住野よるのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
映画を観て、本を読もうと思った作品。
人を傷つけないために、人に傷つけられないために一定の距離を保つというモットーを持つ楓は、大学入学して早々に秋好という女性に関わってしまう。二人で作り上げた団体にいつしか心地よさを感じるが、組織が変わっていくにつれ、楓は居場所を奪われたように感じる。復讐と後悔の中で自分の弱さに向き合い、自分を認めていく。
映画とは若干ストーリーが異なるが、映画での衝撃が大きすぎたのか、本よりも映画のほうが好きかなと感じてしまった。
人は変わる。環境は変わる。執着は苦しみを生み出す。自分の弱さに気づけたことを思い出す話。 -
Posted by ブクログ
いい大人が行う、告白大作戦。振るために告白させるという趣味の悪い話のように聞こえるが、想う相手の為が故の真剣なものだから笑える話じゃない。
それにしてもこの仲間の関係性は羨ましい。互いに思い合えるのが卒業してもこんなに長続きするなんて。それでも完全じゃない。ギスギスする相手もいるがそれを飲み込んで付き合うのが大人でありリアルだ。
その中でも響貴の思いは特殊。バランス人間と言われながらも愛情でもない強い気持ちで千鶴のシェルターであろうとする。でも重い訳でもないので痛いものでもなく思える。
その感情の歪さに気付き苦悩する様子があっさりしたキャラから人間臭さが出てくる。素直な気持ちって自分じゃ分か -
Posted by ブクログ
ふと、甘酸っぱい青春ものが恋しくなり読んでみました。
自分に自信がないがゆえに、相手の気持ちを考えすぎて、負の感情ばかりが膨らんでしまったり。
周囲が抱く私のキャラを利用して、おかしな行動をとれてしまったり。
これまで誰にも言わずにやり過ごしてきた自分の姿が、物語に登場する5人それぞれの“秘密”を通して浮かび上がり、胸がぎゅっと締めつけられる思いがしました。
それぞれが何かしらの役割を持ち、それがやがて「私はどんな役割を担えるのか」「私はなぜ存在しているのか」という、大きな問いの答えへとつながっていくという話は興味深かったです。
存在意義なんて本当はなくて、私たちは勝手に生まれて、勝手に -
Posted by ブクログ
ネタバレうーん…。
恋愛小説というよりは友情小説?
年齢的に合わないのか、大人を強調する割にノリが大学生過ぎてでなかなか読むのが辛かった。
文章力は素晴らしくあるが、少々回りくどい表現が多いような気もあり、私には合わない事が分かった。
しかし、ストーリー展開が気になり読ませる力はさすが。
最後、親友が自分自身に気づいたのは良かった。
「同じ夢を見ていた」はすごく良かっただけに残念。
以下、個人的な意見です。
女主人公の性格、考え方が全く合わない。
親友が自分を好きって前提自体は間違いないのか?
この前提に疑問があると、女主人公が自分勝手なナルシストに感じられて読むのが辛い。
仮に親友が女主人 -
Posted by ブクログ
歪曲済 アイラービュ
著者:住野よる
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**あらすじ**
底辺YouTuber「こなるん」が配信で突如予言した「世界滅亡」。それを機に、他人には見えない不思議な現象を目撃する者が続出し、人々は確信とともに「終わり」に向けて動き出す。ずっと「いい子」を演じてきた女子高生、内面に悪魔を抱える教師、自己破壊を繰り返す大学生…。それぞれが"歪んだ"現実の中で、正気を保とうとしながらも狂気に足を踏み入れていく。予測不能な展開が連続する、衝撃の群像エンタメ作品。
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**感想**
住野よるさんといえば『君の膵臓をたべたい』で知られる作家ですが、本作はそのイメージを大き