【感想・ネタバレ】よるのばけもののレビュー

あらすじ

夜になると、僕は化け物になる。寝ていても座っていても立っていても、それは深夜に突然やってくる。ある日、化け物になった僕は、忘れ物をとりに夜の学校へと忍びこんだ。誰もいない、と思っていた夜の教室。だけどそこには、なぜかクラスメイトの矢野さつきがいて――。280万部超の青春小説『君の膵臓をたべたい』の著者、住野よるの三作目が待望の文庫化!!

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ネタバレ

化け物になれる力を振るってもうまく結果が達成できないところが良かった。どこにでもいる普通の子供って感じがした。

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2025年12月07日

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ネタバレ

いじめを黙認している、だけどそれに嫌悪感を抱いている、だけど皆に嫌われる勇気もない。
そんな、どこにでもいる人間。
だけど、彼は化け物になることで変われた。
それでも、いじめがなくなって円満!みたいな無理な終わり方じゃないところが、住野よる先生の良さ。
挨拶を一言返す。傍から見ればなんてことはないけれど、クラスでいじめられている人間に挨拶することは、自分がいじめられることに直結する。
それでも、彼はそれを選んだ。
何も決められていないと言っていたけど、彼は変われた。
それが後にどんな展開を生むかは分からないけれど。


矢野さんの個性についてや、笠井の考えてることについて、明かされなかったのもリアリティがあると思った。
綺麗にネタばらしをして終わるんじゃなくて、現実と同じように、自分からの視点でしか分からない物事。
それが、この物語の先に余白を作っていて良かった。

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2025年11月04日

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ネタバレ

ヒロアカの作者さんが表紙を飾ると聞いて手に取ったのですが、内容はとても考えさせられるものでした。
なんとなく腑に落ちない気持ちになりつつ、
現実ってこういうものだよな…何ができたんだろう…って更に想像の世界に入っていくことができました。

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2025年09月30日

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ネタバレ

自分自身が何者であるのか、恐らく誰もが考えたことがあるテーマ。
周りから見て良いとされる行動を取る自分と自分が良いと思う自分の間に葛藤したり…

全て、自分なんだよな。

良い子ぶったり、真面目にしてみたり
本当はそんなに良い人じゃないって抗ってみたり
他人の評価と自分の評価の差にギャップを感じて、プレッシャーを感じたこともあったけど、全部が私自身なんだから全部受け止めて愛してあげられたらもっと楽になるのかな、なーんて思ったりした。



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2025年08月13日

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ネタバレ

夜になると化け物になる中学生の主人公が、ある意味中学生らしい自分の本当の立ち位置とはと考えて周りの人と関わっていくはなしです。

もう一人キーパーソンのはじめは変わった変な人という印象から一人の普通の人と知っていく中で、より自分とはと考え、最後行動していく点が良かったです。

正直もう少し最後を書いて欲しい気持ちもありますが良い終わり方だと感じました。

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2025年07月30日

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ネタバレ


夜になると化け物になってしまう主人公の安達ことあっちー。あっちーは本当はいじめを見て見ぬ振りをしたくないけど、いじめられるのも嫌な普通の男子です。
この物語のメインは夜の学校であったいじめられっ子の、矢野とのハートフルストーリーといきたいとこですが、昼の学校でのいじめシーンと半々です。
中々いじめシーンが壮絶です。矢野の消しゴムを拾っただけでいじめにあう井口とか。
を平手打ちした理由が、夜わかるのですが驚愕です。
主人公の安達ことあっちーが、ラストに、自分の本当の姿を知って昼の自分に挨拶をくれるという事で救いがあり、
また、主人公の安達(あっちー)は自分がどうなってしまうかを思うと仕方がないとは到底思えない状態であるにもかかわらず、ぐっすり眠れたと言う一文から、自分がいじめられる恐怖より、良心が救われてスッキリしたのだろうな、と考察出来るので救いのあるストーリーです。   

矢野はちょっとやり方は粗暴だけど、優しくて、めちゃ賢い子だと思う。
いじめのターゲットをわざと自分にさせるなんてなかなか出来ない。
学校の先生の立ち位置がリアルです。
この作品で、保健室の能登先生(33)が言う
「難し、いことはい、い。生き延び、なさい。大人にな、ったらちょっとは自由になれ、る」
いじめを黙認です(汗)これには無責任とあっちーが怒るのも無理はない。
ラストになり、察しがいい人は、矢野が言う、
元友達とケンカして仲直りができず、うんしか言えなくなった女子が緑川を指すこと、笠井の事を悪い男、頭のいいやつ、と言った意味や、自分がどう動けば人を動かせるかどうかがわかっていて、楽しんでいる男が笠井である事が分かります。
P245のあっちーの気づきをみんなが持てるといいです。

