住野よるのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
登場人物の心情の描き方は読んでいて、とても共感できる。その登場人物の考え方や生き方がいつの間にか自分の中に自然と入ってくる。
自分の好みの問題だが、いろんな登場人物の視点で物語が進んでいく作品はあまり好きではない。
特定の登場人物の考え方や生き方にどっぷり自分を染めていくことで、自分の視野が広がったり、考え方が深まる感じが読書の醍醐味だと個人的に思っているからだ。
ただ今回の作品はいろんな人物が悩みながら生きている姿が、悩みながらそれでも生きることの意味を感じられた。人生に正解を求めてしまうが、正解を追い求めようと悩んだりする過程について考えさせられた。悩むからこそ人生は充実するのかもしれ -
Posted by ブクログ
ネタバレ「人は、変われるよ」
「出来るのは、横に並んで歩くことくらい」
という言葉が心に響いた。
何をするにもつまらないと思っていた主人公が異世界の住人チカと出会って、かけがえのない想い出を作る。ただ、思い出に過ぎない為、忘れないでおこうとする事しか出来ず、人は思い出をも忘れてしまう。
けれど、その時得た感情や経験は何一つ消えない。人は経験をした上で生きていけるのだなと思ったし、過去を否定することはしなくていいんだと感じた。
過去もひっくるめて自分の人生なのだから、後悔なく生きれるよう自分の幸せの為に生きていけたらいいなと思った。
紗苗はとても強い女性で、人の気持ちを受け入れる強さがありとても好印象だ -
Posted by ブクログ
クセのある文体と噛み癖に、始めはキツいなと半ば雑に読んでいたのだが、途中から温度感が変わってくる小説。
死にたい気持ちを抱えていた友達に、考えがまとまらないまま寄り添う三歩や、親友を精一杯応援する三歩の心情の揺れ動きは、読んでいて思い当たるものしかない。しかも三歩から出てくる言葉はどれも誠実で嘘がないのがわかるので、半ばバカにしていた三歩に謝りたくすらなる。
極め付けは、主人公である三歩に向かって職場の先輩が、天然って好きではないんだよねと面と向かって宣言するシーン!
なぜ天然な人を好きではないのかを説明され納得し、でもわざわざ好きで天然でいるわけでもないし!と開き直りつつも、嫌われたままだっ -
Posted by ブクログ
おーこれは多分主人公たち、自分と同学年ですねー
なるほどねー。学生時代からの異性の親友。
30の節目を迎えるにあたって、友達以上恋人未満だったその人との関係にけじめをつけたい主人公。
同じグループだった友人たちと葛藤を共有しつつ、ワチャワチャどたばたする時期ですよねぇぇわかるわぁ
……いやわかんないけど??うん。
まあでも30歳を迎えて、それまでの青さを脱ぎ捨てて成熟してなくちゃというある種の焦燥を抱くところはシンクロしました。うんあるよね。それはある。
千鶴、それはない。
その関係、30まで引っ張っちゃいかんでしょ。
その関係値での男女の友情は成立しないんだよ!!
Xの人もそう言ってた -
Posted by ブクログ
ネタバレとても考えさせられる物語だった。人間関係の奥深さを知ったし人付き合いの美しさも知ることができたと思う。人はきっとそれぞれに正しいと思っていること、正義みたいなものがあって個人としてそれをもとに生活をしていると思う。しかし、その人にとって大切な存在の人には自分の正しさ、正義を無意識のうちに強要しているのかもしれない。それはきっと本人は気づいていなくて、相手のことを思っての行動だといった大義を持っていて、自分の価値観で相手の行動や考えを間違えとし、自分の正しさに当てはめるようにアドバイスという名の矯正をしようとする。それはされる側としてはきっと不必要なもので頭で分かったとしても、体は理解しないし、