原田ひ香のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ傷ついた女性たちが集まって暮らす虫の家。
自分たちの本名も過去も捨てて、お互いを虫の名前で呼び合い、できるだけ人との接触を避けての静かな暮らし。
そこにやってきたミツバチとアゲハチョウ親子。
娘のアゲハの島民にたいする奔放な態度を危惧したテントウムシが、自分たちの暮らしを守るためと
禁止されていたネットを使い、アゲハの巻き込まれた事件を知っていくまで。
ネタバレ。
テントウムシが子供だった頃、父親の海外赴任についていき、母親に言われるままにミツバチ親子に冷たくしていたこと。
テントウムシ一家によって自分の家族はバラバラになったと恨み続けていたミツバチが
大人になって娘のアゲハの巻き込 -
Posted by ブクログ
全て女性目線で書かれているからか、勉強になった。
ひどい手段でも、子供を授かれば周りからは喜ばれ、しあわせなことなのかな。
妊娠出産ってしあわせの象徴みたいにされるけど、子供ができない人もたくさんいて、そういうことを知っているはずなのに無神経な発言をする人が多いのもまた事実…。
人の家に入るのが好きっていうのも異常ではあるけど気持ちは少しわかる。
外から家を見ていて、他人の家の生活とか、覗いてみたい気持ちになることはあって。
子供の時に感じていた家庭の暖かさとか、帰った時のカレーとか、日曜日の洗濯物とか、そんなのがたまにふっと恋しくなるかんじ。
旦那さんサイドの話も読んでみたいかも。
-
Posted by ブクログ
九州にある小さな離島。過疎の進むその島に、一軒のグループホームがあった。
そこには、お互いのことを虫の名前で呼び合う女性たちが住んでいた。
彼女たちがその家に集まってきた理由は、ネット上に拡散された流出写真や誹謗中傷などで、それまで生きてきた世界では生きづらくなってしまったから。
その家で女性たちはひっそりと静かに暮らしていた....
そして、その家に新しい住人を迎えるところから物語は始まる...
絶海の孤島ではない、でも、本土と密着に結びついていると言える距離ではない小さな島。
そんな島は、日本国内にけっこう数多くある。
そんな島に、隠れ人のように暮らすひとたち。
ひょっとしたらそんな島 -
Posted by ブクログ
原田ひ香のこれまでの作品の中では異色の作品。ミステリアスでサスペンスのような内容は、東京ロンダリングよりも何十倍も恐ろしい。
九州の離島にやってきて女だけの共同生活を送る「虫たちの家」の住人は、誰もがネット社会によって傷つけられた過去を持ち、誰からも忘れられようとしてひっそり生きている。そこに新たにやってきた母娘により、そこの住人、特に主人公のテントウムシの暮らしは大きく揺らぐ。
そのメインストーリーに時々挿入される過去の話は、それを語るのが誰なのか、本編とどういう関係があるのかが明らかにされないまま進んでいく。最後には、そのエピソードが何を意味するのかが示されるのだが、とても静かで不気味な語 -
Posted by ブクログ
「テントウムシは〜」という文章で「え、人間の話をしてたと思ったのに、虫からみた世界といったような話なの、面倒」と思ってしまった(笑)。いやー、突拍子もない設定のものを読むのも体力いるのよ。
本名を他人い知られないようにするための措置ということだったわ。施設内では虫の名前で呼ぶのだとか。なるほど。
ネットで傷つけられた人だったら、検索で自分の名前がヒットしてしまうのは辛いことだろう。傷つけられたというわけでなくても、良からぬうわさ話になってたりとか……、人のことをとやかく言いたがる人っているのね。
自分のことだけしっかり世話してればいいのにな。