草間さかえのレビュー一覧
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「されど美しき日々」が好きだ…b-Boy Phoenixの「不細工特集」に収録されていたと知って益々好きになった。
好きだから、故に相手を孤立させ、頼れる者は自分だけ、という状況を作り出してしまう、イケメン委員長の極悪ぶりが、きちんと昇華されて納得させられるのがイイ。告った相手に拒絶されたからと言って、周囲を焚きつけてその相手をいじめのターゲットに作り上げ、委員長と言う自分の立場をフル活用して「いじめられっ子を庇う委員長」を演出する、なんて、こうして文章に書いてしまうと非人間的なんだけど、草間作品で読むとそうは思わない不思議。
明るいと言うのは変だが、歪み方があっけらかんとしている、そこがたま -
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草間さん独特の昭和初期のノスタルジックな雰囲気の中都会からやって来た少年敬と天狗と呼ばれる不思議な少年弥七の友情の物語。この弥七がなんとも妖しく魅力的で…いけない妄想してしまいましたw BLではないけれどそこはかとなくBLの匂いが漂っています。これは腐女子なら誰もが感じるはず(*≧艸≦)
前から草間さんの描くレトロな子供の絵や田舎の風景が大好きなのですが、ここでもその魅力がいかんなく発揮されています。ちょっとした感情の揺れからくる子供の表情が本当可愛い!弥七のルックスは本当好みで犯したいくらいでwとにかく私のどストライクでしたww
おそらく何度も読み返す一冊になりそうです。そして大勢の方の意 -
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作者がBL作家さんでもある、と言う事も無論あるが、敬と弥七が青年になった話を読んでみたい。敬がまだ箱入り坊っちゃんなので、二人の間に年齢差を感じるけれど、敬が青年になれば対等になるだろう。弥七は偏見を持たず自分を慕い、庇い、友達とした敬の素直さをずっと愛するだろうと思う。BL読みなのでどうしてもそう言う方向に話を結びつけてしまうが「匂い系」として完成度が高いのだからしょうがない(笑)
あー、青年編を描いて欲しい!!
弥七がまだ字を上手く書けないとか…ああ言うの悶える。年下の方が利発であるが、それを全く意に介さない大らかさと言うか、人の判断基準が幼いながらもしっかりあって、周りに流されない強さと -
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これぞ理想の年下ワンコ攻!今まで数々のワンコ攻を見てきたけど、容姿から性格までここまでど真ん中な攻は初めて。普段ものすごくかわいいのにふとした瞬間に男を見せてきたりほんとたまらないです。かっこいいのにどこか抜けてる受と相性ぴったりで萌えも倍。こういうBLもっと読みたいなあ。
ストーリーは個人的に深読みすればするほど面白くなるというか、華やかさはないけど噛めば噛むほど味が出るスルメのような印象。「バスの人」とか初め「?」と思ったけど読み返してみて「ああなるほど」と納得。ただ一点、受が攻に惚れた理由がわからなかったが、それを差し引いてもBLではありがちな現実離れした設定もなく、しっかりと地に足の着 -
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ネタバレBLの翻訳物?と思い手に取ったんですが、正直BLに分類するのはもったいないと思いました。
男性同士の恋もありますが、それ以上にミステリーやアクション、そして人間関係等が面白く、いわゆる日本のBL小説以上の読み応えを感じました。
日本のBLのテンプレート化やオープンさ(よく言えばおおらかだけど悪く言うと頭悪いというか。ちょっとは悩めとか思ってしまう事もしばしば)に少々辟易してて最近は離れ気味だったんですが、世界を見回せばBLももっと面白い本があるんだなぁと感心しました。
以前にも翻訳物は1冊読んだ事があるんですが、日本人とはまた違った目線なんですよね。
これをきっかけに翻訳物も増えてくるといい -
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まず装丁の美しさに唸ります!麻布のようなざらざらした手触りの温かみのあるカバーと可愛らしく素朴な絵柄がぴったりマッチ。虐待されている子供を誘拐した魔法使いという一見ダークな題材も、魔法、黒猫、眼鏡男子、子供というキーワードを元に、草間ワールド全開な不思議なファンタジーに仕上げています。
殺人事件や生首の謎など、まだまだ謎だらけで伏線を張っただけの状態がこれからどのように展開していくのか気になりますが、一番の見所はどこか抜けていて浮世離れした魔法使いの泉太郎と身一つで飛び込んで来た無邪気な子供、春生との関係!二人のやり取りが本当に可愛いくて、非BLではありますが思わずにやけてしまいます。
殺伐と