無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで203万冊以上配信中!
名探偵、華麗なる復活。大好評新訳シリーズ!
世界一の名探偵、シャーロック・ホームズが帰ってきた!
ロンドン犯罪界を牛耳る宿敵・モリアーティとの格闘の末、滝壺に消えたホームズ。
「空き家の冒険」で再びワトスンの前に姿を現わし、完全復活を見せつける。
その他、華麗な暗号解読を披露する「躍る人形」、稀代の恐喝屋との対決の末にどんでん返しが待ち受ける「恐喝王ミルヴァートン」等、二人の活躍が光る13編を収録。どこから読んでも面白い、不朽のミステリを新訳で!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
シャーロック・ホームズの物語を終わらせたコナン・ドイルだが、あまりにも多くの復帰要請(と脅迫)に、ほぼ10年振りに本格復帰となった物語。
ここまでホームズ物語を読んでいて、これは推理というより冒険小説だなというのと、メインはホームズとワトスンの友情物語なんじゃないのと思っている。特に本書ではホームズはワトスンを「相棒」扱い。
そして今まではホームズに呆れ気味だったレストレイド警部が、ホームズに寄せる敬意とか個人的友情のようなものが見られるようになった。
『空き家の冒険』
「最後の事件」から3年後。開業医ワトスンは奥さんのメアリとも死別??したらしい。この奥さんは『四つの署名』で事件をきっかけに出会い結婚し、結婚後も夫がホームズと事件解決旅行に出かけるのも快く許していたんだけど、物語上うまく書けないのか何なのか、あっさりと退場してしまったようだ。
江戸川乱歩の明智小五郎夫人である文代さんが、登場して二つくらいの事件では女探偵として活躍していたのにいつの間にか存在感が無くなっちゃったのを思い出す…(もちろん江戸川乱歩のほうが後ですが)
そんな、妻と親友に先立たれたワトスンだが、ホームズと事件解決していたころの癖、というかよすがとして、世間を賑わす事件には個人的に考えを巡らせているようだ。
今ロンドンの話題になっているのは、青年伯爵ロナルド・アデアが締め切られた部屋で射殺したいとなって見つかったこと。他殺だろうけれど屋敷の周りには射殺者がいた痕跡がない。
殺人現場を見に行ったワトスンは、古本屋の老人とぶつかる。家に変えるとその老古本屋が訪ねてきた。そしてワトスンが振り返ったら、そこにはシャーロック・ホームズがいた。
ぶっ倒れるワトスン。
意識を取り戻すと、確かに生きているホームズが驚かせたお詫びと(でも絶対楽しんでるでしょ・笑)、この三年の間に何があったのかを話して聞かせた。
要するにモリアーティ教授と相打ちになったかと思われた三年前の事件だけど、死んだのはモリアーティ教授だけでホームズは生き延びていた。その後も姿を隠していたのは、モリアーティ教授の手下が未だにホームズを狙っているので身を隠していたってこと。
その後題名の「空き家の冒険」の通り、昔二人が共同生活していたベイカー街の部屋を見張ることができる正面の空き家に入り込んで、襲撃者を待ち受けるって展開になっていきます。
ホームズは、兄のマイクロフトにだけは自分の生存を知らせていたのでベイカー街の自室は保たれていたのだ。
マイクロフトも出番は少ないけどなんか印象的で面白い人だよね。
そしてベイカー街の元自室には、なんとホームズのシルエットが!
これはホームズが襲撃者に「ホームズが部屋に戻ってきた」と思わせるために作った人形で、家主のハドスン夫人(今朝突然生き返って訪ねてきたホームズを見て驚愕)が人形を動かしていたのだ。
…グラナダ版のドラマではハドスン老夫人が「わたしお役に立ちましたか?一度ホームズ先生の探偵のお手伝いしたかったんです!」と嬉しがっていて可愛かったです・笑
そしてホームズとワトスンが隠れているその空き家に、襲撃者であるモラン大佐(身を崩した軍人で、モリアーティ教授の協力者)もやっていた。そしてベイカー街のホームズ(人形)を狙撃する。
その瞬間、ホームズが飛びかかり。レストレード警部率いる警官隊が飛び込んできた!
