住野よるのレビュー一覧

  • か「」く「」し「」ご「」と「(新潮文庫)

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    人の気持ちを少しだけ読み取ることができる能力をもつ高校生5人の恋と日常を描いた青春群像。

    人の気持ちが記号で見えたり、人の感情の喜怒哀楽がマークで見えたり、5人の能力がそれぞれ違うところがみそ。気持ちがわかる分、必要以上にドキドキしたり、思い悩んだりします。

    設定がとてもよくできているので、もう少し期待してしまった。

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    2025年12月07日
  • か「」く「」し「」ご「」と「(新潮文庫)

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    なかなか面白かったけど、名前とあだ名が出て来て最初混乱した
    最後にそのネタバレもあったけど、その部分がとっつきにくさになったかもしれません

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    2025年12月06日
  • 恋とそれとあと全部

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    前半は物語がゆっくり流れていくので読み進めるまでに時間がかかりました。

    命について考えるシーン。
    私は自分に良くしてくれた人に死が訪れそうになったら焦りと戸惑いと哀しさと色んな感情が爆発してしまうだろうし、あんな冷静に分析は出来ないなと思った。
    無念は怖いけど死ぬ事は怖くないか…。
    こうやって本を読む事で自分と違う考え方を知れるきっかけになる本でもあった。

    最後の最後で恋愛が描かれていて
    読み終わりはほっこりした。

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    2025年12月04日
  • か「」く「」し「」ご「」と「(新潮文庫)

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    ネタバレ

    なんだろう。不思議な感じ。

    面白くないわけじゃない。
    それぞれが違う形で能力があるのも面白い設定だし、曖昧なまま余白のある終わり方をするのは好きだし、裏表紙のQRコードから更に楽しめるのも最高にテンションが上がった。
    だけれど、なーんか腑に落ちないというかなんというか。
    不思議な感覚。


    ここからは感想外。
    私はきっとパラとエルに似てる。
    たまにミッキーも装う。
    私の夫は京くんみたいな感じ。
    だから、この話を読み進めると、私たち夫婦みたいなやり取りが多々あって、心境がバッチリそのままで、その点は楽しかった。
    あと、個人的にはミッキーの能力が欲しい。

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    2025年11月27日
  • 歪曲済アイラービュ

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    ネタバレ

    呼んでる途中でものすごい期間が空いた。感想は、地獄行きパルクールを読み終わった直後に書いたものだけにする。
    地獄行きパルクール。絵馬の気持ちが共感できて心が痛い。10何年間も、それも六太が他の女の子との話をするという、考えられないほどの痛みによく耐えたと思う。そりゃ、もう後腐れなく終われるのだとわかったら、爆発してしまうのもわかる。自分でもそうなると思う。幼馴染だからその後の関係のことも気にしないといけないのに、断られると分かりきっているのに告白するなんてできない。それも長年の想いが詰まっているからこそなおさら。でも、もし近いうちに世界が滅亡するのだとしたら、その後の関係を気にすることなく、自

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    2025年12月02日
  • 腹を割ったら血が出るだけさ

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    何度も「難しいな」と感じた。物語そのものが理解しにくいというよりも、登場人物たちの心の揺れや沈黙の意味を、言葉の隙間から掬い取る作業に、読者として試されているような感覚があったからだ。
    誰かの“腹の中”には、単純な答えも、綺麗にまとまった真実もない。ただ弱さや痛みが入り混じり、本人ですら扱いかねる感情が渦巻いている。その複雑さをそのまま描こうとする本作は、読み手にも同じように自分の中の曖昧さや矛盾を直視させる。その経験は決してわかりやすくはないし、時にはページをめくる手が止まるほど重たく響く。
    それでも、難しさの中には確かな誠実さがあった。登場人物たちが完璧ではないまま、誰かと向き合おうとする

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    2025年11月23日
  • 君の膵臓をたべたい

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    有名作品でアニメ、実写映画になっている今作品、触れたことも一度もなければ話の中身も知らなかったので30歳を過ぎて、この作品に手を伸ばしてみた。
    この作品における「君の膵臓を食べたい」の意味合い、彼女が主人公に対してどうしてこのように深く関わりを求めるようになったのか、そして主人公の「名前」が伏せられている意味という3点、つまり「タイトルの意味」と「動機」、そして「読み手への仕掛け」と言ったものが軸になると読み進めながら感じていた。
    「余命が迫っている」といった話のとっかかり展開は彼女の存在が小説の中で一種の「舞台装置」となっているところを感じ、あまり人との関わりをもたない主人公が真逆の「舞台装

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    2025年11月21日
  • 君の膵臓をたべたい

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    ネタバレ

    ヒロインが主人公を振り回す 描写は必要なのかもしれないけれども、 ヒロインの親友や元彼をここまで 不愉快な人間に書く必要があったのか。
    ヒロインも、主人公が自分と関わったせいで中傷されてるのに 君が分かり合おうとしないからだと何も悪くない主人公のせいにするのが嫌だった。
    類は友を呼ぶって言葉がこうまでしっくり来るのも、珍しい。
    こんな連中に囲まれていたら、そりゃずっと一人で過ごすでしょ。

    もちろん感動させるために描かれたシーンではちゃんと泣きましたよ。
    でもそれは、人が官能小説を読んだら興奮するぐらい生理的なものでしょ。
    作為に満ちたあざとい小説だった。

    実写で北村匠海と浜辺美波は、良くも

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    2025年11月20日
  • 麦本三歩の好きなもの 第三集

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    ネタバレ

    相変わらずの三歩節は久しぶりに読むと、まずこの独特の文体に体を慣らすところから必要だった。
    常に脳内ツッコミを入れながら読むので疲れるが、その疲れさせてくれる感じもまた三歩っぽくて良い。

