あらすじ
■働く本質を語り尽くした、一人前の社会人になるための必読書
仕事ができる、できないが露骨に問われる時代だからこそ必要なのが「社会人として必要な力」です。それは「ほう・れん・そう」ではなく、「アウトプット型の聞く読む力」や「要件を15秒で伝える力」「妥協を納得に変える交渉力」など全部で9つ。
この力は、転職しても新しい場所にスッとなじめて即戦力として働くことができる、幅広く使える万能な力です。そして、もちろん仕事だけではなく、人間関係にも一生役に立つ指針となります。
多くの学生を“できる人”“物事がわかっている人”に育て、世に送り出してきた齋藤先生の講義は、社会人にこそ必要なもの。その講義内容を初めて明かした1冊です!
[目次]
第1章 アウトプット型の聞く読む力
第2章 要件を15秒で伝える力
第3章 クリエイティブな関係を生む力
第4章 意識の量を増やす力
第5章 世界で闘う力
第6章 「妥協」を「納得」に変える交渉力
第7章 経験知を共有するチーム力
第8章 同じミスを繰り返さない修正力
第9章 どんな状況でも何とかするメンタル力
<著者略歴>
齋藤 孝(さいとう・たかし)
明治大学文学部教授。1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程を経て現職。専門は、教育学、身体論、コミュニケーション論。『図解 論語』『図解 養生訓』『図解 菜根譚』『「何から読めばいいか」がわかる 全方位読書案内』(ウェッジ)、『語彙力こそが教養である』(角川新書)、『日本人の闘い方』(致知出版社)等、著書多数。
※この電子書籍は株式会社ウェッジが刊行した『社会人に必要な9つの力』(2016年3月31日 第1刷)に基づいて制作されました。
※この電子書籍の全部または一部を無断で複製、転載、改竄、公衆送信すること、および有償無償にかかわらず、本データを第三者に譲渡することを禁じます。
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Posted by ブクログ
20年の教員をしていて感じるのは、社会で求めれらるレベルと学生の実力の間の隔たりが大きくなっている事と言っている。
これは、企業や組織が求めるレベルがどんどん上がっているが、学生は年々幼くなっている。
社会にでる=社会人ではあるが、大学時代にギャップを埋めないと大変な事になる。
そのギャップを埋めるために必要な9つの力を紹介している。
1.アウトプット型の聞く力
・知的体力と知的技術を身に着けた人は社会人になってからも勉強を射続ける事が出来る
・知的好奇心とは何もかもを面白いと思う気持ち
・社会人の聞くとは:相手の話を要約しポイントを落とさず誰かに話せる事。
・知識を押さえる→それをベースに問題を発見(問い立て)→問題解決
2.要点を15秒でまとめる力
・要件を言う事を徹底する
・場にライブ感を持たせられるか、場をクリエイティブにできるか
3.クリエイティブな関係を生む力
・ディスカッションで大事なもの「テキスト選定」「問いを策定する発問力」「その場のディスカッション」
・場を見て何を問いかければいいかを見計らう力(ハーフタイム力)
4.意識の量を増やす力
・情報をキャッチするために、まず意識をする事(フックを作る)
・周りを見て、相手の望んでいる事を察知して動くことで「知ってる」を「出来る」に変える
5.世界で戦う力
・積極的なコミュニケーション能力
・グローバルな力:自分の考えを手短にまとめ母国語で発表出来る事
・学んだことは積極的に使って、常に使える知識に変える
・議論のコツ「クリアな論点」「冷静さ」「代案の準備」
・上達するには見て「真似る」
6.妥協を納得に変える交渉力
・交渉に必要な3つの事「利益」「オプション」「BATNA」
・「妥協」ではなく「納得」と考える
7.経験値を共有するチーム力
・全員がリーダーという自覚を持つ
・ビジョンを明確にして言語化する
8.同じミスを繰り返さない修正力
・テンシュカク(テンション・修正・確認)
・準備・融通・フィードバック
9.どんな状況でも何とかするメンタル力
・勝負間隔がないと仕事は続かない
・常に問いを立てて自分を追い込む