…ホームズ物語の警部といえばレストレード警部なんだけど、改めて読んでみると出番はせいぜい三作品くらい?そして私立探偵で調査方法も変わっているホームズに対して結構態度が悪い。しかしホームズのお陰で自分の手柄になった事件も多いし、三年振りにホームズが生きていたと知ったので今回は大歓迎で再会を喜んでいました。
さらにホームズから「このモラン大佐はロナルド・アデア伯爵を射殺した犯人だから、君に引き渡す」と手柄をくれたので、ますます歓迎。
今まではホームズに態度が悪かったレストレード警部だけど、今後はもう少し有効的になるのかな?
こうしてホームズは懐かしのベイカー街に戻ったのだった。
『ノーウッドの建築士』
ワトスンは診療所を閉じてベイカー街に戻り、ホームズとの共同生活を復帰させた。
…ワトスン医者辞めて、ホームズの探偵手伝いと伝記作家を本業(職業ではないけど)にしたってこと?まあ妻に先立たれ(書いていないけど、離婚だったら寂しいので死別ってことで)独り身だしまとまったお金はあるようだけど。
ホームズは「モリアーティ教授が死んでからロンドンは退屈だなー」なんて言っている。そこへマクファーレンという男が「私に殺人容疑が掛かって今にも逮捕されそうです!どうか無実を証明してください!」と駆け込んでくる。「逮捕?それはおもしろそう…、いや、由々しき事態ですね」ということで、同情よりも満足の顔でホームズが話を聞く。
その途中でどかどかとレストレイド警部が「マクファーレン!逮捕だ〜!」と入ってくる。ホームズは「一緒に話を聞く時間くらいくれよ」というと、レストレイドも今までのホームズの協力に敬意を評して許可してくれた。
レストレイド警部って今まではホームズの推理だけを当てにしていたというかアドバイスは理解できないように思うけど、ホームズが帰還してからはやっぱり嬉しいのかホームズへの敬意が見えているような気がする。ホームズをややこしいヤツと思ってたりレストレイド自身に想像力がないのは相変わらずだけど・笑
ということで、マクファーレンの話。
昨日突然、両親の昔の知り合いだという建築業者ジョナス・オールデイカーが彼の建築事務所にやってきて「自分には子供がいないから、昔の友人の息子であるあなたに全財産を譲りたい。今すぐ書類を作って、私の屋敷に持ってきてほしい。ただしこのことは誰にも内緒にしてほしい」と言ってきた。
マクファーレンは正式な手続きのためオールデイカーの屋敷に行く。手続きをして屋敷を出た。そして今朝、新聞に「オールデイカーの屋敷が火事になり焼死体が見つかった。放火と見られ、昨日訪ねてきたマクファーレンという建築士を指名手配している」との記事が出ているではないか!
マクファーレンはレストレイドに連行されるが、ホームズはマクファーレンの依頼を受けることにする。
多少困難だったが結局マクファーレンの無罪、彼を罠にはめようとした人物の企みは暴かれました。
そして割と感心したのがレストレイド警部のホームズへの態度。今までは「犯人さえ捕まれば途中の推理はどうでもいい。ホームズさんは名探偵だけど変なやつ」って態度をだったと思うんだけど、今回は素直に「無罪の若者を救ってくださり(このままだったら殺人で死刑)、私の名誉も守ってくださった。どうやって真相に辿り着いたのですか?」と、素直にホームズの話は聞くし、やっぱりマクファーレン青年を無実の罪に処さなかったことを本当に安堵している。捜査期間として当たり前なんだけど、割と偉そうなレストレイドが素直だったのがなんか良かったな。
『踊る人形』
暗号解読として有名な短編。ラインのスタンプにも「踊る人形」があるくらい有名・
ノーフォークからヒルトン・キュービットという旧家の男性がホームズに相談に来た。
キュービット氏は去年アメリカ人のエルシーと結婚した。二人は仲睦まじいが、エルシーからは「決して私の過去は尋ねないでください」と強く強く願われていた。
そして数週間前届いた手紙に奇妙な絵文字が書かれていた。棒人間が手を上げたり足を上げ旗を持ったりしている「踊る人形」だ。子供の落書きじゃないか?と思ったんだけど、それを見たエルシーがとてもとても怯える。
さらにはその踊る人形が屋敷の周りに落書きされるようになる。
ホームズは人形の一体一体がアルファベットを表していると解読した。アルファベットで一番使うのが「E」だから、一番たくさん出てくるバンザイしている人形が「E」って感じで解いていきます。
