【感想・ネタバレ】よるのばけもののレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2024年04月22日

誰しもが感じる同調圧力を、よくある学生生活の出来事に置き換えた物語。

主人公の一人称のブレは、昼と夜の彼を表現すると同時に、人間としてどうあるべきか葛藤する心のブレを表現しているのではないかと考えた。
また、矢野さんは変な人だけれど、それぞれの人の本質をよく見抜いている。その上で異質とも言える行動...続きを読むを起こして周囲から誤解される。一方、主人公は人の目を気にしすぎて他人の本質はおろか、自分ことさえもわからず、周りに合わせた行動が最善だと思っている。
読んでいてこの様な違いが見受けられた。

思春期は特に、「誰かと一緒じゃないとだめ、みんなと一緒じゃないとだめ」という観念にとらわれやすいと思う。この作品はそのような閉鎖された空間で生活する思春期の心を繊細に描いていると思う。



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Posted by ブクログ 2024年03月28日

学生特有の、クラスでの立ち位置、絶対的で目に見えない空気から踏み外さないように生きて、一体どれがホンモノの自分なのか分からなくなっていくうちに、
どんどん化け物になって。
だけど自分だけじゃない、 涼しい顔してるあの子も、
みんなから好かれてるあの子も、きっと化け物
これは良き〜!とても!!!好き!...続きを読む
住野よるは文庫化待ってられないし一気読みする過激派
アニメーションで映画化してほしい!!!

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Posted by ブクログ 2024年03月03日

昼の姿と夜の姿、ばけものに変化するから心を通わせることができるのだろうか
本当の自分とは?
姿も心も自分はどうあるべきであるのかをあっちーが矢野さんを通じて考える様子が描かれている。
いじめを生み出す空気と、正しいものは何かとを考える葛藤も見える。

今の自分も周りに流されてしまっていないか、正しい...続きを読むこととは?本当の自分とは?を考えるきっかけを作ってくれる作品だと思った。

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Posted by ブクログ 2024年02月18日

いじめの加害者と被害者が、夜の時間を通して心を通わせていく物語
主人公の男の子の優しさと葛藤がグッときた
その後どうなるんだろうと気になる終わり方だけど、2人とも幸せになって欲しいな

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Posted by ブクログ 2024年01月21日

非現実的な部分とリアルを描いていて、複雑だけど伝えたいことは真っ直ぐで読み終わった時には涙が出てた。

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Posted by ブクログ 2023年11月09日

本当の自分とはなんだろう‥
学校の閉ざされた環境下の問題から考えさせられた、、
化け物は人間なのか、それともそう思わせる私なのか‥
個人的にはとても良い作品でした!!

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Posted by ブクログ 2023年06月30日

学生の時誰もが感じたことのある気持ちや迷いが書かれている本です。

狭い教室という世界の中が全ての学生にとって仲間外れにされるのな最も恐ろしいこと。

矢野さんのような、主人公のような悪を感じ取れる心を持つ人が増えていけばいいなと思いました。

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Posted by ブクログ 2023年06月06日

学校や教室という閉ざされた空間の闇の部分とその中で生きていかなければならない生徒達の姿が描かれている。最後に「俺(僕)」が「君を助けることなんて出来ない。でも、君の声を受け止めて返すくらいのことは。」と本当の自分に気が付くことができたのはよかった。他のみんなが理解してくれる日が来るのかどうかはわから...続きを読むないが。そう願わずにはいられない。自分より弱いものや異質なものに対するいじめによってクラスの仲間意識、連帯感、自分の居場所が保たれているなんて。程度の差こそあれ同じようなことが実際に学校で起こっていると思うと胸が苦しくなる。教師や保護者、大人達は部外者で何の力にもなれないのだろうか.....

