駒月雅子のレビュー一覧

  • バスカヴィル家の犬

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    ホームズ長編の最高傑作では?
    探偵小説という枠組みに収まらず。冒険小説、アクションあり、身の毛もよだつ怪奇、ホラーあり。小説という娯楽の醍醐味を味わう。
    翻訳の読み易さ故、舞台ダートムアがまた魅力的。荒涼とした大地、不吉な岩肌、閉じた空気感、悪魔の存在。情景がはっきり目に浮かぶ。
    ワトソン医師の探偵活動、主役は私だと言わんばかりの大冒険に心躍る。だが、ホームズが登場した時の安心感といったらもう。ワトソンには申し訳ないが役者が違うのである。
    探偵と助手。ホームズ以降、様々な形でミステリ作家により描かれ続けているが、ワトソンのような、悪に屈しない正義感をもった王道な助手に、出会いたくなってしまった。立ち返ってこの関係性に戻るのもありかもしれない。

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    2018年06月01日
  • ザ・リッパー 切り裂きジャックの秘密(上)

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    個人的には結構好き。
    19世紀にタイムスリップするとか、切りさきジャックとかわくわくする題材ばっか。

    たとえ19世紀に飛ばされたとしても、自分は21世紀の人間だから有利だ、とか考えたのは同感。
    実際には技術とか資材とかないと大して変わらない気がする。
    違うのは、科学に対する少しばかりの知識ぐらいかな?

    普段、江戸時代に行って新撰組に会いたい、とか、明治・大正時代のレトロチックな雰囲気を体験したい、とか思ってても、実際には現代よりも大変みたいな感じかな?
    洋服一つ着るのにもあんなに苦労するとか、現代だったらありえない。
    やっぱり理想と現実は違うわ。

    ケイティが割とすぐに順応しちゃうとか、タイムスリップした先の19世紀に自分の知り合いのそっくりさんがいるとか、多少ご都合主義的な部分はあるけど、愛の力だの気合いだので何とかなるみたいなヤツじゃない。
    描写とか本当に自分が19世紀にいると錯覚するくらいの細かさだし、(小説の話で何言ってんだよ、という意見は置いといて)結構リアル。
    頭の中で登場人物の行動を把握しやすかった。

    ただ、ロンドン・ストーンに触れた時に、偶然切り裂きジャックに殺された先祖の事を考えたせいで、19世紀に飛ばされるのは可哀そうかも...。

    切り裂きジャックの正体は誰なのか?
    ケイティの先祖は事理割きジャックの魔の手から逃れられるのか?
    下巻を読むのが楽しみです!!

    後、個人的には「商魂たくましいアメリカの資本家」の具体例に、ドナルド・トランプって書いてあるのが笑った。

    長文駄文失礼しました。

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    2016年03月16日
  • バスカヴィル家の犬

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    恐怖で支配された愛は本物の愛でないと思うんですが、どうですかね?
    それで愛される者が幸せなら本物の愛なんですかね。
    愛する者の愛が演技であったとしても、一生騙し続けられるなら、それで良いのでしょうか。

    さて、ホームズ3作目。
    だいぶ読み方がわかってきて読みやすくなってらきた。
    銀色の月を背にして岩山の頂上にたたずむ人影は誰か気付いたぜ。(自慢)

    読み方がわかってきた分、とびきりの謎と冒険が用意されていた。
    『一気読み必至』の宣伝文句は本当だな。

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    2014年06月30日
  • 四つの署名

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    ネタバレ

    今回も面白かった。
    ホームズでも毎回毎回すらすらと事件を解決できるわけではないんだなぁ。
    でも、さすがのホームズでした。
    最後の犯人を追いかけるシーンは手に汗握る感じでいいですね。

    そしてワトソンとメアリーの出会いも注目するところですよね。
    あ こんなすぐ結婚するんだ…とちょっとびっくりしたのと、最後ホームズが寂しそうだったのが印象深いです。
    相棒が突然結婚宣言して出てっちゃうと思うとまぁ切ないですよね…。
    主治医が側にいてくれないと薬物に溺れすぎないかが心配…

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    2013年09月21日
  • 四つの署名

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    ネタバレ

    ワトスンとの2つ目の事件。
    ショルトー少佐の息子殺人事件。残された四つの署名。叛乱が起きたインドでの宝をめぐる裏切り。
    ワトスンとメアリー・モースタン嬢との結婚。

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    2013年08月28日
  • シャーロック・ホームズの回想

