原田ひ香のレビュー一覧

  • 彼女たちが眠る家

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    前半では、様々な事情を抱えながらも一生懸命生きる女性たちの隠れ家生活が淡々と綴られる。そして後半で一気に展開し、前半の伏線が一気に回収されていく。

    改めてイチから読まないと収拾がつかないほどの展開で、ミステリー好きの私としては、心地よい展開でした。

    女性たちのニックネームが虫に由来するものなのだが、その意味が、本人たちの性格や行動、背景を何とも絶妙に表されているのも、興味深い点です。

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    2023年06月11日
  • アイビー・ハウス

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    学生時代みんな一律であったものが、それぞれのステージで多様性を持ち変化していくことは、当然のこと。こんなはずじゃなかったと、自分の型に相手を当てはめようと変えることなんてできないんですよね。自己のアイデンティティのみを振りかざしても、空振りするだけです。
    4人の関係性について、一旦離れたところであらためて、互いを認め合う次のステップがあってほしいなあと思います。

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    2023年06月06日
  • DRY

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    離婚して祖母と母が暮らす実家に戻った藍。
    隣家に住む、祖父を介護している美代子が時々顔を出してくれる。
    美代子は祖父の年金を頼りに暮らしているようだ。
    他人事ながら、祖父が死んでしまって年金が入らなくなったら美代子はどうするのだろうと藍は考える。
    美代子の家を訪れるようになって、藍の感覚は少しずつ狂い始める。

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    2023年06月05日
  • 失踪.com 東京ロンダリング

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    ネタバレ

    群像劇
    半分くらいまでは引き込まれて読みすすめられたが
    これ残りページ数でどう絡んでくるんだ?と先行きが不安に
    案の定、あまり絡まず

    キャラを無駄に深堀しすぎなような

    メインの仙道と相場をもっとフォーカスして欲しい

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    2023年05月23日
  • はじまらないティータイム

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    ドタバタ喜劇を観てるような・・・
    キャラクターが次々と入れ替わり、
    何でこんなに執着するのか?
    何でこんなことするのか?

    ラストに緞帳がおりた後、
    シーンとしているのか、
    ドタバタ、ガシャーンとなるのか、
    各々が想像するしかない。

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    2023年05月02日
  • ラジオ・ガガガ

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     『 勝手に「ラジオ」特集 #3 』
     ー原田ひ香さん『ラジオ・ガガガ』ー

     ラジオドラマ脚本からスタートした原田ひ香さんならではの、ラジオの魅力満載の本でした。
     勝手な特集#2の佐藤多佳子さん同様、実在のラジオ番組が関係しています(一部分です)が、6つの短編に、そっとラジオが寄り添っている印象です。
     6話それぞれの主人公は、年代も性別も性格も違いますが、何らかの形で人生の岐路に立っている状況下にあり、ラジオから不思議な力をもらうという共通点があります。

     以前から感じてますが、本とラジオには類似点があると思います。言葉で読者やリスナーの想像を掻き立て、共鳴や共感、更には勇気や激励まで呼び起こします。ラジオドラマもあるくらいなので、両者の相性はバッチリなんだと思います。
     原田ひ香さんは、6話それぞれの状況設定が巧みで、ラジオとの関わらせ方も工夫があります。ラジオの特性を知り尽くした上での展開も、上手だなあと感じさせられました。

     普段ラジオを聴かない人にも、「聴いてみようかな」と思わせてくれ、またラジオというメディアを再認識させてくれる、心がホッコリと温まる物語でした。

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    2023年04月12日
  • はじまらないティータイム

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    原田さんが好きなので最初の頃のを読んでみようと借りた。

    あっという間に読める内容で、登場人物それぞれがひとくせある性格。
    普通に生きてるようで、他者とは相容れない感じ。
    だけど徐々に受け入れようと変化する。

    最後は読者にお任せしますって感じかな。

    でも人ん家に勝手に入っちゃだめでしょう。

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    2023年03月10日
  • はじまらないティータイム

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    ネタバレ

    最初視点が次々変わるところがあり、何人かの女性が出てくるのだけど、特にその時の各人のキャラがすごい。ちょっと読むのやめようかなとも思えるくらい…
    私としては 他人の家の中を入ってめぐる人1人の主人公の話が読みたいかなあ。

    あの変な"努力"する女が最初に出てきた時、『おいしいごはんが食べられますように』の作家と同じ人が書いたのかと思ってしまいました。ちょっと違うけど同じようなタイプの女性。
    色んなタイプの女性が出てくるけれど、それぞれがからみあって、良い方向ににいく感じは好きです。
    ラストのオチまで、意地悪な目線がなくてそこが良かったと思う。

    ラスト2人がどうなったのか、そこが知りたい!
    はじまらないティータイムが始まるところで終わり という話の構成

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    2023年03月07日
  • はじまらないティータイム

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     拘りの強い4人の女性たちの、奇妙な交流と心の解放を描いたヒューマンドラマ。
    原田ひ香さんの初期の作品で、第31回すばる文学賞受賞作。

