住野よるのレビュー一覧

  • 青くて痛くて脆い

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    ネタバレ

    ここまで大きい出来事に発展しなくても、楓に起こっている心の機微は、何となく分かるような気がする。
    自分は、その子を唯一無二の親友だと思っていても、その子にとって自分はそうでは無いと実感して虚しくなるみたいな。
    楓は、自分ルールとして、人と深く関わりすぎないようにしていた。けれども、本心では、人との強い繋がりを欲していたのだと思う。だからこそ、その心のバリアを越えて、信頼した秋好への思いは、恋愛感情になる・ならないに関わらず、固執に変わっていったのではないかと思う。
    彼はそれに気づかず、「秋好」という目の前の友人ではなく、「理想の秋好」を見るようになっていった。
    そうして自分を正当化することで、

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    2025年09月29日
  • 歪曲済アイラービュ

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    世界の滅亡に向けて、配信を見ていた人がどのように過ごしていくのか?それぞれのストーリーが描かれて繋がっていくのか全然想像できずにハラハラして読み進めれられた。
    でも、どう繋がってるんだ?という部分も残る作品でした

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    2025年09月27日
  • 君の膵臓をたべたい

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    映画を見ていたんだけれど、本でも読んでみたくて。映画にあった演出はなかったけど、さくらと君との間に起こった出来事や2人の色んな心情はあまり変わらず、最後に向けて2人の気持ちがわかってくると、映画でも泣いちゃったけど、小説でも泣いてしまいました。
     正反対の2人が出会った意味が、爽やかで、10代とかそんな時期にそう思えていたら人生が豊かになるのかな、なんて思いながら読みました。
     

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    2025年09月22日
  • また、同じ夢を見ていた

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    住野よるのまた、同じ夢をみていたを読んだ。
    少し大人びた小学生の女の子の話だが、高校生の女の子や大人の女性、おばあちゃんと仲良くなる。
    その小学生が成長していくのだが、鶏が先か卵が先かのような印象だった。
    なかなか面白かったのは、奈ノ花「人生とは和風の朝ごはんみたいなものなのよ」
    南「なんだそりゃ」
    奈ノ花「知る必要のないことなんてないの」
    南「味噌汁か」 という会話や
    主人公の奈ノ花が、 「人生とは、ベットみたいなものよね」 「寝るだけなら、シングルで十分」 というセリフを言った後、アバズレさんが、 「意味分かって言ってんの?」と言いながら笑っていたのが、面白かった。

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    2025年09月19日
  • 麦本三歩の好きなもの 第二集

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    なにかすごい出来事が起きるわけではないが、三歩の日常からしか摂取できないほのぼのとした気持ちになれる。

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    2025年09月18日
  • よるのばけもの

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    夜化け物になってしまう男の子のお話。
    たまたま出くわしたクラスメイトと化け物の姿で会い、昼間の関係性とは違う関係性が生まれるんだけど、そこから主人公の男の子の ゛ずれ ゛が生じてくる。
    中学生の頃の集団行動の中で過ごす事でのその環境、関係性ってあったよなぁって思う。

    同じような事で悩んでいたので思い出してしまったし、何が正しくて、何が悪いっていうのってその集団行動の中にいると主張が難しいのも分かる。
    保健室の能登先生の難しいことはいい。生き延びさない。大人になったらちょっとは自由になれる。

    って言葉も少し分かる。
    大人になるとそれぞれ違ってていいんだって自分自身思えた事もあるから。

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    2025年09月18日
  • よるのばけもの

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    中学生の頃の自分は何を考えていただろう。
    あっちーや緑川さん、矢野さんの立場全部を経験したはずなのにあまり記憶がない。
    当時の自分にはまだ何も見えていなかったんだと思う。

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    2025年09月18日
  • か「」く「」し「」ご「」と「(新潮文庫)

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    5人それぞれの特徴も似ているようで似ていなくて、性格も似ているようで似てないから、それぞれのドラマがある。だから人間って交われば交わるほど深みが増して面白いんだね!でも苦しいことも比例するよね、、と自己を顧みてもそう思いました。多感な時期、いろんな感情を経験することが大切で、それが出来る環境はとっても恵まれていると再認しました。5人に私の心も覗いて見て欲しい!

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    2025年09月14日
  • 麦本三歩の好きなもの 第三集

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    ネタバレ

    p.106
    夢が叶ったら、夢が破れたら、その瞬間に暗転して終わってくれるのが人生じゃない。
    p.240
    ここが難しい三歩の乙女心、弱い女の子扱いはされたくないけど、お姫様扱いはちょっと気持ちいい。

    三歩シリーズ3作目。美容院のお話と普通の先輩が面白かったです。運がよかったと互いに思い合えるのって素敵ですねー。三歩おめでとうございます。

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    2025年09月14日
  • よるのばけもの

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    誰一人として"良いひと"がいないのに、
    嫌悪感がほとんどない稀有な作品かも。
    特段良い話ってわけではないんだけど、
    とってもYOUR STORYを感じたので好きだな〜
    どの自分が本当の自分なのか、誰もが悩んだこと、考えたことがあるテーマだと思いました!
    それをファンタジーに、思春期特有(?)のあの集団ゆえの嫌な空気………同調圧力………も描きつつ、大人が読んでも共感し得るお話として描かれていて良かったな。
    最後、たしかにもっと書いて欲しいと思う気持ちはあるけど、もっと読ませて欲しいとなるくらいがちょうど良いのかも!

