あらすじ
多額の借財を遺して急逝した父の店を守る為、
新薬の販売に奔走する文吉。
しかし、商売敵からの悪辣な妨害が彼を襲うことに……。
父が遺した借財の形に、己の命をかけられた文吉。
返済期限の迫るなか、彼は起死回生の一手として 新薬《元気丸》の商いを始める。
滋養強壮の妙薬との評判に、前途洋々かと思われたが、
薬を飲んだという隠居が重体となってしまう。
隠居へ薬を売った覚えがない文吉だったが、
何故か大番屋へと連れて行かれ――。
借金は無事に返せるか? 堅忍不抜の第二弾!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
千野隆司 著「出世商人(しゅっせあきんど)(二)」、2020.11発行。まるで任侠映画の様に「耐えて、耐えて、嫌がらせや、無実の罪に問われても耐えて耐え抜いて、最後に悪を追い詰める」、そんなストーリーが定番の千野隆司さん。今回は薬や舞台ですが、三川屋の文吉が売る新薬「元気丸」の妨害が。文吉を名乗る偽物が毒薬を元気丸と称して売り・・・。文吉の冤罪が晴れたからいいものの、江戸時代は無実の罪が晴れなかったケースも多かったのではと心を痛めました。
Posted by ブクログ
丸薬販売を妨害されていて、今巻では更に苛烈な嫌がらせが行われたけれど、何とか犯人をお縄に
遺恨が残っているので今後も安心は出来ない緊張感は続く
前奉公先の八つ年上の姉と慕ったお邑の過去が痛ましい
文吉の変化も見所