あらすじ
殺された兄に代わって実家を継ぎ、勘定奉行所勤めの武士となった角次郎。
兄の遺した証拠から真岡代官所にまつわる不正を暴き出した。
だが、探索の手が自分にまで伸びることを恐れた、上司で勘定奉行の大久保忠信の仕組んだ罠により、角次郎は蟄居を命じられてしまう。
さらに大久保の執拗な奸計は家族にまで及ぶ。
〈このままでは夫がお役御免となってしまう〉。
夫・角次郎の窮地を救うため妻のお万季は敵地――大久保の妻が主催する茶会――に乗り込むが……。
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Posted by ブクログ
千野隆司 著「出仕秘命(二)」、入り婿侍商い帖シリーズ№8、2016.11発行。大黒屋に入り婿になりお万季と夫婦になった角次郎は、殺された兄、兄嫁、甥の事件後、実家五月女家に戻り、日中は勘定組頭、夕方は大黒屋の仕事と大忙し。それを支えるお万季も商家の娘でありながら武家の妻女として奮闘。兄を殺した者の探索、不正を働く役人たちに辿り着くことができるのか。いつの世も阿漕な者はいるが、悪党ばかりがいるわけではないことに、ほっと胸をなでおろします!
Posted by ブクログ
それまでは、値段が安く貧乏人に引きがあった猿島茶も
京都から職人を呼んだり、工夫を重ねて上茶として味も香りも良いものができた。
順調に人気が出るはずのこのお茶を横流しさせてる事件が考えられた。
今回も角次郎の活躍!