    お気楽女子ののんびり日記…かと思いきや、人生の転換期がさらりと何気なく報告されていて、三歩の友人たちに共感する。(もっと大々的に教えてくれよ!って)
    三歩の人生に幸あれ。
    これからの物語もまた読んでいきたい。

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    2025年11月18日
  • 恋とそれとあと全部

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    大好きな住野さんの作品

    でも読み終えるのにちょっと時間がかかってしまった
    読みやすいし、情景もすっとはいってくる

    全て読み終えると、心が温かくなるような
    そんな感じ
    サブレとめえめえの関係性っていいなーて

    でもそこにたどり着くまでになんだかいろんなことを考えさせられすぎてしまった

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    2025年11月16日
  • 麦本三歩の好きなもの 第三集

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    第二集でも思ったことだけど散歩の性格は面白い。そういった子の内面を知ることができて好感度は高めなのだけど、いかんせんカミカミなのは読んでいて読みづらい。あと、日常系なので仕方がないのだけど、起伏が少なくて読んでいて疲れる。

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    2025年11月16日
  • か「」く「」し「」ご「」と「(新潮文庫)

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    ネタバレ

    オーディブルにて。

    人の気持ちが「!」「?」「、」「。」で見える男子(京)、人の気持ちの浮き沈みが方向で分かる女子(みき)、人の心拍数が分かる女子(パラ)、人の喜怒哀楽がトランプのマークで分かる男子(ヅカ)、人の恋心が矢印で分かる女子(エル)。
    そんなお互いに隠し事を持ち、でもその能力のせいで絶妙にすれ違う5人組高校生の話。

    聞き流す分には面白い。ただその能力が最大限生かされたストーリーになっているか、と厳しいことを思ってしまう…。笑
    大学時代は住野よるさんの本が好きだったけど、最近何冊か読んでみて刺さらないからこれは本の当たり外れというよりは、私自身が住野よるさんにハマらなくなってしまっ

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    2025年11月14日
  • よるのばけもの

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    ネタバレ

    ヒロアカの作者描き下ろしの表紙に惹かれて購入。

    「よるになると、まっくろで足が6本あって眼が8つのバケモノになってしまう」
    あまりにも設定が好み!最初のワクワク感がすごい!
    どうなっちゃうの!なにするの!

    と、読み進めていましたが、本題はそこじゃなかった。

    昼の自分。クラスに馴染むことに注力してそれができない人間はおかしいと思い込むことで安心を得ている自分。
    夜の自分。馴染めないおかしな奴だと思っていた人間が自分と似た趣味をしていて、ちゃんと傷ついていたことを知って、昼の行動に疑問を持ってしまった自分。

    人って一筋縄じゃないかないよね。あっちの面もあってこっちの面もあってどっちも自分だ

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    2025年11月11日
  • また、同じ夢を見ていた

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    自分にとっての幸せとは。。。
    この本を読んで誰もがまずは考えてみてしまう題材ではないでしょうか。
    自分にとっての幸せを探しながら、南さんやアバズレさん、尻尾のちぎれた彼女やおばあちゃんに出会う。
    同級生の萩原君や桐生君に傷つけられたり、傷つけながら少しずつ成長していく奈ノ花の成長が愛おしい。
    後半の出会った人達の正体が分かるとまた見方も変わる。
    この小説に度々出てくる、『人生とは、 』の例えが面白い。

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    2025年11月09日
  • か「」く「」し「」ご「」と「(新潮文庫)

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    京とズカ、ミッキー、パラ、エルにはそれぞれ「かくしごと」がある。
    きっとそれは誰にでも多少は見える・感じられるもの。それを上手く表現した小説。


    青春だね。

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    2025年11月03日
  • 君の膵臓をたべたい

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    世間の評判が良いので期待して読んだが、それほどには刺さらなかった。
    再読するとまた感想が変わるかもしれない。

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    2025年11月01日
  • 麦本三歩の好きなもの 第一集

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    住野よるさんのまた違った明るい独特の世界観でした。
    深みはとくになかった。日常の中に、小さな幸せを見つける事を共感した物語。漫画を読んでる感じで、サラッと読んだ。

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    2025年10月30日
  • 腹を割ったら血が出るだけさ

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    偽りや悪意の裏にも苦しみがある。
    みんなそれぞれ自分のキャラクターを演じて生きている。
    本当の自分なんて存在するのかな?
    本当とは?
    演じることは悪いことじゃない。
    けれど、そこに苦しさがあると辛い。
    なりたい自分を演じて自身のキャラクターを作り上げていくが理想かなと思った。
    それぞれの解釈があり、正解はない。
    小説の面白さ、奥深さを感じた。

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    2025年10月22日
  • 告白撃

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    駆け引きが中々上手くいかず、もどかしさがあった。
    恋愛と友情の狭間で、友情を壊したくないと思う気持ちもわかるが、恋をして相手のことしか考えられずになったら友情は関係なくなると思う。響貴の気持ちもわかる気はするが、こんなすれ違った関係って現実でもいっぱいあるんだろうなと想像する。

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    2025年10月17日
  • 恋とそれとあと全部

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    なんとなく
    湿ったニュアンスをイメージして手にとったのだけれど、
    園児がおもちゃ売り場を前にして口にするような、
    カラっとした意味合いのタイトルだった。

    あらすじとしては、
    中学生男子が片想い中の女子と
    自殺した親戚の遺された妻の話を聞くために
    一緒に帰郷する話。

    それだけでいろいろな物語が想定できるけれど、
    良くも悪くも主人公が中学生。
    瑞々しさはあったけれど、自分はたぶん、想定読者ではない。
    “人間”入門編といった作品。

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    2025年10月16日