住野よるのレビュー一覧
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ネタバレ最初は、過去の回想や現代が入り混じり、頭の中が整理できず、ただ1個人が過去を追い求めサークルを破壊するだけの話(回想シーンが死んだ方を偲ぶもの)かと考え、途中で離脱しようかと考えました。
しかし、読み進めるとともに、現代に近づき回想と重なり始める事で自分が想像していなかったことが起き、面白くて一気に読み切ってしまいました。
主人公がやっていることがその回想を取り戻すことではなく、主人公の真の欲望を満たすためであったこと、そしてそれが大切だった親友を傷つける結果に繋がったこと…何か他人事ではない気がしました。自分も自分のやりたい事を満たすために、相手のためだからと決めつけて相手は望んでないこ -
Posted by ブクログ
意識的に人との距離感を取って過ごしていた所に、踏み込んでくる1人の変わった人。
その人と心を交わしていく、そして自分のしてしまった事への後悔と初めての感情を認識していく情景、人と関わる事で「傷」を知る。
なかなか自分の気持ちを素直に伝えるって簡単なようでとても難しいですよね。
わたしは傷つきたくないから、人との距離というか頭の中でめちゃくちゃ考えて結局やめる、諦める。
って感じで壁を作ってきました。
根本の部分は変えられないけど、
「けど」その先に何かが(自分の成長も含め)ある
と思ってとてもとても重い1歩を踏み出してみようかなと思いました。 -
Posted by ブクログ
すごく大好きで大切な本。
P11
歩くことが好きな理由について、足を前に出すだけだからだろうなと、三歩は思う。
いかにも無意味で間抜けな理由だけれど、三歩は真面目にそう思っているし、その無意味は大事なものとすら思っている。
P12
ようは、気楽な無意味さも大切なのだと三歩は思う。無意味と大切じゃないは一緒じゃない。
そして、無意味は意味の引き立て役でもない。
無意味な日常があるから、意味ある日が大切に思える、とかじゃない。
無意味な日々も、意味ある瞬間もどっちも大切で、それが一番いいということなんだとのんきに思う。
P283
好きなものや人のことを思うだけで、三歩は痛みと一緒にでも幸せに -
Posted by ブクログ
ネタバレ5人それぞれが自分が持つ特別な力の存在に悩ませられながらも、心の中で必死にもがいて、最終的には自分を理解して認めてあげられていたところが素敵だなと思った。終盤にこの本のタイトルである「かくしごと」は単なる「隠し事」という意味のほかに「各仕事」という意味が込められていたことがわかり、とてもハッとさせられた。いつも明るくてヒーローのようなミッキーにはミッキーの役割が、内気で人に嫌われることを恐れてしまうエルにはエルの役割がある。私はどっちかというとエルに似ていて、ミッキーみたいな子になりたいけれどなれない自分を嫌いになってしまうところがあるけれど、そんな私だからこその役割があったらいいなと思った。
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Posted by ブクログ
不思議な生き物(?)が世界滅亡を予言していると語る配信者と、配信を見て予言を受け取った人々のお話。
世界滅亡系の話って、結構SFチックだったり、もしくは力を合わせて世界滅亡を回避しよう!みたいな内容を想像しがちだったのですが、この話は全然そんなことなくてびっくりしました。世界が終わるなら、暗黙のルールとか常識とか、そんなの無視して自分の信念や意思に任せて行動(というか暴走)してしまえ!って感じで、めちゃくちゃ面白かったです。
自分の、人とちょっと違ったり、常識から外れてたりする部分も花丸をつけてくれる愛に溢れた小説で、とっても大好きです!