小林快次のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ティラノサウルスの研究で分かってきた内容や最近の論文で話題になった研究を紹介。あと1年発刊を待ってくれていれば、2023年に歯の研究からティラノサウルスに唇があったのでは…との説の解説ができたかも。歯が剥き出しの現在の復元から大きく印象が変わる可能性がある。ティラノサウルスには進化的に3段階に分けられ、最も進化したティラノサウルスは北米のみで、サイズ、嗅覚などの感覚、噛む力など、どれをとっても地上最強だったが、白亜紀の最後も最後に現れた。最も進化したグループはタルボサウルスやダスプレトサウルス、アルバートサウルス亜科にはゴルゴサウルスがいた。聞いたこと無い恐竜はカタカナ多すぎて流し読み。アロサ
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Posted by ブクログ
永遠のラスボス、チラノ(ティラノサウルス)との初遭遇は石森章太郎のアニメ「原始少年リュウ」だったような…。凶暴さと知性を併せ持つ圧倒的存在感が子供心に刷り込まれました。1971年の頃でした。それから時が巡り1993年、スピルバーグの「ジュラシック・パーク」で再びまみえた時もティラノサウルスの禍々しさは不変でした。アニメの二次元からCGの三次元にアップデートして、怖さも進化したのかもしれませんが、悪役大スター感はますます輝いていました。恐竜図鑑の表紙もティラノサウルスを表紙にするかしないかで売れ行きが全然違うとか。まさに人気恐竜のトップの座は不動ですが、しかし一方、ティラノサウルスは現在進行形な
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Posted by ブクログ
北海道で、首長龍系の研究家のおねいさんが、どっかの好事家が地元で発掘した石を見ると、陸上の恐竜である可能性が。
一応 1999年の「シノルニトミムスの胃石」は書いてないけどネイチャーにも寄稿してゐる古生物の泰斗、「ダイナソー小林」こと小林快次が、依頼を受けてやってくる。
しかし、無責任なメディアによるマスコミュニケイションの、トラウマの如きものが北海道では…
多分ほかのメディアでも出るやうなものをきちんと切り取ってるでいい筈。アンモナイト掘って本著に登場するフクイラプトルのピーちゃん発掘に協力し、熊さんのご飯になりかけながらサイエンスに取りつかれて経験則を積むダイナソー小林は、勘に頼って -
Posted by ブクログ
2003年に北海道むかわ町穂別で発掘された恐竜、「ハドロサウルス」の全身骨格化石と、その発見に関わった人々のお話し。
北海道で生まれ育った自分にとって、穂別は昔からメロンと恐竜の町というイメージがあった。でも自分が知っていたのは首長竜と呼ばれる水棲生物で、生物学的には恐竜とは違う生き物らしい、ちなみにプテラノドンなどの翼竜も恐竜ではない。そして日本国内で恐竜の化石、しかも全身の骨格が発掘されるのは非常にレアなケースだそうだ。
化石が見つかった場所は車が入れない林道脇、しかも地層は地殻変動により垂直に近い状態、発掘作業には相当なご苦労があったようだ。化石は2016年夏の時点で、ノジュールと呼