千野隆司のレビュー一覧

  • 出世商人 (一)

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    千野さん新シリーズ。文春文庫でも本を出すようになったんですね。売れっ子みたい。
    以前に出していた『出世侍』の商人版でしょう。一巻は借金まみれからなんとか一息付けそうなところまで。さてどんなスピードで出世していくのか?
    ところで重要な役どころで出てくるのが手塚良庵。手塚治虫の曽祖父です。手塚良庵と言えば『陽だまりの樹』。ついつい読み返してしまいました。既読なんだけど覚えていない部分多し(年のせい)、ということもありやはり面白い。そちらと突き合わせるとこちらは安政年間の話のようですね。これから安政の大獄、コロリの流行、さらに牛痘問題等々大変動の時代。時代小説に歴史を考えるのは野暮だとは知りつつ、こ

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    2020年10月16日
  • おれは一万石 : 13 訣別の旗幟

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    ネタバレ

    松平定信とまだ15歳の家斉。
    二人の間に確執が生まれた。

    困窮する武士の借金を棒引きにしようとする法令を出そうと企てる定信。

    尾張藩一門は、その発布の後に必ず陥るであろう混乱を予測して、定信から逃れる方針に。

    正邦は奏者番を引くことにするのだが。

    終わり一門を後ろ盾にしようという試みが、失敗しその仕返しに暴挙に出る輩が。。。。


    政治と経済、江戸時代のこんな一面を主題にする茅野隆司作品。

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    2020年09月16日
  • 新・入り婿侍商い帖 二つの祝言

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    ネタバレ

    米問屋、羽前屋の孫娘、お稲は善太郎との間にお珠を設けた。五月女家の跡取りとして生きなくてはならない善太郎だったが。

    大黒屋と、早乙女家に恨みを持つ棚岡家と和泉屋。和泉屋は捕まり、棚岡家は減俸、お役御免となる。

    善太郎の娘、お珠を五月女家の久美に見せに行く途中を襲われる。それはまさに大きな陰謀の始まりだった。。。

    今回も親子二代、侍と商人の二足の草鞋を履く角次郎、善太郎親子の店を守るお家を守る戦いだった。

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    2020年08月19日
  • おれは一万石 : 14 商武の絆

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    この作品でも出てくるが、武士の世界のあちこち入り組んだ親戚関係って具体的にはどう機能していたんだろう?姻戚関係や養子、等々、特に大名家などはさらに本家や分家、支藩などもあるし混乱しそう。江戸留守居役の仕事にはその辺のこともあるのだろうか?うちの先祖が関宿藩江戸留守居役をやっているので気になるところ。

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    2020年08月13日
  • おれは一万石 : 13 訣別の旗幟

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    千野さんの人気シリーズも、もう13巻目。いつもながらの面白さで一気読みなのだが、ちょっと気になったのは放火を焚き火と言い張って済ませたのに放火犯を公式に捕まえていいのだろうかというあたり。そこは、密かに尾張と松平定信の取引とした方がよかったのではなかろうか。

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    2020年07月31日
  • おれは一万石 : 12 慶事の魔

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    前の巻で高岡藩に恨みを持つ大名と商人が今回は、正紀の子供が生まれた祝いと、その親友山野辺に許嫁が決まった祝いにかこつけて、幕府の買い付けた極上の菜種油を高岡河岸に運んで、さも悪者と横領したかのように見せ、貶めようと画策。

    その悪巧みに、正紀ら一行は、真実を探し疑いをはらさなければ、大名から旗本へと格下げに。。。。

    このシリーズ、江戸の物流、経済を絡ませてあるので、実にリアルに謎を作ってあり、読み応えがある!

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    2020年07月05日
  • 大酒の合戦 下り酒一番(四)

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    今回割と読みやすかった。セクション区切りが短めだった(場面転換が早い)からか?あるいは最初の主人公の苦難部分が比較的軽かったからか?あるいは大酒合戦というテーマのせいか。

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    2020年06月08日
  • 雇われ師範・豊之助 : 1 借金道場

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    千野隆司さんの時代物は、普通の切り口とは少し違う。
    必ず江戸の経済と関連づけがテーマの中に仕掛けとしてある。
    これは剣の腕が免許皆伝の大身旗本で今は北町奉行をする永田家の三男である豊之助が主人公。

    名門である、中西道場の師範代にと、道場主から声がかかった。だが、それには修行があったのだった。。。。

    道場主から課せられた問題は、場末のボロボロな道場の立て直し。

    そこで、どんなふうに立て直すのか?

    事件を絡めて、土地の子供達や高利貸しなど人の交流も交えて物語が進む。。。。

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    2020年05月16日
  • おれは一万石 : 11 繰綿の幻

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    おれは一万石シリーズ第11巻。
    嫡男は跡取りだが次男三男は、行先がないと、何者でもない。尾張徳川家の親戚筋といっても同じこと1万石の大名に婿入りした正紀だが、今回はいつもなら石橋を叩き割ってしまうほどの男、勘定がしらの井尻が高尾河岸の倉庫の拡充を目論み、綿花の繰綿の先物買いに手を染めてしまう。
    だがそれは、入念に練られた罠だった。。。。

    江戸時代の経済のあり方を物語の主軸のテーマにしている異色の時代小説。

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    2020年03月30日
  • おれは一万石 : 12 慶事の魔

    Tod

    購入済み

    おれは一万石 慶事の魔

    江戸の町を主人公たちが歩き回る様子が書かれておりますが、出来たら当時の地図をつけてもらえればより分かりやすくなるのではないでしょうか。シリーズを通して主人公の成長が楽しみですし、毎回次はどんな難題が起こるのか興味がわき続刊がでると読んでしまうシリーズです。

