千野隆司のレビュー一覧

  • 戸隠秘宝の砦 第三部 光芒はるか

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    ついつい一気に読んでしまった。
    意外な人物の登場と裏切りと別れ、仕方がないとはいえ、絲は辛い思いをした分幸せになって欲しいなぁ。

    千代吉、お金大好きでちょっと情けなくて、でも憎めないキャラで…ここぞの所で頑張って活躍してて結構好きだった。

    甚助が戸隠では全然関わらなかったのが残念。
    代わりに欽之丞が大活躍で、最後はハラハラしたけど無事でホッ。

    一部から通して全体的に慌ただしいというか、急ぎ足で進んでる印象で、もう少しメイン以外の個々の人物の心境も描かれてたら良かったかな…。
    でもまた改めてゆっくり読み直したいと思った。

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    2012年05月24日
  • おれは一万石 : 3 紫の夢

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    難事続きの正紀

    利根川高岡河岸の建設は、行徳の塩製造問屋桜井屋の援助で高岡藩に無事完成した。藩財政逼迫状況は少しは改善されるはずだ、と安堵する正紀だ。
    しかし、難事は続いたのである。
    藩主正国の大阪奉行所代としての赴任に伴う、生活費用の負担増により諸費用が借金で賄われていたのである。その額は120両余りに及び、藩の家老、園田頼母の妻の実家である取手の戸川屋からの借金だった。正国の大阪奉行所務めは、江戸幕府内の出世に影響する重要な出向先である。それと頼母は、前回の高岡河岸建設の際の不祥事で切腹させられている。
    小さな藩はこの時代貧乏な所が多い。米作に頼るのみで豊作の年ばかりではなく、天候に恵まれず凶作、不作の年

    #切ない #笑える

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    2026年02月23日
  • 鉞ばばあと孫娘貸金始末 まがいもの

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    内容(ブックデータベースより)

    お鈴は両親を亡くし、金貸しの祖母お絹と二人暮らし。
    看板描きの仕事をしながら、祖母の集金を手伝っている。
    ある日、身投げしようとする絵描きの与三次を見つける。
    絵が描きたくないから、お絹に借りた金を月末までに返せないという。
    お絹が与三次の技量を見込んで金を貸したことを知ったお鈴は、絵を描かない理由を探ろうと……。
    鉞で客を脅す江戸最強の強欲ばばあとお転婆孫娘の痛快事件帖。

    令和8年2月2日~3日

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    2026年02月03日
  • おれは一万石 : 2 塩の道

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    不器用な武士、大事業を為す

    高岡藩主井上正国の後継ぎとして正国の娘と結婚した竹越正紀であった。
    新婚であるにも拘わらず、正紀は藩の内情が厳しいことに考えを巡らせるのである。米の不作で藩財政逼迫の状況を何とか助けたいと考えた。とは言え、17歳の若さはどう見ても未だ半人前だ。また、以前利根川堤防の補強のため領地の小浮村を訪れたものの、正紀は高岡藩について詳しくない。正紀が想い描いたのは、利根川を利用する弁財船の中継地として河岸場と納屋の建設であった。

    ただ、事業を始めるには段取りが必要だ。見積もり費用や施工者の選定、工事期間、施設の規模と図面、需要の確保など、予想しなければいけない事が山とあるだろう。しかし、正紀は元より江

    #笑える #切ない

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    2026年01月30日
  • おれは一万石 : 32 後嗣の祠

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    ようやく、読書再開できた所で、コチラのシリーズから始めた。
    いつものストーリー展開。だけど、コレが好き。
    作中の皆様、相変わらず江戸中走り回っている。
    正紀様LOVEな家臣たち。世継ぎの清三郎が亡くなり、落胆のご正室の京様。そして、政敵でもある定信、信明と下々の面々。どうにかして、高岡藩を潰そうと画策するのだけれども。。。
    続巻が積んであるので、まだまだ読めるのを楽しみたいと思う。

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    2025年11月30日
  • 成り上がり弐吉札差帖 棄捐令(一)