アルファベット26文字だからできたのか、日本語50文字だったらどうなっただろう。一番使う文字って「は」かなあ??でも日本語だと全部がひらがなになってると判読しづらいよなあ…などと考えた・笑
しかし結末はちょっとお気の毒…。これがアガサ・クリスティの頃になると平和に終わったんじゃないかと思うんだけど、コナン・ドイルの頃は推理が大事で関係者の結果が良くないこともあるよなあ。
『孤独な自転車乗り』
ホームズは忙しい。しかし助けを求めに来たヴァイオレット・スミス嬢の話は彼の興味を引いた。
スミス嬢と母は貧しく暮らしていた。ある日、ずっと消息不明だった叔父の知り合いという二人の男性、紳士のカラザース氏と無礼で横暴なウッドリから連絡を受ける。なんでも「叔父さんはアメリカで貧乏ぐらしでしたが亡くなる前にあなた達のことを気にしていました。不十分でしょうが私たちはあなた方をわずかでも援助したい」という申し出だ。
スミス嬢は破格の給金で、カラザース氏の子どもたちへの住み込み音楽教師となった。スミス嬢は毎週末はロンドンに帰り母と過ごしている。カラザース氏の屋敷と駅の途中には寂しい荒れ地があり、スミス嬢はいつも一人で自転車を漕いでいる。だがある頃から、彼女の後ろに後ろから黒ずくめの男が自転車でつけてくるのに気づいた。
自分に危害は加えなさそう、しかし顔は決して見せない。屋敷から駅、駅から屋敷、必ず現れる男にスミス嬢は不安を覚え、ホームズに助けを求めたのだ。
ホームズとワトスンは次の週末に様子を見に行くが、スミス嬢はカラザース氏から駅への道中で誘拐されてしまったのだ!
『プライアリ・スクール』
ホームズはますます忙しい。しかし「これ以上重要な事件はありますまい。すぐに私と来てください」と駆け込んでくると同時にぶっ倒れた男性の話には興味をひかれた。
男性は、北イングランドの名門寄宿舎学校プライアリ・スクールの校長ソーニークロフト・ハクスタブル博士。3日前に、彼の学校の寄宿舎から、政界の頂点ともいう名門ホールダネス公爵の一人息子ソルタイア少年が消えてしまった。一緒にドイツ教師ハイデッガーと彼の自転車もなくなっていたことから誘拐の可能性が考えられる。名門の性質からホールダネス公爵が「事件は内々で!絶対に外に知られてはならない!」と言ったために極秘で捜査が進められたがまったく進展がなく、いても経ってもいられなくなった校長がホームズに助けを求めてきたのだ。
今回の解決では珍しく依頼者ホールダネス公爵に正当だけど高額報酬を要求する。(クリ前すけど正当報酬です!)私としてはホームズは死んでしまった人への保障にも回したと思いたいなあ。
『ブラック・ピーター』
前の話の高額報酬は正当とはいえやっぱり読者から反応が大きかったのか、冒頭で「ホームズがあのような要求をしたのは例外」って断りを入れています・笑
引退したピーター・ケアリー船長は大変乱暴で傍若無人で「ブラック・ピーター」と呼ばれて恐れられ嫌われ避けられていた。そんな彼が、実室代わりの小屋の壁に銛で一突きにされて殺された。
捜査担当のホプキンス警部は30歳くらいで、素直にホームズに捜査方法を教えてもらうことを学びとし、ホームズも期待をかけていた。
そのホームズの実験方法は「漁師の銛打ちの格好をして、肉屋の奥に吊るされた豚肉をぶっ刺す実験」でした。面白い人だ・笑
事件は、一度はホプキンスが誤認逮捕してしまい、ホームズが正しい証拠と犯人を示すところで解決します。
ホームズと若い警察官の関係が面白かった。
『恐喝王ミルヴァートン』
ホームズが「ロンドン随一の悪党」と言う恐喝者ミルヴァートン。ホームズは結婚を控えた令嬢から「若い頃に別の男性に書いた手紙のことで恐喝されている。しかし提示された金額はとてもじゃないけれども払えない。交渉をお願いしたい」と依頼される。ホームズの部屋に訪れたミルヴァートンは用意周到でホームズすら何もできずに返すしかなかった。
そこでホームズは非合法な手段、ミルバートンの家に入って証拠を盗み出すことに。だって彼は警察じゃなくて探偵だから、事件の選り好みができるんだよね。
そこでワトスンも「君が行くなら私も行く!」つまり刑務所に一緒に入れられる覚悟を見せる。
こうしてミルバートン屋敷に押し入った二人は思いもかけないものを…。
