住野よるのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
最初の方は展開がゆっくりで、正直なところ読み進めるのに少し時間がかかった。自分にとってはあまり得意なジャンルではなかったと思う。
でも読み進めるうちに、登場人物の心理的描写の細かさに引き込まれ、最後まで読み切ることができた。
この作品ほど極端ではないにしても、自分の感情を優先してしまい、結果的に誰かを傷つけてしまうことは、きっと誰にでもあるのだと思う。そうした経験を通して人は少しずつ成長していくのだと感じた。
もし学生時代に読んでいたら価値観が変わっていたかもしれないとも思うが、実際にそうした経験をしてきた今だからこそ、より深く共感しながら読むことができた作品だった。 -
Posted by ブクログ
「この世界が終わる」と伝える突然見えるようになった何かを信じて、いろんな行動をする人々の短編が繋がっていく物語。
それぞれ主人公が変わるのでそれぞれの価値観と言葉遣いで文章が書かれていて、面白いところと分かりにくいところがあった。
「感動は世界が間違ってるから生まれる」「映画のストーリーには、不遇とか不運とか、差別とか迫害とか、別れとか死とか、あった方がいい」って言うのには共感できたし、悲しいことだなと思った。
全てハッピーなままでは感動できないと僕も思った。
「君の膵臓をたべたい」は病気になって、死ぬから泣けるし感動したと思う。
最初の「滅亡型サボタージュ」と「歪曲済アイラービュ」の繋げ方は綺麗だと思ったし、面白かった。
世界が滅びて良かったと思う。 -
Posted by ブクログ
中学生の頃住野よるさんの作品が好きで沢山読んでいた。
2025年に出口夏希さん主演で実写化され、映画を見た後小説でももう一度読みたいと思い、その足で本屋さんに寄って帰った。
正直映画は好きなシーンや個人的重要なシーンなど色々なところが省略されていて少し微妙さが残ったため、圧倒的に小説派となる。(もちろん十分映画も良かった)
単なる高校生の恋愛物語というだけでないのが良い。登場人物全員が様々な方法で人の心が見えるというのに、相手の気持ちが中々掴めない部分に多少のもどかしさも感じつつ、この人はどう思っているんだろうとキャラクターの感情に共感したり一緒になって勘ぐったりと、読み進めていくのが楽しかった。
また恋愛だけじゃなく友情やそれ以上(それ以外)の感情などもあって人間の心の複雑さと面白さが同時に感じられる作品だった。