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Posted by ブクログ 2023年04月09日

すっごく面白かったです。
よくあるいじめなんてやめなよ!って助けてあげるなんてそんなに綺麗なものじゃないところがすごく好きです。僕自信ずっと見て見ぬふりをしているリアルな所。
他の方も書いている通り圧力ってすごく怖いなって思いました。
そして、最後の終わり方。この後どうなったか分からないような、。そ...続きを読むんなところもなんだか住野先生らしいなと思いました。
すいすい読めちゃいます。
あっちー好きです

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Posted by ブクログ 2024年03月14日

姿は化け物だが、優しい心を持った夜の姿と
姿は人間だが、本当の自分を隠していじめをするまるで化け物のような昼の姿。人間は自分の立ち位置を守るために化け物のようになってしまう。本当の自分は何かを考えさせられる物語だった。

主人公は最後に本当の自分を見つけて、いじめを止めたが周りは変わらず逆に自分がそ...続きを読むの標的にされるのがリアリティがあって自分にその行動が出来るのかと考えさせられた。

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Posted by ブクログ 2024年03月09日

誰しもが、組織化された小さな世界の中で集団となって同じ道を歩きながら生きている。その中で、空気を読んで周りにあった行動をしなくてはいけない。何故なら、集団に紛れられない、集団から外れた道を行く人は異端として嫌われるから。矢野さつきはこの物語中で誰よりも「自分らしさ」を持っていると思う。だが、それはク...続きを読むラスにとっては正しく無い言動だった。

本当の君はどっちなの?

昼は集団に紛れて周りに合わせながら、矢野のいじめを傍観する"俺"

夜の姿形は化け物だが、想像すれば空を飛べるし火だって吹ける、矢野さつきと対等に話せる"僕"

昼の友人たちとの学校生活。矢野との夜休み。繰り返す毎日に本当の自分が分からなくなってくる主人公の葛藤がものすごくリアルに丁寧に書かれている。

葛藤の末のラストシーン。"俺"のたった一言はクラスの中では間違った行動で、それを俺も分かっていてそれでも自らの意思を持って起こした行動。だけど、その勇気ある一歩、歩み寄りが彼女に本当の笑顔をもたらした。

何が正しくて、何が間違っているのか。深く考えさせられる物語だった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年01月16日

所々、言い回しに親しみやすさがあるのは中学生である主人公に即したものだろうか。
そんな中でも中学生ならではの厨二チックな言葉の表現や、感受性豊かな表現は読んでいて綺麗だと思わされた。

生々しさのある話、読んでいる自分自身も傍観者の1人と錯覚する。最後のページは何を意味するのか。昼と夜の自分、どちら...続きを読むも自身であることを認められた開放感によるものか。それとも、永遠の眠りを表しているのか。前者であると感じたが、それは私の意見であり、必ずしも誰かと同じ訳では無いとこの物語が教えてくれたのだと思う。

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Posted by ブクログ 2023年10月20日

読んでいて辛い物語でした。
矢野さんへのいじめや、ちょっとでも矢野さんに味方するとその人もいじめられ胸が痛みました。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年09月11日

面白かった。

夜は「矢野さん」と読んで、学校にいる間は「矢野」と呼ぶ。自分では気づいていないけれど無意識のうちに、自分の中にいる二つの存在を使い分けていたのかな、と思った。
あっちーの一人称も「僕」と「俺」デスネ‼️

なぜ教室の鍵が空いていたのか、元田たちがそれを前から知っていた様子だったのか...続きを読む、気になった。

最後、僕が「おはよう」と返したことで矢野さつきへのいじめがおさまって行くのかと思ったが、僕もその標的となってしまうような終わり方に、リアルだなぁ、、と思った。

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Posted by ブクログ 2023年08月27日

中学生のいじめの話。そしていじめに目を瞑り同じことをしている自分への違和感。

私は女子校だったけど、共学だったらこんな葛藤や苦難があったんだろうなと容易に想像できた。
中学生とは、自分の立ち位置や本当はどうしたいか考える1番難しい時期だと思う。
怪獣である自分を受け容れてくれたクラスメートに対して...続きを読む、本当の自分でいたいという気持ち。
とても勇気ある行動だが、実際この後どうなるんだろうという心配、もっと感情に訴えることで上手くやれたのではないかというモヤモヤが残った。