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    2020年03月19日
  • おれは一万石 : 8 囲米の罠

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    囲米の命令が降る。
    小さな藩は今年もギリギリの状態。
    小藩に婿に入った主人公の奮闘ぶり。

    シリーズ8巻ともなると、家族とも結びつきが強くなってくる。家族の情感もよく作られている。

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    2020年03月01日
  • おれは一万石 : 9 贋作の謀

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    婿入りした先の藩主、正国が幕府御奏者番のお役につき、攪拌から祝いの品が届くが、その中に、狩野を似せた偽物があったため作者を姑和より探索を依頼される。

    そんな時に、高岡河岸から不作の折に大量の米が江戸へと運ばれる。松平の部下、広瀬は何か不信を抱く。

    太平洋側の海運が時折狙われ海賊に高級な昆布や東北の米を奪われる事件が起こっており犯人も捕らえられていなかった。


    今でいう、マネーロンダリングの事件。
    江戸の頃の組織犯罪のカラクリ、面白い!

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    2020年01月16日
  • 入り婿侍商い帖(三) 女房の声

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    遂に横流し米と、闇米で作られた地酒の事件が解決に。
    角次郎とお万季は本当の夫婦に。
    の上々吉の第3巻。
    今回も角次郎は大活躍!

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    2019年12月23日
  • 入り婿侍商い帖(二) 水運のゆくえ

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    角次郎は、祖父の法事に妻と義父と出向いた。
    父も母も嬉しそうだ。
    小口の貧乏人にも、分け隔てなく米を融通するので、今では遠い場所からもわざわざ大黒屋に米を買いに来る人で、朝から列ができる毎日だ。
    このままでは、倉の米がつきてしまう。
    新しい仕入れ口を探さねば。

    菩提寺の改修に伴い、寺では広く寄付を募っている。
    菩提寺であることと、角次郎の気概に貸してくれることとなった。その金で野田へ再び向かう。

    そこでは、思うように量を購入できずに足を伸ばすと。

    闇米の事件の犯人と誤解され牢に入れられたりと今回も大変な角次郎。関藩の事件にも関わり大活躍の第2巻。

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    2019年12月23日
  • 入り婿侍商い帖(一)

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    千野隆司さんのシリーズ。
    今回も物語の中には江戸の経済という情報が豊かに織り込まれている。

    跡取りの嫡男の他は、部屋住といい、婿の口がなければ
    一生仕事にもつけないそんな身分。
    たった1年の違いでも兄は兄。
    角次郎は、ゴロ月に絡まれていたつき米屋の大黒屋を助けた。荷物の米の産地まで言い当てた角次郎に興味を持った主人の善兵衛は、今で言うアルバイトに雇う。

    大黒屋の敷地を狙う大きな米屋の陰謀で次々事件が起こる。

    角次郎が気に入った善兵衛は娘の婿にと。。。


    ドキドキしながらの1巻目。

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    2019年12月23日
  • おれは一万石 : 6 一揆の声

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    冷夏が続き、作付けが下回り、東の土地では一揆が起こり始めていた。
    小藩の高岡藩もついに。

    そんな中、騒ぎの中、農村から高価になっている米を盗み出し江戸で売るものが存在した。
    一揆を煽り、どさくさに紛れて年貢米を掠め取る。

    領土の農民をも守らねばと願う正紀。

    どんな始末をつけるか?

    人間としても時期藩主としても、悩む正紀。
    人間の成長の記録ともなっている。

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    2019年12月13日
  • おれは一万石 : 5 無節の欅

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    今回は前回の続き。
    なんとか陰謀を未然に防ぎ、木材の仕入れに。
    しかし敵は、簡単には諦めない。

    今回も大活躍なのだが、物語は実に寝られていて、今回は江戸の建築業について深く語っている。
    そして、実際に活躍し歴史に残る老中も出番が。
    時代小説の中に江戸の産業が毎回事細かく説明があるのは、実に興味深く楽しい!

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    2019年12月12日
  • 新・入り婿侍商い帖

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    千野隆司 著「新・入り婿侍商い帖」、新シリーズ№1、2019.10発行。角次郎から善太郎に主役がシフトしそうな新シリーズのスタートです。善太郎の恋仲・お稲、妹のお波津、これからが楽しみです。今回も、悪だくみをする輩に苦労しますが、なんとか無事に事なきを得ました。善太郎の祖母・久美、お稲の祖父・恒右衛門、二人とも衰えが。存命の内に善太郎とお稲(身重)は祝言を挙げることができるのか!

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    2019年11月16日
  • おれは一万石 : 10 無人の稲田

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    藩主の命を受けた代官は、ひたすら年貢の徴収を。もう米は全くない状態の村民、そしてその代表の名主。村からの逃散は一揆とみなされる。我慢比べも限界に。そこに、自らの身分を隠した正紀が登場、村の窮地を救う! 千野隆司 著「無人の稲田(ぶにんのいなだ)」、おれは一万石シリーズ№10、2019.8発行。

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    2019年09月01日
  • 入り婿侍商い帖 凶作年の騒乱(三)

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    千野隆司 著「凶作年の騒乱(三)」、入り婿侍商い帖シリーズ№15、2019.2発行。大黒屋番頭直吉が、大黒屋をつぶそうとの垂水屋、上州屋の企みで人殺しの濡れ衣を着せられ、大黒屋絶体絶命の危機。角次郎、お万季、善太郎、お波津、そして島津惣之助らにより直吉の無実が。新章完結とありますが、凶作年の騒乱が完結で、入り婿侍商い帖は続くものと思います。羽前屋のお稲が善太郎の子を宿しました。この二人の行く末に幸あれと願っています!

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    2019年03月18日