚いた! -
Posted by ブクログ
著者が「対談を終えて」のコメントにも書いたように、萩尾望都さんのプライヴェートなお話が聞けてよかった。就活の学生さん、本当の「貴重なお話」っていうのは、こういう話のことなんですよーーだそうですw
まあ皆さん酷い母親をお持ちで。私も機能不全家庭で育ちましたが、大して珍しい事ではなかったんだなと。また母親と距離を置きたいと思う事に罪悪感を感じなくてもよかったんだと今更ながら納得しました。水無田さんのように理路整然と考えていれば、もっと早くに楽になれたのかなと思いました。
母性は存在しない、精神分析的には男性は身体を持っていない、にはビックリ。
p152
信田 だからあんなメタボな身体でも平気でさらせるんですね(笑)。私、よく恥ずかしげもなくメタボな身体や、薄くなった髪の毛を電車のなかで平気でさらして、足を広げて寝ていられるなと思うんですけど、あれはそういうことだったんですね。 -
Posted by ブクログ
思わず、女性専用車輌に乗ってしまった時と同様の戦慄は、終始拭えなかった。当たり前か。
NPO法人ウィメンズアクションネットワークと出版社主催の鼎談書籍化。
自分ではない何かになろうとして、婚活サイトを利用し死刑に至った木嶋佳苗から、97年に殺人事件の被害者となった東電勤務の女性、その他にも元オウム信者同士で逃亡生活を続けた斎藤明美、2006年に報道されたセレブ妻殺人事件の三橋歌織などを題材に、毒婦を生む背景に切り込む一冊。
上野先生が終始、韓流ではない事をアピールし続けるのに笑った。
あとがきで触れられる壇蜜の「はい。日本の矛盾が生んだ空っぽのただの32歳、それが壇蜜です。」には、それが言えるのはタダ者ではないのだよ、と感じずにいられなかった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレかなりおもしろい。というか気持ちいい。女たちの目線で世の中を見ること。言葉を獲得していくといことが真実の見え方にどれだけ影響するかを思い知った気がする一冊。思考停止していたのかもしれない。マスメディアが流す一元的価値観に自縄自縛に陥っていた自分の後頭部を思いっきり金槌で殴られた気がする。メディアが男社会であるという意識もなかった。男の股間のケアを要求する社会に逆手にとって現れた「毒婦」たち。毒婦は自分であるという目線。「言葉を持って女目線で現実をちゃんと暴きだすことが必要。(上野)」上野千鶴子の歯切れの良さ、好き嫌いハッキリわかれそうな人だけに、好きだと思った。
-
Posted by ブクログ
言葉をしっかり辿れたなぁという一冊。
ただ、まとめて言えることはなくて、自分の中に「分かった気がする」ことが幾つか積み上げられたような感じがある。
女性の芸人さんにまつわる〝解離〟の話。
天然で、ズレたことを言うのがキャラとして受け入れられているが、解離を起こしているのでは、と。
その話の中で、ふと思い出した人がいる。
私は実際に〝解離〟を起こしている人を認識したことがないから、そうとは言えないけれど。
というか、女性の、あの独特のテンポ感を持つ感じは何に起因するんだろう。
やり取りを逐語で記録する話。
質問をしている、記録をしている側が神の視点に立っているから、「どんなやり取りをしたか」ではないものになってしまう。
事象に主観や解釈を交えるなと言われるけれど。
双方がどんな言葉を選び、交わしたかという事実は確かに大切なんじゃないかなと思う。