中学生ならではの葛藤やモヤモヤを考えさせられる、自分ならどうしたか考えさせられる作品だった。

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Posted by ブクログ 2023年08月05日

読みやすいけど所々でグサッとくる事など
自分もそっちがわだろうなぁとか
思い手が止まったりした。
いじめがテーマなだけあり胸糞悪さもありますし
勇気を出して行動する怖さが読んでてつらい
学生には特に読んでほしいと思う。

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Posted by ブクログ 2023年07月27日

最後までは今まで読んだ、住野よるさんの作品で一番好みだった。(麦本三歩を除いて)
終わりはせめてもうちょっと先まで描いてほしかった。
個人的には良かった話だからこそ、もっとほしかった。

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Posted by ブクログ 2023年07月26日

必要のない想像力に、本当の自分がいるかもれない。

グサッとくる言葉。相手の気持ちや立場を考える、というのはえらく骨が折れる作業だ。考えなしに発言し、暴力を起こす方がラクだろう。

しかし。。。
考えないことに違和感を抱いてしまったら。
本当は相手のことを考えてることを無視し続けてしまったら。

...続きを読む無理しないでね」の意図はそこにあったのかもしれない。

いじめがテーマになってるから相手を思いやること想像することが大事だと説いてるように見えるかもしれない。
でも、実は思いやりや想像って自然と存在してて、同調圧力に屈してその気持ちに蓋をすることに警鐘を鳴らしてるのかもしれないと思った。

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Posted by ブクログ 2023年07月16日

夜になると化け物になってしまう男の子から始まって、ファンタジーなのかと思ったら、さすがだった。化け物に変身する自分の姿を通して、本当の自分とは何か、どうしても周りの目が気になる自分へのもやもやが徐々に明らかになっていった。その展開にページがどんどん進んだ。最後はいろいろ考えさせられた。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年06月11日

◾️record memo

誰も気がついていなかった。
ここに化け物が座っているのに。
ここに、ずるい僕が座っているのに。
本当の姿なんて、見ただけではわからない。
自分自身ですら、分かっていないのだから。

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Posted by ブクログ 2023年04月30日

読みやすくおもしろかった。薄暗く淡々とした内容に感じた。周りを気にするあまりよるのばけものになってしまっていたのか。最後は少し物足りないような気もしたが、そっか、それでいいのだと思えた。しかし、もし、自分が実生活で、同じようなケースに出会った時には同じようにできるのだろうか。

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Posted by ブクログ 2024年04月10日

少年少女の心の機微を描き評価され、また、その物語も毎回不思議な設定に引き込まれる。今回もバケモノになって徘徊(散歩か?)する少年の心情から、これからどう展開するんだと読み進めていくわけだが、、、。
現代の中高生が読むとどんな感想になるのか聞いてみたい。

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Posted by ブクログ 2024年03月15日

よるのばけもの というタイトルと表紙を見てファンタジー要素がある恋愛小説か何かかな?と思い読み始めたのだけれど、予想と違っていた。
実際主人公は夜に化け物に変身してしまうので、ファンタジーであるにはあるのだけれど、
物語の大部分は学校の狭い人間社会の中で空気を読みながら生きる息苦しさやいじめに対する...続きを読む皆の立ち位置なんかがかなりリアルに描写されているヒューマンドラマな話だった。

夜と朝、ばけものと人間を交互に行き来しながら、物語はゆっくり進んで、主人公の気持ちもどんどん複雑になっていく。心理描写もかなりリアルだし、人に合わせて、自分を偽りながら生きる主人公に共感できるところが多くて、終盤の体育館にて矢野に投げかけられるセリフには私自身も色々と気付かされるところがあった。

