ヨシタケシンスケのレビュー一覧
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数年前、まだ若いお母さんが子どもさんの手を引いて「歩けれる?」と尋ねているのを耳にしたとき、世も末だと思いました。百歩譲って「ら抜き」は受け入れるとして、「さ入れ」を聞くたびに苦笑いしていたのに、こんな「れ足す」なるものまで登場するなんて。
悲しいかな、「れ足す」を何の疑問もなく使っている人はおそらくこの本を手に取らない。それどころか本を読む習慣もない。多少なりとも自分の話す言葉を気にかけている人しか読まないから、ますます知る知らないの差は広がるばかりかと。
昔、某女性漫才師が先輩芸人から「とにかく本を読め」と言われたという話を思い出します。読書の習慣がなかったその漫才師は、先輩がなぜ読書を勧めるのかもわからずに、しかし先輩の言うことを守って読書に勤しんだ。そうしたらあるとき、誰からどんなネタを振られてもついていけている自分に気づいたという話。知っているからこそボケることもツッコムこともできる。
「正しい」ではなく、「適切」か。正しいものを知っているから適切なものを使える。「くずし」の技術も身につくのだと思います。正しいものをきちんと知って、楽しくくずして使いたい。 -
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チェーホフ・ショ-トコレクション~親の遺産で食っていける可愛いお嬢さんが興行師に一目惚れして結婚し、それが死んだ後は木材商、風邪で商人が死んだら妻と不仲で男児が一人いる軍所属の獣医と恋仲になり、獣医が定役した後は屋敷を獣医に譲って、男児と離れに暮らす。乞食の子はひもじさにオイスターを食べさせろとねだり、面白がった金持ちはカエルが貝殻にサンドイッチされている姿をしていると思い込んだ男児は目を瞑って飲み込んだ。クリスマス休暇で友達を連れて帰って来たお兄ちゃんは、ピストルと4ルーブルを持ってアメリカ探検に出る積もりだった。砲兵隊の将校は駐屯した地の退役将軍から招待されて、女性に暗闇でキスされ、その町を去ってからも再訪しても気が気でない。避暑地のヤルタで出会った犬を連れた奥さんはサンクトペテルブルクから来たらしく、退屈の余り不倫関係となってしまった。男は忘れられず女の棲む町に来て再会し、女も男が忘れられずにモスクワで人目を忍ぶ密会を始める。8歳の僕の家庭教師は女子大を出たばかりで、親が外出中に、大学生の兄とキスしているのを目撃する。散々焦らして嫌われた挙げ句、今や義理の姉だ。セルジの耳は長く頭は大きなかぶだった。身内で一番身分の高い公爵夫人・出世頭の将軍・娘の嫁ぎ先の大金持ちの札束で遂に世に出すことに成功した。ワーニカはメイドをしていた母が死んで靴屋に奉公に出されたが犬以下の生活で、村に戻して呉れるように親方たちの目を盗んで祖父に手紙を書いて封筒に入れたが、姉名も知らず切手も貼っていない。農夫だった老いぼれは都会に出てソリを御して小金を稼いでいるが、頼りにしていた息子を失ったことを聞いてくれるのは老馬のみ。急斜面をソリで滑りながら女の子にアイシテルと囁くと、もう一度聞きたくて恐ろしい筈のソリにまた乗りたがる。雪と氷が去り、彼女の背後から風に乗せて愛を囁くと嬉しそうな笑顔~『桜の園』で有名(とは云っても読んだことない)なロシアの作家だが、謂うなれば、明治の文豪。もう殆ど古典化してない? 大きなかぶはロシアの民話をアレンジしたものだった。それよりヨシタケシンスケって人のイラストがすっとぼけていてイイねぇ。ありそうでない??本屋ってのを見たよね、本屋で。ジノーチカとワーニカが好みだわ
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ネタバレ理論社の世界ショートセレクションの4でマーク・トウェイン~晩鐘のミレーが売れたわけは、貧乏画家の仲間が死んだことにした為だった。黒人の年配メイドが年中ニコニコしている訳。嘘を吐くと地獄へ行くと信じている老いた双子の姉妹が、腸チフスに罹った姪とその娘を励ます為に嘘を突き通す。急死した友人を棺に入れて汽車で故郷に運んでいる積もりの男は、棺と銃の入った箱を間違え、チーズの匂いを死体の腐乱した匂いと勘違いして、匂いで具合が悪くなり死んでしまう。鉱山株を扱う事務員だった男はヨットで漂流し、イギリスの船に救助されたが、ロンドンで一文無し。金持ちの兄弟が100万ポンドの紙幣を手にして成功するか否かの掛けに使われた~ヨシタケ・シンスケ氏の表紙の絵が可愛い。このカバーの絵は百万ポンドだね
