住野よるのレビュー一覧
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ネタバレカヤの行動力凄すぎん??
いくらチカのためだとはいえ、アルミのこともチャイムのことも凄すぎて…。
でもそこまでチカのことを想っていたのに、当時の感情は薄れていってて、なんか綺麗なだけじゃないな〜って、現実だとそんなもんだよな〜って思った。
あと紗苗と付き合ってる時も、心の中ではずっと『斎藤』呼びだったのがずっと気になってたんだけど、なんでそうなってたか分かった時には香弥が怖すぎて震えた。
読んでたら香弥拗らせてるな〜って思ったけど、香弥に共感できる心情も多くてちょっと複雑でした。
それにしても、住野先生の作品って全部答え合わせをしない余白があるのが凄く好き。
何度でも読み直したい。
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ネタバレハネムーンソングの歌詞「君を縛るやつから奪い去ってやる」
千鶴のハネムーンソングの捉え方はp.24から
「ずっと、私が自由にしてもらうことばっかりイメージして聴いてた。今、響貴を私から自由にしてやりたい。」
響貴のハネムーンソングの捉え方はp.240から
「この(ハネムーンソング)歌詞を聴く度に、あいつを思い浮かべる。恋愛とか、家庭とか、そこにいるのは俺じゃなくてもいい。あいつが、そんなのに縛られない安心できる場所でありたい。人の為じゃない、俺が望んでる。」
ここから学生時代は千鶴は響貴に自由にしてもらってて同じ道を進んでたけど、大人になった今、響貴は変わってなくて、千鶴はそんな響貴を解放してやりたいって思うようになったのかなって思ったのと、もしかして10倍のページに同じ歌詞でそれぞれの捉え方が書いてあるのは作者の計らいだったのかな…?
最終的にいい結果だったのか悪い結果だったのかは分からないけど、今自分が選んだ道を確実に生きていこうという千鶴の芯の強さが凄くわかる話だった。
響貴もまた自分の殻をひとつ剥けたんじゃないかと思う。
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●麦本三歩の好きなところ
私が思う麦本三歩の好きなところは、他人の好きを否定しないこと。
今回、登場した新キャラ「普通の先輩」。
さいしょは普通に見えた先輩。しかし実は、タトゥー持ちでポリアモリー同性愛者で女装男子と同居しているという、とんでもないエピソードの持ち主。
そんな世間的な普通とはかけ離れた先輩でも、三歩はあえて「普通の先輩」と呼び続けることにしました。だって、先輩にとってはそれが普通だから。
彼女のいいところは、どんな相手の立場になって想像して、寄り添おうとすること。
でも、時々周りを見ないで突っ走るので「もうちょっと冷静に考えなさいよ」と言いたくなるのですが。
●「好き」を大事に生きること
今回、私が最も衝撃を受けたのが夫婦別姓の話です。前回、健全なピクニック合コンで知り合った恋人・にいやんと結婚を前提として同棲することになった三歩。
でも、彼女には自分の苗字を変えたくない理由がありました。それが「麦本三歩」という自分の、大好きな名前。
仕事や家庭の事情以外で、「自分の苗字が好きだから」って理由で別姓を望む主人公に、「そういう理由でもいいんだ!」と目からウロコでした。
なぜなら昭和の女である私は、結婚当初、寂しさはあったものの「苗字を変えるのはしょうがない」と思っていたから。そして夫は妻が苗字を変えるのを当然だと思っていたから。
そうか、結婚も別姓も「好き」で選択してもいいんだ。
ただ、本人たちだけが了解しても、結婚て両親に祖父母、親戚たちにも関連する問題だから、これから一波乱起こるだろうな。
そしてそれを、三歩は短絡的に考えているんだよね。そこにちょっとモヤモヤする。彼女はこれまで、家族から人生を否定されたことがないんだろうな。
正直、「好き」だけで思いを貫くには大変な課題だけれど、三歩たちなら乗り越えられるでしょう。 -
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いい子なんですよ。三歩ちゃん。だからこそ前回「好き」って書いたけれども、やはり人間、100%好きなんてありえないので。
当然、苦手なところもある。
彼女はよく言葉を噛むんだけど、それがとてもかわいい。(悠木碧さんの朗読では特に!)でもそれが時にあざとくも感じる。
そして、思ったことがそのまま口に出ちゃうのなんでなの。
ミスをして落ち込むけれど、反省して次に活かそうとしない。さらに二日酔いで「もう酒飲まない…」と言いながら、また同じ過ちを繰り返す。
先輩の披露宴で飲みすぎ、ズッコケてワインをぶちまける。
あ…こういうの、私も若い頃やったわ。さすがに結婚式ではコケなかったが。だから若い頃の自分を見ているようでモヤモヤするのかもしれません。
でも三歩は今回、自分が今まで「怖い先輩」に守られていたを実感します。
きっと、ずっと心の中ではわかったんですよ。でも、甘えていた。
それを、きちんと受け止めることができた三歩はすごいな。なかなかできないもの。 -
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住野さんの物語は想像力に乏しいと、読みずらい作品かな?などと考えていますが、私がそう思っているのは決して批判ではなく、褒め言葉で、「どうしたらこんな物語(世界)を作れるのだろうか?」と毎度驚かされるんです。住野さんがどう言った生い立ちでどんな人なのか全く知りませんが、住野さんの物語を読むたび、「どんな人なんだろう?」と想像してしまいます。ネタバレになるので物語の内容は書きませんが、私たちが日々生きる中で、言語化出来なかった‘’感情”を住野さんは物語を通して簡単に言葉にしてくる。痒いところに出が届くとはまさにそれで、私は読みながら「あー、そう。そういうことを言いたかったんだ。」と何度も新発見をさせられました。なので私が住野さんはどんな生き方をしてきたんだろうか。と考えるのも不思議ではないでしょう。頭がいい人というか、ずっと考えてきた人なんだろうな。と素直に思いました。
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ネタバレ小学生なのに大人びていて、周りに溶け込めない奈ノ花。本が好きで、学校の外に友達がいて、教室で嫌がらせをうけても全く気にしない。
そんな奈ノ花が「人生とは○○みたいなものね」といろいろな譬えを持ち出して語る言葉が、いちいち面白い。
南さん、アバズレさんの正体がわかり始めた辺りで、これは二人に続いておばあちゃんも消えてしまうのだな…と思うと少し切なく、またラストで奈ノ花の両親が、参観日当日に飛行機事故で亡くなっていたことがわかり、ショックを受けた。
先が読めた気になっていたけど、ここへ来てようやく南さんの忠告の意味が分かり、もう一度その場面を読み返して、そういうことだったのか…と納得できた。
そしてもう一度、参観日に両親が駆けつけてくれる場面を読んで、落涙。
「私の幸せは、ここに今、お父さんとお母さんがいてくれることです!」(97ページ)
それなのに、もう……(涙)
そしてもう一つ、桐生くんの名前とペンネームの由来も面白かった。
kill youの反対で、live me なのですね!すごい。
住野よるさんの作品は「君すい」がブームになった時に読んで、若い女の子が不治の病で命を落として、お涙…のパターンか。とあまり刺さらなかったけど、「かくしごと」も良かったし、本作もとてもとても良かった。