ホームズが屋敷を探るのに、配管工に返送して屋敷のメイドと「婚約」するんだけど、ドラマグラナダ版ではその後そのメイドが「自分が会っていたのは紳士だった」とショックを受ける場面があります。ちょっとお気の毒だもんね。
『六つのナポレオン』
ナポレオンの彫像が盗まれ割られる事件が連続している。レストレイドも困惑気味。(どうやらレストレイド警部はご挨拶兼雑談にベイカー街を訪れるほど個人的にも親しくなりつつある?)最初はワトスンが「戦争後遺症からナポレオンを憎むようになり…」とか言うんだけど、計画的に盗んだりしていることを考えるとホームズの範囲だ。
やがて殺人まで発生し…。
レストレイドは以前よりホームズと親しくはなってるけど、捜査は相変わらず見当違い(^_^;) 世間では優秀な警部扱いなんだけど、ホームズが「死んでいた」期間はどんな捜査してたのよ。彼自身が「冤罪はダメ!」という意思がある(当たり前なんだけど)からまあその時期にはホームズがいないと困る事件は起きなかったってことで…。
『三人の学生』
ホームズは個人的研究のため、ワトソンと有名な大学に滞在していた。そこへ講師のソームズが助けを求めてきた。
明日は大学の奨学金試験が行われる。試験委員であるソームズは部屋で試験問題を確認していたが、少しの間部屋の鍵を締めて席を外した。戻ってみると部屋に鍵がつけっぱなしではないか。もう一つの鍵を持っている用務員のバニスターがつけっぱなしにしてしまったらしい。そして部屋の中の試験問題用紙は覗かれた形跡があった。明日試験を受ける学生の誰かが書き写していったのだ!
ホームズは、ソームズ(名前がややこしいな(^_^;)から、カンニング犯人の可能性があるのは3人の学生だと聞く。
「悪い偶然が重なり、魔が差した」という事件で、最後は誠実さが人を立ち直らせる。ホームズも「一度どん底に落ちて、自ら気が付いた人物が、この先どんな人物になるのか」というような前向きな言葉を掛けます。
『金縁の鼻眼鏡』
ホームズの推理の弟子のようになっているロンドン警視庁のホプキンス警部がホームズに殺人事件の助力を願いに来た。
コーラム教授は車椅子生活。著作をまとめたりする秘書のウィロビー・スミス青年を雇っている。今朝、メイドが叫び声と物音を聞いて書斎に駆けつけてみると、スミス青年が首をナイフで刺されて倒れていた。最後の言葉は「きょうじゅ、あのおんなです」、手には犯人のものと思われる金縁の鼻眼鏡。
これは犯人にもかなり言い分がある事件。多くの人々を裏切った者が気楽な裕福生活を送り、裏切られた者たちは辛酸を極める。
『スリー・クォーターの失踪』
ある朝シャーロック・ホームズは「ゴドフリー・ストーントンが行方不明になってしまって、明日の試合のスリークォーターがいなくなった」という電報が届いた。続いて発信者シビル・オーバートンがやってきて「明日はオックスフォード大学との大事な定期戦」
スポーツには無頓着なホームズは「誰ですか?」状態。
現在の日本で言えば「大谷翔平が行方不明です!明日は先発ピッチャーで先頭打者なのに!」と言われて「おおたにって誰?やきゅうってどうやるの?」っていってるようなものか・笑
オーバートンはケンブリッジ大学ラグビー部キャプテンで、行方不明のストーントンは名スリークウォーター。昨日の夜、ストーントンが泊まっていたホテルに男が訪ねてきて何かを告げたらしい。そして二人で一緒に急いで出ていってしまった。それっきり戻らないし連絡も取れない。
ホームズはストーントンのホテルの部屋に残っていた電報の一部から、医学界で名声を持つレズリー・アームストロング博士を訪ねる。
しかしこのアームストロング博士、ホームズの私立探偵という職業を怪しみ否定し、「ストーントンは良い青年で良い友達だ。だがあなたのような人に個人的な事情を話す必要はない」と断固拒否。ホームズはアームストロング博士がストーントンと会っているのではないかと考えて馬車の後をつけようとするけれども見抜かれてしまうというなかなかの凄腕っぷり。ホームズは「手強い人だ。犯罪界に入ればモリアーティ教授くらいになれそうなのに」などと認める。
結局ちょっと哀しい出来事が明らかになり、アームストロング博士もホームズがゴシップを暴くような人じゃないって分かってお互いを認め合います。ちょっと哀しいこともあったけど。
『アビイ農場』
