千野隆司のレビュー一覧

  • おれは一万石 : 21 世継の壁

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    大名家の藩主後継でこれだけ話を膨らませられるのはさすが。細かいところで若干疑問点はあるけど、歴史小説でなく時代小説なのでよろしいかと。

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    2022年07月27日
  • 出世商人(五)

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    人は、誰かとの巡り合わせで生きている。嫌なやつもいたが、自分はその巡り合わせでよかったと思っていた。

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    2022年06月11日
  • おれは一万石 : 20 花街の仇討ち

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    おれは一万石シリーズもはや20巻。
    今回は先先代の藩主正森がからむ。

    市中を歩いていた時に、30年仇を追っている高岡藩の下士と出会う。30年もの間の生活が偲ばれる男に事情を聞き、幾らかを渡して、ひとまず江戸屋敷に。
    30年前とあり、詳しく知るものが少なかったが、同情できる内容だった。
    そして時代は隠居の直前の正森が関わっていた。
    正森に話すと覚えており手を貸してやれと言われる。

    正紀の親友、同心の山野辺は、恋人を借金の方に連れ去られるのを防ごうとする若侍に出会う。

    たった1万石だが、藩を守ろうとする次世代藩主の奔走と家臣たちの連帯がいい感じ!

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    2022年05月20日
  • 出世商人(五)

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    シリーズ最終巻。今回は店の売り買い云々が若干あるが商売関係はあまりなく、ほとんどは軽い捕物帳的内容。

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    2022年05月14日
  • おれは一万石 : 20 花街の仇討ち

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    今回は高岡藩の経済小説的な面はやや控えて、ミステリーというか犯人捜し的な内容。まあ、オーソドックスな時代小説に近いか。

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    2022年03月17日
  • 新・入り婿侍商い帖 古米三千俵(三)

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    米屋襲撃事件の核心に迫るのと古米三千俵の処理を絡ませる展開。それに銀次郎、お波津、お民の関係も。本作で一応それらに決着はついたが、さてこの後は新展開があるのか。
    ちょっと登場人物が多くなりすぎなのでもう少し絞った話にした方がさらに読みやすいかも。

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    2022年03月02日
  • 湯屋のお助け人 : 3 覚悟の算盤 <新装版>

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    江戸の経済に詳しい作者のシリーズの一つ。

    結婚が決まっていた許嫁を五千石の旗本に襲われて自死に追いやられた主人公。
    その仇とも言える旗本が後ろから何かと策を弄される。
    それが嫌で家を飛び出す次男、冷や飯食い。

    偶然知り合った岡っ引きが営む湯屋に住み込みで働くことになる。常連客たちからもすっかり親しまれたおり、無銭飲食の浪人が新しく入った。
    瀬古という名前以外には何も教えてくれないものの、働きぶりが陰日向なく実に好ましい。子供たちにもすぐに慕われた。

    ところがその瀬古の命を付け狙われた。
    知るうちに、どうやら次の嫡子争いと、収賄に絡む事件があり、瀬古は冤罪のために上意討ちを仕掛けられてた。

    すっかり好きになった湯屋のメンバーや苦手な大身の娘たちにも協力を願い無実を晴らすのだが。

    登場人物たちの関係が気持ち良く、感情の機微もうまく書かれて毎回楽しい読み心地。

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    2022年02月26日
  • おれは一万石 : 19 尚武の志

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    ついに鬼平が登場!?まさか阿比留平之助は出てきたり…はしないですね。出版社が違うし。
    ところでこの本の石川島の水害は寛政2(1790)年秋と思われる(井上正国が隠居するのが寛政3(1791)年3月なのでその前年秋)。2月にできたばかりの人足寄場が壊滅的打撃を受け、その復興費用を集めるための話。平之助の嵐の方は長谷川平蔵死亡の直前なので寛政7(1795)年春の話。5年間に2度も壊滅的打撃を受けるのでは石川島は人足寄場としては不向きなのでは…などという詮索は野暮。時代小説は面白ければいいのだ。

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    2021年12月28日
  • 分家の始末 下り酒一番(二)

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    本宅に引き取られた妾の三男の卯吉、今回も義母と長男、次男に手酷く無視される。ただ、前回の活躍も有り、多少義母の当たりは和らいだのかな。
    次男は分家として外に出ているが、長男と同様いばり散らすだけで役立たず。次男は良い話と飛びついた詐欺話しに乗り店を危うくする。ここでも先方の手代が卯吉と協力して事に当たる。前回も長男の嫁が陰ながら卯吉を助けてくれるが、併せて嫁の豪商の父も手助けしてくれた。大勢の人々が卯吉を助けるのに、義母、長男、次男は更に反発しそう。この3人が改心する事は・・無いだろうな。後味のスッキリ感は未だというところ。

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    2021年12月10日
  • 大店の暖簾 下り酒一番(一)

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    初千野氏の本をシリーズ3冊纏めて購入したが、何とか読み続けられそう。
    妾の三男という事で、本妻と長男、次男から酷い仕打ちを受けながら父の亡くなった店でこき使われる主人公。読んでいて可哀想になってくるが、周囲の人達に助けられて何とか頑張っている。父方と母方の二人の叔父が助けてくれ、特に母方の叔父からは棒術を習い、それが事件解決に役立って行く。主人公達の尽力で店が助かるのに、馬鹿長男と義母が相変わらず酷すぎる。次作以降は主人公の立場が改善されて行くのだろうか?

