内藤了のレビュー一覧
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ネタバレこの巻で捜査って色んな糸を手繰り寄せてるイメージになった。
事件が重たくて持ちにくい太い糸。
鑑識や聞き込みとかは脆くて綺麗な太い糸。
恵平ちゃんがメリーさんと徳兵衛さんから聞いた話は脆くてボロい、細い糸。
重要度の違いはあれど全て関係があり必要な糸。
ダミちゃんのタトゥーの話は糸を補強する材料みたいな。
んで全ての糸を手繰り寄せて事件解決だけど、今回は解決までのあと一歩を探しているところダミちゃん達が横から勢いよく引っ張った感じ。かっこいい。
恵平ちゃんは何気に有名。
東京駅を拝むお巡りさんの卵。
ちゃんと卵。
ダミちゃんかっこいい。
怪しい人を店に入れず、恵平ちゃんの見送りもさせて、怪 -
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ネタバレプロローグから凄い。
殺された少年がぼくは殺されるかもしれないって語っていたって。それはとても悲しくてどうしようもなくて怖い。
ロッカーでの事件はそれ自体が目的では無くて偶然に偶然が重なって起きた事件で、でもその偶然が無かったら気付くことが出来なかったかも知れない事件。
意外なところが事件と繋がっていたり。
恵平ちゃんが平野さんに軟体動物かよと感心されてるのには笑ってしまった。
プロローグの柏村さんは恵平ちゃんが行った無いはずのうら交番の柏村さん。で、ペイさんを贔屓にしていたオジサンも柏村さん?
無いはずのうら交番ですれ違った兎屋さんの芽衣子さんはメリーさんで。
これだけでも驚きなのに -
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ネタバレ新設部署「特捜地域潜入班」の一員となった刑事・鳴瀬清花。
かつての上官・反町から、潜入班の許へ奇妙な調査依頼が舞い込む。
「青森の旧家で起きた火災の現場から、“変なもの”が発見されたので調査してほしい」――
現場に潜入した清花たちが目にしたのは、焼け残った土蔵に保管された14体の花嫁人形だった。
謎の鍵を握る屋敷の当主は焼死。
人形の秘密を探っていく中で、清花は戦慄の真相に辿り着く!
反町が清花を特捜地域潜入班にしたのは、わかっていたが、なぜ彼から指令が出るのかなっと最初に思ってしまった。上司のままだっけ?
話自体は冥婚や人形婚といった風習が主題に。やっぱり、このシリーズは地域の民俗伝承を -
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ネタバレ捜査一課で活躍していた刑事木下清花、妻と子供をDVしていた犯人を取り調べした後自殺した為。
左遷された。そこが特捜地域潜入班。そこでは未解決になりかけている事件を調べる。今回は子供が神隠しにあうという村に潜入。昔神隠しにあったのが清花が取り調べをし自殺した夫のDV被害者の妻であった。その村ではDVなど家庭環境が悪い家族の為に子供を神隠しと称して洞窟の穴の向こうである家族が子供達を世話していた。
それを村ぐるみで匿っていたので誰も真相に気づかなかった。
この村では秋に祭りを行いそのタイミングで村の村長らしき人物の判断で子供を返す。
子供が帰ってきてもそれを刑事として報告することもない、そもそも -
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ネタバレ全てを失った女性刑事が奮闘する新シリーズ第1弾!
被疑者を勾留中に自死させたことで県警捜査一課を追われ、家庭にも居場所を失った刑事・木下清花。
異動先の「警察庁特捜地域潜入班」は、組織のはみ出し者が集められた新設部署だった。
最初に捜査対象となったのは栃木の村落で発生した「児童連続神隠し事件」。
その地では古くから、子供をさらう「ヤマヒト様」伝承が存在しており……。
清花たちは事件の真相を追い、村落への潜入捜査を開始する!
結論としては、神隠しの正体は伝承をもとに作られたシェルター施設のような物。公にできない事で守れるものがあるということ。次回の展開が、伝承と捜査によって守ることを主題にし -
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十一作目!
