住野よるのレビュー一覧
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数ある余命系の恋愛小説における代表格の一つ。
長らく積本していましたが、ようやく解放となりました。
とある高校男子が偶然拾ったクラスメイト女子の日記には重病で余命少ないことが綴られていた。秘密を共有する二人に始まった微妙な距離感の関係はどこへ向かっていくのか・・・
よくあるパターンの小説ですが、私の涙腺はこの種の物語に脆くできています。今回も予想していた通りにティッシュ出動案件でした。ホントに単純。
ただ、本作はお決まりのストーリーだけで終わっておらず、中盤で意外な展開を組み込む工夫がなされていて、一瞬、ドキリとさせられます。そこがポイントで、マンネリにならずに全体を引き締めている感じが -
購入済み
久しぶりに
よるさんの著書を拝読しました
ナンカ面倒クサイお話でしたが
最後の怒涛の面倒くささが効いてくる
読後が素晴らしかったです
暫くおってませんでしたが
ディグリに戻ろうかなあ
住野さん -
Posted by ブクログ
ネタバレかなり長い前半戦で恋愛要素でてこなかったからかなりやきもきしたが、ほんと終わり数ページで救われた自分がいました。こういう関係性もいいなってとてもとても涙がでそうなほどに。ひさしぶりにジャケ買い成功したかな…?
口調とか読み聞かせが学生らしくて最初は戸惑うのかもしれないけど、それも″らしくて″いいかもしれない、愛称とかそれも含めて全部。なんというのかな、カタにはまらないってことなのかな(?)とても新鮮味がありました。
″ありがとう。聞いて。私も、いや違う、私が、一緒にいてほしい。下宿仲間でクラスメイトで恋人で、その全部で、そのどれでもいい。お互いの悪さもひどさもめんどくささも全部連れて。めえ -
Posted by ブクログ
ネタバレ捻くれてるな、と思った。
主人公なんて居ない、小説なんて所詮、という作家。常に日常を愛されたいに支配され、他者の正解を演じ愛を求めて過ごしてきた女子高生。表と裏を承知で貫こうとしたアイドル。自分の意思を伝えることが大切と考え、好きな服も音楽も楽しめる、程々な悪い大人の女装男性。リアルで晴らせない憂さを、粗探しをしたりネットで誹謗中傷したり外部に怒りを向けることを正当化しつつ自分を保とうとする憐れな男子高校生。
でも世の中はこれくらい平気で捻くれていて、斜に構えて世界を見渡してもまだ身に余るだけの残酷さがある。人間の醜さが全開だと思った。でも結局、小説よろしく、物語よろしく綺麗に収められてしまう -
Posted by ブクログ
麦本三歩がすきなものという題名通りの、三歩が好きな事、日常に溢れる些細なこと、そしてその些細な事を幸せと感じれるってことってここ最近やっと大事だと言うことが分かったわたしには、うんうん、だから少しでも前向きになれるのかもって思えます。
こういうほのぼのまったり、でも三歩の自然さ、作らない心からの気持ち?が人を救ったり支えたりすると思います。
ずるい事をしてもやもやしてしまっても、自分が自覚してない、傍からみたらずるいことを認識したら、相手に対しても見え方変わるかもですね。
でも、そうやって良いも悪いもマイペースに…が大事だよなぁと。一つ一つのお話が面白くて早く読み終わりました。
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Posted by ブクログ
幸せとは何か?
私が思う幸せは「言葉にならないもの、感情、記憶、形を言葉にして誰かに伝えたいと思うこと」だと思う
この人の文章好きだ、と思う気持ち、撮る写真が好き、人となりが好き、美味しそうに何かを食べる姿が好き、帰り道並んで歩いた時間が好き、絵が好き、字が好き、それらを伝えるにはどんな言葉を探しても見合う言葉が見つからないことが多い。でも必死に集めた言葉のピースを渡した先に笑顔のパズルが完成したところを見られたらほっとする。ちゃんと伝わったんだ、と思える。それこそが私にとっては幸せだな、と思った
それと共に「幸せとは何か、考えていない瞬間を生きている時こそが幸せ」なのかもしれないな、と -
Posted by ブクログ
住野よるさんの恋愛長編。
わたし自身もここまで長い作品を読むのは初めてでした。
しかし、住野ワールド。
最初からすっと惹き込まれていく文面、世界観。
つまらないと日々消費し続けて、なにかここから抜け出してくれる何かを求めてしまう、そんな中、不思議な少女と出会い、変わって行くお話です。
わたしもカヤの気持ちが多少なりとも分かるので、なにかきっかけや、ここから引き上げてくれるなにかないかと思ってたりするので、
非日常的な出会いにより、少しずつ変わって行く気持ち、初めて感じる気持ちの変化。
この辺りの表現が住野よるさんの好きなところです。
ここでも響いた言葉を残しておきます。
運命、なんて