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    ネタバレ

    今回はホームズの兄のマイクロフトや宿敵モリアーティ教授が出てくる短編集です。

    宿敵とはいうもののモリアーティ教授って『最後の事件』しか登場しないんですかね?
    まだ3冊しかホームズもの読んでないから今後はわからないけど…
    それに教授の存在感はそこまでないなぁという印象。
    凄い凄いと言いながらも具体例があまり出てこないからなんだろうなぁ。
    でもやっぱ『最後の事件』は好きだ。
    映画のシャドウゲームの元になった話がこれですよね。
    というか2人の逃避行が本当に新婚旅行みたいだな…と思ってしまった。
    あの映画観た後だとどうしても浮かんできてしまう。
    ていうか蜜月時代って男同士で使うのってあんまなくないですか?え?そうでもないのか?
    でも最後はやっぱ切ない…。
    この後はわかってるんだけど、置き手紙とかホームズやワトソンの気持ちを考えるとやっぱ悲しい。

    他のも全体的に読みやすいし謎も面白いし、2人が仲良いなぁってのもわかって良かったです。
    『ライゲイトの大地主』の調子悪いホームズと、心配するワトソンとか面白かった。

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    2013年07月27日
  • シャーロック・ホームズの回想

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    第二短編集で、兄マイクロフトやモリアーティ教授が登場する話も収録。
    人間味溢れる名コンビの活躍がたっぷり。駆け落ちもあるよ!

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    2013年04月29日
  • シャーロック・ホームズの回想

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    シャーロック・ホームズの短編集第二作目。

    冷静沈着・頭脳明晰で機械人間のごときホームズ。
    そんな彼のイメージを一変させるような人間味あふれる一面を描き出した作品が多く収録されています。

    本当は歴史小説家を目指していた作者ドイルと、世間を魅了し、すでにイギリスで市民権をえてしまった主人公シャーロック・ホームズ。
    苦悩しながらもホームズの活躍を書かざるを得なかったドイルの心が垣間見える作品集でした。

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    2011年07月16日
  • 涙から生まれた恋

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    これのコミックス版が、ハーレクインにはまったきっかけの一つ。
    思い入れがある作品です。
    現実世界だったら絶対にあり得ない展開の連続ですが(笑)、
    ヒロインが素敵なヒーローに出会えてよかったです。

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    2011年05月05日
  • シャーロック・ホームズの回想

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    ネタバレ

    『シルヴァー・ブレイズ』

    『ボール箱』

    『黄色い顔』

    『株式仲買店員』

    『グロリア・スコット号』

    『マスグレイヴ家の儀式書』

    『ライゲイトの大地主』

    『背中の曲がった男』

    『入院患者』

    『ギリシャ語通訳』

    『海軍条約文書』

    『最後の事件』

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    2011年01月01日
  • 置き去りの恋

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    Harlequinの男性はムッとするほど傲慢な男性が多いけど(ほとんど?) 
    今のところ、この作品のセサルが傲慢で嫌な男 NO.1です(笑)
    カワイイところがあるのも認めますが、やっぱ許せないタイプ。

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    2010年11月01日
  • 恋のルールを忘れたら

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     ニューヨークを舞台に、カントリー・ガール、トルーディとシティ・ボーイ、リンクの恋のゲームが・・・。
     それにしてもリンクのフルネーム、リンカーン・カーライル・フォークナー四世は凄すぎるっ!

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    2009年10月11日
  • バスカヴィル家の犬

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    シャーロック・ホームズシリーズの長編は私は初めて。かの有名なバスカヴィル家の犬。私は大逆転裁判というゲームで先に存在を知った。短編は創元文庫で読んでいたけど、角川文庫版の訳の方がわかりやすい気がする。今後はこちらのシリーズで読み進めよう。

    ダートムアに現れるという魔犬の言い伝えをめぐり繰り広げられるストーリーは、最初と最後以外はワトスン先生を軸に展開される。短編ではあくまで友人かつ助手だったが、今作はホームズの弟子のよう。二人の観察眼と推理力によって物語の秘密が徐々に明らかになるのはミステリ好きにはたまらない。

    時には日記、時にはホームズへの報告書として文章が綴られ、展開に飽きずに読み進められた。読書家の教養としても読めてよかった。

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    2026年09月19日
  • 緋色の研究

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    シャーロックホームズシリーズ、第一作目。
    ワトスンが読者に語りかけるスタイル。
    ワトスンが戦争帰りの医者で、ホームズが化学者だったなんて知らなかった。
    そして想像以上に、ホームズは自信家でやんちゃ。

    本格推理の「型」となった作品だけあります。

    空き家で起こった殺人事件。
    二人の警部にまぎれ、推理するホームズ。
    第一部は推理から容疑者逮捕まで。ただ、ここまではそんなに面白いと思えなかった。

    第二部のほうが面白かった。
    時も場所も変わり、モルモン教の人々に助けられた男と小さな娘の話。臨場感がすごい。

    途中、なんだか根拠がわからんぞと思ってたけど、最後まで読んで納得。

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    2026年08月21日
  • 恐怖の谷

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    謎めいた暗号文
    古くからある洋館
    密室での惨殺事件
    物語の前半は探偵ホームズのミステリーに相応しい設定で、見事に謎を解き明かす。

