住野よるのレビュー一覧

  • 麦本三歩の好きなもの 第一集

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    忙しくてなかなか本に手が伸びなくて、やっと落ち着いて癒しを求めて軽めの感じの読みたいなと思って手にした住野よる先生。

    歳を取るたび好きなものを見つけるって難しくなるよな。三歩の思考回路を追う毎に優しい顔になれるなんでもない日常の物語。
    たぶん疲れる度にまた読みたくなる。

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    2025年11月14日
  • よるのばけもの

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    ネタバレ

    君の膵臓をたべたい以来、2作目の住野よるさん著書。
    よるのばけものってなんだろう!!!…という気持ちで読み進めたのですが、
    「人は色んな面を持っているけど、それも含めて全部自分だよね」というものを分かりやすくするための『よるのばけもの』でした。

    話の進み方も面白くて、飽きずにも読めましたし、最後の一文の書き方は凄く好きでしたが、
    この本は結局何を核心としたストーリーなんだ?という疑問(私の理解力がないだけかも)と、よるのばけものについてもう少し言及して欲しかった!!(クラスの人物の闇深なあの言葉の意味とかまだ伏線なところが結構あるように見受けられたが、回収されず)
    …ので星4にしました。

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    2025年11月13日
  • よるのばけもの

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    化け物になるというファンタジー要素が薄れるぐらいの酷な現実世界。
    昼の顔、夜の顔、どちらが本当の自分だろうか?
    自分ならどう行動するだろうか?
    軽いようで重たいクラスの空気感が。。

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    2025年11月03日
  • 麦本三歩の好きなもの 第三集

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    ちょっと苦手だった文体も三冊目ともなると慣れ、だめ人間に見えた散歩にも芯が見える続編となっていた。特に家庭教師の回で信用出来る大人もいて、きっと出会えると高校生に真摯に伝える場面がよかった。自分の人生をしっかり考え、妥協せず調べ相手にきちんと伝えようとする姿勢もよかった。1巻からは考えられない程の成長を散歩に感じた。これで終わるのかと思ったら続編もありそうな感じで終わり、次が出たら是非読もうと思った。

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    2025年10月28日
  • 君の膵臓をたべたい

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    憧れてるから爪の垢を煎じて呑みたい
って意味なのはなるほど!ってなったし
めちゃ泣けた!途中まではつまんなって思ってたけど
最後号泣だった!

生きてるうちにたくさん感謝とか
好きとか伝えていこう

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    2025年10月25日
  • よるのばけもの

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    深夜になると異形の化け物になってしまう男の子と癖のある性格によりクラスからいじめられている女の子の日中と"夜休み"の不思議な関係を描いた話。
    はじめ本書の設定を読んだ時、美女と野獣のような恋愛要素の強い作品なのかなと思った。しかし実際にはそんなほろ苦くて甘い話ではなく、いじめの空気といじめに葛藤する内面を描いたものであった。
    本書は全て主人公の男子中学生「あっちー」の一人称視点で語られ、昼の人間としての「俺」と夜の化け物としての「僕」がそれぞれ交互に思いや考えが交錯しながら進んでいく。それぞれの章はあまり長くないのでかなり読みやすいが、昼や夜での出来事をその後どうなるのかが

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    2025年10月24日
  • 腹を割ったら血が出るだけさ

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    最初は少し読みにくさやストーリーに入り込みにくく感じたけれど、読んでいるうちに続きが気になるように。変わりたい気持ち、それを誰かに委ねたくなる気持ちに共感しつつ、それを委ねられた相手からしてみたら自分誰かの人生を思い通りに変えてあげられる人間ではない..と思うのも当然だと感じた。だけどみんな二面性はあるもの。その二面性と上手に付き合いながら過ごしていけたらと思う。

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    2025年10月20日
  • 麦本三歩の好きなもの 第三集

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    これにて麦本三歩の一人住まい編は終わりました。まだ続くんかー。三歩の遅刻が1番面白かった。あとカテキョのところも面白かったよ。

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    2025年10月19日
  • よるのばけもの

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    ネタバレ

    学園ものと言えばスポーツもの、恋愛もの以上に題材にされるいじめをテーマにした小説。中学生であるが故に軽率で残酷、そして繊細な感情の衝突で起こる悲劇。主人公の立ち位置、“いじめの的にならないようにいじめられる側に所属する”は大多数の人が取っているのではないだろうか。ストーリー上、バケモノの姿になる必要は一見ないように思えるが、いじめられている矢野さんの目線からしたら昼の主人公と夜の主人公は声しか共通点がなく、最終盤でどっちが本物?という質問を際立たせるためのファンタジー要素と考える。ただ、序盤はその設定に興味を惹かれ読み進めるのだが。そして最後の1行でバケモノになった原因が明かされる。
    本当の自

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    2025年10月19日
  • 恋とそれとあと全部

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    恋愛、友情、死、様々な問題と向き合い、もどかしい恋愛。好きな子との変わった目的の旅で色々なものが見えてきて、青春が詰まった物語。

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    2025年10月16日
  • 恋とそれとあと全部

