住野よるのレビュー一覧
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ネタバレ素敵な話だった。
主人公の名前が終盤まで出てこず、桜良やクラスメイトたちの主観で描かれていることで、春樹にとっての他人との心の壁のようなものを表現しているのが良いと思った。
誰かと関わらなければ存在を感じられない桜良にとっての春樹への憧れと、そんな桜良との関わりの中で人との関係を築くこと大切さを知っていく春樹の2人の対比が美しいと思った。どちらの人との関わり方も尊重されるべきで面白い。
死に直面しつつも、その死が唐突に訪れるまで、生きている時間の尊さを気付けないのは残酷だがリアルだと思った。ニュースがしっかりと伏線になっているあたり、病気で亡くなると思っていた自分の考えに純粋にハッとさせられた -
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久しぶりにミステリー以外の本を読んだ。
タイトルは知っていて、ずっとうっすら気になっていた。久しぶりに紙の本を読みたい気持ちになって何冊かの小説とともに購入。
紙で買ってよかった。
女の子が死ぬことは冒頭の通り決まっていて、他人と隔たりを作っている僕が女の子との交流で成長していく話。
僕が女の子から教えてもらうことはたくさんあるけど、実はお互いがお互いのことを知っていく上で人生について学びを得る、哲学みたいな話だった。
後半の遺書の部分で泣きました。
あと終盤に明かされるお互いの名前が対応しているようでとても好きだった。
昔読んだ哲学の本に、常に死を思えば本来の自分で生きられるみたいなこと -
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ネタバレ最後にめちゃめちゃキュンキュンした。
言葉にする前の気持ち、情景をたくさん想像して、共感できるのがおもしろかった。
旅行からの帰り道、めえめえが突然告白する。サブレはこのタイミングであることにびっくりする。めえめえは、今が好きな気持ちが一番大きかったからと説明し、一旦コンビニに寄る。めえめえは、サブレが「自由になりたい」、「縛られたくない」という気持ちがあるということを察して半ば諦める。が、もう一度自分の気持ちを思い切り伝える。そこでサブレは泣きながら、試すようなことをして申し訳ないと謝り、めえめえとずっと一緒にいたいという気持ち打ち明ける。
そこから寮までの帰り道、めえめえは自分たちが付き -
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作中で出てくる「少女のマーチ」という小説の中で起こることに沿った(ような?)話。
作中の作者である小楠なのかが作品について語るところから始まり、語るところで終わる。
少し不思議な感じ。
少女のマーチという小説を読んでいた高校生の糸林茜寧は渋谷の街中で自分が読んで思い描いていた小説の中の登場人物である「アイ」にそっくりな人を見かけて思わず声をかけて話しをする仲になる。
声をかけられた方の宇川逢はそもそも女の人のような風貌をした男で、2人の関わりがかなり特殊な感じで物語がスタートする。
小説の中の出来事を現実で再現したり自分に投影したりする茜寧だけどそこには他にも色々な人物が絡んできて物語が進んで -
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ネタバレまさに恋とそれとあと全部でした。
正直高校生の恋愛模様に40過ぎのオッサンが共感している場合ではないのですが、好きな女子とその祖父と自分という微妙な関係性の中で進む物語に、自分の彼女(今の妻)とそのおじいちゃん(今は亡き)と自分の物語を重ねてしまい、途中涙を禁じ得なかったです。
最初はサブレの性格(特徴)がハッキリと述べられないので意味が取りにくい部分があったのですが、
やってもらったことに対してお返ししないと気が済まないような細か過ぎる性格の持ち主であることが分かり、
その性格を熟知しているがゆえに主人公の心の中の逡巡も非常に説明的で細かい描写になっているというところが
途中から分かって妙に -
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ネタバレ最初は、過去の回想や現代が入り混じり、頭の中が整理できず、ただ1個人が過去を追い求めサークルを破壊するだけの話(回想シーンが死んだ方を偲ぶもの)かと考え、途中で離脱しようかと考えました。
しかし、読み進めるとともに、現代に近づき回想と重なり始める事で自分が想像していなかったことが起き、面白くて一気に読み切ってしまいました。
主人公がやっていることがその回想を取り戻すことではなく、主人公の真の欲望を満たすためであったこと、そしてそれが大切だった親友を傷つける結果に繋がったこと…何か他人事ではない気がしました。自分も自分のやりたい事を満たすために、相手のためだからと決めつけて相手は望んでないこ -
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意識的に人との距離感を取って過ごしていた所に、踏み込んでくる1人の変わった人。
その人と心を交わしていく、そして自分のしてしまった事への後悔と初めての感情を認識していく情景、人と関わる事で「傷」を知る。
なかなか自分の気持ちを素直に伝えるって簡単なようでとても難しいですよね。
わたしは傷つきたくないから、人との距離というか頭の中でめちゃくちゃ考えて結局やめる、諦める。
って感じで壁を作ってきました。
根本の部分は変えられないけど、
「けど」その先に何かが(自分の成長も含め)ある
と思ってとてもとても重い1歩を踏み出してみようかなと思いました。 -
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ネタバレ「こんなに泣ける話があるか!」
本当に、何度読んでも、涙が止まらない1冊。
今回、sumikaの片岡さんの期間限定カバーということで、購入したので、改めて読み直しました!
桜良の最後のシーンを知ると、命は簡単に消えてしまうことがわかる。
自分も、もし明日死ぬかもしれないと思うと、今日を1日1日、後悔のないように、毎日を全力で生きていこうと思う。
命について、生き方について考えるきっかけになる作品です。
この話を読んで、「死ぬまでにやりたいことリスト」を作ろう!と考え、現在作成中です。
また改めて、アニメや映画を観たいなぁと改めて思いました。
本作は、住野先生を好きになるきっかけとなっ