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    不思議な魅力を持つ弐吉

    江戸時代中期以降、侍の生活は困窮し、幕府の俸禄だけでは生活がままならなくなっていた。侍たちは俸禄として支給される米を札差で金に換え、江戸での生活を支えていたが、幕府からの俸禄が増えない中、物価は上昇し、借金漬けになる侍が増加していた。笠倉屋では、五年先までの俸禄を担保にして貸金を行っていたが、新しい札差仕法の噂が流れ、その対応に追われていた。

    笠倉屋の手代、弐吉は金利を下げて借金の借り換えを札旦那に勧め、返済の負担を軽減しようと試みたが、様々な妨害に遭遇した。特に同じ店の手代である猪作からの恨みを買い、命を狙われることもあった。最終的に幕府より棄損令が出され、弐吉の対策が功を奏し、笠倉屋は被

    #感動する #ほのぼの

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    2025年02月06日
  • 鉞ばばあと孫娘貸金始末 十両役者

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    短編三つ。しかし犯人に鉞を投げつけて倒すお絹はすごい筋力設定なのだろうか。永江朗氏の解説は地名の解説のみ。

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    2025年02月01日
  • 成り上がり弐吉札差帖 公儀御用達

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    札差弐吉の勇敢な働き

    札差・笠倉屋では、後継ぎの若旦那が相変わらずお店に迷惑になることばかりしている。
    今回は、外で女を孕ませる事態を引き起こし、主人・金左衛門が息子貞太郎を連れて女宅を訪れて、金で事態を収めるのだった。貞太郎の軽率な行動は、一つ間違えればお店の暖簾に傷を付けるような事ばかりである。
    手代の弐吉は、大得意先の御納戸組頭黒崎が連れてきた御納戸衆能美彦兵衛の金談の対応をした。本来能美の借金には応じられないところ、黒崎の要請を汲んで弐吉は能美に5両を貸し出して金談を済ませた。
    だが、弐吉は無理を押す能美の要求を不審に思い、番頭・清蔵に相談した。そして清蔵は弐吉に黒崎の周辺を調べるように指図した。
    弐吉は、

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    2025年01月23日
  • おれは一万石 : 31 陥穽の束

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    今年(令和7年)の大河ドラマと同時代。浮世絵などにも使われる紙がテーマ。ということは題の「陥穽」は寛政に掛けているのか?

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    2025年01月05日
  • 成り上がり弐吉札差帖

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    札差屋小僧のお手柄

    浅草森田町にある札差、笠倉屋の小僧、弐吉は将軍直参の侍に支給される切米を侍の自宅に配達した帰り道に、魚油屋上総屋五平が侍と思しき二人連れに殺されて、集金したばかりの金子、十数両を盗られた事件を目撃した。遠くからであり、日が暮れて辺りは暗かったため、顔や姿までははっきりとは解らない。目撃者は複数人いて、犯人は一人だ証言する者もいた。
    魚油屋五平殺しと金子十数両の窃盗事件を調べるため町廻り方が探索に動いた。
    事件の容疑者が聞き込みから3人が浮かんだ。旗本の梶谷と塚本、そして御大身の宇根崎将監とその用人阿部である。
    町方の調べで梶谷が下手人の可能性が濃厚になったのだが、弐吉の証言どおりなら下手人が一

    #泣ける

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    2024年11月25日
  • 朝比奈凜之助捕物暦 美しい女房

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    シリーズ第4巻。
    世間知らずの若い同心だった主人公は、事件を重ねるたびに成長し、事件も解決に導く。

    正直で誠実な性格は、母からも祖母からも好ましく受け取られる反面、半目する祖母母の間になり家は、息苦しい。

    見回りをしても、なかなか人々の機微の理解度が低い主人公だが、事件を重ねて深く知るようになってゆく。

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    2024年07月09日
  • 成り上がり弐吉札差帖

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    江戸経済の話なら第一人者のストーリーテラー作家の作品。
    多分これからの仕上がって行くであろう小僧の弍吉が主人公。

    弍吉の才能を知ったのはライバルであった。こと極いじめられるが、持ち前の頑固さと分析力で事件を解明することに助力!