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    ネタバレ

    寮に住む高校生たち、めえめえ、サブレの二人が、夏休みに遠くに住むサブレの祖父のところで4日間を過ごす。お互いに憎からず想ってはいるけど、それを言葉にしないまま寮に帰ってくる。単に好き好きって気持ちを一方的に伝えるのではなく、考え考え、好きか嫌いかの二元ではない気持ちを、旅の終わりにやっと確認できた。
    「私も、いや違う、私が、一緒にいて欲しい。下宿仲間でクラスメイトで友達で恋人で、その全部で、そのどれでもいい。お互いの悪さもひどさもめんどくささも全部連れて、めえめえと一緒にいたいと今、思っている。それが私の真剣に決めた自由で、離したくない不自由だ。」と言って、隠れて泣きに行ったサブレ。
    ラストに

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    2025年10月16日
  • か「」く「」し「」ご「」と「(新潮文庫)

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     住野よるらしい、繊細な心情描写がとても活きててよかった。思春期らしい葛藤とか、大人っぽさと子供っぽさが混じった感性が魅力的。

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    2025年10月15日
  • 腹を割ったら血が出るだけさ

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    腹を割って話せますか?
    高校生の茜寧はココロにあるものを
    小説「少女のマーチ」を準えるように行動する

    アイドル「インパチェンス」のメンバー
    中でも樹里亜の葛藤も同時進行で物語を繋ぐ

    小説家「小楠なのか」がファンから受けた一言が物語を締め尽くす

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    2025年10月14日
  • 青くて痛くて脆い

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    まさかのヒロの正体に驚き、主人公の心情についていけなくなりました。
    最後の終わりかたに救われました。

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    2025年10月09日
  • 麦本三歩の好きなもの 第三集

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    後半、怒涛の展開でびっくり…。三歩の一人暮らし編は終了したけど、新章始まるのかな?
    他人にとったら大したことないことでも、自分にとって譲れないものには妥協しない。お相手に三歩なりにきちんと気持ちを伝えるところに、三歩の成長を感じたような。
    個人的に好きだったのは、家庭教師先の少年に三歩が伝えた言葉が彼の中に残っていたところ。知らないうちに誰かの人生に影響を与えてるのかも、なんて思って少し感動してしまった。相変わらず文章に癖はあるけど、なぜか嫌いじゃない。

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    2025年10月07日
  • よるのばけもの

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    結構痛い所を突かれる話でした。私も主人公と同じような立場にいたから。手を出てた訳じゃないけど、頷いたし見てた。それが学校っていうくくりだけじゃなくて家でもそうだった。自分を守るためにしょうがないってしてたけど違うよね。後は自分って役割沢山あるけどどれが本当の自分で、なりたい自分なのか私にはまだ分からくて。皆気づいているのかなと思ったら少し苦しくなった。とても作品として面白いお話でした。

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    2025年10月06日
  • 君の膵臓をたべたい

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    ネタバレ

    主人公はまるで自分が陰の者みたいに言うけど、クラスメイトの女子(ときに男子も)とあのレベルの掛け合いをしといてどこが人間苦手?と思った(笑)会話も普通に面白いし、「彼女」の家族に対しても礼儀正しくてコミュ力高いからとてもリアルな高校生には思えなかったな。というか結構饒舌な感じがラノベの主人公っぽいなとか。
    まぉそれはさておき、伏線がよくほどよく効いていた…か?いや、ちょっと先読めたかな…?
    でも「ガムの彼」がなんか好きだった。
    旅行先のホテルにて同じベッドに入って寝たシーン、すごく儚くて尊くて、自分はそこで切なさがMAXだった。そのシーンの最後の一文「誰も、僕を許してくれなかった」の意味がわか

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    2025年10月05日
  • 恋とそれとあと全部

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    なだらかな坂道を登るように
    人を好きになっていくときと

    階段を使って一段ずつ
    人への想いを高めていくことと

    突然落とし穴に落ちるような錯覚とともに
    気持ちを高揚させてしまう瞬間・・・

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    2025年10月05日
  • 青くて痛くて脆い

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    心を激しく乱す力のある小説。主人公のにぶさみたいなものや、未熟さ、そして物語の先行きの暗さが大きく心を乱す。主人公の非自覚的な醜さがなによりも重い。

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    2025年10月04日
  • 麦本三歩の好きなもの 第一集

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    ネタバレ

    住野よるさんの作品はハズレがないので手に取りました。ネットでの評判も良く、BOOKOFFで見つけて購入。

    読んでみて、一番好きだったのは「麦本三歩はモントレーが好き」。
    全体的に読みやすくテンポも良いので、疲れたときでもぼんやり読めました。些細な日常を丁寧に拾い上げて、楽しく文章にしてくれるのが魅力です。

    所々にハッとする言葉もあり、特に心に残ったのは――

    “知らない本がこれだけたくさんあるということが、世界は自分だけの目線で見られているものじゃないという証明である気がして、三歩の心を支えている”
    “ずるいことしたり、人に嘘ついたり、でも生きていかなくちゃいけなくて、自分をそんな嫌な奴だ

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    2025年10月03日