住野よるのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ住野よるさんの本は全てハードカバーで買って読んでいますが、少し自分には合わない作品でした。
内容としては青春真っ只中の学生たちが、星空中毒という一つの疾患を通して変化していくものでした。
まず巡の扱いがよくわからない。自分の読み方が浅いのか分かりませんが、最初あんなにも幽霊かのように書いておいて、急に存在感を出した理由が不明でした。始やひまわりの方に何か変化があったような様子もなく、ただ信頼のおけない語り手という手法を示したいがためのマクガフィンのように感じました。
ツグミ先輩の過去回想は分かりやすく、良かったと思います。青春の煌めきがありました。
最後の星空中毒を治すくだりは正直微妙でした。ケイティが自分から治そうとする動機が弱すぎる、今まで頑なに治そうとしなかったのに結局辛すぎる苦痛がおさまって、諦念から治そうと決心したように見える。
最後のみんなで空想の話をするくだりは、青春感を出そうとして失敗してる完全に蛇足。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ死について触れるってストーリーは進むけど、それよりも恋の要素が多かった
恋愛もの読みたいな~と思って、本当にちょうどいいなぁ~って感じでした!
サブレのほかの友人に対する発言とか、めえめえとその友達の関係とか、チャット上でしか出てこないけど、彼らの生活が本当にあって、その流れのやり取りなのかなーって思うほど、10台の人生を切り取ってる感じが好き。
それなのか、個人的に住野よるさんの作品って、読み終わっても登場人物が今も生きてるような感覚になる。そゆうとこ好き。
読後感悲しくならないし、きっと今も二人で暑い夏を過ごしてるのでしょうねぇ。
2人の恋の尊さと、自分の学生時代の恋愛を思い出して、押しつぶされそうになったので酒飲んでこの感想書いてる。
まじ恋。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ主人公が被害者を擁護するのか、加害者に加勢するのかという立場のどちらにもつかなかったから夜の間だけ「ばけもの」になったのではないかと思った。そして最後に夜と同じように今までの俺と同じように昼間も、矢野に話しかけたことで、この日の夜、久しぶりにぐっすり眠ることができたのではないかと思う。本当の自分はどっちかというテーマは、白黒つけず、グレーな存在でもいいよねと許されたらいいが、学校の中ではそうはいかないよなと思った。周囲との認識のズレがふとした行動で露呈してしまうから事前に無難な受け答えを考えておく、学校の同調圧力の空気感を思い出して眉間にシワを寄せながら読んだ。
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Posted by ブクログ
最初はもっとひねった話なのかなと思ってた。実は千鶴は婚約なんかしてないとか、果凜が千鶴を好きなパターンとか、響貴は病気とかで告白できない理由があるとか。
でも、どれも違って、悪く言えば、そのままの普通のストーリー。
でも、響貴の心の内を果凜が開けてくれたところから、あぁ、響貴はほんとに優しい人間だと思った。
これは、千鶴と響貴の決意の話だ。
作中に出てくるハネムーンソングを歌うa flood of circleは、私も大好きなバンドで、武道館ライブもやったバンドだ。
彼らのバンドは、不遇続きの人生だ。デビュー間もなくギターの失踪から始まり、ベースの脱退、サポートギターの入れ替わりの激しさ、世間には必ずしも受けがいい曲を書くわけではないから、当然ヒットしない。
だが、彼らは20年以上バンドを続けてきた。
彼らは、決して過去を振り返らずに、いつも今を歌っているのだ。
「今」を創るのは、これまでの瞬間瞬間の決断の積み重ねだ。いろんな分岐点はあれど、いろんな未来が想像できたとしても、今は今でしかないし、そこで生きていくしかない。
後悔のない人生はないけれど、前を向く。それがこれから先の未来を作っていく。
響貴の底抜けの優しさと、千鶴の潔さが好きだし、個人的に魔法使い舞たんが一番いいキャラしてた。
未来はわからない。わからないけど、願わくば、彼らの人生がより多くの幸せで溢れていることを願わずにはいられない。
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Posted by ブクログ
ネタバレ住野よるのデビュー作『君の膵臓を食べたい』です。
他人に興味を持たず孤立して生きる男子高校生と、膵臓の重い病で余命いくばくもないクラスメイトの少女が過ごした、秘密の時間を描いた等身大の青春物語です。