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    2024年06月13日
  • めおと旅籠繁盛記

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    千野さんの新シリーズ。題と帯だけ見ると脛に瑕持つ無宿者がさびれた旅館を娘と一緒に盛り立てていく話のようだが、登場人物を見るとバディ物の要素もあるのかな。板橋宿(と蕨宿含む江戸北部)が舞台というのが珍しい。

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    2024年04月16日
  • おれは一万石 : 28 銘茶の行方

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    たった1万石と言う分家の小大名家に婿入りした、尾張藩の血筋の正紀が主人公。

    新田づくりは、無理が多い地域の高岡藩だが、関東平野の水運を担う河岸を整備することによって、少ないながらお家の経済状況も好転し、藩士からの借上げ米をなくせた。

    同じ分家の正之も、その成功を見習って、遠州の茶葉を商いに。
    初めての商いだったが、扶持米と共に、奪い去られる!
    実は二人を除こうとする勢力の陰謀だった。


    毎回、小藩ならではの運営の難しさゆえの、綱渡りのような藩主自らの活躍ぶりにハラハラドキドキ。

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    2024年03月29日
  • 朝比奈凜之助捕物暦

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    わぉ!

    朝比奈家では、嫁姑の仲が良くない。母親と妻の間で、飄々と鳥籠作りに精を出す隠居した父。祖母と母との揉め事に、首を突っ込まない様に、気をつける息子。何とも不甲斐ない、朝比奈家の男達だが、犯人を追い詰めていく手腕は、中々の物。つい、犯人が捕まる迄を、一気に読んでしまった。

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    2024年03月09日
  • 入り婿侍商い帖(一)

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    武家の次男から米商人へ婿入りし、商売への妨害や闇米事件に巻き込まれて行く。
    家付娘の嫁にも過去に大きな傷があってと問題山積みなシリーズ。

    出世商人の文吉とはまた違った身分、生立、性格の主人公が楽しみです。

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    2023年12月31日
  • 新・入り婿侍商い帖 お波津の婿(三)

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    いやぁ。入り婿侍商い帖(一)から始まり、一気に最後まで。ジェットコースターに乗っている気分でした。どんな困難にも、皆が一つになって真っ正面から立ち向かう。次はどうなる?どうやって解決する?ともかく、先へ先へと読まずにいられませんでした。そうかぁ。こう収まったかぁ。で、これからどうなる?先はあるのかな?ぜひぜひ読みたいです!

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    2023年09月07日
  • おれは一万石 : 26 国替の渦

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    前巻で、百姓の濁酒を買い、販売し藩の収入にしようと試みた。ところが、井上藩の落ち度を願う松平定信は罠をしかけ、国替の理由にしようとする。

    たった一万石で、貧しい藩が遠方に国替させられては、領民共々痛手だ。

    婿入り前から領民と共に働いた正紀は、愛されてもいた。
    民百姓と陰謀に立ち向かう。

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    2023年08月13日
  • おれは一万石 : 26 国替の渦

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    三方領地替というと有名なのは天保期の荘内藩(と川越藩)関係のもの。藤沢周平の『義民が駆ける』でも知られる国替え阻止の話。この巻の駕籠訴の話もそれのシンプル版といったところ。ただ違うのは荘内では百姓たちを藩が止めようとしたのにこちらではひそかに後押しをしているところ。歴史小説に近い作品と時代小説作品の違いかもしれない。まあ高岡藩の策謀がばれたら国替どころか取り潰されそうではある。あと同じ人間が続けて何度も駕籠訴できるというのも何か不自然ではある。

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    2023年08月10日
  • 鉞ばばあと孫娘貸金始末

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    千野隆司の新シリーズの開幕。
    主人公は、鉈を手に、強面の金貸の祖母、お絹。
    お絹の一人娘は駆け落ちしたが、幼い娘を残し二人とも死んでしまう。
    その幼児がお鈴。

    お鈴は、独り立ちしたくて看板や絵を描いて少しづつお金を稼いでいる。

    この二人を中心に、人助けや犯人探しなど、市中の暮らしを描いた作品。痛快でニンマリ!

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    2023年06月09日