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理論社の世界ショートセレクションの3~極寒の地で人を追っていると言う男をもてなし、実は追われている、その追っ手の行動を妨害する。夜は原始のチュートン人、午後は現代のアメリカ人という二重生活をする富豪は、結婚式の夜、敷地に迷い込んできた巨大な熊と闘う。名狩人の父を失った少年がホッキョクグマを倒す方法は、クジラのヒゲを油で固めて小さなボールにして喰わせる方法だった。マイナス60度の気温の中、川の薄氷を踏み抜いてしまった男は焚き火に失敗し、付いてきた犬は見捨てて駆け出す。公金を横領した朝鮮の官僚は、王に献上する鼻を持つ地方の富豪を脅し、十万湣の金を手に入れる。金鉱を掘り当てた男はウィスキーを飲まされて危うく騙されるところだったが、酔っ払ってボートに乗せられユーコン川を2週間掛けて下り、ベーリング海で救助されて、サンフランシスコで禁酒主義者として有名になる。アラスカの現地民は死期の迫った人を残して次のキャンプ地に進むのが掟だ~生没年が1876-1916。アメリカ人のジャック・ロンドンはゴールドラッシュのクロンダイクへの金鉱探しで極寒の地での越冬を経験
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第一巻が怪盗ルパンのルブランで、二巻目がD.H.ロレンス~「二番がいちばん」失恋して実家に帰ってきた姉は幼馴染みに惹かれていく。「馬商の娘」父が遺した馬商も倒産が決まり、兄弟は身の振り方を考えるが、27歳のメイベルは池に身を沈めようとして、地域医療に献身している医師のジャックに救われ、着衣を脱がされたと知って愛を迫る。「乗車券を拝見します」世界一危険な路面列車の車掌のアニー・ストーンは検査係主任のジョン・トマス・レイナーに捨てられ、捨てられた車掌仲間を誘ってとっちめるが。「ほほえみ」……。「木馬のお告げ」ポールは家中から金が足りないという声が聞こえてきて、母親に聞くが、父親に運がないからダメだという。競馬好きの庭師と協力して競馬で儲けているが、それは子どもが乗る木馬のお告げだった。母親のためにダービーで儲けようとして、名前が告げられるが、数万ポンドを稼いでポールは息を引き取る。「ストライキ手当て」炭鉱夫のイフレム・ウォーンビーはストライキ手当てを組合から貰ったが、9マイル歩いてサッカーの試合を観に出掛け、夜の7時に帰宅して嫌みを垂れる義母を追い出した。「ウサギのアドルフ」父が仕事明けの朝に拾ってきた茶色の仔ウサギはアドルフと名付けられ、家に住み着いたが、レースのカーテンを引き裂いて野に戻される~「ほほえみ」が意味不明・まったく解らないが、読み返す気にもならない
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理論社の世界ショートセレクションの1~逃亡真っ最中のノルマンディー地方行きの列車で乗り合わせた婦人はあとから乗ってきて男がルパンだと言い、本物のルパンは不意を突かれて拘束されてしまった。逃亡した偽ルパンを警察を使って追い詰める。ガニマールを招いたルパンは偶然橋の上から降ってきた品物から殺人事件を見抜き、ガニマールにサファイアが縫い込まれている証拠品のショールを持って来させる。精神を病んでいる夫を待ちきれないオルタンスは男と駆け落ちしようとしてレニーヌ大公に邪魔され、山奥の叔父の過去の殺人事件を知る。レニーヌ大公と腹違いの妹主演の映画を観たオルタンスは共演者と恋に落ちた妹を探し出す~1941年に死んだルブランにはルパンシリーズの短編が沢山ある。ほかにもあるらしいが、ルブランは終了
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まあ、子ども向けだから、いいのか。ジャック・ロンドンの短編ならもっといいものもあると思うが。
子どもには「キーシュの物語」なんかは、面白いだろうけど、「命の掟」より「生への執着」が名作だし、「水の子」も中学生でも楽しめると思う。
ヨシタケシンスケ、今大人気だし、絵から入る子どもも多いからいいのかもしれないが、ジャック・ロンドンはハードボイルドなのに、ヨシタケシンスケじゃあゆるすぎ。ヨシタケシンスケの世界を期待して読んだらがっかりしてしまう。まったく違うから。訳も悪くはないけど、柴田元幸で読んだ人には優しすぎる。「たき火」って、垣根の曲がり角のほのぼの系みたいじゃないか。やっぱり「火を熾す」じゃなきゃ。
これは7篇入っていて、『火を熾す』とダブるのは3篇だけど、中学生以上でそこそこ読める子どもなら柴田元幸訳の方がずっといい。『火を熾す』は9篇入って2100円だけど、装丁の美しさ含め、絶対おすすめします。 -
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ネタバレハルは桜谷小学校の2年生。8年間も生きているから、ハルはもう、たいていなことはわかっているつもり。
両親の事、学校での友だちの事、いろいろ見て、考える。
同じクラスになって、はじめて話すようになったカナは、赤ちゃんの時から友だちのユズの友だち。ユズは女の子だから、2年になってあんまりしゃべらなくなったけど、赤ちゃんの時から、母親が連れて出た公園デビューからの付き合いだ。
他の男子と違っって、休み時間に1人でいる事が多いハル。
カナとは、ユズたちと一緒の時にしか話したことはないけど、ハルはカナの事が気になってきた。
初恋のお話。