住野よるのレビュー一覧
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ネタバレ学園ものと言えばスポーツもの、恋愛もの以上に題材にされるいじめをテーマにした小説。中学生であるが故に軽率で残酷、そして繊細な感情の衝突で起こる悲劇。主人公の立ち位置、“いじめの的にならないようにいじめられる側に所属する”は大多数の人が取っているのではないだろうか。ストーリー上、バケモノの姿になる必要は一見ないように思えるが、いじめられている矢野さんの目線からしたら昼の主人公と夜の主人公は声しか共通点がなく、最終盤でどっちが本物?という質問を際立たせるためのファンタジー要素と考える。ただ、序盤はその設定に興味を惹かれ読み進めるのだが。そして最後の1行でバケモノになった原因が明かされる。
本当の自 -
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ネタバレ寮に住む高校生たち、めえめえ、サブレの二人が、夏休みに遠くに住むサブレの祖父のところで4日間を過ごす。お互いに憎からず想ってはいるけど、それを言葉にしないまま寮に帰ってくる。単に好き好きって気持ちを一方的に伝えるのではなく、考え考え、好きか嫌いかの二元ではない気持ちを、旅の終わりにやっと確認できた。
「私も、いや違う、私が、一緒にいて欲しい。下宿仲間でクラスメイトで友達で恋人で、その全部で、そのどれでもいい。お互いの悪さもひどさもめんどくささも全部連れて、めえめえと一緒にいたいと今、思っている。それが私の真剣に決めた自由で、離したくない不自由だ。」と言って、隠れて泣きに行ったサブレ。
ラストに -
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ネタバレ住野よるさんの作品はハズレがないので手に取りました。ネットでの評判も良く、BOOKOFFで見つけて購入。
読んでみて、一番好きだったのは「麦本三歩はモントレーが好き」。
全体的に読みやすくテンポも良いので、疲れたときでもぼんやり読めました。些細な日常を丁寧に拾い上げて、楽しく文章にしてくれるのが魅力です。
所々にハッとする言葉もあり、特に心に残ったのは――
“知らない本がこれだけたくさんあるということが、世界は自分だけの目線で見られているものじゃないという証明である気がして、三歩の心を支えている”
“ずるいことしたり、人に嘘ついたり、でも生きていかなくちゃいけなくて、自分をそんな嫌な奴だ -
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ネタバレここまで大きい出来事に発展しなくても、楓に起こっている心の機微は、何となく分かるような気がする。
自分は、その子を唯一無二の親友だと思っていても、その子にとって自分はそうでは無いと実感して虚しくなるみたいな。
楓は、自分ルールとして、人と深く関わりすぎないようにしていた。けれども、本心では、人との強い繋がりを欲していたのだと思う。だからこそ、その心のバリアを越えて、信頼した秋好への思いは、恋愛感情になる・ならないに関わらず、固執に変わっていったのではないかと思う。
彼はそれに気づかず、「秋好」という目の前の友人ではなく、「理想の秋好」を見るようになっていった。
そうして自分を正当化することで、 -
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住野よるのまた、同じ夢をみていたを読んだ。
少し大人びた小学生の女の子の話だが、高校生の女の子や大人の女性、おばあちゃんと仲良くなる。
その小学生が成長していくのだが、鶏が先か卵が先かのような印象だった。
なかなか面白かったのは、奈ノ花「人生とは和風の朝ごはんみたいなものなのよ」
南「なんだそりゃ」
奈ノ花「知る必要のないことなんてないの」
南「味噌汁か」 という会話や
主人公の奈ノ花が、 「人生とは、ベットみたいなものよね」 「寝るだけなら、シングルで十分」 というセリフを言った後、アバズレさんが、 「意味分かって言ってんの?」と言いながら笑っていたのが、面白かった。 -
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夜化け物になってしまう男の子のお話。
たまたま出くわしたクラスメイトと化け物の姿で会い、昼間の関係性とは違う関係性が生まれるんだけど、そこから主人公の男の子の ゛ずれ ゛が生じてくる。
中学生の頃の集団行動の中で過ごす事でのその環境、関係性ってあったよなぁって思う。
同じような事で悩んでいたので思い出してしまったし、何が正しくて、何が悪いっていうのってその集団行動の中にいると主張が難しいのも分かる。
保健室の能登先生の難しいことはいい。生き延びさない。大人になったらちょっとは自由になれる。
って言葉も少し分かる。
大人になるとそれぞれ違ってていいんだって自分自身思えた事もあるから。
た