草間さかえのレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
良かったです。
私にはあまり外れのない作家さんなので、安心して読んでいられます。
思いが通じあってからも、ずっと攻めが先生と呼んで若干心配性だったのが少々残念です。
名前で呼んでもっと強引にラブラブしても良かったのに。
でも、2人の優しい人柄と信頼関係はとても良かったです。 -
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ネタバレ雑誌で既読です。続きが気になっていたので書き下ろしが読めて満足。
元家庭教師と教え子の関係だった大学生の先輩後輩。
告白されて一度は振った相手がボロアパートの隣に引っ越してきて、友情と愛情の間で揺れまくるお話でした。
年下大型わんこの入江がブンブン尻尾を振って好きと言っても「無理」としか応えようのないノンケの深水。かと言って、入江の人間性までは否定していなくて、先輩としてしっかり彼の面倒みてあげるところをみると同性からの好意に嫌悪感はなさそう。深水はそもそも、恋愛向きとは言えない性格でそういう感情に疎いタイプのようでした。寝てる間にどうそ…とかって、ありえない。まったくの恋愛音痴としか言いよう -
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年下攻。家庭教師の教え子だった入江と、大学生の深水。ノーマルな深水は当時の入江の告白を断ったが、入江は今でも好きだと深水の隣の部屋に越してくる。
入江と思いがけず居心地のいい関係を保つことになり、浮かれる深水視点で話が続くので、入江の気持ちを想像するだけになってしまうのがかえって良かった。
これ両視点だったら、深水はそうとう嫌な受に見えてしまったかもしれない。
ただ、だからこそ深水の気持ちが入江に傾いた流れが欲しかったな。読者として入江の一途さはわかるので、受である深水への共感が欲しかった。
書き下ろしは入江視点。深水が入江のことをコートに例えた台詞が好き。入江の執着や深水の受け入れる度量もわ -
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ネタバレジェイクがとにかく不誠実だけど、不思議と嫌いになれないし彼の葛藤もわかってしまう。ジェイクの本当の自分を隠した結婚が上手くいくわけないと読者にわかってしまうのも、アドリアンがジェイクがいずれ女性と結婚するとわかっていて抵抗しないのも、抵抗しないけどジェイクを想い続けたままなのも、ガイに惹かれながらもジェイクが頭から離れずガイを受け入れられないのも、事件を追及せずにはいられないけどジェイクに迷惑がかからないように必死で振る舞うのも、元恋人を忘れられないアドリアンを責めず協力してくれる優しいガイも、全部が苦しくて辛い。 事件は悪魔崇拝のカルト集団が殺人事件を起こすというもので、あっと驚くどんでん返
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ネタバレ台湾のBL小説は何度か読んだものの、アメリカのゲイ向け小説は初めて。
絶対犯人はコイツだ!真相はこうに違いない!と読み進めたものの、まんまと外れました。
思わせぶりな伏線が何通りも登場し、そのうちの一つが真相として回収された、という感じ。
(あまりアメリカの小説は読まないんだけど、伏線を全部回収するんじゃなく、
一部が本物の伏線で他はフェイク、みたいなのはよくあることなのだろうか?)
真相がわかったときのカタルシスこそなかったものの、大きな矛盾点や不満もなく、よく練られた、出来た小説だと思った。
翻訳小説の中では読みやすく、けれど原語のウィットに富んだ言い回しも残されている。
フェア・プレイ -
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中原先生の書く「おやじ」は人間的な魅力に溢れていて、スパダリとは違う包容力や安心感があると常々思っています。ちょっとした会話の端々に、なんともいえない、煙のような格好よさがあって、おちゃらけたり真面目になったり、励ましたりからかったりする表情の変わり身がすごく素敵です。
だからこそ、今回の「おやじ」は、周りから「男が惚れる男」だとかなんだとか、書かなくても十分伝わったのになあとちょっと残念に思ってしまいました。
もちろん、すごく魅力的なんですが、でもそれを地の文と周りの人間の会話の両方からあまりにもダイレクトに書かれてしまうと、なんだか出来過ぎな感じがしてしまって。
それだけが残念なところで -
購入済み
魔性はつらいよ
名波本人にそんなつもりはなくとも、周りが修羅場と化してしまうほどの魔性。笑顔で親切にしたこともないのに、トラブルに見舞われて仕事を転々とする羽目に。挙げ句の果てに自殺を考えるまでに追いつめられてしまう。
気の毒なのは分かったけれど、なんというか・・・