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2025年07月24日

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君の膵臓をたべたい以来、2作目の住野よるさん著書。
よるのばけものってなんだろう!!!…という気持ちで読み進めたのですが、
「人は色んな面を持っているけど、それも含めて全部自分だよね」というものを分かりやすくするための『よるのばけもの』でした。

話の進み方も面白くて、飽きずにも読めましたし、最後の一文の書き方は凄く好きでしたが、
この本は結局何を核心としたストーリーなんだ?という疑問(私の理解力がないだけかも)と、よるのばけものについてもう少し言及して欲しかった!!(クラスの人物の闇深なあの言葉の意味とかまだ伏線なところが結構あるように見受けられたが、回収されず)
…ので星4にしました。

また住野さんの作品は読んでみたい!!

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2025年11月13日

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学園ものと言えばスポーツもの、恋愛もの以上に題材にされるいじめをテーマにした小説。中学生であるが故に軽率で残酷、そして繊細な感情の衝突で起こる悲劇。主人公の立ち位置、“いじめの的にならないようにいじめられる側に所属する”は大多数の人が取っているのではないだろうか。ストーリー上、バケモノの姿になる必要は一見ないように思えるが、いじめられている矢野さんの目線からしたら昼の主人公と夜の主人公は声しか共通点がなく、最終盤でどっちが本物?という質問を際立たせるためのファンタジー要素と考える。ただ、序盤はその設定に興味を惹かれ読み進めるのだが。そして最後の1行でバケモノになった原因が明かされる。
本当の自分をさらけ出すのに勇気がいる学校生活。社会人のように損得で付き合うことがない関係こそ熟成した人格が必要なのか、若しくは異常に他人のことに興味があるが故の悲劇か。物語がこの後どう続くか、どうしたら平和なクラスになるのか色々考えてしまいます。

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2025年10月19日

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・表紙がどこかきれいで手に取った本
・クラスに頑張って溶け込もうとするのわかる〜
・「あいつは下手なんだ」って自分は上手く生きてるように感じるのもわかる。私はあっちーに似てるのかもしれない
・でも実はハリボテな自分が複数いて、結局どれが本当の自分なのかわからなくなる。本当の自分を出すと涙が出る
・本音を言うと涙が出るんだよな
・笠井や緑川は何者...

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2025年08月11日

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ネタバレ

ヒロアカの作者描き下ろしの表紙に惹かれて購入。

「よるになると、まっくろで足が6本あって眼が8つのバケモノになってしまう」
あまりにも設定が好み!最初のワクワク感がすごい!
どうなっちゃうの!なにするの!

と、読み進めていましたが、本題はそこじゃなかった。

昼の自分。クラスに馴染むことに注力してそれができない人間はおかしいと思い込むことで安心を得ている自分。
夜の自分。馴染めないおかしな奴だと思っていた人間が自分と似た趣味をしていて、ちゃんと傷ついていたことを知って、昼の行動に疑問を持ってしまった自分。

人って一筋縄じゃないかないよね。あっちの面もあってこっちの面もあってどっちも自分だよね。
それを分かりやすくするための「よるのばけもの」だった訳で。
私が求めていたワクワクは消化されなかった。
ファンタジー好き!よるのばけものって何!?って人には向いていないかも。

今まさに学生生活を送る中学生くらいに読んでほしい本でした。

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2025年11月11日

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笑顔が喜びを顕しているものとは限らない。
スクールカーストが主題として含まれてる話ってあんまり共感できない。

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2025年10月07日

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矢野がいじめられていることに疑問を感じている気持ちと、みんなとずれたくない・ずれて仲間意識から外れたくない気持ち。どちらもあっちーの本心であり、否定する必要なんてないのに、いじめから目を背け続けていじめに疑問を感じている気持ちを仕舞おうとした結果、ぐるぐる考えられる夜に隠したかった気持ちが化け物の姿となって形を成したんだと思った。最後矢野に挨拶を返したことで化け物になった自分の気持ちとは信じられなかった思いを受け入れたから、ラストのぐっすり眠れたに繋がったと思うと、とんでもない成長を化け物になっていた短期間でしていて泣ける。。矢野ちゃんは最初から大事なことをちゃんと分かっていて、決して流されない強い子で、これからたくさん幸せな日々を過ごしてほしい。あんな高校はよ卒業させたげて。

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2025年09月25日

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ネタバレ

いじめや普通のレールから外れることは悪いことなのかを考えさせられる面白い本だったけど、謎が多くてわからないところも多かった。

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2025年09月07日

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