住野よるのレビュー一覧
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ネタバレとても考えさせられる物語だった。人間関係の奥深さを知ったし人付き合いの美しさも知ることができたと思う。人はきっとそれぞれに正しいと思っていること、正義みたいなものがあって個人としてそれをもとに生活をしていると思う。しかし、その人にとって大切な存在の人には自分の正しさ、正義を無意識のうちに強要しているのかもしれない。それはきっと本人は気づいていなくて、相手のことを思っての行動だといった大義を持っていて、自分の価値観で相手の行動や考えを間違えとし、自分の正しさに当てはめるようにアドバイスという名の矯正をしようとする。それはされる側としてはきっと不必要なもので頭で分かったとしても、体は理解しないし、納得できないことの方が多いと思う。
そんなふうに考えると私たちは大切な人の人生だとしても意見を押し付けるのは傲慢で相手のためになっていないかもしれない。だから私たちは意見を言うのではなくただ自分の思っている本音をぶつけて、相手が心の底から考えていることを見つけるきっかけ作りをすることこそが相手のことを思うということなのではないだろうか。
何度失敗をしてもいい。最適解がわからない人生というものだからこそ、私たちが行っている行動はすべて正解では合って、行動をして経験をして行くことで世界が少しずつ最適解に近づいていくのではないだろうか。 -
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ネタバレ君の膵臓をたべたい以来、2作目の住野よるさん著書。
よるのばけものってなんだろう!!!…という気持ちで読み進めたのですが、
「人は色んな面を持っているけど、それも含めて全部自分だよね」というものを分かりやすくするための『よるのばけもの』でした。
話の進み方も面白くて、飽きずにも読めましたし、最後の一文の書き方は凄く好きでしたが、
この本は結局何を核心としたストーリーなんだ?という疑問(私の理解力がないだけかも)と、よるのばけものについてもう少し言及して欲しかった!!(クラスの人物の闇深なあの言葉の意味とかまだ伏線なところが結構あるように見受けられたが、回収されず)
…ので星4にしました。
また住野さんの作品は読んでみたい!! -
Posted by ブクログ
ネタバレ寮に住む高校生たち、めえめえ、サブレの二人が、夏休みに遠くに住むサブレの祖父のところで4日間を過ごす。お互いに憎からず想ってはいるけど、それを言葉にしないまま寮に帰ってくる。単に好き好きって気持ちを一方的に伝えるのではなく、考え考え、好きか嫌いかの二元ではない気持ちを、旅の終わりにやっと確認できた。
「私も、いや違う、私が、一緒にいて欲しい。下宿仲間でクラスメイトで友達で恋人で、その全部で、そのどれでもいい。お互いの悪さもひどさもめんどくささも全部連れて、めえめえと一緒にいたいと今、思っている。それが私の真剣に決めた自由で、離したくない不自由だ。」と言って、隠れて泣きに行ったサブレ。
ラストにサブレからごはんに誘って、「手はその時に」って、なんと可愛いこと。
もう一つ控えたいめえめえの気持ちあったのだけど、印つけてなくて見失った。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ住野よるさんの作品はハズレがないので手に取りました。ネットでの評判も良く、BOOKOFFで見つけて購入。
読んでみて、一番好きだったのは「麦本三歩はモントレーが好き」。
全体的に読みやすくテンポも良いので、疲れたときでもぼんやり読めました。些細な日常を丁寧に拾い上げて、楽しく文章にしてくれるのが魅力です。
所々にハッとする言葉もあり、特に心に残ったのは――
“知らない本がこれだけたくさんあるということが、世界は自分だけの目線で見られているものじゃないという証明である気がして、三歩の心を支えている”
“ずるいことしたり、人に嘘ついたり、でも生きていかなくちゃいけなくて、自分をそんな嫌な奴だと思いたくなくて、だから他人をたっぷり甘やかして、その代わり甘やかしてもらって、必ずちょっとだけ反省して、生きていくしかないんだと思うよ”
「男から見たおっちょこちょい女子」のテンプレ感は否めませんが、好きなところと同じくらい、ちょっと引っかかる部分もある。そのバランスも含めて楽しめました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレここまで大きい出来事に発展しなくても、楓に起こっている心の機微は、何となく分かるような気がする。
自分は、その子を唯一無二の親友だと思っていても、その子にとって自分はそうでは無いと実感して虚しくなるみたいな。
楓は、自分ルールとして、人と深く関わりすぎないようにしていた。けれども、本心では、人との強い繋がりを欲していたのだと思う。だからこそ、その心のバリアを越えて、信頼した秋好への思いは、恋愛感情になる・ならないに関わらず、固執に変わっていったのではないかと思う。
彼はそれに気づかず、「秋好」という目の前の友人ではなく、「理想の秋好」を見るようになっていった。
そうして自分を正当化することで、「自分は間に合わせだった」と感じて、傷つく自分を守ったのだろう。
それでも秋好からしたら、何が何だか分からない。急に自分からやめて、時間が経ってからモアイへ牙を剥く。秋好は、「楓がどう思うか」を気にかけていたのだから尚更。
相手と向き合うことは、勇気が必要だけれど、言葉にするってとても大切だ。そうでないと伝わらない。
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川原さんの言葉が印象的だった。
「人と人との距離なんて一対一で決めるもんやと思うんですよ。」
「タメ口でも敬語でも良くて、それが田端さんが私に対して掴んでる、距離感なんやと思って、それって世の中で思われているよりずっと尊重されるべきことやと思うんですよ」
「距離感は、仲の良さとかそういうのとまた違う人の価値観、主義?そういうものやと思って」