感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2024年03月30日
この本を読み終わって、「意識高い系」と呼ばれる人の所以について考えた。なりたい自分になるためにキラキラした理想を追い求めるようで、化けの皮を剥がすと自己顕示欲とやらがドロドロと渦巻いている。私も、彼らに向ける眼差しは「イタい」と呼べるようなものかもしれない。しかし、理想を追い求める上で、実務的で地味...続きを読むな努力をこなさなければならないのは事実である。そして、夢を夢で終わらせないためには、キラキラした部分にのみ目を向けているようでは良くないと考えられる。この本の読後感はなんとも言えない複雑さやモヤモヤを持っており、本作品の主人公とヒロインがどちらが正しいかはっきり白黒つけることができないからであろう。理想を抱きながら、地味な作業を淡々とこなす努力を怠らないようにしたい。
Posted by ブクログ 2023年12月08日
2年半前と現在の同時進行で、慣れてきたなー彼女はどういう経緯で亡くなったのか、そこまでたどり着く様に読んでたら、ヒロが彼女だった。まるで気づかず、でもなるほど自分はそこの場所に居たかったんだと告白する、それも意外な人物に、彼女と話をしてて自惚れみたいな想いと彼女の毒と、話ない時間がどれだけ長いのか、...続きを読むそして一度失ったものは2度と戻らない思います。彼女を傷つけて初めて事の大きさに気づいたのも、楓の生き方と真逆なのに、近年問題のSNSにも一石投じるのでは。大切な場所には永遠にいられない実感
Posted by ブクログ 2023年08月02日
仲のいい友達が、自分の知らない友達と仲良くなってたり、長年会ってなかった人がすごく変わってしまったように感じることがある。でも、実は自分もすごく変わっているってことに気づいてなくて、自分のものさしで人を評価してしまう。そんな心の醜さのようなものがリアルに描かれていて、心に突き刺さる本でした。
Posted by ブクログ 2024年02月29日
絶縁した親友を思い出した。
親友に戻りたいと思って電話したけど、その時には電話番号は変わってたな。勇気が出るまで時間がかかりすぎた。元気にしてんのかな。
Posted by ブクログ 2024年02月24日
映画をまだ見たことがない状態で、小説をまずは読んでみようという気持ちで読み始めた。
人間の気持ちって本当に複雑だなぁと思った。
自分の本当の気持ちは感情でぐちゃぐちゃになって、心の底で思う考えを見えなくしてしまう。
この作品を読んで、自分に正直に生きることの大切さを学んだ。
次は映画を見てみよう...続きを読むと思う。
Posted by ブクログ 2024年01月28日
タイトルの通り青かった。そして痛かった。
学生時代、思い出すだけで恥ずかしくなるような自分の未熟さや視野の狭さ、経験に裏打ちされていない行動の数々。
否応なしに思い出される。
蓋をしているのか忘れているのか、大人になって思い出すこともない記憶がこの本で次々と蘇ってきた。
Posted by ブクログ 2024年01月03日
自分しか見えていなかった主人公に終盤までムズムズしながら読み進めていましたが、最後気付いてくれてよかった。
相手がどう思っているか、自分の中で完結させない。田端くんは自分の中のテーマを壊して、弱い自分を受け入れることができた。
実際、自分の弱さに気付いて向き合うことは簡単なことではないですし、...続きを読む他人を通さないと理解らないこともあると思いました。
Posted by ブクログ 2023年09月20日
気持ちを素直に伝えることは、勇気が必要だったり、めんどくさいこともあるけど、やっぱり大事だよな、というのを再認識する話だった。
あと、ちゃんと伝えないと相手には伝わらないのよね。
こういう失敗は人生の中でやった方がいい経験になると思いつつ、規模がでかかったね。
人が増えていく中でモアイが就活斡旋組...続きを読む織と変わっていくところが描かれていなくてちょっとモヤっとしたけど、自分がいない組織がなんで今のように変わっていったのか想像しようともしない主人公とリンクさせてるなら納得。
映画、杉咲花さん・吉沢亮さんだった記憶があり、脳内再生しながら読んだのでイメージわきまくりでした。
Posted by ブクログ 2023年07月21日
最後のたたみかける展開ひきこまれました。主人公の柔らかい恥ずかしい本音が言えなかったからこそ起きた出来事。
分かるなぁ。
言えないよねぇ。
でもそこから立ち上がっていく主人公の成長する姿とっても眩しかったです。
Posted by ブクログ 2023年07月18日
主人公の楓目線で、今と回想を交互に繰り返す形式。
若く経験が浅いばかりに、意図せず他人を傷つけたり、無知ばかりに、個人情報をバラしたり、SNSで拡散したりてしまうことが、気づかないうちにあったんだろうなあと思った。
Posted by ブクログ 2024年01月29日
★4.2/5.0
「間に合わせ」「誰かのために」
こういう考えも、結局は自分のためにやってるって思うと、自分の日々の行動はどういう意図なのかってことを本当に考えさせられるな…誰かのためなんてなくて、結局は全部自分のためだったりして。
共感というよりは、登場人物たちと同世代を生きる者として、心に響い...続きを読むた。
