草間さかえのレビュー一覧
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ネタバレ第二次世界大戦ものは読むのがただでさえつらいのに、BLでは大体微妙な事が多いので読んでがっかりするという理由で避けてました。
しかし、流石草間さん。
此処まで戦中の雰囲気を描けるBL作家さんは、私が知る限りではいない気がします。
色々なものに背いて築かれた二人だけの閉ざされた世界は、このまま誰も介入する事なく終わるのですね。
ある意味、ハッピーエンドなのかもしれません。
「間」の連作、色々たまらないです。
何より正良くんが色々好みでして、あほのこ大型わんこ×年上美人なんて、大好物過ぎて興奮しました。
哲くんが、本当にあほのこで愛おしい。
あとですね、みっちゃんが鶴田くんをずっと長い間本気で -
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ネタバレ大好きな草間さんの初コミックス。
初読みが「マッチ売り」の新参者なので遡って読んでいるのですが、初期はショタっぽい絵柄だったのですね。
神草間さんとはいえど、ショタ属性が全くないので表題作だけならば、星一つ減らすかもしれませんが、「ピンナップ・スタア」が収録されてるので矢張り満点で!
この短編の三角関係が切なくてたまらないです。
主人公と主人公の兄に弄ばれている主人公の友人。
兄は何考えているか分からないし、友人は主人公が好きという事になっていますが、友人は兄が好きだし、主人公は兄が好きな友人が好きなんだろうなあという結末でした。
兄は、もしかしたら自分の弟が好きなのか、弄んでいるその子が好き -
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ネタバレ草間さんの絵と骨董店というモチーフはなんて合うんだろう。
それも鎌倉の裏道にでもひっそりありそうな、小さな古いお店。
そんな骨董店兼煙草屋の主人と離婚したてのリーマンのお話。
ゆるゆると近づいていく二人の関係が、心地良いです。
同居したいけれど何となく流されてやきもきしたりとか、お弁当のおかずが端っこばかりとか、そういう細かいところにほっこりする作品でした。
基本、大型わんこな年下×生真面目な年上が大好きなのでこれはこれでたまらないのですが、最初は逆だと思っていたのでリバも読みたいなあと思ったら、同人で出ていたのですね。
よ、読みたい。 -
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ネタバレ「マッチ売り」の二冊のあとに読みました。
随分毛色が違う作品で驚いたものの、がっつり読ませてくれて流石です!
草間さん、こういう普通の話も描かれるんですね。
いやあ、二人とも可愛くて、最後まで楽しませていただきました。
この話は、リーマンBLで一番好きです。初めて読んでから、他に400冊程BL漫画を読んで、リーマンものも数多くありましたが、矢張り今でも一番好きです。
くっついてしまう課程があまりに短かったので、此処ももう少し丁寧にやっていただけたら良かったなあと思いつつも、簡単に始まった本気もまたありかと思うので、これもまたよし。片想いは長かった訳ですし。
またいつか続編を描いて下さったら -
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ネタバレ初めて読んだ、草間さんの著作。
いやあ、軽い気持ちで商業BLを読み始めたのですが、こんな漫画家さんがいらっしゃったなんて存じ上げませんでした。
絵も話も独特で、すっかり引き込まれてしまいました。
普通の少女漫画でも見かけた事ない復員兵(じゃないけど)に闇マッチ売り。
社長側だけの話でしたらそこまでハマれなかったかもしれませんが、有原が!
いやあ、容姿、性格、不幸っぷりが理想過ぎて!
初めて、BLでキャラ萌え致しました。
それぞれ纏まるにしても、全く着地点が見えませんが、最後まで追いかけようと思っております。
ああ、有原可愛い。 -
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2013/12/06
【好き】3CP話収録。何か大事件が起きそうな雰囲気からスッと二人の世界に突入する感じが良かった。 表題作、刑事:結城×裁判所書記官:里村。 自殺した弟を通して関係する二人。 里村は厚かましいだけでなくしれっと変態だとカバー下漫画で確信した(笑) 他→『夜更けに花降る』隣人:高天×裁判所事務官:山田。 怪しいと思っていた高天が実は真っ当な人だと知りあっさり口説かれる山田。 真面目で正し過ぎる山田の可愛さと里村にイビられてる高天をもう少し堪能したかった。 『歌わない鳥』絵描き:ジョゼ×アーサー。 逃避行というか駆け落ちというか。 ジョゼは気障な台詞をさらっと言える恥ずかしい -
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雑誌で読んで面白かった「夜更けに花降る」
山田がとてもいいキャラ。
裁判所に勤務する事務官で、正義感がとっても強くて真面目なんです。それが嵩じて、隣の部屋の男が吸ってるヘンな匂いのタバコが気になって、向こう見ずな行動をとってしまいます。
薔薇の花が取り持つ出会いがすてきでした。
山田やっぱり手厳しいですよね。天然と意地悪と嘘つきってww
そんな真面目君の山田と、軽妙なやりとりを見せてくれる里村書記官。里村は飄々とした第一印象の裏に、強烈な色気がある人物です。まさに、未亡人…
そのくせ、大胆行動に走ってしまったりするところ、目が離せません。カバー下に続いていて、里見は勢いで購入したあれこれをその -
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草間作品の特徴は、一読すると言葉が少ないので分かり辛いのか?!と一瞬思ってしまうのだが、この人、本当に上手い。何が上手いって、説明を「説明です」とは絶対に描かない所が凄い。モノローグが簡潔で、的確なのである。私は、台詞や文字が多い漫画があんまり好きじゃない。正直、殆どすっ飛ばす類の漫画もある。そんなとこまで読まないと分からんのなら、小説読む!!(怒)となる。本来、漫画も読むが、小説の方が読むからだ。折角、絵と言うビジュアル・ツールがあるのに、言語に頼るなんて、何事じゃ、と思う性格である。草間作品は、一捻り二捻りあったりするが、絶対的に文字が少ないのである。それでも理解させてしまうのだから、凄い