住野よるのレビュー一覧
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少し抜けてる20代OL麦本三歩の日常を描いた話。
読んだ感想ですが、三歩のこと嫌いな人多そうだなぁと思いました笑
いい大人なのにどこまでも頭の中がお花畑で「わたし幸せです」ってゆうのが前面に出過ぎてる感じが、僕は苦手でした。
別に不幸な顔はしなくても良いと思うけど、周りにはいろんな人が生きてるんだから、なんかもうちょい言動を慎めばいいのに。と思ってしまうけど、それが三歩らしい良いところなんだと思います。知らんけど笑
こちらの作者さん初読みで、三歩の気持ちを中継しているナレーションのような文体は正直あんまし好みじゃなかったですが、三歩というキャラはもっと追いかけてみたいと思いました。
以下 -
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ネタバレちょっと難しかったけど、読んでよかったなと思う。もう一度読み返したい。
初めは、どこが恋愛小説なんだろうって思った。あんな人生に希望もない人が誰かを好きになるなんて思わなかったし、チカと出会っても姿の見えない人を好きになるわけないと思ったから。でも、読んでみたら今まで読んだことのない、新感覚の恋愛小説だった。
前半は、カヤに聞こえない言葉がどんなものなのか、カヤの世界とチカの世界は自分が今生きている世界の未来なのか過去なのか、想像しながら読むのが楽しかった。
人間誰しも色んなことを忘れながら生きている。とびきり嬉しかったことも、とんでもなく辛かったことも、大好きだったあの人への気持ちも。その時 -
Posted by ブクログ
ネタバレ話としては好き、主人公がとにかく性格悪い!
無邪気って言葉で許されてきた無神経で利己的な女が自身の婚約を機に、自分に好意持ってる男友達に告白されて振りたいから協力して!って別の男友達に頼む、というあらすじ。書いてみると改めて酷すぎる。
自分は鈍感であるほうが罪悪感持たない分都合がいいし、踏み込めない弱さを優しさだと思ってる男は扱いやすいだろうけどそれをいいように使い倒してだって友達でいたいんだもんしてる主人公とにかく殴らせてほしい。この本で恐ろしいのは明確に恋愛がぼんやりとしか描かれないこと。主人公が結婚することになった話も、作戦協力する男友達の妻も名前すら出てこなくて明らかにモブ扱い。男女 -
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この気持ちもいつか忘れる
楽しかったことも悲しかったことも、頑張ったことも、感動したことも、その時と同じ温度感を感じ続けることはできないし、どんなに仲良くしていた友達も、環境が変われば、ずっと一番楽しかったときのように仲良くい続けることはできない。主人公のような考え方はひねくれ過ぎていると思うけど、共感できる部分もたくさんあった。私も同じようなことを思うこともある。
いつか忘れることはいけないことなのか?
いつか忘れるような感情は意味がないのか?
心から感動していれば忘れるはずがないから?
何かある目的を達成しなければ、今過ごしているこの日々も無意味なのか?
もちろんそんなことはない。でも、誰 -
Posted by ブクログ
麦本三歩の好きなもの続編だ。12の好きなものが短編として描かれていて、ライトで読みやすい。そしてクスリと微笑んでしまう。笑顔になるところが、めっさ(笑)良かった。
えびせんの三歩に真面目なシュウマイの後輩ができた。怖い先輩も、優しい先輩も健在だった。
人の価値観や好みなどは、それぞれあるが、私は三歩の好きなものに割と同意できる。寝るのも、焼売も、蟹も、辻村深月さんも好きだ。
物理的な好きなもの、抽象的な好きなものが描かれていて、そうそうとうなづいてしまう。
この作品の雰囲気が好きなのだけど、何処が好きなのかと考えてみた。
小説によくあるケースは主人公の成長が描かれていることだ。しかし、麦本