ついに完結した…あー…
読み終わっちゃったねとうとう…
いやー、ハラハラのアクションシーンの連続でした。
涙あり、そして涙ありで、最後は…
はぁーー…でっかい物語でした。
もしも長編とちょいと残酷な描写が大丈夫なら、ぜひ読んでみてと言いたい。
ギャっと思う描写は所々あるけど、基本的に優しさが詰まった物語だと思いました。
著者後書も良くて、なんか拍手でウイニングランを見守る気持ちでした。
ガンさんの御子柴に向けた言葉
「良い仕事をしろ」
胸熱以外の何者でもなかった。
一巻から最後まで、キャラクターが躍動するエキサイティングな小説でした!
最高の読書体験をありがとう!!
次は -
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ネタバレ被疑者を勾留中に自死させたことで県警捜査一課を追われ、家庭にも居場所を失った刑事・木下清花。
異動先の「警察庁特捜地域潜入班」は、組織のはみ出し者が集められた新設部署だった。
最初に捜査対象となったのは栃木の村落で発生した「児童連続神隠し事件」。
その地では古くから、子供をさらう「ヤマヒト様」伝承が存在しており……。
清花たちは事件の真相を追い、村落への潜入捜査を開始する!
新ヒロインの警察小説、第1弾。
こういう部署があっても良いかも。
能力を隠した上司や同僚が良い味出しているが、清花は女性だから頑張らねば・・・と頑張りすぎ!
と思うのは、自分が男性社会で打ちのめされて諦めちゃったおばちゃ -
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本編十作目!完結編の上巻!
これはきっと、下巻を読んで感想をまとめて書くことになるだろうと思ってたけど
この巻だけで結構なことが起きまくった!!
まず、一巻を読み始めてから最後がこんな展開になってくなんて思ってもみなかったから
上巻の今の状況が下巻でどうなってるかなんて想像つかないです!!
ずっとドキドキしながら読み切りましたよ!!
はやく下巻読まなきゃ!!
比奈子のスマホの着信音が、初期の「トンでもないうまさだぜ〜信州ポーク♪」に戻ったことは伏線なのか…!?
あーーー!!
はやく下巻読みたいけど読んだら終わってしまうよー!!やだよー!!
とは言いつつ早速下巻読み始めますっ!! -
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スピンオフ二作目!
ガンさんこと厚田警部補と石上先生の若かりし頃の話。
本筋の序盤ですでに知っていた事だったけど、いざ物語として読んだら、あんまりにも悲しくて、苦しくなってしまった。
これは石上先生のスピンオフ「パンドラ」の続きの話なんだけど、石上先生の視点で描かれなくてほんと良かった。そしたら多分途中で読めなくなっちゃったと思う。
なんというか、感じたこととか思ったこと沢山あったけど、簡潔に言葉にできないから心にしまっておくことにします…
やっぱり物語の進み方や語り口が本筋とは全然違くて、恐るべし内藤了さん…
本筋のテイストよりスピンオフの方が好きかもしれないくらいの読み心地。
それは -
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内藤了『トラップ・ハンター 憑依作家 雨宮縁』祥伝社文庫。
シリーズ第4弾。覆面推理作家の雨宮縁が自作小説の主人公になりきり、狂気に満ちた事件を解決する。
ついに雨宮縁と秘書の庵堂貴一との関係、雨宮縁の正体、猟奇殺人犯をハンターに仕立てる帝王アカデミーの月岡玲奈と吉井加代子との関係が明らかにされる。
最初は今一つかなと思ったのだが、シリーズを重ねる度に『猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』シリーズのように面白さが増している。
プロローグに描かれた月岡玲奈がオーナーを務める病院の隔離病棟に収監されている吉井加代子を訪ねる男の正体は……
雨宮縁を担当する黄金社のベテラン編集者・真壁顕里の同期入