草間さかえのレビュー一覧

  • 地下鉄の犬

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    ゲイでない自分と、相手がゲイであり自分に好意を抱いている事の「境界線」は、相手との接点を切りたくない、と思わない限り飛び越えられないだろうし、普段の生活でこう言うちょっとした「選択」を誰しもやっていると思う。
    学生時代に付き合っていた後輩と上手に付き合えなかった過去を持つ篠田は、なんでダメだったのか、恐らく答えが出せないまま大人になり、結婚もして、破たんして、と、その度に根本的な原因は理解せずにいる。理解しないと言うより、恐らく自分の方が悪かったのだ、で済ませている。年を重ねると、そう言う事が過去に何度もあって、未だになんでだったんだろう、と思わないではいられない事が自分にもあるのに気付く。や

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    2013年10月07日
  • 王様のベッド

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    草間作品は初読み時より二度目以降にじわじわきて忘れられなくなる。秘めている方の人間がよろめきながらも「そこに在る」と言う感じが凄く好きだ。「花」の小津少年のハンパない色気よ…

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    2012年03月23日
  • ヌレル イロメ(2)

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    ネタバレ

    少なくともイロメを読んで少しでも好きだと思った人はヌレルを買ったほうがいいと思います。ちょっと今まで買わなかったことを後悔しています…。
     先生方のお相手の二人が接点を持ってるってちょっとうれしくなったり。先輩呼びかわいいなあと。

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    2012年02月28日
  • イロメ

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    ネタバレ

    イロメシリーズは草間さんの本の中でも1・2を争うほど好きな話です。この三組のカップルはもっと見てたかった…

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    2012年02月28日
  • 理系の恋文教室

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    優秀で美形な生徒×うだつのあがらない教師!

    先生が可愛いのですよ。
    そして伊勢くんの恋文もセンスはないけど可愛いです。一生懸命。

    最後の恋文の内容がすごく良かった。そこまで明かされなかった真実が切実な想いと一緒に綴られていて。恋文、素敵ですなぁ。


    展開は読めるけどじーんとくるものがある物語です。
    あとは私も統計をかじってたので検定とか懐かしかったw

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    2012年02月20日
  • 優しいSの育て方

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    ネタバレ

    こんなに心温まるSMモノがあって良いのか…!!という衝撃作。

    一途で優しい大学生とMな教授の20歳差らぶ。

    性嗜好の違いを乗り越えて惹かれあっていく2人の姿が見所です。

    プレイそのものはそんなに激しくないのでSMモノが苦手な方にも是非読んで欲しい!!

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    2012年02月01日
  • 理系の恋文教室

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    BL界のめざましい進化には驚きを隠せません。すごいよ、このジャンル。そして海野センセさすがです。面白かった。
    なんと今回のメインキャラは、理工学部経営工学科教授で、お世辞にもカッコいいとは言えないオヤジ教授の春井48歳です。フケ専というBLが当たり前になりつつあるのはうすうす感じていましたが、草間センセにここまで手加減なしにばっさりおじさんを描かれるとさらに実感します。

    おちこぼれの避難所と揶揄されている春井の研究室に入ってきたのは、場違いにもほどがある優秀でクール美人の伊瀬。そして春井は偶然彼が書いていた恋文を見てしまうのですが、「好きです。だからやらせて下さい」なんていう、身も蓋もない文

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    2011年12月07日
  • ダメBL

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    短編集。

    担当さんからボツにされたり、到底書けないと思われたものを集めたもの。
    …そのコンセプトに惹かれて発売日までドキドキしていました。市内にある大きめの本屋に発売日にいったらなくて、迷った末にネットで注文。
    届いた瞬間にがっちり読みました。

    「ちょっとだけ!最初のだけ読むだけだからね!」と思って開いたのに、雲田さんの足フェチマンガでスッコーーーンと落ち、15分かけて全部読んじゃいました……。
    恐るべしダメBL…。
    一人で立つぐらい自立した子なのに、なんだろうこの魔力…。

    読んだ感想ですが…「どこがダメなのかさっぱりわからない」という…(笑)
    たしかにアンケートはとれないかもしれない、

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    2011年11月28日
  • 地下鉄の犬

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    ネタバレ

    今年のBL部門での収穫は、草間さかえ先生に出会ったことだなぁ
    おかげで自分の中でくすぶっていたオヤジ萌えがえらいことなりました

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    2012年09月10日
  • どこにもない国

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    ネタバレ

    草間さん以上に郷愁を感じるBL作家さんはいないんじゃないかと思う。

    戦後間もなくの2人を描いた短編2本
    (時代背景の描写が細かい上に、南国での日差しの強さと日本の色彩の柔らかさのコントラストがどうしてモノクロの漫画で表現できてしまうのか衝撃な作品)

    幼馴染まつわる短編4本
    (少しわかりにくい表現もあるけれど、1本目の性に対する目覚めの艶のある描写がたまらない)

    短編1本
    (茶道の先生と高校生の話。シンプル。どうしてもおまけ感が強い)