物語の語り手である僕は、他人と関わることを避け、小説の世界に引きこもって生きていました。ある日、僕は病院の待合室で『共病文庫』と手書きで題された一冊の文庫本を拾います。それは、クラスで一番明るく人気者の少女・山内桜良が、自身の膵臓の病気と余命を隠して書き綴っていた闘病日記でした。
桜良の病気を知る唯一の人物となった僕ですが、過剰に同情したり騒いだりせず、いつもの淡々とした態度を保ちます。桜良はその態度に救いと興味を感じ、死ぬまでにやりたいことに僕を付き合わせるようになります。こうして、二人の秘密の関係が始まります。
桜良は、病気であることを親友の恭子にも隠していました。彼女に知られれば泣かせ、気を使わせてしまい、これまで通りの日常が壊れてしまうからです。僕だけが、彼女に病気を持つ患者としてではなく、ただの日常を過ごす普通の少女として接してくれる貴重な存在でした。
二人は休日にお出かけや焼き肉に行ったり、一泊二日の福岡旅行へ出かけたりします。高級ホテルでカードゲームを楽しんだりもします。僕は少しずつ桜良に心をひらくようになっていき、桜良もまた、彼を愛していきます。
しかし、二人の親密な関係を面白く思わない桜良の元カレから僕が暴力を振るわれたり、恭子から警戒されたりなど、トラブルも生まれます。
病状が悪化し入院することになった桜良を、僕は度々見舞います。退院の日が決まり、桜良は退院したら、二人で海へ行こうと僕を誘います。退院当日、約束の場所で僕は桜良を待ち続けていましたが、約束の時間を過ぎても彼女は現れませんでした。
山内桜良は病院を出た直後、街中で通り魔に刺され、命を落としていたのです。僕は大きなショックを受け、彼女の葬儀にも参列できず、部屋に閉じこもってしまいます。
数日後、意を決した僕は桜良の家を訪ねます。彼女の母親は僕を温かく迎え入れ、桜良が遺した『共病文庫』を渡してくれます。日記を開いた僕は、そこに書かれた彼女の本当の想いを知ります。桜良は周囲の望む明るく強い私を演じることに必死でした。しかし、僕といる時だけは、ありのままの自分を受け入れてもらえたこと。そして、他人と関わらずに一人の世界で生きられる強い僕を、羨ましく思っていたことが記されていました。
日記の最後には、僕に宛てた遺書のメッセージと、「君の膵臓を食べたい」という言葉が残されていました。桜良の想いを知った僕は、彼女の母の前で生まれて初めてボロボロと大声をあげて涙を流します。
最後に僕が桜良に送ったメールも「君の膵臓を食べたい」という一文でした。
桜良の死後、僕は彼女の親友だった恭子と向き合い、少しずつ他人と関わる一歩を踏み出します。また、僕の本名が志賀春樹であることが明かされます。恭子と春樹がともに桜良の墓参りに行くところで話は終わります。
昔の日本には、「病気になった臓器を食べると、その病気が治る」という民間信仰がある、という設定があったそうです。
主人公の「僕」は、膵臓の病気で余命わずかな桜良からその話をされます。そこから「君の膵臓を食べたい」という言葉が、二人の関係を象徴するものになっています。でも、そこには深い意味があり、桜良にとって「膵臓」は、単なる臓器ではなく、自分の命そのものです。
そして「食べる」という言葉には、「あなたの中に入りたい」「あなたの一部になりたい」「あなたに私を残したい」という意味がこの作中では込められているのだと思います。それゆえ、最後に春樹が桜良に打ったメールも同じ文章になりました。
大ベストセラー青春小説ですが、今はこういう小説が溢れてしまって。先駆けのような感じで捉えています。
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Posted by ブクログ
読み始めてしばらくすると気が抜けてくるというか、三歩みたいな緩さも大事だよなと思わされ、肩の力を抜いてくれた。
この作品が萌え系日常アニメなら特に引っかかることもなく受け入れられそうだが、小説かつ三歩というキャラクターを初めて知る者としては、ふぉーとかひゃいなんて発言や、時折態とらしく言葉を噛んだりとか、本人的にはそういう意図はないのかもしれないがあざとい。しかし、内面では捻くれた部分もあるのでそこは逆に現実味がある。作中でも言っているが、良くいえば?悪くいえば?天然。
終盤、先輩が三歩はずるいと、上記のあざとさなどを指摘しており笑った。
よくぞ言ってくれた先輩!と思う反面、三歩はやりとりしつつも泣き出すのがああそういうとこだぞと。リアルだと相手するのが疲れそう。
あくまで創作キャラクターとして考える分には可愛い/癒しと思える部分もあるが、現実にいたらどうだ?となると近づきすぎるとイラッとする可能性が高い。