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海賊船は正紀らの活躍で退治したが、頭の鮫五郎は海中に身を投げた。四千俵もの米俵と高級昆布類は行方不明になった。同時に後ろ盾になっていた磯浜屋伝兵衛も、捕縛の手を逃れて水戸城下から姿を消した。この背後には、水戸藩御側用人友部久左衛門の存在が大きい。友部は手に入れた金を、府中藩の世子問題に利用し、勢力の拡大を図っている。府中藩領内の行方郡には、一揆の火種がのこっていた。好評シリーズ第十弾!
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Posted by ブクログ
ここのところ書かれてきた凶作と増税でついに農民ストライキ 他領のことながら強奪事件の絡みもあって介入
藩主の命を受けた代官は、ひたすら年貢の徴収を。もう米は全くない状態の村民、そしてその代表の名主。村からの逃散は一揆とみなされる。我慢比べも限界に。そこに、自らの身分を隠した正紀が登場、村の窮地を救う! 千野隆司 著「無人の稲田(ぶにんのいなだ)」、おれは一万石シリーズ№10、2019.8発行。
千石船で運ぶ東北からの昆布や米の強奪事件は、いまだ全貌が解決には至っていなかった。 そんな折水夫が刺されて遺体となって発見。 首謀者が家の断絶までいかなかった前回、事件を追う正紀らの活躍! 江戸時代の経済の仕組みが題材となってるこのシリーズ、面白い視点です。
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