小林快次のレビュー一覧
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今までありそうで(あったかもしれないが)見つけられていなかったテーマ。いろんな分野の先頭を走る研究者が各々愛する論文を語るという、極めて興味深く面白かった本。各々の研究テーマが違うのはもちろん、各々の研究者の感性や語り口がそれぞれ全く違っていたのも面白かった。一般向けに少し噛み砕いてくれている人もいれば、専門用語もりもりで愛が溢れている人もいた。どちらも素晴らしいと思う。いわゆるオタク文化にも通ずるところがあると感じた。専門家から見た「私見を含んだ」サイエンス的エッセイは非常に面白かった。
大学時代を振り返ると、論文を読むのは嫌いではなかったし、面白かったがやはりどこかタスクの一つになっていて -
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NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」から10年。あの時は新進気鋭の研究者だったが、いまやその領域のトップをひた走る。本書は、その小林快次氏の児童向け単行本。
子どもの頃、化石の発掘に熱中したものの、必ずしも恐竜に興味があったわけではないという。その後、数々の出会いが進むべき道を方向づけてゆく。おもしろいと思ったものに熱中し続けたら、恐竜研究の第一人者になっていた。「好きこそ物の上手なれ」、最高の生き方ではないか。
おとな向けに書かれた『恐竜まみれ』のようなアドヴェンチャラスなサービスはない。子ども向けだから、そこは慎重。勉強と研究の違い、マニアと研究者の違いにも言及している。
恐竜研究の成 -
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「まみれ」というキャッチーなタイトルに座布団2枚。
ゴビ砂漠、アラスカ、カナダと北海道。時期と天候に左右される現地調査と発掘、即時の判断が必要とされる。場合によっては、諦めも肝心。
胸躍ったのは、獣脚類のオルニトミモサウルスでの胃石の発見とその後の研究の展開。ネイチャー論文になったが、著者は修士課程の院生だった。もうひとつは、デイノケイルスの完全骨格の復元、その一部始終。ああでもない、こうでもないと考えあぐねた末、最後のピースがぴたりとはまる、その瞬間がたまらない。
アドヴェンチャラスな場面が次々に展開するが、著者の弁によると、発掘作業は地味そのものだという。でも、黙々と発掘をしながら、頭のな -
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(1) 「化石ハンター 恐竜少年じゃなかった僕はなぜ恐竜学者になったのか? (YA心の友だちシリーズ)」PHP研究所 (2019年6月5日発売)
(2) 「ぼくは恐竜探険家!」講談社 (2018年8月1日発売)
共に,恐竜学者になりたいこどもたちに向けた本。
(1)は(2)の後,約1年後の本。
YA(Young Adalt,ティーンズ)を対象に,(2)から精選して,よりわかりやすく,親しみやすい語り口の本となっています。
(2)には「恐竜学者になるためにやっておくべきこと」(p167)とありますが,(1)では「恐竜への興味がほかのものへの興味にも結びついていきます」(p101)として,別の職業 -
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(1) 「化石ハンター 恐竜少年じゃなかった僕はなぜ恐竜学者になったのか? (YA心の友だちシリーズ)」PHP研究所 (2019年6月5日発売)
(2) 「ぼくは恐竜探険家!」講談社 (2018年8月1日発売)
共に,恐竜学者になりたいこどもたちに向けた本。
(1)は(2)の後,約1年後の本。
YA(Young Adalt,ティーンズ)を対象に,(2)から精選して,よりわかりやすく,親しみやすい語り口の本となっています。
(2)には「恐竜学者になるためにやっておくべきこと」(p167)とありますが,(1)では「恐竜への興味がほかのものへの興味にも結びついていきます」(p101)として,別の職業 -
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恐竜研究者の小林先生による恐竜研究と発掘現場のエピソードを知る1冊。
NHK子ども電話相談などでも説明がわかりやすい方だなーと思っていましたが、文体も読みやすかったです。
恐竜研究と言えば発掘!フィールドワーク!のイメージがあるのですが、実際に化石を見つけるまでの過酷さが伝わってきます。冒頭からグリズリーに遭遇するとは…
調査期間は限られているので、見つけた化石の発掘が次の年になるというのも驚きです。
あと、度々盗掘で貴重な化石が損なわれてしまうのは一介の恐竜好きとしても辛い。
むかわ竜発見のエピソードはNHKの特集でしっていましたが、読んでいてわくわくしました。過酷な研究でもこうした発見が -
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恐竜学者:小林快次先生が、どのようにして学者になったのか、児童向けのいわゆる自己啓発本である。本のほとんどが恐竜に関することではなく、哲学書だ。恐竜を求めて読むと肩透かしを喰らうかもしれない。
一歩踏み出して「やってみる」。面白そうと思い続けば楽しくなってくると説いている。まるで論語の、「これを知る者はこれを好む者に如(し)かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如(し)かず。」
やはり、楽しんでいる人には到底敵わない。
プロでありながら、まだ道半ばという謙虚さ。知らないことを知らないと知ることのいわゆる「無知の知」の念を持つことが一流とも言っている。どの立場になっても学んでいこうとする姿勢に大い -
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前巻で取り上げられなかった、南半球のゴンドワナ大陸の恐竜たちを中心に掲載されています。最新の発掘・発見を元に再現された素晴らしいCG画像の数々が目に楽しいです。
本書後半で追求されるのは、「恐竜は隕石衝突で絶滅していなかった」という衝撃のテーマ。これは仮説ではなく実際に証拠も発見されていて、隕石衝突後に死滅したはずの植物の種が、衝突の500万年後の地層から発見されているーこれはつまり、隕石衝突後にも草食恐竜が食べられる植物が生き残って地表に生えていたということ。そして、食べ物があったということは、生き残った恐竜の生存率も高まる訳です。
さらに、隕石衝突が原因とされる(超高温で熱せられた石英が -
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羽毛恐竜たちのCG再現画像のクオリティが素晴らしすぎて、ぼんやりと眺めているだけで楽しめました。
今や鳥類は恐竜の子孫であったということが確定した訳ですが、カラフルな羽根で身を飾り立てて求愛ダンスを舞い踊る恐竜たちの姿は、昔のトカゲチックで恐ろしげな恐竜の姿とは似ても似つかないイメージ転換で(もちろん羽毛のないイカつい恐竜もいた訳ですが)、とにかくフワフワモフモフしていて愛らしく、触り心地が良さそう。
エミューやドードー系列の巨大鳥の仲間のようにも見える、クチバシがあってカモノハシとラクダと恐竜の複合獣のような姿のデイノケイルスや、どう見てもファイナルファンタジーに出てくるチョコボにしか見え -
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ネタバレまずインスタの読書記録から発見し、平成という時代に恐竜研究者として仕事できてる人がいた事に驚いて読みたくなり手に取った『ぼくは恐竜探検家!』。
こうして読んだ中で以下8点で楽しめました。
❶化石
⑴過去に「この場所には価値ある化石が見つからなかった」と判断された場所で思わぬ収穫があるというのはよくある話とのこと!『スー 史上最大のティラノサウルス発掘』(ピーター・ラーソン)でも書いてあった事を思い返し、どこにお宝眠ってるかわからないもんなんだな、といい意味でため息。
⑵レア化石の存在
新種はもちろん、噛み痕が残ったヤツはレア。
⑶北海道むかわ町が恐竜の町
化石スポットは福井県しか知らな