住野よるのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
住野よるさんの恋愛長編。
わたし自身もここまで長い作品を読むのは初めてでした。
しかし、住野ワールド。
最初からすっと惹き込まれていく文面、世界観。
つまらないと日々消費し続けて、なにかここから抜け出してくれる何かを求めてしまう、そんな中、不思議な少女と出会い、変わって行くお話です。
わたしもカヤの気持ちが多少なりとも分かるので、なにかきっかけや、ここから引き上げてくれるなにかないかと思ってたりするので、
非日常的な出会いにより、少しずつ変わって行く気持ち、初めて感じる気持ちの変化。
この辺りの表現が住野よるさんの好きなところです。
ここでも響いた言葉を残しておきます。
運命、なんて -
Posted by ブクログ
ネタバレ5人の仲良しグループのお話。
一人一人の視点で描かれている。
まずは京くん。
暗めで自信が無いけどミッキーに恋している。
頭の上に記号が浮かんでて人の気持ちを見て分かることができる。
エルに思ってる事とかを見てとても優しい子だと思った。
次はミッキー。
ミッキーはバーが見えて相手のテンション感が分かる。
文化祭でいつも明るいミッキーがミスをしてしまう。
パラとの友情関係がすごい良かった。
次はパラ。
この本の中で1番好きかも。
自分の気持ちを隠していつも考えて行動してる。
ヅカがパラの気持ちに気づいた時感動した。
そしてヅカ。
一言で言うとめっちゃ良い奴。
1番友達になりたい。
詳しくは書かれ -
Posted by ブクログ
ネタバレいじめを黙認している、だけどそれに嫌悪感を抱いている、だけど皆に嫌われる勇気もない。
そんな、どこにでもいる人間。
だけど、彼は化け物になることで変われた。
それでも、いじめがなくなって円満!みたいな無理な終わり方じゃないところが、住野よる先生の良さ。
挨拶を一言返す。傍から見ればなんてことはないけれど、クラスでいじめられている人間に挨拶することは、自分がいじめられることに直結する。
それでも、彼はそれを選んだ。
何も決められていないと言っていたけど、彼は変われた。
それが後にどんな展開を生むかは分からないけれど。
矢野さんの個性についてや、笠井の考えてることについて、明かされなかったのも -
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ネタバレ最後にめちゃめちゃキュンキュンした。
言葉にする前の気持ち、情景をたくさん想像して、共感できるのがおもしろかった。
旅行からの帰り道、めえめえが突然告白する。サブレはこのタイミングであることにびっくりする。めえめえは、今が好きな気持ちが一番大きかったからと説明し、一旦コンビニに寄る。めえめえは、サブレが「自由になりたい」、「縛られたくない」という気持ちがあるということを察して半ば諦める。が、もう一度自分の気持ちを思い切り伝える。そこでサブレは泣きながら、試すようなことをして申し訳ないと謝り、めえめえとずっと一緒にいたいという気持ち打ち明ける。
そこから寮までの帰り道、めえめえは自分たちが付き -
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作中で出てくる「少女のマーチ」という小説の中で起こることに沿った(ような?)話。
作中の作者である小楠なのかが作品について語るところから始まり、語るところで終わる。
少し不思議な感じ。
少女のマーチという小説を読んでいた高校生の糸林茜寧は渋谷の街中で自分が読んで思い描いていた小説の中の登場人物である「アイ」にそっくりな人を見かけて思わず声をかけて話しをする仲になる。
声をかけられた方の宇川逢はそもそも女の人のような風貌をした男で、2人の関わりがかなり特殊な感じで物語がスタートする。
小説の中の出来事を現実で再現したり自分に投影したりする茜寧だけどそこには他にも色々な人物が絡んできて物語が進んで -
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ネタバレまさに恋とそれとあと全部でした。
正直高校生の恋愛模様に40過ぎのオッサンが共感している場合ではないのですが、好きな女子とその祖父と自分という微妙な関係性の中で進む物語に、自分の彼女(今の妻)とそのおじいちゃん(今は亡き)と自分の物語を重ねてしまい、途中涙を禁じ得なかったです。
最初はサブレの性格(特徴)がハッキリと述べられないので意味が取りにくい部分があったのですが、
やってもらったことに対してお返ししないと気が済まないような細か過ぎる性格の持ち主であることが分かり、
その性格を熟知しているがゆえに主人公の心の中の逡巡も非常に説明的で細かい描写になっているというところが
途中から分かって妙に -
Posted by ブクログ
ネタバレ最初は、過去の回想や現代が入り混じり、頭の中が整理できず、ただ1個人が過去を追い求めサークルを破壊するだけの話(回想シーンが死んだ方を偲ぶもの)かと考え、途中で離脱しようかと考えました。
しかし、読み進めるとともに、現代に近づき回想と重なり始める事で自分が想像していなかったことが起き、面白くて一気に読み切ってしまいました。
主人公がやっていることがその回想を取り戻すことではなく、主人公の真の欲望を満たすためであったこと、そしてそれが大切だった親友を傷つける結果に繋がったこと…何か他人事ではない気がしました。自分も自分のやりたい事を満たすために、相手のためだからと決めつけて相手は望んでないこ -
Posted by ブクログ
意識的に人との距離感を取って過ごしていた所に、踏み込んでくる1人の変わった人。
その人と心を交わしていく、そして自分のしてしまった事への後悔と初めての感情を認識していく情景、人と関わる事で「傷」を知る。
なかなか自分の気持ちを素直に伝えるって簡単なようでとても難しいですよね。
わたしは傷つきたくないから、人との距離というか頭の中でめちゃくちゃ考えて結局やめる、諦める。
って感じで壁を作ってきました。
根本の部分は変えられないけど、
「けど」その先に何かが(自分の成長も含め)ある
と思ってとてもとても重い1歩を踏み出してみようかなと思いました。 -
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すごく大好きで大切な本。
P11
歩くことが好きな理由について、足を前に出すだけだからだろうなと、三歩は思う。
いかにも無意味で間抜けな理由だけれど、三歩は真面目にそう思っているし、その無意味は大事なものとすら思っている。
P12
ようは、気楽な無意味さも大切なのだと三歩は思う。無意味と大切じゃないは一緒じゃない。
そして、無意味は意味の引き立て役でもない。
無意味な日常があるから、意味ある日が大切に思える、とかじゃない。
無意味な日々も、意味ある瞬間もどっちも大切で、それが一番いいということなんだとのんきに思う。
P283
好きなものや人のことを思うだけで、三歩は痛みと一緒にでも幸せに