越谷オサムのレビュー一覧

  • ボーナス・トラック

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    自然と引き込まれた。幽霊を含む三人の軽快さが楽しい。ハンバーガー屋さんで働く人たちの様子に、共通点があるようでやっていたバイトのことを思い出した。

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    2018年10月17日
  • 金曜のバカ

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    I miss you.
    中学生の時に習った英語です。越谷さんの「陽だまりの彼女」はまさにこの「miss」が素晴らしい作品でした。
    「金曜のバカ」にももちろんこのmissを求めての読書です。表題作はオタクの雰囲気が強すぎてちょっとしんどかったですが、「星とミルクティー」はmissな様子がうまく表現できて居ると思う感じました。ただ、陽だまりの彼女には届かない気がします。越谷さんもう少し読んでみたいです。

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    2018年10月17日
  • この部屋で君と(新潮文庫nex)

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    飛鳥井千砂の「隣の空も青い」が好きかな。
    坂本司の「女子的生活」もおもしろかった。
    浅井リョウの「それでは二人組を作ってください」は人間のあざとい部分が見えて、らしい。

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    2018年08月12日
  • 房総グランオテル

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    いい宿!料理も美味しくて水回りもきれい。宿の娘がいいキャラしてる。美人の従妹の性格がアレなとこもいいバランス。物騒な展開にも明るい家族のおかげで笑える結末に。

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    2018年08月04日
  • 房総グランオテル

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    主人公夏海のキャラは良くて、話もまとまっていたが、とにかく佐藤が性格悪くて読んでいて気分が悪い。
    いくら事情があったといえ、溺れて迷惑かけたりしながら偉そうな態度を取っていて不快だった。

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    2018年07月27日
  • くるくるコンパス

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    東京の中学生が繰り広げる京都修学旅行の冒険譚。
    中学生男子ならではの心情がとても上手く描かれている楽しい作品でした。

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    2017年06月11日
  • 金曜のバカ

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    初めての作家さん、越谷オサム。
    表紙のイラストが日常の人ので気になって手に取る。
    越谷市育ちなのか。

    文体がおもしろい。
    出てくる登場人物は高校生や学生が多くて、思春期っぽい感じを味わえたり、青春だなーと微笑ましくなった。
    読後なんだかほっこりしてポジティブになれた短編集だった。

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    2017年05月14日
  • 明日町こんぺいとう商店街3 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    【収録作品】一軒目 大島真寿美「カフェ スルス~一年後~」/二軒目 越谷オサム「ブティックかずさ」/三軒目 青谷真未「エステ・イン・アズサ」/四軒目 秋山浩司「明日の湯」/五軒目 島本理生「ドイツ料理屋『アイスバイン』」/六軒目 加藤千恵「多肉植物専門店『グリーンライフrei』」/七軒目 彩瀬まる「赤城ミート」

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    2017年04月06日
  • くるくるコンパス

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    なんとなく「青春もの」が読みたくなって。修学旅行を抜け出した中学生三人組、軽い「冒険譚」になるのかと思ったら、思いがけずちょっとハードな展開でびっくり。最後はきちんと気持ちよく(ちょっとしんみり)終わって、よい読後感が残った。

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    2017年03月18日
  • いとみち 三の糸(新潮文庫)

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    いとみちシリーズの完結編。
    この巻で一気にお話が進んだので、このシリーズの中で、一番ワクワクした。

    だけど、ラノベ風の小説によくありがちな、夢物語風がどうもいただけない。まずは受験。理系の受験は夏休み後半からの勉強で、つきだけでなんとかなるような甘い世界ではない。私が受験を終えた時、同級生の結果は、順当だった。一生懸命勉強していた子はやっぱり難関校に受かり、ふりだけで必死感がなかった子は、すごく悪い大学に入学していった。

    同じく楽器もしかり。練習なくして、ある日急に才能が降ってくるような世界ではない。祖母のハツエの演奏が素晴らしいのもアル中気味の旦那と広大な農園を抱えて苦労してきたからこそ

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    2017年02月18日
  • いとみち(新潮文庫)

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    いとみちシリーズの完結編である三の糸まで読んだ後で感想を書くのだけれど、一巻だけの時点では、あまり面白くなかった。

    半歩しか前進していないようなスローすぎる展開にちょっと退屈してしまう。越谷さんは2冊目なのだけれど、ラノベ派ではない私にはギリギリ読める範囲。だけど、このいとみちは、メイドカフェで津軽弁、三味線の天才的な腕前と少しわざとらしすぎて、好き嫌い分かれるかと思います。

    そして、なんといっても、不自然すぎるほどのきつい方言。もしかしてと見たら、やっぱり作者さん東京出身なんですね。東京出身の方は、たまに方言に憧れが強すぎる方がいますものね。

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    2017年02月18日
  • いとみち 三の糸(新潮文庫)

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    濃い津軽弁と小柄な体がトレードマークのドジっ娘メイド・相馬いとの青春物語完結編。
    奥手と引っ込み思案を直すため、メイド喫茶で働くこと早二年。彼女もいよいよ受験という試練に立ち向かう。都市工学を学ぶという彼女らしい夢や、また鯉太郎との恋の行方も何とも微笑ましい。絶対的に応援したくなる女の子の旅立ちは、やっぱり応援したくなる。

