住野よるのレビュー一覧
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ネタバレ田端楓
高校卒業までの十八年間で「人に不用意に近づきすぎないこと」と「誰かの意見に反する意見を出来るだけ口に出さないこと」を人生におけるテーマに決めつけた。商学部。
秋好寿乃
政経学部。高校でサッカーをしていた。茨城県出身。現役入学。一人暮らし。塾のバイト。少年漫画が好き。アジカンが好き。信念は「なりたい自分になる」。サークル「モアイ」を設立。
董介
楓のバイト仲間。大学生。「モアイ」を嫌っている。モアイを壊す手伝いをする。
テン
モアイの幹部。イベントでは司会を行う。コミュ力のあるチャラっぽい人。天野。
ポンちゃん
愛媛県出身。董介のゼミの後輩。モアイには友達が入ってて所属してるだけ -
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住野よるの作品を読みたくて読んだ。
読み始めは、主人公 麦本三歩の脳内の文章が独特で読むのに苦戦したが、後半にかけて読みなれてきて、まったりした世界観が面白かった。
主人公の性格が自分と似ており、周囲から独特や天然だと言われつつも、自分の中では思考回路があって、因果関係が成り立った上で、行動しているのに、他人には理解されないことが多く、奇妙な目で見られることもある。そこに共感した。
主人公やおかしな先輩が天然という言葉を嫌うのも、そのような理由や、天然という性格で周囲に認知されることでズルして生きることができるのだという。人の性格は、他人に認知され、人によって普通の行動の幅が異なる。おかし -
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有名すぎるけど読んだことないし映画も見てなかったので読んでみた。
めっちゃ泣ける感動作という先入観があったので絶対面白いんだろうなという期待値高めで読み始めたのがよくなかったのか自分的には思ったより刺さらなかった。
話としては面白かったし泣きそうになるところはあったんだけど、号泣するほどではなかった。
女の子のキャラがあまり好きになれず、ずっともやもやしていた、、
なんか鬱陶しかったごめん、、
タイトルの意味も知らなかったので新鮮な気持ちで読めた。パッと聞いた印象はなんか怖いけどそういう意味があるんだ〜と納得した。
自分が実際に体験しない限りその感覚ってなかなか現実味を感じられないと思うけ -
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ネタバレ矢野がいじめられていることに疑問を感じている気持ちと、みんなとずれたくない・ずれて仲間意識から外れたくない気持ち。どちらもあっちーの本心であり、否定する必要なんてないのに、いじめから目を背け続けていじめに疑問を感じている気持ちを仕舞おうとした結果、ぐるぐる考えられる夜に隠したかった気持ちが化け物の姿となって形を成したんだと思った。最後矢野に挨拶を返したことで化け物になった自分の気持ちとは信じられなかった思いを受け入れたから、ラストのぐっすり眠れたに繋がったと思うと、とんでもない成長を化け物になっていた短期間でしていて泣ける。。矢野ちゃんは最初から大事なことをちゃんと分かっていて、決して流されな
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ネタバレ主人公の楓も、モアイのリーダー秋好も、物語の人物らしからぬ人間臭さがありました。漠然と、自分と楓を照らし合わせて物語を読み進めていました。なにか通ずるところがあるなって思いました。
結構誰もが自分のために人を利用するって残酷だけどそうだなと納得しました。そのままバットエンドっぽく終わらせても良かったけど、最後にどっちに転ぶか分からない終わらせ方にしたのは住野よるさんの優しさかなと。
昔読んだ時は深く理解しないまま読み終えてしまったけど、今読むとこの物語のメッセージを受け取れた気がして悪い意味で大人になったなって思いました。面白かったです -
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ネタバレ三歩シリーズもいつの間にか第三集。
シリーズを通じて一人の人間を見守ってきました。
様々な好きなもの大切なものを切り取りフォーカスを当ててた作品でしたが、今作は「結婚」にかなりの頁をさいています。
三歩の人生において大きな節目となるということもあり、そこに対する考え方やどこに重きをおくのか、一人ではなく二人になるということで生じる優先順位、、、散歩の頭の中も大忙しです。
今作で三歩の未来への期待が高まりました。
一つ言うならば、大事とわかっていても途中から「結婚まで」の色々が長すぎて、今まで三歩の興味関心・心情の上での広い世界を書かれていた作品が「結婚」だけの狭いものになってしまった気が