内藤了のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
シリーズ第7弾。完結編。
恵平と平野がうら交番を訪れたことで柏村も動く。
そのことで、爪と毛髪のDNAの持ち主がわかった。
資料課の浦野も久松署の水品も駆け付けた。
死体損壊遺棄事件と、ターンボックス:匣。昭和と令和。
それらが一気に動き出す。
怒涛の展開と伏線回収が凄まじい。
驚き過ぎて、苦しくて悲しくて、感情が追い付かない。
そして、更にダメ押しの展開が待っていた。
全くノーチェックだった事まで引っ張り出して繋げまくる。
そうだったんだって思ったら、マジ泣けた。
なんて壮大な展開を作ってくれたんだろう。
今際のお祖父ちゃんの言葉
「本当に貴重なものは、残るんだからな」
信じていた -
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八作目!
いやー、事件終盤は相当ハラハラした…めちゃくちゃ手汗かいた…
夢中になりすぎて本と目の距離が気づいたら5センチくらいになってた…笑
猟奇犯罪捜査班に衝撃の新メンバー登場…!
そして、精神・神経研究センター内にも新たなキャラクター、鍵師と呼ばれる司書さんが登場しました。
やっぱり内藤了さんの本はキャラクターが魅力的。
新メンバーにはイラつきつつも、事件終盤は成長を垣間見て将来が楽しみになり、
比奈子が先輩という新鮮さもまた面白かったです。
そして新人以外にも衝撃の人事異動が!
鍵師は寡黙な司書さんで、何やら今後の重要キャラになりそうな予感!
ハリーポッターに出てきそうな燻銀の、実 -
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藤堂比奈子シリーズ、スピンオフ一作目!
既刊順で読むのがオススメとのありがたいレビューを見かけて「BACK」の次に読みました!
猟奇犯罪捜査班のフロントマン、法医学者の死神女史こと石上妙子の学生時代のお話で
妙子が事件捜査と深く関わる初めての物語。
まず、主人公が違うだけで物語の展開や切り口がこんなにも変わるのかという驚きがありました。
主人公が作家に憑依してるんか?というくらい、主観的な心情描写が、比奈子シリーズと全然違う。
また内藤了さんの本の魅力を見せつけられちまいました!
比奈子は人との関わり合いや縁から事件を解決に導く、真っ直ぐで暖かい性格の持ち主ですが、若き日の妙子はその真 -
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四作目!
今回は、人生を懸命に生き抜いてきた色々なご老人が登場しました。
人生の終盤に何を思うか、そして何を願うか。
家族、友人、同僚、同級生…人が最後に想うのは、やっぱり人なのかもしれませんね。
シリーズを四作目まで読んで、人は人との関わりなしに生きていけないのだという事をしばしば思い起こさせてもらいました。
そんな所が、シリーズの登場人物たちの魅力に繋がっているんだなぁと思います。
最後は泣けてしまいました。
比奈子はまっすぐに人と向き合って、些細な縁も大切にする素敵なキャラクターです。
そんな比奈子が次巻でどんな活躍をするのかますます楽しみです!
(そして前巻から注目していた倉島刑 -
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新シリーズ。
なにこれ、すごい好みで面白い!!!!
内藤了さんの作品は、建物因縁帖、フロイト、おもてうら交番と読んできたけど
建物因縁帳に続く好きなシリーズかも。
おぞましくグロいんだけど、その部分はさらっと流し読みして、
出てくるキャラもいいし、設定も好み。
警視正から既に・・・・w 三婆ズや、松平藩の末裔や、陰陽師の末裔に
悪魔付きの刑事。
そしてなにやら怪しげな「絶対に触れたらいけない扉」気になりすぎる・・・。
怪異を祓ったり、調伏したりはせずに、ただ「処理」をする部署。
なんだか少し物足りないというか、中途半端な感はぬぐえないんだけど
実際、そんな怪異が江戸時代やそれより昔から続いて、 -
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8作目!最終巻です!ついに読み終えてしまった…
もうまさかそんな…そんな展開になるとは微塵も思わなかったから、最後の方は電車に乗ってるのに涙目&驚愕で口をあんぐり開けて読んでしまった…初めてマスク生活で良かったと思った瞬間だったかも笑
うら交番のこと、柏村のこと、数多の事件、全てが繋がって今を生きる主人公達に帰結して。
本作は完結したけれど、きっとこの物語の先にまた、恵平の現在から始まる未来があるんだと想像してしまうような、そんなお話でした。
猟奇殺人ミステリーとしてひとつひとつの事件を噛み締めて読むのも良いし、全8作の大きな流れの物語を追って読むのも楽しい、8冊で何度も美味しい本