あらすじ
今秋、米の出来高も平年並みに戻ったが、高岡藩の財政はいまだ問題山積だった。勘定頭の井尻は出入りの商人から繰綿相場の話を聞いて、無断で藩の金を「空売り」に投資する。ところが繰綿の値は上がり続けた。家来の不始末に、正紀はどう決着をつけるのか!? 好評シリーズ第11弾!
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Posted by ブクログ
おれは一万石シリーズ第11巻。
嫡男は跡取りだが次男三男は、行先がないと、何者でもない。尾張徳川家の親戚筋といっても同じこと1万石の大名に婿入りした正紀だが、今回はいつもなら石橋を叩き割ってしまうほどの男、勘定がしらの井尻が高尾河岸の倉庫の拡充を目論み、綿花の繰綿の先物買いに手を染めてしまう。
だがそれは、入念に練られた罠だった。。。。
江戸時代の経済のあり方を物語の主軸のテーマにしている異色の時代小説。