あらすじ
ネットサーフィンやSNSは便利だが依存性がある。「時間や集中力をそぐだけでなく、やりすぎると自己肯定感やメンタルの強さにまで悪影響を与える。毎日1時間、ネット・SNSを断って“本物”に触れよう。さらっと表面をなぞるのではなく、深く沈潜する読書は、疑似体験ではなく“体験”として血肉になる。そういう時間を過ごしている人からは、深い教養と品性が自然とにじみ出る。漱石やドストエフスキーの世界に浸り、科学や歴史の名著とじっくり対峙しよう」…著者が今もっとも伝えたい、知的な大人へのメッセージ。
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Posted by ブクログ
某SNSを積極的に使用していた時は、ネット上の人たちから評価をもらうことに執着し、誰が嘘を言っているのか本当のことを言っているのか、敵は誰か味方は誰か、そればかりを気にして疲れ果ててしまったことを思い出します。
人生を主体的に強く生き抜くためには、時には他人から評価されなくても自分で自分を認め、評価して「我が道」を進む力が必用だということを、当時知ることができたたらよかったのになと思います。
完全にやめることはできなくても距離を置く、線引をすることでもいいと背中を押していただけたような気がします。
Posted by ブクログ
齋藤氏の本であるから、どうやったらネット依存
から抜けられるのか、などというようなノウハウ
本では当然ありません。
一日のうち一時間でも、ネットから距離を置いて
読書なり沈思黙考する時間を取らないと、そのう
ち大変なことになるよ。そして、ネット断ちした
ことにより得られる世界はこんなに素晴らしいの
だよ。
と「習慣」を変えることにより、人生や運命を
変えることができる、と教えてくれる指南本です。
世の中の情報量は爆発的に以前より増えているの
に、自分の知識はそれほど増えていない、と感じ
ている人。それはやはり自分の興味ある分野の
情報ばかりを偏って取り入れているからです。
その要因はやはりネットです。そんな知識の幅を
増やしたいと思っている方は必読です。
Posted by ブクログ
●読んで得たもの
沈潜することの大切さ、本から得られる教養の多さ。
画面上の文字は読みやすいが記憶に残りにくい。
印刷された文字のほうが記憶に残りやすい。
●感想
スマホとSNSに時間を奪われている人はもったいない。
これからも読書を続けていきたい。
Posted by ブクログ
「沈潜する」
初めて聞いた言葉だけど、読みながら、読み終わった今も「沈潜したい」と心から思えた。
この本で紹介されている本はどれも面白そうで、この本を読みながら何冊か購入した。
次は、齋藤さんのおススメ本に沈潜しに行く!
Posted by ブクログ
タイトルに惹かれて読み始めましたが、ネット断ちをすることのメリットとネットサーフィンやSNSの弊害が分かりやすく説明されてて、腑に落ちました。
なんだかせわしなく追われている1日があっという間に終わること、読書の時間が減ってしまったことは、自覚しているだけに。
読書で深い考え方ができるようになれば、苦難に会った時の受け止め方も変わって来ると斎藤先生は言われてます。
実感出来るようになりたい!
Posted by ブクログ
最近デジタルデトックスを心がけているため手に取った。始めは自身の考えていたことの答え合わせのような話が多かった。その中で目を引いたのは身体性について。手紙やラジオ・テレビ・ネットは言語文化であり、武道などの身体文化の比重が軽くなった。それを読んで思いついたのがゲーセン文化だ。クレーンゲームは空間把握をしてプライズを手に入れる。太鼓の達人が上手い人は軸となる腕が定まっている。「ゲーマーと身体性」という点において、ゲーセン文化が廃れることは結構重大な損失なのかもしれない。
Posted by ブクログ
斎藤孝『10分あったら書店に行きなさい』(メディアファクトリー出版)に、「時代の動向を掴むなら新書コーナーに行け」とあったので、最寄りの書店の新書コーナーに立ち寄った。ちょうどそこに平積みされていたのがこの本だ。
「何か物足りないと感じているそこの君!断言しよう。足りてないのは沈潜だ。沈潜によって知性、教養、品性、謙虚さ、勇気、知恵、想像力、創造性、メンタルタフネス全てが手に入る。探せ!この世の全てを書店に置いてきた!」
軽度のスマートフォン依存症である私には耳が痛い。「青空文庫」に収録されている掌編の数々を題材に、読書日誌をつけ始めた。A4ノートに6行分の文章を書くのは骨が折れるが、自信作ができた時の快感はなんとも言えない。
Posted by ブクログ
「探せ!この世の全てを書店に置いてきた!」
これを読んで毎日400ページ読書することにした。人に本の内容、感想を話したり書評を書いたりといったアウトプットができてこそ沈潜だろう。ただ読むだけではNGだ。
Posted by ブクログ
著者とタイトルに興味を持ったので、購入して読んでみた。
買いてあることは至極ごもっともだが、実行するのは難しいだろうな、というのが率直なところ。
それはさておき、本書はブックガイド、しかも良質なブックガイドでもある。
ただ後半を読んで、結局のところ自分も俗物に過ぎないのかとハッとさせられた。
Posted by ブクログ
めちゃめちゃ端的に端折ってしまえば
ネットの時間は控えて
本を読みなさい、って内容だった。
書いてることは面白かったし
納得できるものも多かったが
中盤から本の紹介ばかりだったので
ネット断ちという内容からは逸れてるように
感じた。
が、読んだことのない本もあったので
その本の内容をざっくり知れたのは良かった。
『沈潜する』というこの言葉は
自分の中では響いた。
Posted by ブクログ
SNSを頻繁に使用する自分に当てはまることばかりが書かれており、すごく見抜かれているような感じになったし、その分、SNSが人々に与える影響についてすごく理解しやすい本だったと思う。
この本の中間では、作者のおすすめの作品が紹介されており、文学にあまり興味が無い自分にとってはあまり楽しめなかった。
印象に残った箇所3選
恐らく、自分に対して本当のところで自信を持てないのでしょう。だからつねに他人の評価を求める。「いいね!」を押してもらうことで、認証欲求を満たすわけですが、それに頼らないと、もはや自分を確認できないのです。
インターネットがこれだけ普及し、世の中の情報はかつてより爆発的に増えているのですが、どうも知識量はそれほど増えていない気がします。それはやはり自分の興味のある分野の情報ばかりを偏って取り入れているからでしょう。
ソクラテスの考え方を自分の中に取り込んでおけば、やたら知識をひけらかすこともなくなる。ものを知るほどに謙虚になれます。自分の利益のために自説を説く人物に惑わされたり騙されたりすることも無くなるでしょう。
Posted by ブクログ
ネットとの付き合い方を考える。そして読書をする時間を作る。現代においてこのことの大切さを考えさせられる本だった。社会にこれだけ情報が溢れていると1つのものに対して集中をするということが難しくなっているように思える。そんな中で読書を通して思考の深掘りしていくことは人生を豊かにしてくれると思う。
Posted by ブクログ
本を読む時間、沈潜する時間の大切な理由を書かれている文でした。
最初は押し付けが強い感じがしたが、途中からは柔軟な内容になっているので、
全てを読み通すと押し付けの内容でなかったので良かったです。
絵本や太宰治、ドストエフスキー等の色々な本の紹介がされていて、
読みたい本が増える本だと思いました。
Posted by ブクログ
タイトルと内容にズレがあるような気が??
2章以降は興味深く読ませていただきました。
メモ
私の個人主義 夏目漱石
夜と霧 フランクル
金閣寺 三島由紀夫
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世阿弥「秘すれば花なり、秘せずば花なるべからず」
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