越谷オサムのレビュー一覧
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いとみちシリーズの完結編。
この巻で一気にお話が進んだので、このシリーズの中で、一番ワクワクした。
だけど、ラノベ風の小説によくありがちな、夢物語風がどうもいただけない。まずは受験。理系の受験は夏休み後半からの勉強で、つきだけでなんとかなるような甘い世界ではない。私が受験を終えた時、同級生の結果は、順当だった。一生懸命勉強していた子はやっぱり難関校に受かり、ふりだけで必死感がなかった子は、すごく悪い大学に入学していった。
同じく楽器もしかり。練習なくして、ある日急に才能が降ってくるような世界ではない。祖母のハツエの演奏が素晴らしいのもアル中気味の旦那と広大な農園を抱えて苦労してきたからこそ -
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いとみちシリーズの完結編である三の糸まで読んだ後で感想を書くのだけれど、一巻だけの時点では、あまり面白くなかった。
半歩しか前進していないようなスローすぎる展開にちょっと退屈してしまう。越谷さんは2冊目なのだけれど、ラノベ派ではない私にはギリギリ読める範囲。だけど、このいとみちは、メイドカフェで津軽弁、三味線の天才的な腕前と少しわざとらしすぎて、好き嫌い分かれるかと思います。
そして、なんといっても、不自然すぎるほどのきつい方言。もしかしてと見たら、やっぱり作者さん東京出身なんですね。東京出身の方は、たまに方言に憧れが強すぎる方がいますものね。 -
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このアンソロジーも3シリーズめなんですね、早いなー。
大島真寿美さんのカフェスルス、久しぶりに読めて嬉しかった。
さすがと思ったのは島本理生さん。さすがすぎる、1人だけ空気が違ったし、このアンソロジーに不揃いというかミスマッチ感もあるんだけどスパイスにも取れて、脱帽。不穏感がハンパないのに甘美だから好き。
それと加藤千恵さんの話も可愛かった。男なんて恋なんてロクなもんじゃないと息巻く10歳の女の子が多肉植物専門店を営む叔母に、すごくいい人もいると言われてから少しだけ世界が変わったそのときが好き。
あとは彩瀬まるさんも楽しみにしてたのですがちょっとイマイチかなー。主人公が同世代ってあって婚活感は -
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相馬いとちゃん物語の続きです。彼女のアルバイト先のメイドカフェは存続の危機を乗り越え繁盛していますが、人間関係に微妙な変化が…表紙のイラストにもある学生服の君も登場して更に彼女の心にも今までにない変化が表れます。バイト先の仲間、学校の友だちとの交流、親友との些細なケンカ、様々な局面を経て、津軽弁の抜けないメイドカフェでの挨拶は変わらずとも、自信を持って自己主張する場面も出てきます。そして、頼っていた先輩メイドがプロの漫画家目指して東京へ行くことになり、この先の活躍が期待されるといったところで今回は終わります。
この先輩の東京での暮らしの様子がちょっと最後にあるので気になる方には嬉しいオマケです -
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ネタバレ津軽メイド喫茶物語の続編。アルバイトを一年続け、相変わらず「お帰りなさいませ、ご主人様」は言えないものの、だいぶ慣れてきた主人公・いと。しかし半年ほどバイト仲間から避けられているような気がするという悩みを抱える。学校では写真部に入り、一年生の元相撲部員や仲良しの友達と写真ライフを過ごす。
元相撲部員との淡い淡い恋もいい感じ。なかなか恋を自覚しないところが、とても初恋っぽい。バイトメンバーもいとに対し含む思いはなく、それぞれの進路で悩んでいただけだった。いとちゃんは優しいから、きっとあれこれ思い悩んじゃうんだね。アルバイトを始める前の、人見知りでもじもじして気後れしているいとちゃんはまだ残って