でもなぜか、読み進めれば読み進めるほど傷がえぐられるような感覚にもなった。
基本楓目線で描かれているから楓の気持ち分かるなぁ、ってなってたんだけど、途中から、秋好、蕫介、ポンちゃん、テン、などなど、楓以外の登場人物の方が現実社会では多数だよな、と思った。
秋好は死んでしまった、というところでかなりショックを受け、そこから読み進めたが、終盤あたりで真実が分かって…。
それから、ヒロは誰なのか、ずっと疑問だったけれどその点についてもラスト明かされて。
最後続きがもう少し気になるところではあったけど、痛みが存分に描かれた作品でした。
川原さんがいい味出してたなぁ。
Posted by ブクログ 2024年04月30日
青くて痛くて脆い
まさに、題名がこの本の内容を端的に表している。
あまりにも、繊細すぎる感情がずっとうごめき、暗くて、読んでいて疲れてしまった。
自分が無自覚に人を傷つけてしまうことを恐れ、自分が傷つけられることを恐れ、人間関係に距離を持とうとする主人公。
けれども、生きている限り、人は傷つけた...続きを読むり、傷ついたり、するものなのだ。
それが当たり前のことだと、気付いて、孤独から抜け出すには、やはり、青くて痛い日々を重ねていくしかないのかもしれない。
朝井 リョウの「死にがいを求めて生きているの」に、通じるものがあった。
この痛みは、若者にとって普遍的なテーマなのかもしれない。
自分も若い頃はそうだっただろうか。
若い頃、村上春樹の作品をむさぼるように読んだが、彼の作品の主人公が持っている殻に、似ているようにも思う。
けれども、彼の作品には、カッコ良さが必ずある。悩みつつも、殻を肯定している。それで良い、堂々としていればいいのだ、と教えてくれる。そういう強さが、少し欠けているような、そんな気がした。
Posted by ブクログ 2024年04月26日
うーん。
モアイにまつわる彼女への主人公のどろどろぐちゃぐちゃとした感情がリアルで読んでるのがしんどかった。
でも、こんな曖昧で複雑な感情を持つ事って誰しもあるよなって思ったり。
Posted by ブクログ 2024年04月24日
青春時代こその未熟さや感情の動きがあった。
それ故の失敗、後悔があり昔の自分と重ねてしまった。
自分の正義感や感情だけで突き進んでしまう経験は誰にでもある。失敗から成長していく主人公の成長がよかった。
Posted by ブクログ 2024年04月19日
何度も途中で読まなくなってしまったけどやっと読み切った。
読めば読むほど主人公の考えに共感出来なくなってしまって読むのが作業みたいになってしまっていた部分もあった。だが、最後の予想しない事実、学生時代の蒼さ、葛藤、考えに惹き込まれた。
社会人をしていてもまだ抜けない学生気分、僕にとってはそれを思い知...続きを読むらせてくれるような一冊だった。
Posted by ブクログ 2024年04月03日
実写化もされた作品。とても読みやすい。だけど、なんかスッキリしないというか主人公が裏でコソコソしてる感じがどうも好きになれなかった。この作品がじゃなくて主人公がだけど。
Posted by ブクログ 2024年03月26日
若さ故の青さと痛さ。
大切な人を傷つけ、自分の過ちに気づいても取り戻せない時間。
人間ってそうやって成長していくのかなと。
そしてどんなに時間がたっても、『痛かった自分』に向き合う勇気が必要だと考えさせられた作品でした。
Posted by ブクログ 2024年03月01日
正直主人公のキャラが気に入らなくて読むの辞めようかと思っちゃった。
途中まで秋好は亡くなったと思ってたから驚いた。
最後の数ページに面白さが詰まってると思う。読み切れて良かった。
Posted by ブクログ 2024年02月13日
友達のススメ、なんとなく青春っぽいものが読みたかったから買い
主人公田端楓と大学で出会った同学年女子秋好寿乃の2人で作った秘密結社「モアイ」から始まる物語
自分にとっては珍しく途中から主人公に共感できなくなり違和感を感じ続けた
その違和感はなんだったんだろうと考えていたが、田端楓が自身の本当の気持...続きを読むちに気づかずにする言動や行動が歪んで見えたからだと思う
人生のテーマを持っていた田端楓だが、それは結局自分で自分を守る為だけであり、後半つい破ってしまった後の本当の意味での田端楓の人生を私が見られてよかった
モアイって名前いいな
Posted by ブクログ 2024年02月04日
大学で声をかけてきた秋好と二人で秘密結社を作る。理想を語っていたが、メンバーが増えるにつれ秋好は現実も見ていく。失望した主人公は秘密結社を辞め、壊して元に戻そうとする物語。
途中までは秋好が死んだものとし、読者のミスリードを誘う。実際はあだ名のヒロとしてリーダーをつとめている。関係値が戻ってハッピ...続きを読むエンド展開かと思ったが、そうはならずもやもやが残って終了。
Posted by ブクログ 2023年12月11日
惜しい。
後半部分に面白さがギュギュッと詰まっているだけに前半部分はもっとどうにかなったのではないかと思う。青春のすれ違いと痛み、切なさの描写は唯一無二だ。それだけに前半部分をどうにかして欲しかった。
Posted by ブクログ 2023年11月17日
心の動き…葛藤や戸惑いなどが丁寧に書かれている。これも青春っていう時に経験しておいたらいいことなのか?
