小林快次のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2022/07/08
恐竜の化石発掘に携わる教授が、世界中を飛び回って恐竜の化石を発掘するまでの発掘エピソードをまとめたお話。
確かに恐竜の化石の発掘とかって色々なところで見つかりはするけど、どうやって発掘とか調査とか進めていたのかなと気になっていたものが一気に分かるような内容となっています。
カナダや日本、ゴビ砂漠など色々なところに発掘しに行っている著者ですが、発掘調査はただ掘ればいい、ただ見つければいいというわけでは無いという発掘調査の複雑さがこの本を読むことで少し分かるような気がします。
発掘するにしても、どうやって発掘を進めていくのか、発掘しきれなかったときはどうするのかなど素人が大体 -
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Posted by ブクログ
単に時系列を追うだけでなく、プロジェクトに関わる各個人のバックボーンにまで踏み込んだスタイルを含め、一体の恐竜化石の発掘記というスケールには収まりきらない面白さを持つ一冊だった。
海棲爬虫類や翼竜は恐竜のカテゴリーには含まれないという薀蓄を始めとする、古生物や地学、化石発掘などに関する知識も分かりやすく平易に書かれているので、勉強しているという意識のないまま興味深く読むことができる。
出版前のチェックが少し足りなかったか、誤記や脱字、不自然な語句の繰り返しなどの不体裁もいくつか散見されるものの、そうした欠陥が内容にいささかの瑕疵も与えない、それだけの読み応えがある。 -
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Posted by ブクログ
【きっかけ】
息子の夏休みの宿題のために恐竜図鑑を探す過程で見つけた本だった。同時期に新潮文庫から出ている「恐竜まみれ」を読んでいて自由研究用の本には小学校6年にもいいかなと思ったのだ。ただし、夏休みが24日終わるので買ったタイミングが遅かった。自分用にパラパラめくるだけでも面白い本となってしまった。
【感想】
ティラノサウルスの最新の研究成果と知見をもとに、分かりやすく分類し解説している一冊。著者の恐竜愛があふれる一冊だ。2010年が研究のターニングポイントとなってそこからの10年の研究成果をもってさらにアップデートしている内容だが全く専門臭さがなく、恐竜研究の全体像を捉えたものになっ