千野隆司のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
これは時代物小説としては、新しいジャンルといえる。
一石でも削られれば旗本に格下げさせられてしまう1万石の高岡班に婿入りした正紀。
藩のために、何か新しい収入源をと探っている。
今回は親戚筋の淡口龍野醤油をそれ自体が珍しい関東に売り込もう、ひいては高岡河岸をその流通に使ってもらうという野望だ。
醤油卸問屋が、ライバルの問屋から襲われ、初めて関東におろす淡口醤油を奪われてしまう。
そして戸川屋が園田を失墜させたことで、園田の妻の実家であることから、高岡藩、正紀を目の敵にしている。
120両の借用書を持ち出し、返さねば高利にすると脅かす。
今回も藩主の跡取りとは思えぬほどの大活躍!
商い