草間さかえのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
カフェで偶然となりのテーブルに座った人たちのおしゃべりが聞こえてくる。そんな時、まったくバックグラウンドも関係値も知らない人間たちの話すことは、言葉としてはわかるのに、意味するところが最初はよくわからない。
草間さかえさんの紡ぐ物語は、いつもそんな風に幕が開き、こちらは見知らぬ「彼ら」の日常の只中に放り込まれる。1周目ではストーリーが掴みきれないこともある。2周目に「彼ら」の吐く言葉の意味と感情を理解し、3周目にしてようやく謎が氷解し感動したりする。
本作はとくにその傾向が著しい。かなり取っ付きが悪いと言っても過言ではないと思うのだけれど、何周目かに目から鱗が落ちるように物語世界があざやかに開 -
Posted by ブクログ
ネタバレまさに“The Hell You Say”な出来事が続発。なんか表紙が不穏だな〜とは思ったんだけど、そういうことですか(泣)。hellという単語づかいは、今回のストーリーが悪魔崇拝カルトを巡るものであることと引っ掛けてあるのかな。
怪しくも勤勉なクローク&ダガー書店の従業員アンガスが、黒魔術に傾倒する学生グループからしつこく脅迫を受けていたため、アドリアンはアンガスがしばらく身を隠せるように休みを与える。ところが、今度はアドリアンが脅しを受けるようになってしまう。いつもなら「首を突っ込むな!」と文句を言いつつ、事件解決のためにアドリアンに伴走してくれるジェイクが、今回は居ない。
なぜなら -
Posted by ブクログ
近未来が舞台。監視業務についている警察官の攻めが被疑者の受けを監視しているうちに知り合って惹かれてしまう話。
業務上仕方ないけど、小型カメラで想い人の私生活を覗き見するシチュエーションには背徳感があってどきどきしました。攻めの名前を呼びながら受けがひとりでいたしてる様子までばっちり見てしまって、罪悪感抱きつつも興奮する攻めの描写よかったです!このシーン書きたくてこの設定持ってきたんじゃないかな?って思うくらい熱量を感じました…!
誰にも執着しなかった攻めがだんだん人間らしい感情をもつようになって温かい気持ちになりました。アクアリウムの描写が鮮やかで夜の空気を感じて綺麗。