誰もが裏と表の自分を持っていて、本当はどんな人なのだろう?と知りたくなるような深みのある登場人物ばかりでわくわくした。

残念だったのは、最後主人公は勇気をだして行動するけれど、
そこでぷつんと物語が終わってしまい物足りなさを感じたところ。行動したことへのどこか清々しい気持ちと、この先への不安でなんとも言えない気持ちになってしまった。そういう気持ちを引き出したかったのなら作者の思惑通りかもしれないけれど、私個人としてはもっとしっかり落ち着く場所で結末を迎えて欲しかった。そんなに綺麗に終わる世の中なんてほんのひと握りで、実際こうやって不穏な空気になったあと、そのまま日常は続いていく。こんなにリアルな心理描写をするこの作者だからこそ、物語を物語じゃなくリアルに近づけるためあえてそうしたのかもしれない。
もしくは、作中にでてきた、同じ人なんて一人もいないという言葉通り、このあとの物語の結末も人によって違うと言いたかったのか。
まあ、私はすっきり終わる話の方が好きだけどね!

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Posted by ブクログ 2024年03月07日

いじめられている少女と夜だけパケモノになってしまう主人公の話。
最後に勇気を出す主人公に感動…。
こういう結末はよくあるが、少女が暴力を振るってしまっていた理由がとても良い。

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Posted by ブクログ 2024年03月03日

主人公の安達(あっちー)が矢野に対して、初めは"矢野"と呼んでいたが、徐々に"矢野さん"へと切り替わった部分で、主人公の心情を読み取ることが出来た。
メインとなる登場人物の感情表現が少なかった為、ストーリーは案外普通だった。
クラスの秩序を守るため、自分の考え...続きを読むとは正反対の行動をしなければならないという状況が心苦しかったが、最後はハッピーエンドで終わっていたのでスッキリと読み終えることが出来た。

第1歩を踏み出すのはとても勇気がいる。誰が正しい、正しくないではなく、自分が正しい、こうしたいと思った通りに行動することが大切なんだなと思った。

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Posted by ブクログ 2024年03月01日

いじめって今も昔も減らないよね。
いじめる側もいじめられる側も。
住野さんは私が本を読めるきっかけとなったキミスイを書いてますが、本人はどんな方なんだろ?
どれも青春で青臭くて苦くて甘くて。
学生の時を思い出したりします。
夜になると化け物になるのは本当は心がだったのかな....実際は化け物になって...続きを読むないとか。

※本の概要※
夜になると、僕は化け物になる。
寝ていても座っていても立っていても、それは深夜に突然やってくる。
ある日、化け物になった僕は、忘れ物をとりに夜の学校へと忍びこんだ。
誰もいない、と思っていた夜の教室。だけどそこには、
なぜかクラスメイトの矢野さつきがいて――。
280万部超の青春小説『君の膵臓をたべたい』の著者、
住野よるの三作目が待望の文庫化!!

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Posted by ブクログ 2023年11月03日

「本当の自分とは」
文字を追うだけでは理解が追いつかない部分もあったけど、深いところにいる自分と自問自答させられた。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年10月22日

人間は皆化けの皮を被っている。他者の目を気にして、自分の人格を変える。自分の中では、筋が通っていて一貫しているように思い込んでいる。その不一致に自ら気づけたことが彼にとって、大きな財産になると思った。

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Posted by ブクログ 2023年08月19日

よるのばけものの自分、部活での自分、クラスでの自分、恋人といるときの自分。どれも自分であり、どれが本当の自分なのか。
自分が自分らしくいれる場所、自分が自分らしくいれない場所の違いは何なのか。

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Posted by ブクログ 2023年08月05日

私も表では控えめ、ネットでは生き生きとしていた人間だったので、小学生の頃「お前、現実とネットで人全然違くね」と男子に言われたのを思い出した。
改めて人間が一番の化け物だよな。

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