千野隆司のレビュー一覧

  • 分家の始末 下り酒一番(二)

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    妾腹の三男、卯吉は先代未亡人とその息子らに疎まれてはいるが、先代の主人や、亡くなった大番頭らの遺言で、武蔵屋を守って行かねばと思っている。

    今回は、分家をした次男の不始末を。

    新しい酒の売り込みがあった、小さな酒蔵であったが味は良かった。ただ、値段も良かった。
    地道に得意先を広げようと歩き回る卯吉。

    詐欺に引っ掛かった次男。
    どうしまつを付けるか。
    ハラハラする展開が息をもつかせない。

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    2020年05月20日
  • 雇われ師範・豊之助 : 4 家宝の鈍刀

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    豊之助とお美代、それぞれに縁談が。
    お若と借金取りに出かけていくと、昔道場の後輩だった男が、ゴロツキどもと、ゆすりをしているところに出くわす。

    時を経て、何とその後輩が材木問屋の手代を刺殺したとの疑惑が。

    そこまで悪い男とは思えない豊之助は、、、、。


    恋話と江戸時代の武家の内助の苦しさが原因の妬みと嫉みが大きな罠となり、、、。
    豊之助たちの活躍が冴える。

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    2020年05月19日
  • 雇われ師範・豊之助 : 5 泣き虫大将

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    身なりは貧しいが、凛としてどこか生まれは良いのではないかと思わせる品のある14、5の少年の危機に遭遇。
    助けた縁から道場に匿うことになった。

    慣れてはいなさそうな様子だったが、掃除から稲荷屋の配達まで何でも手伝いをした。
    そんな常太郎がまた襲われた。

    どうやら藩の跡取り争いが絡んでいるらしかった。

    またしても大事件が勃発。
    道場の弟子たちも関わっての大騒動!

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    2020年05月19日
  • 雇われ師範・豊之助 : 2 ぬか喜び

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    借金だらけの道場を切り盛りする、にわか道場主の豊之助。真面目で一生懸命だが、世間知らず。
    金貸しの婆さんお若と、その孫娘、お美代。
    ひょんなことから居ついた千代丸。
    北町奉行所の奉行である父、その同心北山の助力も。
    偶然助けた越中屋が弟子を多く、送り込んで、にわかに繁盛したが、その裏には。。。

    全く、物語を作るのがうまい!
    そして当時の商売に関する駆け引きや、事件を絡めて面白い作品に。

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    2020年05月19日
  • 大店の暖簾 下り酒一番(一)

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    千野隆司の江戸の経済からの視点を織り込んだシリーズ。
    舞台は、上方の高級酒を取り扱う大店の酒屋「武蔵屋」そこの先代の妾の子、卯吉は三男でありながら、家族からは無視し続けられている。

    武家下りの先代の正妻。気概も意地もない長男次男に経営の才はなく、危ない状況。

    こんな折にその年のくだり酒の一番、「灘桜」を船で運ぶのだが、いつまで経っても江戸に入らない。

    卯吉と手代の定吉は事件性を疑い調査を始める。

    とまぁ、こんな感じで第一話が始まった。
    こういう切り口の得意な作家さんだ。

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    2020年05月17日
  • おれは一万石 : 1

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    娯楽時代劇としては、筋もいいしまあまあ。このジャンルでは、居眠り磐音のほうが文章力、展開力もハラハラドキドキ感も上かな。

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    2020年03月29日
  • おれは一万石 : 10 無人の稲田

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    千石船で運ぶ東北からの昆布や米の強奪事件は、いまだ全貌が解決には至っていなかった。

    そんな折水夫が刺されて遺体となって発見。

    首謀者が家の断絶までいかなかった前回、事件を追う正紀らの活躍!

    江戸時代の経済の仕組みが題材となってるこのシリーズ、面白い視点です。

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    2020年01月27日
  • 新・入り婿侍商い帖

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    角次郎の長男、善太郎が主人公となる物語。
    切り米の時期に起こる米の強奪事件が思わぬ発展を。

    重なるミステリーが魅力の新シリーズ。

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    2020年01月08日
  • 入り婿侍商い帖 出仕秘命(二)

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    それまでは、値段が安く貧乏人に引きがあった猿島茶も
    京都から職人を呼んだり、工夫を重ねて上茶として味も香りも良いものができた。
    順調に人気が出るはずのこのお茶を横流しさせてる事件が考えられた。
    今回も角次郎の活躍!

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    2020年01月07日
  • おれは一万石 : 7 定信の触

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    百姓一揆の後始末を正紀は死人を出さずに収めたが、それを弱腰と捉えて足元を救おうと思う重臣たちがいた。

    無理難題を持ちかけてくる。

    今回も一万石総力で立ち向かう!

