あらすじ
お鈴は両親を亡くし、金貸しの祖母お絹と二人暮らし。看板描きの仕事をしながら、祖母の集金を手伝っている。ある日、お鈴は身投げしようとする絵描きの与三次を見つける。絵が描きたくないから、お絹に借りた金を月末までに返せないという。与三次の身投げを止めたお鈴は、お絹が与三次の技量を見込んで金を貸したことを知り、絵を描かない秘密を探っていくが……。強欲だが悪にも厳しい、鉞で客を脅す江戸最強のばばあと、柔術使いのお転婆孫娘の痛快事件帖、第2弾!
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Posted by ブクログ
お鈴は金貸しの祖母・お絹と二人で暮らしている。看板書きの仕事をしながら、祖母の集金を手伝っている。ある日、身投げをしようとしてする絵描きの与三次を見つける。与三次の技量を見込んでいたきぬのことを知り、彼らの絵を描かない理由を知ろうとする。
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「おれは1万石」シリーズの作家の新シリーズ第2弾。
よく研いだマサカリを見せて、借金をしにきた人の本気を図るのは、天涯孤独となったお鈴の祖母、お絹。
今回はその借主の客が、橋の袂で死のうとしてるのを、お鈴が止めたことから始まる。
「おせっかい」と祖母には言われるが、行方不明の孫娘を探し出し、もう一度生きる気力を与える。
祖母の弟で今は岡っ引きのような手先をする倉蔵。
若い頃のごろつき仲間から恨まれる。
おすずも狙われ危機一髪。
厳しく強欲な金貸しババァと言われているが、言葉は強いが、真っ当な正論を持っている祖母であった。