    ところが後半、ガラリと違う雰囲気の物語が始まる。

    前半の事件のアメリカの炭鉱町で、20年前に起こったある出来事が語られていく。
    そこにはホームズとワトソンは登場しないが、前半の事件のいきさつが明らかになる。
    タイトル「恐怖の谷」はそこにあった。

    18〜19世紀の産業革命がもたらしたのは、過酷な労働、貧富の格差で、ゆえに労働者の団結、社会主義の台頭が始まる。
    20世紀初頭、世界大戦と大恐慌で急激に増加した労働者集団の中には、物語にあるように「なんだかわからない恐ろしい集団」と感じられるものもあったかもしれない。

    物語の本筋ではないが、執筆当時の世相を垣間見ることもできた。

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    2026年06月29日
  • 恐怖の谷

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    2部構成になっており、前半は跳ね上げ橋が上げられた館での殺人事件、後半はアメリカ炭鉱街での自由民団というギャング組織の話。

    1部は書籍暗号からはじまり、男がショットガンで顔の識別ができない状態で死体となって見つかる。

    2部ではアメリカの炭鉱町でのギャングによる恐怖の支配が語られる。そこにやってきた気骨のある若者が組織の中で頭角を現していく。

    1部はよくあるホームズのミステリーだが、完全に独立した2部は当時のアメリカの炭鉱の様子が描かれているのが興味深く読めた。

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    2026年06月18日
  • モリアーティ

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    ネタバレ

    ■極めて面白い
    『カササギ殺人事件』→『メインテーマは殺人』→『絹の家』と読んでのアンソニー・ホロヴィッツ4作目だが、やはり極めて面白い。
    文章の読みやすさ、情報量で圧迫されすぎない程度の謎の量、作品の構成。面白すぎる。

    ■モリアーティ
    ①あらすじを読んだ段階では、「な~んだ今作はホームズとワトスンが登場しないのか」と思う。
    ②しかしすぐ、「ジョーンズ警部の正体が、実はホームズなんだ!やっぱりホームズが主役だ!」と思う。
    ③しかし読み進めると「あれ?ただのホームズマニアか?ホームズが奥さんや娘まで用意するとは思えないし・・・」と思い始め、それでも「まだ最後には『実はホームズでした』があるでしょ」と期待する。
    ④そして、そのジョーンズ警部が撃ち殺され、「は?」となり、相棒チェイスの方が実はモリアーティだった、ということが明かされ、衝撃を受ける。

    この運びが見事で、まんまと騙され、それ故に非常に楽しめた。
    「シャーロック・ホームズ」自体をミスリードの要素として使うのはすげえな、と思ったし、見事にやられた。

    ■ホームズ
    しかしそうは言っても、やっぱり主役はホームズとワトスンで、二人の冒険が読みたかったな、という気持ちがある。
    ライヘンバッハの滝から5日後が舞台で、その間ホームズは姿を消していたわけだが、実は裏ではこういう動きもしていたんだよ、という作品であることを願っていた自分がいる。

    ■作品
    コナン・ドイル財団から正式に続編として許可された作品、という理解だが、そうなると、「モリアーティも実は生きていたんだよ」が公式設定になる、ということで良いのだろうか。
    そうなると、今後出版されるホームズ作品は、「まだモリアーティとの決着はついていない」というものもあり得るのかな?と思ったり。
    それこそ、アンソニー・ホロヴィッツに「ホームズvsモリアーティ」を描いてほしいな、と思った。

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    2026年05月03日
  • 四つの署名

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    ホームズとワトソンの分岐点ともなる事件が収められた長編。変装の才能、感情より理性を重んじる発言や、人の善と悪、明と暗が対比される描写などなど盛りだくさんで、大好きな一冊。

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    2026年05月02日
  • 緋色の研究

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    特別展「百万石!加賀前田家」に、コナン・ドイルの書簡があった。
    「ホームズシリーズは書き飽きて、フォアグラを食べ過ぎた時のようだ」と。
    ドイル先生、仕方ないですよ。
    こんなに面白い小説を世間が放っておくわけがない笑

    シャーロック・ホームズとワトスン博士の出会いには、1861年ヴィクトリア朝のロンドンという背景も影響を与えていたことが興味深い。

    第2部は別の小説が始まった?!と思うほど、状況が変わったけど、訳のテンポが良く没頭して読めた。

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    2026年05月02日
  • モリアーティ

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    面白い!文章や世界観が、まるでコナン・ドイルが書いたのではないかと思えるくらいオリジナルのシャーロック・ホームズの世界観と違和感なくストーリーに引き込まれた。
    ホームズシリーズでお馴染みのスコットランドヤードの警部たちが出てくるのも嬉しい。
    アンソニーホロヴィッツのホームズシリーズはこれが2冊目らしいので、1冊目もぜひ読みたい。

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    2026年04月29日