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「愛されたい」という感情に強く囚われている茜寧は、友人に囲まれ充実した高校生活を送っているが、誰にも本心を明かすことができない。人に好かれるよう振る舞い神経をすり減らす中、一冊の小説だけを心の支えにしていた。ある日茜寧は、その小説に登場する〈あい〉にそっくりな人物と街ですれ違う。声をかけるとその人物の名前もまた〈あい〉だと言う。友達になった二人の身の回りに、本に記された内容と同じような出来事が起き始めて……。人生と物語が交差する、極上の青春群像劇。
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人間関係とか現実の世界に嫌気がさした時に読み返したいと思える1冊でした。好きな人嫌いな人いるけどみんな腹を割ったら血が出るだけさ
#泣ける #切ない #深い
Posted by ブクログ
作中で出てくる「少女のマーチ」という小説の中で起こることに沿った(ような?)話。 作中の作者である小楠なのかが作品について語るところから始まり、語るところで終わる。 少し不思議な感じ。 少女のマーチという小説を読んでいた高校生の糸林茜寧は渋谷の街中で自分が読んで思い描いていた小説の中の登場人物である...続きを読む「アイ」にそっくりな人を見かけて思わず声をかけて話しをする仲になる。 声をかけられた方の宇川逢はそもそも女の人のような風貌をした男で、2人の関わりがかなり特殊な感じで物語がスタートする。 小説の中の出来事を現実で再現したり自分に投影したりする茜寧だけどそこには他にも色々な人物が絡んできて物語が進んでいく。詳しくはうまくまとまらないのでこの辺にしておきますが、色々な世界線が絡み合ってる感が、いつも読んでるような小説には無い展開で面白いです。
住野よる作品は二つ目。やっぱりこれも、『青くて痛くて脆い』と思った。それから、とっくにそんな時期を過ぎてるいい大人の私にも残ってる青臭い部分を意識させられるなぁ、とも。ちょっと自傷行為的な痛みを感じてしまうけど、案外みんな同じような感覚を持って生きてるのかもしれない。 何度も読み返せるかわからないけ...続きを読むど、一気に読めた時点で、多分好きな本。
最初は少し読みにくさやストーリーに入り込みにくく感じたけれど、読んでいるうちに続きが気になるように。変わりたい気持ち、それを誰かに委ねたくなる気持ちに共感しつつ、それを委ねられた相手からしてみたら自分誰かの人生を思い通りに変えてあげられる人間ではない..と思うのも当然だと感じた。だけどみんな二面性は...続きを読むあるもの。その二面性と上手に付き合いながら過ごしていけたらと思う。
腹を割って話せますか? 高校生の茜寧はココロにあるものを 小説「少女のマーチ」を準えるように行動する アイドル「インパチェンス」のメンバー 中でも樹里亜の葛藤も同時進行で物語を繋ぐ 小説家「小楠なのか」がファンから受けた一言が物語を締め尽くす
少しくらい 格好をつけたくらいの振る舞いの方が 優しさがにじみ出てくることがあると そんなことを言い訳にして やっぱり生きていく
取り上げているテーマは興味深くて主人公の心情に共感ももてました 関わってくる物事や人物がストーリーの本筋を分かりにくくしているというか、現実味を薄めてしまっている感じがして残念でした アプローチの仕方は少し納得できないけど表現したい内容には興味をもてる作品って感じ
何度も「難しいな」と感じた。物語そのものが理解しにくいというよりも、登場人物たちの心の揺れや沈黙の意味を、言葉の隙間から掬い取る作業に、読者として試されているような感覚があったからだ。 誰かの“腹の中”には、単純な答えも、綺麗にまとまった真実もない。ただ弱さや痛みが入り混じり、本人ですら扱いかねる感...続きを読む情が渦巻いている。その複雑さをそのまま描こうとする本作は、読み手にも同じように自分の中の曖昧さや矛盾を直視させる。その経験は決してわかりやすくはないし、時にはページをめくる手が止まるほど重たく響く。 それでも、難しさの中には確かな誠実さがあった。登場人物たちが完璧ではないまま、誰かと向き合おうとする姿に、自分自身の不器用さを重ねてしまう場面もあった。 読み終えて、「難しかった」という感想は消えなかったが、その難しさこそが作品の真価であり、心に長く残る余韻となっている。 けどやっぱり住野よるさんは みんな読んでるけど私は苦手ダナ〜
偽りや悪意の裏にも苦しみがある。 みんなそれぞれ自分のキャラクターを演じて生きている。 本当の自分なんて存在するのかな? 本当とは? 演じることは悪いことじゃない。 けれど、そこに苦しさがあると辛い。 なりたい自分を演じて自身のキャラクターを作り上げていくが理想かなと思った。 それぞれの解釈があり、...続きを読む正解はない。 小説の面白さ、奥深さを感じた。
多分私は物語の3割くらいしか理解できてない。 私にはちょっと難しかった あいの人柄は好きで勝手に恋してた。
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腹を割ったら血が出るだけさ
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住野よる
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