    とにかく今回は装丁の美しさが印象深い。
    購入する前にすでにこの鮮やかな青に目が覚めるようだった。
    今までの草間さんになかった色彩の鮮やかさが新鮮

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    2011年10月11日
  • どこにもない国

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    よかった…とってもよかった!
    「どこにもない国」が一番面白かったんだけど、面白かっただけにもっと描いてほしかったなあ…と思った。一回読んだだけじゃ理解できなくて2、3回読み直しました(笑)でもどこのページ見ても綺麗です
    「もののことわり」での先生の腕拘束+眼鏡は草間先生わかってるわ…!!!とガッツポーズしました。

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    2011年09月29日
  • どこにもない国

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    手離しで大絶賛。短編なのにすごく印象的な4組のお話でした。

    まずは表題作。あの枚数で、南方戦線の切羽詰った状況と、部下の早川と隊長の竹内が想いあっていることをドラマチックに描き出すテクニックはすごいと思います。
    自分の頬を打たせる早川、聴力を失った振りをした竹内。はっきり言葉にしなくても、戦場という二人きりの楽園を見つけていたんですね。すごく、隠微です。
    「パラダイムロスト」では、戦後のどさくさに他人の家に住み着く図太い家族のエピがリアリティ感抜群。ご近所の絆も優しさあふれていて懐かしい感じがいっぱい。
    そして、なんといっても濡れ場が素晴らしすぎた。浴衣姿に和の艶がにじみ出てましたね…

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    2011年09月29日
  • どこにもない国

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    流石の草間さかえ節。

    サラッと描いてる感じの絵なのにものすごエロです。
    ネームが秀逸なんだろな。

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    2011年09月28日
  • どこにもない国

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    今回…眼鏡男子度、比較的高めかなぁ??
    草間先生の描く眼鏡男子も、大好きです(#^.^#)
    舞台設定には幅がありますが、それぞれのカップルの関係性を楽しませていただきました♪

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    2011年09月26日
  • どこにもない国

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    どれもこれも非常に萌えた…なんせ眼鏡率が高いのが最高だ!!特に三ツ矢と鶴田の話が私的に萌えツボ突きまくられた。ノンケ相手に愛されないとしても、特別な存在になれればきっと…と言う話が好きなのと、三ツ矢の「君が笑ってくれるなら 僕は悪にでもなる」的鶴田への執着の形と、それに負けないくらい三ツ矢に対して強欲な鶴田がいい。強い度合が非常に似通っている2人がくっつかない訳がない(笑)

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    2011年09月25日
  • 真昼の恋

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     BLコミックです。
     完結型短編連載形式…なのかな?

     とりあえず岡崎が可愛いです、しかし妄想しすぎである(笑)
     まひるさんは普通にかっこいい、しかし五十嵐さんはもっとかっこいい。
     こういったBLを読むの久し振りなのでなんだかほのぼのした気持ちになりました。

     個人的にはやっぱり五十嵐さんがかっこいい、です。

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    2011年08月19日
  • 地下鉄の犬

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    付き合うまでの過程やキャラクターの背景が読んでいて楽しかったです。
    BLというには、いささか大人しい感じがありますが、この雰囲気が私は好きです。
    カバー裏のショートストーリー(?)もよかったです。
    まだみたことがない方は、是非読んでいただきたいです( ´ ▽ ` 人)

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    2011年08月18日
  • 災厄のてびき

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    ただのしょたえろかと思えば、意外に純情!まあ、ぐちょぐちょだけど。

    「何が悲しゅうて この歳で夢精か」「キスくらいさせろ!」「一緒に逃げよう どこでもいい」おっさん必死。普通に考えたらただの変態だけども、なんかかわいいな。さすが草間さかえ氏。しょたがあんまかわいくないからかな(笑)

    表題作「てびき」シリーズ、「散髪唱歌」(やおい的ご都合主義!いい意味で)、「ピンナップ・スタア」(切ない、儚い、美しい、そしてえろ)、「雨のち晴れ、ところにより雪」(攻さんの言う人間関係のこつは正しいけど難しいよね。これくらい、悲壮感のない大人な受が好き)、「ばんごはん」(がちしょたえろ。なのに家族愛のオチがあ

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    2011年08月17日
  • 地下鉄の犬

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    ちょっとレトロなムードで哀感漂わせつつ、胸キュンあり、笑いありで、奥行きあるドラマが描ける草間センセ。

    年下わんこ攻眼鏡×バツイチリーマン眼鏡。
    という二人の設定、背景は読み進むうちに明らかになります。そうやって、読み解いていくのが毎回楽しみ。

    二人だけの世界に、周りが絶妙に絡んでほのぼのしたり、クスリと笑わせる場面が続出。
    セリフやちょっとしたエピソードに味があって、印象的なのも素敵です。
    気に入ったのは、「俺は好きだ」って意味でかわいいって言ってます、と照れながら朝倉が言うところ。
    男にはちょっと微妙な言い回しに、こめられた想いが感じられて、ぐっときます。
    笑ったのは、元妻が「私を仏壇

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    2011年07月11日
  • 王様のベッド

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    さすがでした。短編3つですが過不足なく、ページの無駄もなくとても楽しく読めました!
    あまり好きではない人の死を含むお話も、この方にかかるとこんなにもすてきになるのですね…。いつもと違う雰囲気のお話もすてきでした。

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    2011年06月26日