原田ひ香のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
蔦のからんだ一軒家を、シェアして住んでいる二組の夫婦。ある日素性の知れない女性が片方の夫を訪ねてやってきたときから、穏やかなその共同生活が少しずつ変化を帯びてくる...
あくまで共同生活の変化は、女性の訪問によるものという流れでしたが、もともとこの共同生活には無理がかなりあったのではと思わされました。
あまりにも価値観の違う4人が、それでも共同生活を行ってこれたのは、そういう暮らしを行っている自分たちが素晴らしい、という自意識があったからではと思うのですね。
そして年数が経つにつれ、だんだんと価値観の違いがストレスを生んでいき、今まで見過ごしていた些細なことも、気になっていく。...というとなんだか倦怠期の夫婦のありさまみたいですが、まあ実際、家族を含めて生活というのはある程度の諦観と見逃しとともに営んでいかなければ、やっていけない(だろうと)。そのうえで、一緒にいるメリット、それは主に愛情でできているんでしょう、がつねに勝っていなければ難しいんだろうなあと。他人である時点でいくら親しい仲であろうと、価値観の違いは生活に支障をきたすだろうなと、あらためて思ったのでした。
登場する料理はどれもおいしそうで素敵でした… -
Posted by ブクログ
原田ひ香の本だから、ということで読んだ。悪くはないが、期待していたほどでもなかった。
思うに、登場人物が個性的すぎる。薫は普通だが、未世子は特別によく分からない人物だった。幾つも資格を持ち、おそらく有能なのに、ウェイトレスのアルバイトが大好きで、他方で夫には稼ぐ力を求めている。そして、寡黙だけど注意深い。一緒にいると疲れそうだが、それはともかく、結局彼女は何をどうしたいのか分からなかった。
ストーリーも、流れとしては素直に楽しめるのだが、アイビー・ハウスに訪ねてきた謎の女や隆の不審な挙動など、思わせぶりなことが書かれていながら、最後までよく分からないまま放置されていて、わざとそうしているのだろうが、結局、話を盛り上げるためのネタだったのか思わざるを得なかった。
気軽に読めるし、暇つぶしには十分楽しいのだが。