齋藤孝のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
あまりの文章の書けなさに、参考になる本を読み漁っていたところ、この本に出会いました。
程よいレベルの語彙や言い回しが紹介されていて、語彙の初級クラスの授業を受けているように楽しく読めました。
特にありがたかった内容は、語彙力アップに貢献してくれそうな書物が紹介されていたことです。
今まで流し読みしていた書物を、もう一度味わいながら読んでみようと決心しました。
また、アウトプットの重要性にもふれてあり、まさに自分にぴったりの内容でした。
しかし、後半はレベルが上がり、古文や背景知識とともに楽しむ語彙が多く、新書の少ないページを考えても、前半のレベルと内容を一冊でちょうどよかったのになと感じました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレたまたま書店で積まれていたので手に取ってみた。今まで読書習慣のない自分を恥じたくなるような内容だった。
もともと読書が苦手な私にとっては、読書習慣をつけるためのテクニックが体系的にまとまっていて参考になった。それよりも、読書をしないことによって知識が枯渇している人が多いことへの筆者の危機感がひしひしと伝わってきたことが印象的だった。
以下、忘れたくない内容。
・速読のポイントはとにかく読書量を増やすこと。本は知識で読んでいるようなものなので、基礎知識が多ければ多いほど理解力も上がり読むスピードが上がる。
・精読の基本は音読。声に出して読むことによって忘れにくくなる。
・本に直接線をひいたり書き込むことによって自分のものにできる。
・とにかく読んだら誰かに話す。
・好きなジャンルだけでなく、いろいろな領域のものを読むことによって、知性のネットワークが広がり、あらゆる問題に対処できるようになる。 -
ネタバレ 購入済み
疑問も生じる箇所はあったが
講演を聴いているようなテンポの良い構成、かつ分かりやすい解説で読みやすかった。
■何かをインプットする時
3つのキーワードをセットにして覚える
新しい難しい言葉を覚えたり、新しい本を読んだら3つのキーワード(うち1つ具体例を入れると尚良い)、かつ15秒以内に説明できるようにする、という練習を今後はしていこうと思う
■覚えておくと便利な●●感
断定せずにニュアンスで伝えられる
→少し前に話題になった若者のぼやかし言葉(例:〜みたいな、〜的な、〜とか)、ファミレス敬語(〜の方、〜円からお預りします)も同じ括りだと認識したが、ビジネスの場ではやや不適切ではないか?
-
Posted by ブクログ
書ける人だけが手にするもの
【どんな本?】
妻から勧められて読んだ。タイトルの通り、「書くことで自分の思考が深まる、というメカニズム」と「良い文章を書くコツ」が書いてある。
【全体的な感想】
自分は最近PCやiPadを持ち歩いて見たこと感じたことをアウトプットしており、「この本に書いてあることはあなたがすでに実践していると思う」と言われて読んだが、不思議と大半は実践していたので驚いた。
齋藤先生は自分の今の人格や思考に大きな影響を与えた人の一人なので、その人と同じ実践知に辿り着けたことを嬉しく思うし、やっていることに自信が持てた。
自分の感情をアウトプットして理解を深めることによって「常に自己を客観視できるので穏やかになれる」「自分をコントロールできていることに自信が持てる」「負の感情に対して先回りできるので幸福感が強まる」など人間性を豊かにする効能が生まれると感じる。また、自分の感情や世の中の物事に対する「モヤモヤ・疑問」を構造化・言語化する営みを続けることによって、「問題解決力が上がる」「人に対して自信を持って話せる」「無思考の時間が減る」などの自己成長的な側面もあると思う。
「ヒトに向かう」を志向する私の人生は「人とわかり合う喜びと、そこから生まれる協力関係によって何かを成し遂げる喜び」によって構成されるものだと思っているので、人間感情の理解とその言語化は一生続けていきたい。
【学び】
・文章を書くことで自分の考えがはっきりする、というのが最大のリターン。
・文章を書くきっかけは「これについて考えようとするとモヤモヤする」「モヤモヤするから考えてみたい」というのが主。このモヤモヤの正体を言語化していくのが文章を書くというプロセスであり、晴れてこれが解消した時にはスッキリする。
「自分という人間の内面が、またひとつ、くっきりとした輪郭をもって発見できたという快感」
