駒月雅子のレビュー一覧
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ここ最近読んだミステリーの中では、「靴に棲む老婆」以来の満足度である。絹の家とは何なのか、どこにあるのか、何のための場所なのか、という極めてシンプルかつ闇の深い謎に挑む物語となっており、純粋な真相の面白さ以前に設定・雰囲気が個人的にどストライクであった。
海外ミステリー作家の中で正直アンソニー・ホロヴィッツの作品はあまり好みではないのだが、この「絹の家」に関しては非常に面白かったし、何より物語の展開は古き良きミステリーの魅力に溢れていた。やはり多くのミステリーを読めば読むほどホームズ、クイーン、ポー、etcなどの凄さが改めて理解されられる。作風としてのホロヴィッツは好みではないが、やはり期待 -
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Posted by ブクログ
ホームズはここまで変わり者だったとは…!
ここまでの変わり者を軽蔑することもなく
逆に賞賛するワトソン博士。
そりゃ相棒ですね。
物語はとある空き家で起こった殺人事件。
ホームズは現場に到着し、ウロウロと調査を始める
するとすぐに犯人の特徴を掴んだ。
すぐに犯人逮捕かと思いきや、
謎の人物により犯人逮捕を1回逃してしまう。
(この人誰なんだろう…)
その後、ウィギンズの協力もあり、
ようやく犯人逮捕。
…え、まだ半分!?
…え、しかも逮捕で終わった!?
…え、なんか違う話始まった!?
と、思わず混乱。
しかし、後半を読み進めていくと、
半分以降は犯人の過去の物語。
犯人に何が起こって犯 -
Posted by ブクログ
コナン・ドイル財団が初めて公式作品認定をした八十数年ぶりの、名探偵シャーロック・ホームズ新作(第61作)。
パロディとかオマージュとかパスティーシュとかいう、ホームズの二次創作的なものは世の中にたくさんありそうだが(詳しくは知らない)、本作はなんと財団によって公式認定された正統な続編だという。自分はあまりホームズを直に読んだことはなく、もっぱらシャーロック・ホームズ プロジェクトという、プロのナレーターの方が自分で翻訳して朗読しているYouTubeチャンネルを聞いていて、いちおう大半の作品は知っている。このKIさんの朗読が秀逸で、この人の声で再生されるホームズ以外は考えられないほどハマってい