今、誰かと繋がっていたいというだけでなく、認めている人に認められたいという気持ちは共感できる。
Posted by ブクログ 2023年11月05日
「学生時代にしておいた方がいい経験はなんですか?」
大学一年生のときに、理想の自分を追い求める「モアイ」というグループを相方と2人で立ち上げた主人公が大学4年生になってからの話。
初期メンバーの相方はもうこの世界にはいないけど。
“大切な人が死ぬ御涙頂戴青春もの”かと思って中盤までは少々辟易しなが...続きを読むら読んでいたが、なんと!すみませんでした。
珍しくあまり主人公に感情移入できなかった本。しかしながらタイトルの通り誰にでも、青臭くて、イタくて、脆い部分を多角的に見せてもらえて、納得はした。
Posted by ブクログ 2023年09月20日
自分の気持ちを伝えることの重要性を再認識させられる作品でした。
モアイは実際に悪いことをしていたわけで、それ自体を暴いた田端は悪くないとは思う。
ただ、もっと他に方法があったのではないかと考えさせられる。理想と離れていった秋好に対して、自分の気持ちを伝えることができれば、このようなことにはならなかっ...続きを読むたのではないかと思う。
だが、面と向かって自分の気持ちを伝えられるのなら苦労はない。伝えられないから、すれ違いが起きて、勝手に相手の気持ちを解釈してしまい、後悔する。この経験を積んで、人は大人になるのだろう。
そして、大学生ならではの青さ、痛さ、そして精神的な脆さ。読み終わって、作品名と重なる部分を見出すことができました。
ただ、大学4年のシーンになって、秋好は亡くなってしまったと勝手に解釈していたために、秋好がヒロであることを知り、心底驚きました。
Posted by ブクログ 2023年09月18日
社会人になってから読みました。
ある程度大人になってからは周りへの執着がなくなり、主人公の感情に共感できる部分は正直あまりありませんでした。
しかしこの小説ほど大きなものでもないし、何か行動に移したわけでもありませんが、学生時代の自分はこの物語に出てくるような嫉妬や固執のような感情持っていたとおもい...続きを読むます。
そんな誰しもが少なからず持っているような負の感情を物語に落とし込んでおり、タイトルの通り青くて痛くて脆い大人と子供の中間の青春が描かれていました。
特に物語後半楓と秋好が対峙する場面では読みながら心拍数があがりページを巡る手が止まりませんでした。
自分の黒歴史的部分を刺されつつ読み終わった後は前を向けるような読書体験で面白かったと思います。
もう少し若い頃に読んでいたら多分今よりも深くこの物語に共感し、没入できたのかなと思います。
それにしてもこの作者は青春の中にあるままならなさを表現するのがとても上手いな、、、
Posted by ブクログ 2023年09月01日
青くて、痛くて、脆い。
ほんとにそのままだなと感じた。
誰かを傷つけ、傷つきながら青春というものは成り立っている。まさに青春の痛みというかんじ。終盤にかけてのスピード感が良く、面白かった。
人はいつだって自分のために何かをし、自分を満足するために人に関わる。そういうものが良く映し出されている作品だっ...続きを読むた。
薄い感想しか出てこないけどまあ感情に流されてはいけない。気をつけようと感じた。