ワトスンは早朝ホームズに起こされた。スタンリー・ホプキンス警部からある強盗殺人に関する電報が届いたらしい。早速二人はケント州チズルハーストのアビー農場に行くことにする。
屋敷の主人は大富豪のユースタス・ブラッケンストール卿。普段はまあ普通の人だけど酒が入ると手がつけられなくなる人柄だった。
妻のメアリー・ブラッケンストール卿夫人は、オーストラリアの自由な風習で育っていた。
メアリーの証言は「昨日の夜、三人組が食堂の窓から入ってきた。自分はすぐに縛られた。物音を聞いた夫が食堂に入ってきたが、強盗は夫を殴り殺した。自分は気を失ってしまった」という。
三人組は有名な強盗親子と特徴が一致したのですぐに指名手配される。ホームズは「こんな単純な事件で呼ばれたのかよー」とちょっと不満顔。しかし食堂の痕跡を調べながら事件には別の事情があると思われ…。
人情解決。
『第二のしみ』
ホームズの伝記作家であるワトスンだったが、前作『アビー農場』で連載(連載してたのか!)を終わるつもりだった。その墓ホームズが引退して田舎に引っ越し養蜂と研究に没頭し、
しかし「重ぢな国家機密を解決したこの事件だけは書かせてくれる約束だ!」と言って発表したということ。
ホームズ引退してベイカー街からも引っ越したのか。ワトスンはロンドンで一人暮らし??一緒に田舎に引っ越ししたのか??
ということで過去の事件。
年代も機密にしておくある日、イギリス首相ベリンジャー氏と、ヨーロッパ担当相のホープ氏が訪ねてきた。流出したらヨーロッパ中を巻き込む戦争になるほど重要な書類が紛失したので、極秘に協力してほしいというのだ。
この書類、ホープ外相が「こんな大事な書類を役所に置きっぱなしにはできません。自宅の書類箱で保管していました」というんだけど、現代感覚からすると「国家の外相のオフィスが信用できないってどういうこと??」と考えてしまうんだが、この時代の上流階級政治家の名誉と上流意識のほうが安心できたってことですね。
しかしその書類が、夜から、朝までのあいだに消えた。
家人は信用できるものばかりだというが…。
これも人情解決。首相はさすがに疑っていたけど「まあ終わり良ければ全て良し」ってことで・笑
グラナダ版ドラマではジェレミー・ブレッドが最後に「うまくいった!」みたいに喜んでいたのが可愛かったです。
Posted by ブクログ
一つ前に読んでいたものに引っ張られて、のんびり買い集めているホームズの短編集を選択。シリーズは有名どころしか読んだ記憶がなかったので(不確かだが)、ほぼほぼ初見の心持ちで読み進めた。
滝からの復活から幕開けとなる13の短編は、殺人事件だけではない、バラエティに富んだ背景と人間模様とを描き出している。そんな多種多様な事件や舞台よりも印象に残るのは、ホームズとワトスンの関係性の深さ。優秀だけど危なっかしいホームズは、偏屈で孤高の存在のように見せかけながら全幅の信頼をワトスンに寄せている。ワトスンはワトスンでホームズへの好意を隠す気すらない。なんだこれ相思相愛じゃないか。そんな2人の関係性が、物語に小気味よいテンポを与えている。この短編集は特にそこが浮かび上がっている気がしている、個人的な感想だけれども。
あーーーー………なんというか、気持ち良いな、この2人の事件簿は。長い歴史の中で多くの人に愛されてきたの、凄くよくわかる。前からちゃんと読んでおけばよかったなあ、と今更ながら反省しているのだった。
Posted by ブクログ
「空き家の冒険」は、ちゃんと読んだの初めてかもしれない。よかったな、ホームズ、復活して。しかも10年も待たずに、「最後の事件」を読み終えた10分後に読める幸せ。
「踊る人形」はこの巻なのね。これは子どものころ読んですごく好きだった。でも、じつはけっこう悲惨な話なんだよね。子どものときって、自分がおもしろいと思ったところだけ吸収して、あとは都合よく忘れちゃうんだ。わたしだけ?
「6つのナポレオン像」も、発想からしておもしろい。そうかと思うと最後の「第二のしみ」では、いきなり「現在は引退して研究と養蜂にいそしむ日々」なんて出てきたりして、なんというか、いったい時系列的にどうなっているんだろうという好奇心をかき立て、シャーロキアンの誕生をうながすような、書き方をしているのがおもしろいな。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。