小林快次のレビュー一覧
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【きっかけ・目的】
4年前に恐竜博へ行き、かつNHKの超恐竜世界がそのタイミングで放送されてから人生初の恐竜ブームが来ている。恐竜の描かれ方がかなり変わってしまい驚きを隠せない。興奮してしまった。
【感想】
研究成果があるから恐竜のイメージも変化するのである。その研究の第一線をエッセイ風に発信してくれるのが小林博士だ。
とても分かりやすい。非常に知的好奇心を刺激し恐竜研究のフィールドワークの現実を目の当たりにしてくれ、その臨場感あふれる内容に興奮する。化石の発掘調査も機材の進歩と科学技術や知見の共有で想像以上の成果を上げていることわかる。
本当にスゲーなぁと思う。
【終わりに】
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Posted by ブクログ
大人が読んでも面白い。言葉や漢字は子どもの事を考えた作りだと思いますが、良い意味で著者が子ども扱いをしていない。将来、恐竜学者(だけでなく、何か)を目指す人に向けて、言葉を届けようとしている印象を受けました。
この本の中に書いてあったのですが、ある科学者は地球上に生命が生まれてから今まで五回、大量絶滅があったと言います。一番新しい大量絶滅は6600万年前です。しかし、今までで最も早く生物が絶滅しているのは現代だとか。著者は恐竜の絶滅を知り、そこから人間の知恵で人類の未来をよりよくできる、と言います。
恐竜から現代の地球まで、興味深い話が続きます。
恐竜に関心がない人も、読み始めてしまえば楽 -
Posted by ブクログ
なかなか漫画としてのクオリティが高く、内容も詳細だった。
化石や恐竜の絵がちょっと見にくかったので、そこは恐竜の絵が上手い人に描いてほしかったかな。。
この本の主役ではないけど、佐藤たまき先生がすごい。
ちょっと露出してるだけの尾椎骨をクビナガリュウではなくハドロサウルスの物と予想し、結果完全に合ってたんだから!
フタバスズキリュウといい、2度も重要でありながら日の目を見てなかった化石にスポットを当ててあげたわけですね。彼女がいなかったらと思うと。。
やっぱり土屋先生の本は面白い。
一般人への訴え方が上手。
この本はむかわ竜発掘に携わってきたプロフェッショナルの人々と、土屋先生の力で成り立 -
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何になりたい?とか夢を持てとか、小さい頃からやたらと周囲の期待を背負わされる子どもたち。子どもの数が減っている昨今、それはかなりの重圧に違いない。
著者は、化石を見つけることが純粋に面白かったと語っている。でも、そこから網羅的に古生物の学名を覚えたり、図鑑を暗記したりという、所謂オタク的路線には進まなかったという。そして、特別な夢なんて持たなくていいという。非常に共感を覚える。
宣言するということは、自身を鼓舞することにはつながるが、周囲への見栄を切るだけの行為に終わってしまうことがある。そんな嘘を演じ続けるよりも、自身の感じた心に忠実に、やりたいことは何かを考える時間が幼少期や思春期には必 -
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ネタバレ帯に小林快次氏と川村和人氏が顔を出し、中を開けば真鍋真氏が登場、監修にはさらに小西卓哉氏の名も。
これだけで恐竜好きにはたまらないラインアップ。
国立科学博物館では関連の展示が大々的に催されているし、NHKがナショジオとガッチリ組んだことからも窺い知れるように、書籍にも並々ならぬ力が込められているようだ。
内容的には既にどこかで見聞きしたことが少なくなく、ベースがNスぺの書籍化なので図鑑のように情報が詰め込まれているわけでもなく、またライターの力量も所々残念だったりはするものの、草食性の巨鳥・デイノケイルスの復元は迫力があるし、実は恐竜の多くが卵胎生だったかもしれない、などといった仮説にはワ -
Posted by ブクログ
小林先生が恐竜博士になったきっかけがわかる本。
先生に勧められて、博物館の発掘ツアーに参加して、なんとなく断り切れなくて…
そんな流され流され続けて行った恐竜研究だったけど、このままなんとなくでいいのか?と思った。
そこで、英語を猛勉強してアメリカの大学に入り直す。
何回も何回もダメ出しされても、へこたれず論文を書き続ける。
普通は、
「恐竜好きなんだ。
ティラノサウルス、プテラノドン、トリケラトプス…」
と、ただ知識を持っているだけの恐竜マニアになってしまうもの。
だけど、自分は何をしたいか。そのためには、何を本気になって取り組まなければならないのか?
それをしっかり考え、実際に実行できた -
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日本の恐竜研究者で、今もっとも熱いのが、この小林快次北大准教授である。ムカワ竜という日本で初の恐竜全身骨格を発表したときの、日本でもこんなに立派な恐竜がいたんだ!という衝撃は誰もが感じたことと思う。
本書は、恐竜の紹介本ではなく、恐竜研究者である小林快次氏の自己紹介である。おそらく、恐竜研究者にはどうやって成るのか?という問い合わせが多いのだろう。
それに答えるように、子供のころ、学生、アメリカ留学と大学院生、いまの研究生活、と余すことなく写真やイラストを交えながら描写している。
優秀な人間ではないが、ひとつのことに集中し諦めずに進む姿勢が氏の今を支えてきたと述べているが、恐竜研究者を -
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ネタバレ北大総合博物館で数年前に「アラスカの恐竜展」という展示があり、「なぜアラスカ?」と思いました。この本を読んでその理由がわかりました。北大、日本の恐竜額の最先端を行っている、と。それをけん引している小林准教授が化石採集のフィールドとしているが、モンゴル、中国、そしてアラスカ。
恐竜発掘のノウハウが蓄積されたことで世界各地でどんどん新種の恐竜の化石が発見されているそうです。
アラスカの当時の気候を推定しつつ、恐竜がどのようにその厳しい気候を生き抜いたのか?という疑問を提起します。「暖かい気候を求め長距離の移動をしていた」「冬眠していた」など仮説には無理がある。何家族かが集まって集団行動をしてい