住野よるのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
クセのある文体と噛み癖に、始めはキツいなと半ば雑に読んでいたのだが、途中から温度感が変わってくる小説。
死にたい気持ちを抱えていた友達に、考えがまとまらないまま寄り添う三歩や、親友を精一杯応援する三歩の心情の揺れ動きは、読んでいて思い当たるものしかない。しかも三歩から出てくる言葉はどれも誠実で嘘がないのがわかるので、半ばバカにしていた三歩に謝りたくすらなる。
極め付けは、主人公である三歩に向かって職場の先輩が、天然って好きではないんだよねと面と向かって宣言するシーン!
なぜ天然な人を好きではないのかを説明され納得し、でもわざわざ好きで天然でいるわけでもないし!と開き直りつつも、嫌われたままだっ -
Posted by ブクログ
おーこれは多分主人公たち、自分と同学年ですねー
なるほどねー。学生時代からの異性の親友。
30の節目を迎えるにあたって、友達以上恋人未満だったその人との関係にけじめをつけたい主人公。
同じグループだった友人たちと葛藤を共有しつつ、ワチャワチャどたばたする時期ですよねぇぇわかるわぁ
……いやわかんないけど??うん。
まあでも30歳を迎えて、それまでの青さを脱ぎ捨てて成熟してなくちゃというある種の焦燥を抱くところはシンクロしました。うんあるよね。それはある。
千鶴、それはない。
その関係、30まで引っ張っちゃいかんでしょ。
その関係値での男女の友情は成立しないんだよ!!
Xの人もそう言ってた -
Posted by ブクログ
ネタバレとても考えさせられる物語だった。人間関係の奥深さを知ったし人付き合いの美しさも知ることができたと思う。人はきっとそれぞれに正しいと思っていること、正義みたいなものがあって個人としてそれをもとに生活をしていると思う。しかし、その人にとって大切な存在の人には自分の正しさ、正義を無意識のうちに強要しているのかもしれない。それはきっと本人は気づいていなくて、相手のことを思っての行動だといった大義を持っていて、自分の価値観で相手の行動や考えを間違えとし、自分の正しさに当てはめるようにアドバイスという名の矯正をしようとする。それはされる側としてはきっと不必要なもので頭で分かったとしても、体は理解しないし、
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Posted by ブクログ
ネタバレ君の膵臓をたべたい以来、2作目の住野よるさん著書。
よるのばけものってなんだろう!!!…という気持ちで読み進めたのですが、
「人は色んな面を持っているけど、それも含めて全部自分だよね」というものを分かりやすくするための『よるのばけもの』でした。
話の進み方も面白くて、飽きずにも読めましたし、最後の一文の書き方は凄く好きでしたが、
この本は結局何を核心としたストーリーなんだ?という疑問(私の理解力がないだけかも)と、よるのばけものについてもう少し言及して欲しかった!!(クラスの人物の闇深なあの言葉の意味とかまだ伏線なところが結構あるように見受けられたが、回収されず)
…ので星4にしました。
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Posted by ブクログ
深夜になると異形の化け物になってしまう男の子と癖のある性格によりクラスからいじめられている女の子の日中と"夜休み"の不思議な関係を描いた話。
はじめ本書の設定を読んだ時、美女と野獣のような恋愛要素の強い作品なのかなと思った。しかし実際にはそんなほろ苦くて甘い話ではなく、いじめの空気といじめに葛藤する内面を描いたものであった。
本書は全て主人公の男子中学生「あっちー」の一人称視点で語られ、昼の人間としての「俺」と夜の化け物としての「僕」がそれぞれ交互に思いや考えが交錯しながら進んでいく。それぞれの章はあまり長くないのでかなり読みやすいが、昼や夜での出来事をその後どうなるのかが