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    2021年12月08日
  • 出世商人 (四)

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    ネタバレ

    割と簡単に熊の身元が判明し、堅気の職人になってしまうのか。まだ若干の謎は残るもののちょっとあっさりしすぎかも。敵役もほぼつかまって(若干残るが)ひと段落。さて次の展開は?

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    2021年12月02日
  • 出世商人 (一)

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    初めは何だっていいんだよ。一度掴んだ客を、どう抱え込んでゆくか、それが商人の腕じゃあないか。しっかりおしよ。

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    2021年11月24日
  • 新・入り婿侍商い帖 二つの祝言

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    一人で何とかしょうとは思わない。人には向き不向きがあり、必要によって助けを求めることは恥ではないと教えられている。それは甘えとは違う。ただ相手と状況を見る目は養えと告げられていた。

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    2021年11月06日
  • 新・入り婿侍商い帖 古米三千俵(二)

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    時代小説としてはいつもながらよくできていると思う。ただ、歴史的には領主に相談もなく勝手に炎の壁などを造ったら罪に問われると思う。まして天領と藩領に分かれているところでは了解を得るだけでもめちゃくちゃ手数がかかりそう。細かいところではさらにいろいろある。
    まあ、その辺はあくまでも時代小説(私は江戸時代に似た設定のフィクションと理解している)として読まなければいけない。

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    2021年10月29日
  • おれは一万石 : 15 大奥の縁

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    老中松平定信ら、白河派との軋轢から正国は役を辞退。
    幕閣は、大奥をも巻き込む勢力図。
    滝川のお付きで、外出の敬語を頼まれる正紀。
    今回は、拝領邸の問題が起こる。

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    2021年10月19日
  • 銘酒の真贋 下り酒一番(五)

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    ネタバレ

     千野隆司さんの作品は、これでもかというくらい我慢に我慢を重ねる主人公を描くものが多いです。「銘酒の真贋」(下り酒一番シリーズ№5)(2021.4)もそうです。酒問屋武蔵屋の手代で先代一郎兵衛の妾腹三男、卯吉の物語。武藏屋の主、長男市郎兵衛と分家の主、次男次郎兵衛の二人の尻ぬぐいばかり。武蔵屋を差配する大おかみ、先代の女房お丹は、長男、次男を猫可愛がりで、妾腹の子卯吉は目の敵に。

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    2021年10月02日
  • おれは一万石 : 17 金の鰯

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    壱石でも削られれば大名ではなくなる、関東の小藩、高岡藩に婿入りした正紀は

    格上でもある大藩、尾張藩から婿入りした。
    高岡藩は何がおこるにしても、

    まず資金を集めなくてはならないという貧乏藩だ。

    義父でもある同じ尾張藩から婿に入った正国が

    お国入りする経費もやっと用立てたが、

    半年先の江戸入りの経費の工面に頭が痛い。

    小金の両替商の息子房太郎が相変わらずひょろりとした風貌で

    帳面片手に市場を調査中。
    聞けば、銚子沖でのイワシの漁が不漁ではないか?

    と疑問を持っているという。
    市民の明かりである魚油や、

    百姓にとって人糞よりも効果がある干鰯や〆粕が

    高騰する予測があるという。

    ここで、正紀も値上がりを見込んで、上京費用の幾らかをと考えるが。

    先立つものがない。

    今回、正紀からは先先代の藩主であった

    隠居した正森に初めて出会う。
    正森は81歳となるが今でも剣の腕もかなりのかくしゃくなる風格。

    しかも藩とは一切関係なく生計を立てているのか?

    暮らしぶりは困っては見えなかった。

    住まいはなど誰も知ってはいなかった。
    そんな正森が牢人二人からの襲撃を受けながらも、

    返り討ちにする現場を見てしまう。

    興味深い元藩主の登場。キャラクターも謎が多く面白い展開。

    このシリーズは、小さな藩で、貧しい高岡藩に

    尾張藩という大きな徳川家の家からの婿入り、

    しかもあの白川と川柳にもなる松平定信が老中として腕を振るっていた時代。

    江戸の経済が物語の主軸を担う面白いシリーズなのだ!

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    2021年08月29日
  • おれは一万石 : 18 大殿の顔

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    ネタバレ

    今回気になったこと。丸山浄心寺(正紀の墓は?)、高崎藩元江戸留守居役小野田。襲われた房太郎を助けたのは小野田ではないのか?今回明かされなかったということは引き続き登場するのか?そういえば高岡藩には江戸留守居役はいないのか?等々、余計なことが気になっています。

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    2021年08月08日
  • おれは一万石 : 17 金の鰯

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    舞台も銚子がメイン。新たな登場人物も現れるなど物語もちょっと変わった雰囲気へ。今回は正紀の出番が少ないような。それといまいちすっきりしないのは翌月刊行分に続くからか。

    以下物語とはあまり関係ないこと。
    しかし先代藩主の井上正森って長命だったんですね。この後十年生きるということは養子の正国(一年後に死ぬ)より長生きするし、正紀でさえ正森の6年後までしか生きないことになる。ということはもうすぐ正紀が藩主になってそのあとは正森が物語に絡んでくるのかな?

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    2021年07月17日
  • 新・入り婿侍商い帖 古米三千俵(一)

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    新シリーズの始まり。今回は疫病はともかく人間の敵がちょっと小物感あり。三千俵をどうするのかというのもテーマとしてイマイチのような。この後どう展開していくのか?

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    2021年06月19日