住野よるのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
住野よるの作品を読みたくて読んだ。
読み始めは、主人公 麦本三歩の脳内の文章が独特で読むのに苦戦したが、後半にかけて読みなれてきて、まったりした世界観が面白かった。
主人公の性格が自分と似ており、周囲から独特や天然だと言われつつも、自分の中では思考回路があって、因果関係が成り立った上で、行動しているのに、他人には理解されないことが多く、奇妙な目で見られることもある。そこに共感した。
主人公やおかしな先輩が天然という言葉を嫌うのも、そのような理由や、天然という性格で周囲に認知されることでズルして生きることができるのだという。人の性格は、他人に認知され、人によって普通の行動の幅が異なる。おかし -
Posted by ブクログ
ネタバレ矢野がいじめられていることに疑問を感じている気持ちと、みんなとずれたくない・ずれて仲間意識から外れたくない気持ち。どちらもあっちーの本心であり、否定する必要なんてないのに、いじめから目を背け続けていじめに疑問を感じている気持ちを仕舞おうとした結果、ぐるぐる考えられる夜に隠したかった気持ちが化け物の姿となって形を成したんだと思った。最後矢野に挨拶を返したことで化け物になった自分の気持ちとは信じられなかった思いを受け入れたから、ラストのぐっすり眠れたに繋がったと思うと、とんでもない成長を化け物になっていた短期間でしていて泣ける。。矢野ちゃんは最初から大事なことをちゃんと分かっていて、決して流されな
-
Posted by ブクログ
ネタバレ主人公の楓も、モアイのリーダー秋好も、物語の人物らしからぬ人間臭さがありました。漠然と、自分と楓を照らし合わせて物語を読み進めていました。なにか通ずるところがあるなって思いました。
結構誰もが自分のために人を利用するって残酷だけどそうだなと納得しました。そのままバットエンドっぽく終わらせても良かったけど、最後にどっちに転ぶか分からない終わらせ方にしたのは住野よるさんの優しさかなと。
昔読んだ時は深く理解しないまま読み終えてしまったけど、今読むとこの物語のメッセージを受け取れた気がして悪い意味で大人になったなって思いました。面白かったです -
Posted by ブクログ
ネタバレ三歩シリーズもいつの間にか第三集。
シリーズを通じて一人の人間を見守ってきました。
様々な好きなもの大切なものを切り取りフォーカスを当ててた作品でしたが、今作は「結婚」にかなりの頁をさいています。
三歩の人生において大きな節目となるということもあり、そこに対する考え方やどこに重きをおくのか、一人ではなく二人になるということで生じる優先順位、、、散歩の頭の中も大忙しです。
今作で三歩の未来への期待が高まりました。
一つ言うならば、大事とわかっていても途中から「結婚まで」の色々が長すぎて、今まで三歩の興味関心・心情の上での広い世界を書かれていた作品が「結婚」だけの狭いものになってしまった気が -
Posted by ブクログ
敢えて正直な感想を書かせてもらうと、
筆者の言葉選びが合わない部分もあり
読み切るのに少し時間がかかった印象。
周囲に合わせている自分、
思ったことを正直に言える自分、
どれが本当の自分なのかを模索するストーリー。
強いて言うなら、
生まれてすぐの赤ちゃんは「愛される」ことでしか生きていけないことを知っているので、
周りを意識して生きるのは自然なことだと思う。
素直な自分をすべて曝け出しても、
やめておけばよかったと素直に後悔することもあるし。次のとき、そうならないように自制してるのであれば、それはやっぱり素直な自分と言ってもいいんじゃないかな。
本の感想とは関係なくなってきたので、
-
Posted by ブクログ
5人の高校生は、それぞれ人の感情や思考のアンテナを「特殊能力」として表現していて、その発想がとても面白い。
相手の心にふと現れる「記号」のようなものを感じ取り、その力ゆえに苦しんでいました。感情が見えてしまうというのは便利なようでいて、むしろ人間関係を複雑にしているような、、、誰かの本音や不安が分かってしまうからこそ、気づかなければよかったことまで抱え込んでしまう。能力があるから正しく理解できるわけではなく、むしろ思い込みや勘違いを生みやすいという描写が、とてもリアルでした。
物語を読むうちに、「かくしごと」とは単に能力を隠すことではなく、「人に言えない本音や弱さ」そのものだと思った。
題名