千野隆司のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
壱石でも削られれば大名ではなくなる、関東の小藩、高岡藩に婿入りした正紀は
格上でもある大藩、尾張藩から婿入りした。
高岡藩は何がおこるにしても、
まず資金を集めなくてはならないという貧乏藩だ。
義父でもある同じ尾張藩から婿に入った正国が
お国入りする経費もやっと用立てたが、
半年先の江戸入りの経費の工面に頭が痛い。
小金の両替商の息子房太郎が相変わらずひょろりとした風貌で
帳面片手に市場を調査中。
聞けば、銚子沖でのイワシの漁が不漁ではないか?
と疑問を持っているという。
市民の明かりである魚油や、
百姓にとって人糞よりも効果がある干鰯や〆粕が
高騰する予測があるという。
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Posted by ブクログ
著者の千野さんのブログに作品についての紹介の文がある。今回の作品の設定について本来ありえないことをどう描くかという意味のことが書かれている。私は時代小説は日本の江戸時代と似て非なる異世界の物語と考えて読んでいる。ある程度歴史は踏まえつつ、(ファンタジーにはならないように)いかに小説(フィクション)を面白く読ませるかというところが作家の力量なのだと思う。千野さんはかなり詳しく調べたうえで作品にしているのでほぼ問題ないと思うが、作家さんによってはちょっとそのへんが怪しい小説も見られるようだ。それでもその作品が優れていれば問題はないのではなかろうか。
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Posted by ブクログ
割と主人公に直積危機が迫らないのでハラハラドキドキ感は少ない。推理小説的な部分が多い作。すっと読めるので悪くはない。
で、余計なことを考えてしまった。
幕府全体のパイ(禄)が増えない中で競争をさせる。当然うまいことをやったやつがのし上がり、失敗する者は困窮する。困窮の中から浮かび上がるのは大変困難。全体的には旗本・御家人たちはやる気を失う。正紀たちのやっていることも所詮はコップの中の争い。商人たちが進出するといっても所詮金儲けの世界。文化には貢献することはありその部分ではよいのだが、指導者層にはなれない。というような社会では「明治維新」も必然的なものだったのかもしれない。
って、時代小説を読ん -
購入済み
やはり面白い
この作者のシリーズは読みやすく、展開も面白いので大好きです。
この作品も主人公が正直で頑張り屋なので、他のシリーズ同様好きになりそうです。
きっと証人としていろいろなことを学ぶのでしょう。続編が楽しみです。