住野よるのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレどこか冷めていて、未熟な主人公が少しだけ成長、というか変わっていく物語だと思った。
青くて痛くて脆いというタイトルがぴったりな本。
最初の段階で、秋好が死んだと思わせる表現があり、そこでまず衝撃を受ける。
物語が進むにつれ、秋好は死んだのではなく、ヒロとしてモアイのリーダーとして生きていることが判明する。そこから展開が気になって、一気に読み進めた。
主人公は本当に未熟であり、弱い人間であり、共感する部分があった。自分も歳が近いのもあり、大学卒業間近への不安定さだとか、そういう部分でも共感した。自分は人を否定しない、不用意に近づきすぎないという思想も割とわかる。
秋好を当初痛いと評していた -
Posted by ブクログ
ヒロアカの作者の方がどんな思いでこの特別装丁を描いたのかを知りたくて買った一冊です。
(ただのジャケ買い。笑)
あらすじも読まずに買ったので予備知識ゼロでしたが、終始学生生活ならではの(悪い方に)特有の雰囲気。
夜になるとばけものになる主人公は夜の学校でいじめられっ子の矢野さつきと出会い、昼とは違う交流を広げます。
昼の顔と夜の顔。
教室という狭い社交界での立ち振る舞い。
一瞬で立場が入れ替わる残酷な世界。
迂闊さ、純粋さ、窮屈さ、
自由とは程遠い世界で生きていくしかない中での
胸が苦しくなるような描写は正直苦手でした。
誤解を恐れずに言うと、殺人事件が起きてしまうようなお話の方ががま -
Posted by ブクログ
相変わらずの三歩独特な文体が楽しい。ノリツッコミであったり、誰に向かって言ってんだってこっちからツッコミたくなったり。ちょっと読みにかったりするんだけど。
小ネタもちょくちょく入ってくるクスリとさせられたりもするけど全部分かる人いるんだろうか?面白いけどね。
前半は通常運転、ドジっ子ぶりの中に三歩の人間観察の奥深さが感じられる。普通の先輩はやっぱり普通だったり。簡単な多様性って言葉でなく感受性から伝わるので納得してしまった。
後半は結婚観。フワフワしているようでちゃんと未来を見て、にいやんのことも自分の譲れないとこも押さえてる。プレゼンには少し笑えたけど真面目さが伝わった。
これで終わりかと思 -
Posted by ブクログ
何度も「難しいな」と感じた。物語そのものが理解しにくいというよりも、登場人物たちの心の揺れや沈黙の意味を、言葉の隙間から掬い取る作業に、読者として試されているような感覚があったからだ。
誰かの“腹の中”には、単純な答えも、綺麗にまとまった真実もない。ただ弱さや痛みが入り混じり、本人ですら扱いかねる感情が渦巻いている。その複雑さをそのまま描こうとする本作は、読み手にも同じように自分の中の曖昧さや矛盾を直視させる。その経験は決してわかりやすくはないし、時にはページをめくる手が止まるほど重たく響く。
それでも、難しさの中には確かな誠実さがあった。登場人物たちが完璧ではないまま、誰かと向き合おうとする -
Posted by ブクログ
ネタバレヒロアカの作者描き下ろしの表紙に惹かれて購入。
「よるになると、まっくろで足が6本あって眼が8つのバケモノになってしまう」
あまりにも設定が好み!最初のワクワク感がすごい!
どうなっちゃうの!なにするの!
と、読み進めていましたが、本題はそこじゃなかった。
昼の自分。クラスに馴染むことに注力してそれができない人間はおかしいと思い込むことで安心を得ている自分。
夜の自分。馴染めないおかしな奴だと思っていた人間が自分と似た趣味をしていて、ちゃんと傷ついていたことを知って、昼の行動に疑問を持ってしまった自分。
人って一筋縄じゃないかないよね。あっちの面もあってこっちの面もあってどっちも自分だ -
Posted by ブクログ
ネタバレ田端楓
高校卒業までの十八年間で「人に不用意に近づきすぎないこと」と「誰かの意見に反する意見を出来るだけ口に出さないこと」を人生におけるテーマに決めつけた。商学部。
秋好寿乃
政経学部。高校でサッカーをしていた。茨城県出身。現役入学。一人暮らし。塾のバイト。少年漫画が好き。アジカンが好き。信念は「なりたい自分になる」。サークル「モアイ」を設立。
董介
楓のバイト仲間。大学生。「モアイ」を嫌っている。モアイを壊す手伝いをする。
テン
モアイの幹部。イベントでは司会を行う。コミュ力のあるチャラっぽい人。天野。
ポンちゃん
愛媛県出身。董介のゼミの後輩。モアイには友達が入ってて所属してるだけ -
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住野よるの作品を読みたくて読んだ。
読み始めは、主人公 麦本三歩の脳内の文章が独特で読むのに苦戦したが、後半にかけて読みなれてきて、まったりした世界観が面白かった。
主人公の性格が自分と似ており、周囲から独特や天然だと言われつつも、自分の中では思考回路があって、因果関係が成り立った上で、行動しているのに、他人には理解されないことが多く、奇妙な目で見られることもある。そこに共感した。
主人公やおかしな先輩が天然という言葉を嫌うのも、そのような理由や、天然という性格で周囲に認知されることでズルして生きることができるのだという。人の性格は、他人に認知され、人によって普通の行動の幅が異なる。おかし