住野よるのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
敢えて正直な感想を書かせてもらうと、
筆者の言葉選びが合わない部分もあり
読み切るのに少し時間がかかった印象。
周囲に合わせている自分、
思ったことを正直に言える自分、
どれが本当の自分なのかを模索するストーリー。
強いて言うなら、
生まれてすぐの赤ちゃんは「愛される」ことでしか生きていけないことを知っているので、
周りを意識して生きるのは自然なことだと思う。
素直な自分をすべて曝け出しても、
やめておけばよかったと素直に後悔することもあるし。次のとき、そうならないように自制してるのであれば、それはやっぱり素直な自分と言ってもいいんじゃないかな。
本の感想とは関係なくなってきたので、
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Posted by ブクログ
5人の高校生は、それぞれ人の感情や思考のアンテナを「特殊能力」として表現していて、その発想がとても面白い。
相手の心にふと現れる「記号」のようなものを感じ取り、その力ゆえに苦しんでいました。感情が見えてしまうというのは便利なようでいて、むしろ人間関係を複雑にしているような、、、誰かの本音や不安が分かってしまうからこそ、気づかなければよかったことまで抱え込んでしまう。能力があるから正しく理解できるわけではなく、むしろ思い込みや勘違いを生みやすいという描写が、とてもリアルでした。
物語を読むうちに、「かくしごと」とは単に能力を隠すことではなく、「人に言えない本音や弱さ」そのものだと思った。
題名 -
Posted by ブクログ
ネタバレつまらない世界、つまらない人々、つまらない自分。そんな自らの世界を丸ごと変えうる何かを探し求めるカヤ。読んでいて、これだけイライラさせる主人公も珍しい。とにかく特別な体験を求め、それ以外のものは全てつまらないと一蹴する。なんだかラノベの主人公に極端に憧れているだけなのに、自らが特別な存在であると勘違いしてしまっている中高生感が否めない。それだけこのカヤは見ていて嫌悪感を感じるが、これはつまり何者でもない読み手である自分に対する嫌悪感なのだと、読んでいて思ってしまった。
大人になったカヤ。再会したクラスメイトの斎藤と付き合うことになる。斎藤、めちゃくちゃ可哀想。だけど、この斎藤が全て変えてくれ -
Posted by ブクログ
ネタバレ住野よるの作品は全部見てますが、今回は暴走回だったなと思います。毎回読者にこういう思想をしているんだ!と伝えてくる人ではあるけれどそれを上手く物語に落とし込めることもあれば、思想だけが先走っている時もあり今回は後者でした。
世界が滅亡するのを知らせてくる不思議な生物たちが見えるようになって人たちが代わる代わる出てきますが、まず半分かそれ以上の文章が設定に費やされ、世界滅亡に対していきなり暴走して終わる、みたいな感じなのでついていくことが出来ません。結局滅亡もしないしで物語としての面白さがあまりなかったように思います。
一応、世界が滅亡するならレールに従って生きてるの馬鹿馬鹿しいよね?みたいなこ -
Posted by ブクログ
ネタバレ数年ぶりの麦本三歩、挙動不審っぷりや
脳内の影響か伝えたいことが多すぎるためか
言葉にするとカミカミなところ、そして
脳内の騒々しさは変わったないなぁ~なんて
思いながら読み始めたんですが、あれっ?
三歩なんか色々となんだかんだが
パワーアップしていない?くどさがマシマシ
なのかこの時期の猛暑のせいかちょっと読む
スピードに影響しました。でも後半三歩が
にいやんと向き合っていく過程で、あれっ
三歩って意外と内側にしっかりとした芯を
もった考えあるやんと思ったし、自分に
正直でありたいっていう散歩の考えなのかな。
にいやんへ自分の考えを伝えるのが
プレゼン方式なのがらしいといえば
らしいんでしょ