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    2025年09月10日
  • か「」く「」し「」ご「」と「(新潮文庫)

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    久しく読書から離れていたが、ふらりと立ち寄った本屋で手に取り購入。

    高3の男女5人組が主人公で、5章仕立ての本作はそれぞれ各キャラクターの視点から物語が語られる。

    主人公達はそれぞれ人の気分や感情を記号や図形で見る事ができるというちょっとした能力を持っている。が、お互い他人には秘密にしている。
    男女仲良しグループ間の恋愛関係を軸に、それぞれ自分に対するコンプレックスのようなものも絡み合い…

    サクサク読めて読後感も悪くない。
    登場人物同様、高校生あたりにおすすめ。

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    2025年09月07日
  • 麦本三歩の好きなもの 第三集

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    麦本三歩シリーズ第三弾!社会人四年目なのに、寝坊するところから始まり、相変わらずだなーと苦笑しながら読み始めた。でも、クラブに行く話では成長したなって思ったし、取材の話はかみかみ過ぎて可哀想になった。美容院のマスターのくだりは独特過ぎて面白い。家庭教師のお話は三歩の頭の良さ、真面目さが素敵だなーっておもった。そして、にーやんについては、大人になったなー。良かったなーと安堵しました。
    かみかみで読みづらいところもありますが、これから新しい麦本三歩の人生が始まり、新たな物語が始まりそうですね。

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    2025年09月07日
  • よるのばけもの

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    世界観に引き込まれるような作品。
    学校という枠組みの中の人間関係や自分とは何かについて考える思春期の難しいテーマについて描かれていた。

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    2025年09月07日
  • か「」く「」し「」ご「」と「(新潮文庫)

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    どんな能力を持っていても、ちゃんと相手に向き合って言葉にしないと伝わらない。その勇気を持つことが大切だと優しく教えてくれる、そんな本。

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    2025年09月05日
  • 麦本三歩の好きなもの 第三集

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    1巻と2巻よりも三歩に少しイライラしながら見てしまった。特に取材の回はあまりに噛みすぎて進まない。それでも前向きに頑張るのは三歩のいいところなのかもしれないが、それにしても出来なさすぎるだろう。緊張してしまう人がいるのは分かるが、三歩の出来なさは顕著で出来ないことは断るのも大事だと思う。
    結婚の話は三歩自身が苗字を変えたくないのは分かるが、相手にも変えて欲しくないって押し付けるはどうなんだろう。名前で呼んでいるわけでもないし、その名前だから付き合ったわけでもないのに、と少し理解が出来なかった。
    家庭教師の話などは不器用な大人なりに年下と関わる三歩が見れて良かった。

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    2025年09月05日
  • 君の膵臓をたべたい

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    ネタバレ

    ずっと1人で行動していた男の子と、たくさんの人と過ごしている桜良は行動も性格も正反対。そんな2人がひょんなことから遊ぶようになり、違うからこそお互いが憧れて、振り回されて面白い。2人は魅力があるものの、その魅力に本人たちは気付いていてなくて…。てっきりラストはお約束パターンだと思ったけど、予想外だった。話が進んでいくごとに主人公が行動的になっていくのも彼女のおかげなのかな。読後、タイトルの意味がわかって泣けた。

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    2025年09月05日
  • 歪曲済アイラービュ

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    ネタバレ

    p.272
    あーこなるんの大切なものいっぱい壊して悲しい悲しい殺しちゃうかもしれない嫌だ嫌だ、それが楽しい」「どエスに見せかけたどエムってこと?」「何言ってんだお前」「こっちの台詞だぶっとばすぞ」
    p.282
    「よーしじゃあまずディズニー行こうよ!憎くて殺そうとした相手と友達になって夢の国でチュロス食いながらアトラクション並ぶの感情ぐちゃぐちゃになりそうで最高」
    p.313
    突然の報告となりましたことを、深くお詫びもいたしません。下げたくない頭下げるくらいなら逆に胸張りましょう。

    面白かったです。お話もそれぞれ雰囲気が違っていて、途中までは繋がり合うとはあまり思わずに読むことができました。

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    2025年08月31日
  • この気持ちもいつか忘れる(新潮文庫)

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    途中までの胸の高鳴りはなんだ!!!って読み終わってから思ったけど数日経ってあれは主人公の成長の一環って考えたらまぁ腑に落ちたかな。でもやっぱりチカとなんかなってほしかったっていう読者の目線とそこがメインではない(はず)作者とのすれ違いもまた面白い。

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    2025年08月29日
  • 腹を割ったら血が出るだけさ

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    少しくらい
    格好をつけたくらいの振る舞いの方が
    優しさがにじみ出てくることがあると
    そんなことを言い訳にして
    やっぱり生きていく

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    2025年08月27日
  • よるのばけもの

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    不思議は不思議なまま不思議なのがいい。
    そこ内容の通り、伏線が張り巡らされた物語。
    イジメがテーマであり、青春時代に強く現れる、マイノリティに属する、属さなくてはならないという強迫観念じみた感情が描写されている。
    読み手の力量によっては、意味が分からなくなってしまうかも。
    自分自身の在り方について問われる、メッセージ性の強い作品。

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    2025年08月26日