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    2017年02月06日
  • 明日町こんぺいとう商店街3 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    このアンソロジーも3シリーズめなんですね、早いなー。
    大島真寿美さんのカフェスルス、久しぶりに読めて嬉しかった。
    さすがと思ったのは島本理生さん。さすがすぎる、1人だけ空気が違ったし、このアンソロジーに不揃いというかミスマッチ感もあるんだけどスパイスにも取れて、脱帽。不穏感がハンパないのに甘美だから好き。
    それと加藤千恵さんの話も可愛かった。男なんて恋なんてロクなもんじゃないと息巻く10歳の女の子が多肉植物専門店を営む叔母に、すごくいい人もいると言われてから少しだけ世界が変わったそのときが好き。
    あとは彩瀬まるさんも楽しみにしてたのですがちょっとイマイチかなー。主人公が同世代ってあって婚活感は

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    2017年01月25日
  • いとみち 三の糸(新潮文庫)

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    津軽三味線メイド物語、三部作の三作目。
    展開こそありきたりだが、題材の組み合わせはそれなりに立っていたし、ガッツリ盛り込まれた津軽弁は斬新な印象のまま最後までいけた。
    ただ、さすがに主人公のキャラクターが極端に上下しすぎなのは気になった。成長ストーリーだからある程度仕方ないが、その振り幅が小さかった初作が、どうしても一番よくみえてしまう。
    それにしても、この人の本はなんとなくつい手にとってしまう。
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    2016年11月07日
  • 明日町こんぺいとう商店街3 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    彩瀬さん目当てで購入。
    うーん、肉のせいかちょっとグロくて微妙だったなぁ。
    他の作家さんはほんわかしていて、よかった。
    あ、島田さんは綺麗で透明な感じで、とてもよかった。でも他の作品とは趣きが異なり、ちょっと浮いてたような??

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    2016年09月28日
  • いとみち 二の糸(新潮文庫)

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    相馬いとちゃん物語の続きです。彼女のアルバイト先のメイドカフェは存続の危機を乗り越え繁盛していますが、人間関係に微妙な変化が…表紙のイラストにもある学生服の君も登場して更に彼女の心にも今までにない変化が表れます。バイト先の仲間、学校の友だちとの交流、親友との些細なケンカ、様々な局面を経て、津軽弁の抜けないメイドカフェでの挨拶は変わらずとも、自信を持って自己主張する場面も出てきます。そして、頼っていた先輩メイドがプロの漫画家目指して東京へ行くことになり、この先の活躍が期待されるといったところで今回は終わります。
    この先輩の東京での暮らしの様子がちょっと最後にあるので気になる方には嬉しいオマケです

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    2016年08月04日
  • 街角で謎が待っている がまくら市事件

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    不可能犯罪が多いという、がまくら市を舞台にした、複数作家によるアンソロジー小説。
    シリーズは2作目で、1作目に出てきた人物との共演した作品もある。
    今作はただ不思議なトリックだけの話ではなく、共謀したわけではないのに、人と人がつながることによって一つの犯罪を作り上げるという話が多い。

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    2016年04月24日
  • いとみち 二の糸(新潮文庫)

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    前作からつづく方言丸出しロリっ子メイド相馬いと(特技は三味線)の成長と友情と恋とが詰まった高校生活2年目を描いた作品。1度読みかけで止めていたので再読。 続きが気になったり、次々読んでく感じではなく、文体よりストーリーで読ませる感じ。 あまり入り込めるキャラはいないが、無難な作品。 個人的には別紙で読んだジャンピングニーがまさかの元エースメイド福士ともみが主人公だったことに驚き。

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    2016年01月01日
  • いとみち 二の糸(新潮文庫)

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    ネタバレ

    津軽メイド喫茶物語の続編。アルバイトを一年続け、相変わらず「お帰りなさいませ、ご主人様」は言えないものの、だいぶ慣れてきた主人公・いと。しかし半年ほどバイト仲間から避けられているような気がするという悩みを抱える。学校では写真部に入り、一年生の元相撲部員や仲良しの友達と写真ライフを過ごす。

    元相撲部員との淡い淡い恋もいい感じ。なかなか恋を自覚しないところが、とても初恋っぽい。バイトメンバーもいとに対し含む思いはなく、それぞれの進路で悩んでいただけだった。いとちゃんは優しいから、きっとあれこれ思い悩んじゃうんだね。アルバイトを始める前の、人見知りでもじもじして気後れしているいとちゃんはまだ残って

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    2015年12月05日
  • いとみち 二の糸(新潮文庫)

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    1巻目が文庫化した時にカバー絵が西島さんになって「うっ」と思ったのだけれど慣れたらあのイラストがすごいハマってる。そして2巻目はこれがまた見事に。
    少ないながらも見つけた学校の友達とバイト先の仲間。だが、持ち前の引っ込み思案と口下手で友達とケンカ状態になったりバイト先もギスギスしたり。
    「絶対タイプでないはず」の後輩鯉太郎君の登場で1巻目以上に夢中になって読んでしまった。
    読んだ直後はボーナストラック「ジャンピングニー」は要らなかったんじゃ?と思ったけれど解説を読めばここにしか収録場所はなかったですね。

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    2015年11月09日