→世界をクリアに見渡せれば見渡せるほど、人生が多幸感に包まれる、ということだと理解。
・わかったつもりだと書けない。「そういえばあれってどういう意味?調べよう」と素直に思えること。そうすればあとは「調べればいいだけ」になる。
→めちゃめちゃ共感。自分の座右の銘が「無知の知」であることも、周りから「君はみんなが納得しかけた時にでも問いを立てるよね」と言われているのも、「わかったつもり」を許すと思考が止まってしまうと考えているから。友人が「疑問をすぐに調べる人は頭が良くなる」と言っていて納得したのも思い出す。
・面白い文章のパターン
①みんなが気になる問いを立て、「だからこうなっているんだ!」という答えを発見する
②実際のエピソードを紹介し、そこに自分の意見や学び・教訓を付け足す
③心に響いた名文に、自分のエピソードを引っ掛ける(同じことをこういう時に感じた、つまりはこういうことなんだ!みたいな)
④普遍的現象に対して、「実際にやってみた」「検証してみた」(水ダウがこれだと思っている)
⑤概念を深掘りし、3つくらいの事象に紐付けてみて、学び・教訓を得る
→概念に対して紐づけられそうな事象を見つけ出す引き出しがあることが重要。その引き出しこそ、経験や読書から生み出される。
・「自分が書きたいネタがどこかにあるはず。どこにあるだろうか」という素直な目で世の中を見渡していれば、自然と「書きたいこと」が向こうから飛び込んできてくれる。
→この思考は、ちきりんの本を読んで養われたと感じる。以前の自分は「周りが求める情報を提供すること」を重視しすぎて文を書くのが楽しくなかったが、周りを気にせず自分が書きたいことを「素直に」探して書きながら構成することができている。
「素直」というところが超重要で、社外の友人が「やりたい仕事ができない、んじゃなくてやりたければやればいい」って言っていたことを思い出す。「自分の感情を理解し、(やれるかどうか、周りがどう思うかは気にせず)そこに素直になってやってみる」というパッケージをどれだけ回すかで、人生の楽しさは変わってくると本気で思う。
・使わなかった文章も立派な自分の内面の一部なので、「補欠文章」「控え一覧」としてとっておく。→良い気づき。捨てていたので、とっておこうと思う。
・一冊につき3箇所は、引用できる箇所を持ち帰れ!
→山田進太郎さんのブログを見て同じことを思って意識していた。意訳ではなく文章丸ごと引用するのがポイント。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ内容の一つ一つを見ると、脈絡がなかったり関連がわからなかったり、ただ単に著者の趣味嗜好の押しつけっだったりといろいろ思うところはあるが、この本のタイトルにある、本の根底に流れている全体のテーマには納得できる。
現代は不機嫌が許されなくなった。不機嫌をコトを動かすシステムとしていたところが日本のところどころにはある。だが、それではいけない。
本当に、読むべきところは、気がつかないといけないところは前半部分で、中盤からはあまり読む必要がないように思う。そこから以降も「上機嫌」でいる方法、メンタルも保ち方がところどころ書かれているが、断片的でまとまりがない。
好きな音楽、好きな映画とかを書かれても困る。
ただ、その断片的なところにも読み取る価値が少しあるので、時間があれば汲む必要はある。 -
Posted by ブクログ
ゲーテの言葉を借りながら人生を生きるうえでのヒントを提示している
ふむふむ、高尚で近づきがたい印象をもつゲーテもこのように取り上げられると身近に感じられて良かった
「自分の立ち位置がわからなくなったとき、なにか壁に突き当たったとき、本書を開いてほしい。」と前書で述べられていたが、内容はそこまで簡単に享受できるようなものではないと感じた
これは私個人のレベルの問題かもしれないが
とはいえ色々気づきを得たことは間違いない
✏この世において、劃期的なことをするためには、周知の通り、2つのことが肝心だ。
第一に頭がいいこと、第二に大きな遺産を受け継ぐことだ。(ここでいう遺産とは金銭的なものを指さない)
✏圧倒的な才能の前では、すべてを投げてしまいたい衝動に襲われる。(中略)そこそこの才能があったとしても、それで自分の道を断ってしまうのは哀しい。強烈な刺激は受けても、支配されないくらいの距離感をもつことだ。
✏つまり、仕事上起きた不都合な邪魔は、より高次の次元にいたる原動力だとも言える。正・反・合の弁証法的のようなものだ。
✏「何かに心を奪われる瞬間」を技化する