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    2019年12月13日
  • おれは一万石 : 4 麦の滴

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    大藩の一門浜松藩から菩提寺改修の折の責任者となり、分担金200両を割当てられる正紀と正広。
    互いに小藩で金はない。
    そして足を引っ張る敵対するものがいる。

    今回は飢饉が続く米に入れて嵩を増やすための大麦の相場に足を踏み入れる。

    大きな両替屋ではないが、銭の両替を営む跡取りの房太郎と、偶然知り合いになって二人は新しい分野へと分け入るのだった。

    江戸の経済にまで踏み込んだ面白いアプローチの時代小説。

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    2019年12月12日
  • おれは一万石 : 3 紫の夢

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    これは時代物小説としては、新しいジャンルといえる。
    一石でも削られれば旗本に格下げさせられてしまう1万石の高岡班に婿入りした正紀。

    藩のために、何か新しい収入源をと探っている。
    今回は親戚筋の淡口龍野醤油をそれ自体が珍しい関東に売り込もう、ひいては高岡河岸をその流通に使ってもらうという野望だ。

    醤油卸問屋が、ライバルの問屋から襲われ、初めて関東におろす淡口醤油を奪われてしまう。

    そして戸川屋が園田を失墜させたことで、園田の妻の実家であることから、高岡藩、正紀を目の敵にしている。

    120両の借用書を持ち出し、返さねば高利にすると脅かす。

    今回も藩主の跡取りとは思えぬほどの大活躍!
    商い

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    2019年12月11日
  • おれは一万石 : 2 塩の道

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    正紀はコメの他に、何か収入の道を探る。
    京もまた、それまで考えたことのない国元のことを知ろうと、勉強してるようだった。
    川の近くにあることを利用して、商いの中継地点にできないかを探る。

    この19歳の若者は一生懸命に己が婿入りした小藩のことを考え周りも巻き込んでゆく。
    それまで、何か他人行儀だった夫婦仲も少しづつ雪解けのように心が通じてゆくのであった。

    仄々とした味わいも残しながら、推理と剣劇も加わった小説になっている。

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    2019年12月10日
  • おれは一万石 : 1

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    御前試合の決勝戦で年下の15歳の剣士に惜しくも敗れた正紀。自分は3万石の大名の次男。終わり徳川の血を引く。
    一万石の下総、高岡藩井上家に婿入りを決心した。
    一石でも減れば旗本になるというギリギリの石高。
    自分の力で盛り上げてみるぞ、という意気込み。
    利根川の支流に配する高岡藩。
    氾濫洪水で田畑が流れてしまうと、国元から直訴にやってきた農民と出会い、どうにかしたいと自ら奔走し。
    ただ婿入りの話の裏では、それを阻害しようとする勢力もあり。。。。

    爽やかな主人公の奮闘ぶりが、小さな藩という設定で生きる。

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    2019年12月10日
  • おれは一万石 : 5 無節の欅

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    今度は材木
    大名(まだムコドノだが)主人公なのにアキンド話なのがおもしろい
    もっとお、面白く思っていないスジもあるようだが
    奥方の流産直後でギクシャクもサイドストーリーとして

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    2019年11月08日
  • おれは一万石 : 9 贋作の謀

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    江戸時代のマネーロンダリングによる横領とその収益による暗躍。主人公は間接被害と疑惑により緊急ではないが、またも苦境にはまる。
    直接被害がないことと単純な手法による悪事でないことから、ゆっくり場面が進む感じ。
    これからは藩政だけでなく義父の立場への影響も踏まえての対応となるため、どう展開するのか楽しみ。

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    2019年08月28日
  • 献上の祝酒 下り酒一番(三)

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    千野隆司 著「献上の祝酒」、下り酒一番(三)、2019.6発行。酒問屋・武蔵屋、妾腹三男、卯吉への理不尽な扱い、お丹(義母)、長男のろくでなしの市郎兵衛、次男のろくでなしの次郎兵衛・・・。でも、卯吉の真摯な働きぶりにエールを送る者も。市郎兵衛の妻、小菊とその娘、おたえの存在は、卯吉だけでなく読者にも「ひかり」を与えてくれますw。

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    2019年07月13日
  • おれは一万石 : 7 定信の触

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    第七弾
    一揆の処理を問題にされ、分担米二百俵を強いられ、しかも背後に老中の別の思惑が
    水戸に繋がる支藩のお家騒動も絡み、前巻で一揆を煽って米を手に入れようとした背後の悪を、藩士の犠牲を払いながらも退治、結果わかったの更に背後の二藩、
    次巻へ持ち越し?

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    2019年02月09日
  • おれは一万石 : 6 一揆の声

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    第六弾
    不作が続き、各地で一揆が、対応を誤った一部で一揆が?
    これに便乗して御用米を百姓を引き込んで奪う者が、しかも藩士と結託して
    死者を出さずに収めるが幕閣は?

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    2019年01月26日
  • おれは一万石 : 7 定信の触

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    千野隆司 著「定信の触」、おれは一万石シリーズ№7、2018.11発行。飢饉、凶作なのに松平定信より年貢の他に、廻米、一万石につき百俵の触れが。高岡藩井上正紀は一揆を穏便に収めたが、一揆自体を不祥事として二倍の二百俵が課せられた。正紀は奔走するも・・・。更に、卑劣な妨害や嫌がらせの数々が。278頁のうち、250頁ぐらいまでは、苦しいことばかり。。。最後にやっと留飲を下げましたが、ちょっと読み続けるのが嫌になりそうでした。

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    2019年01月23日