          * * * * *

     個性的と言えるほど思い込みが激しく拘りも強い4人の女性が主人公です。ええー、そんな人いる⁉ 嫌だなあと苦笑しつつも、作者の仕掛けを読むのが楽しい作品でした。

     もともと思い込みや拘りの強い傾向があったのでしょうが、夫のせいでエスカレートしたと思われるのがミツエ・佐智子・奈都子の3人。 ( ミツエは多少自業自得の感があるけれど、佐智子の場合は完全に夫が悪いし奈都子の夫は狭量だ。)

     里美だけ異色で、努力を隠れ蓑にして他者の気持ちに思いを馳せないという、嫌われ者パターンの青春時代を送ってきたようで、それがエスカレートの原因になっています。

     彼女たちに共通するのは、誰にも理解してもらえない淋しさや空虚感。
     ミツエの「独りよがりお節介」病や佐智子の「他人の生活感満喫したい」病はその好例と言えるでしょうし、奈都子と里美が意固地になるのも理解はできます。

     淋しさや空虚感で心に渦巻くマグマ。そして自分では抑えきれないマグマの噴出。だけど……。

     毒を以て毒を制す。4人が互いに関わることで噴火活動は収まり、ミツエは何やら年長者の余裕さえ感じるほどになっているし、奈都子には素直さが戻っている。
     そして、本来は仇敵の関係になる佐智子と里美には奇妙な友情が芽生えそうなラストシーンで、物語は締め括られます。

     個人的には4人の誰にも共感しにくいストーリーではあるのだけれど、不思議とおもしろさを感じる作品でした。 

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    2023年03月03日
  • 母親ウエスタン

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    どこにもいないような女の人の、フィクション!という感じの小説。
    原田ひ香さんの小説は2冊めですが、1冊めで読んだ『三千円の使い方』とは全く異なるテイストで、リアリティのなさが面白かったです(もちろん、こんな生き方をしてる人も実際にはいるのでしょうが)。
    血縁のない親子(のような)関係で、大人が子供を思って守る、というシチュエーションは『そしてバトンは渡された』に通じるものがある気がしましたが、こちらは心温まるお話ではなかったかな。
    でも、誰にも頼らずに生きる広美さんの潔さは気持ちよかった。

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    2023年04月09日
  • ラジオ・ガガガ

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    ラジオにまつわる短編六篇。ラジオはあまり聞くことはないんだけどたまには声に耳を傾けるのも良いかもと思わせる作品です☺

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    2023年01月30日
  • 母親ウエスタン

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    母親を必要とする子供と、必要とされたい元母親の長い物語だった。
    25歳の広美の1番初めの話が、母親ウエスタンを始めるきっかけだったのではないだろうか。
    「母親」として扱われることに喜びを感じたのだと思う。
    ラストシーンは、「母親」としてではなく、「広美」を必要とされたことに安堵した。
    それが物語のきっかけとなった健介によるものなのが尚更よかった。
    裕理もあおいも「母親」として広美を受け入れようとしていたから、このままじゃ「広美」としての人生が死んでしまうと感じた。

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    2023年01月20日
  • アイビー・ハウス

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    ある一軒家で同居する二組の夫婦の話。
    よくわからないところもあって、三千円の使いかたと比べると少し物足りなさを感じた。
    大人の悩みなどの心情はよく描かれているように感じた。

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    2023年01月18日
  • アイビー・ハウス

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    ネタバレ

    途中のなんとなく不穏な感じ、日常が段々形を保てなくなる雰囲気は楽しめたけど結局何も分からないまま終わった…

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    2023年01月08日
  • アイビー・ハウス

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     価値観が同じ、共感できる、と思っても全てが同じという事はない。些細な違いがストレスとなり、自らを締め付けてしまう。そんな事を日常会話から描き出しているお話だった。
     絡みつき、生い茂った蔦を剪定することはできるのだろうか。

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    2022年12月22日
  • アイビー・ハウス

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    ツタに絡まれとらわれた家に住んだ結果、人々までツタに絡まれ身動きがとれなくなってしまったかのようだった。

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    2022年12月13日
  • 三人屋

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     ほのぼのタッチの連作短編集。一話目では外からの目で「三人屋」を紹介し、次第次第に、三人姉妹の内側に入り込んでいく構成、ちょっとした謎が徐々に明らかにされていく構成は、よく計算されている。読んでいるうちに、なんとなく飽きる感じもするけど、一方で、いつでも気楽に読める感じもある。

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    2025年12月07日
  • ラジオ・ガガガ

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    ラジオリスナーとしては、少し悲しいストーリーが続くのがちょっとだけ寂しい。自分の内側に向いた、ラジオというものをうまく表しているとも言える。でも、もっとバカでのほほんとしたラジオもあるよ

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    2022年11月08日
  • ラジオ・ガガガ

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    ラジオにまつわる短編集。
    1話目が一番好きかな。近づきつつある道だからか高齢女性の話に敏感なこの頃。なんだかんだで良いじゃないと思っていたら切なくてグッときた。
    今まで時々ラジコで聞く程度だったけど、ラジオ聞きたくなりました。

    原田ひ香さん、他にも読んでみたい本が続々。

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    2022年11月03日
  • 失踪.com 東京ロンダリング

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    東京ロンダリングの続きもの?という感覚で読み始めたが、また違った内容だった。面白かった。
    が、りさ子もでていて、りさ子のその後がわかってよかった。
    短編なのかなーと思ったが、最後は、この本を通しての謎も解決?してスッキリした!

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    2022年10月14日